エリザベート(祐一郎&禅=千穐楽 )【博多座】

平日の夜…にも関わらず【満員御礼】☆ 立見も3階はバルコニー席まで立つほどで、どうやら2階席にも立見席が設けられていたようです。
やっぱりスゴイですね“エリザベート人気”。 私は、と言いますと仕事を抜け出して観劇て、終演後また職場に戻りひたすら残業だったのですが「千穐楽ってやっぱり楽しい!」という舞台でした。
肝心の舞台は…
山口さん@トートはちょっと抑え気味の印象。 【私が踊る時】が一番力強く「さすが祐一郎さん♪」という印象。
そして今回私がハマった禅さん@フランツ。 実は、今回は禅さんがご出演じゃなかったら、開幕当初確保したチケットは手放す勢いでしたから…「禅さんのキャスティング、有難う!」という感じの私 掲示板でも再三「禅さん@フランツ、イイ!」と言っていましたが、本日もグッと、クグッと気持ちに迫ってくるものがありました
最初の登場シーンで“もう一人の母親”が訴えるシーンでの戸惑いの表情や、お見合いでシシィに首飾りを付けてあげる、本当に嬉しそうで優しそうな笑顔がステキで、ニッコリ。
【夜のボート】~【悪夢】は私的には圧巻でした! 「今でも愛しているよ」という言葉に対して♪二つのボートよ~♪と言われて、悲しげにシシィを見る表情。 ♪解って無理よ 私には~♪の言葉に寂しそうに頷く表情は涙目でウルウルされてて、もう泣いてしまいました。 そして【悪夢】では髪を振り乱しながら、激しい語気でトートに立ち向かい「やめろぉ~ッ!」と絶叫する様に、拒絶されてもなおシシィを愛している心情が感じられて…泣けました
禅さん、良かった…。

特別カーテンコール

一路さんから「本日は山口トートと石川フランツが千穐楽」と前置きがあり…「ではダーリン」と、即された禅さんは…
よつばのクローバー 禅さん
「えっ?私? ちょいと、ごめんなすって。どもども」って感じで列より前に出て…「博多の皆様初めまして、石川禅と申します。 初めて博多座の舞台に立たせて頂き、エリザベートという素敵な作品でで皆様と共に過ごせて感謝です。 以後どうぞよろしゅう」
な~んか、たどたどしい視線が定まらない禅さんでしたが凛とした皇帝との落差が激しいうえ、ナイスキャラなお人柄が全開の雰囲気で好感度アップ☆ そして列に「いや~、マイッタ、マイッタ」って感じで並んでました。
よつばのクローバー 山口さん
手を腰に当ててふんぞり返りの仁王立ち 待ってましたの拍手の嵐を手で制し、一言一言まるで“選手宣誓”のような感じでコメント。 以下、一言毎に大きな拍手とそれを一本〆する山口さん。
「本日はぁ~、ミュージカルエリザベートにぃ~、多数ご来場いただきましてぇ~、誠に有難うございましたぁ~」
「博多座は世界で一番ステキな劇場でぇ~す」
「博多の人間は~、最高に魅力的でぇ~す」
「食べ物が美味しぃ~っ。 おかげで、おなかがちょっと膨らんだぁ~」
「明日はエリザベート千穐楽ですが、私は一人でホテルでぇ~、トートを歌っておりまぁ~す」
一路さんも一緒に…と二人で誘うも断られ、ひしっと抱き合う山口さんと禅さんに大爆笑でした。 禅さん、キュートです。
何度かのカーテンコールの後、一路さんと山口さんと手を繋いで、私服に着替えたこの日の少年ルドルフ、光平崇弘くん登場。 「夜の遅い時間にイイのかなぁ…」という無粋な考えがちょいよぎりましたが~。
ラストは一路さんと山口さんが手をつないで舞台上手から登場し、センターに立った途端、山口さん一人を残して、一路さんがあのドレスのままダッシュで下手にはけて行きました 一人残された山口さん「マイッタなぁ…」とニコニコ手を振っていらっしゃいました 改めて“祐一郎さんの人気のスゴさ”を見たカーテンコールでした。

ミス・サイゴン【帝国劇場】

この公演中に“平成16年・新潟県中越地震”が発生しました。 幕間ではロビーでニュースの放映がされ、携帯をかけながら食い入るように様子を見る観客で溢れていました。 この時点では、これほどまでに甚大な被害をもたらした規模である事は全く把握できていませんでした。 舞台機構点検の為に休憩時間も10分延長となりました。
初見だったのですが、観る前から「きっと苦手なストーリー展開の舞台だろうなぁ」と思っていましたが、やっぱりラストには救いがなくって、ドヨ~ンと重い気持ちを引きずったまま劇場を後にしました 初見はストーリーを追うのが精一杯だったから、何度か観ればハマっていくのかな? “男女の愛”としては共感できなかったけど、“母の愛”は、自分に子供が居ればもっと共感出来たのかもしれません。
セットはとても好きでした。 観劇しなくても知っている“ヘリコプター”と“キャデラック”は…「なるほど、ココで出てくるのかぁ…」とご贔屓役者さんの登場を、今か今かと待つ心境でした。

青りんご 市村正親さん@エンジニア。 私、多分、おそらく多分…“生・市村正親さん”は初めてじゃないかな?と、舞台を拝見しながら気が付きました。 観劇後、歌で心に残っているのは【アメリカン・ドリーム】しかなかったくらい、やはり強烈な個性でさすがです。 あんな真っ赤なスーツと黒いスケスケのシャツが似合う日本人なんて、そうそう居ないはず! キャデラックもね☆ カーテンコールでは一人と~っても弾けてお茶目さんで、ニッコリでした。

青りんご 知念里奈@キムさんは…失礼ながら「歌、上手いのね」と感動。 気持ちもとっても入っていたように思えますが、エレンとのホテルの部屋の中でのやりとりが、叫びすぎて何を言っているのか全く解らなかったのが残念! 死を決意してからの心情の移り変わりが、観ていてちょっと唐突のような感じでとまどいましたが、あれは脚本で皆そうなのかもしれないですね。
今回一番心に残ったのは、泉見洋平さん@トゥイです! 私は今年1月の博多座レミゼでのマリウスは拝見していないので“初・泉見さん”でした。 ヴィジュアル的に綺麗だなぁ…と注目していたのですが、亡霊となってから醸し出す雰囲気、表情がと~っても良かったです☆ 歌も押さえつけられるような迫力がありました! “泉見洋平さん”今後、要チェックです。

青りんご 内田裕希くん@タムは、いろんな人に凄い勢いで振り回されながら抱きかかえられて…大変だなぁ、と 結局、一言もセリフはナイ…んでしたっけ? カワイかったなぁ~。

青い旗 キャスト
エンジニア:市村正親/キム:知念里奈/クリス:井上芳雄/ジョン:石井一孝/エレン:高橋由美子/トゥイ:泉見洋平/ジジ:平澤由美

エリザベート(初日)【博多座】

2001年10月以来の博多座での再演です。 同じ演目が博多座で二度もかかる…というのは1ヶ月公演としては初めてのこと。 前回の公演では全国公演の最終地でもあった事で、大変な盛り上がりをみせた博多座公演でしたので、博多座側の気合いの入れようもかなりのものです! 8月末には主演お三方を招いてのトークショーも行われ、PRはバッチリ☆ 今回のWトートは前半と後半とに分かれることなく、ほぼお二人とも1ヶ月間ご出演で観劇スケジュールがたてやすい…かと思いきや、他にもWキャストが増えて…やっぱり悩みに悩んだ観劇スケジュールになってしまいました~。
2004年版は5月に帝国劇場で1度観ましたが…演出の変わり方にただただ驚いて、細かいところまで観る事はもちろんできませんでしたので、今回の博多座公演、しかと見届けますよ~。
二人の母親。 私、オープニング、凄く好きなんです。 特にゾフィとルドヴィカの唄い出しが! いつも一緒にず~っと二人の母親のパートを心の中で唄ってます。 でも…残念な事に出だしのパンチがナイんです~ ♪エリィ~ザベェ~トの た・め・に したコトよ 全て彼女ぉ~の ためにしたこぉ~とぉ~♪…っていうあの出だし! コレを聴いて「あ~、始まるわ~」と気持がONになる、私のスイッチのフレーズなので、コレで気持ちが舞台に入れなかったから…オロオロしちゃいました。
初風さん@ゾフィは、全体を通して大満足! カーテンコールの優しい笑顔にも。
春風さん@ルドヴィカは、娘を皇室に輿入れさせようという見栄っ張りな強引な母親…という計算高く自分勝手な押しの強い女性には見えず、歌のパンチも弱くて印象が薄いです。 前回公演とのキャスティング違いに唯一とても戸惑った配役でした。

よつばのクローバー 山口さん@トート
「ノリにノッる!」「張り切ってるなぁ~」という印象でした。 【最後のダンス】は階段の上で“ソロリサイタル”状態。 朗々と歌い上げながら両手を大きく上下させて、ガッツポーズ(らしきもの)も出るし…さすがの迫力です! が“トート”というよりは“山口祐一郎”でしたね、アレは。
ドクトルの場面で「それがイイ。エリザヘェ~トゥ。待っていたぁ~っ!」っていうのが、あまりにも芝居がかっていて、すみません!笑ってしまいました。 これは今日のツボでした。
あと、パクさん@ルドルフに死のキスをするシーンで、一度顔をグッと引き寄せておいて…凄い勢いで突き放し…また引き寄せてブチュ~。 私は演出とは思いつつも「パクさんの汗が凄かったので、キスしようと思ったけどやっぱイヤだな」と突き放したけど…「でも、しなくちゃいけないしな」で引き戻した…のかしら~。 なんて、密かに思っていたら…何度も観ている友人は「アレ、多分振りを間違えたのよ」って! 面白すぎる。
しかし私、山口さんの歌を聴いて初めて“鳥肌体験”をしました。 【闇が広がる】です! 今まで聴き惚れるコトはあっても鳥肌までは立ったコトってなかったのですが、今日の【闇が広がる】は圧巻でした 劇場全体が震える感じでしたよ…。

よつばのクローバー 今さん@エルマー
「エルマーって、こんなに立ってた(目立った)役だったっけ?」という印象を受けました。 正直「なんで今さんがエルマーなんか?」って思ったくらい印象の薄い役だったので…。 しかし、今日観劇して考えを改めさせられました。 熱い闘志に燃えた若者のリーダーという感じを強く受け、とても惹き付けられました 今後、このお役に注目して観劇する楽しみも増えました。

よつばのクローバー パクさん@ルドルフ
「ココは伸ばして欲しいのに~」と思う所が多かったです。 5月に帝劇で観た時も気になったのですが、歌の終わりがプツッ、プツッと切れてしまう感がどうしても苦手でした。 ガタイがイイので、ビジュアル面では“線の細い悩める青年皇太子”という感がどうしても伝わってこないのですが、それは熱演で魅せてくれました!

よつばのクローバー 精神病院のなりきりエリザベート
今回の演出で「こっちの方がイイ!」と思った数少ないシーン(すみません)。 エリザベートになりきっている患者役の方、上手いですね! なりきっている様が傘やセンスなどの小道具が登場することによって良く解るようになったし、最後に病室に戻されてもずってエリザベートになりきったままで、また周りの患者もそのように扱っていて…細かい演出と演技に感動しました!
…とりあえず、初日の感想はこれまで。

王様の耳はロバの耳【福岡シティ劇場】

この夏、福岡シティ劇場では“劇団四季のファミリーミュージカル”2作品が連続上演!…という事で観てきました。
私が子供の頃って、掲示板でも何度かお話しましたが、学校に劇団がやってきてお芝居をする(何故か毎回【安寿と厨子王】)…というタイプのものが多く、劇場に出かけて皆で観劇した、という事はありません。 でも先日、友達と話してて…どうやら四季の【嵐の中の子供たち】を観ていたようなんです。 最後に汽車が出てくる事しか覚えてナイけど。
…と、言う事で自分に子供がいる訳でもなく、付き添いとして連れて行くお子様が周りに居るわけでもない私は“ファミリーミュージカル”なるものに全く縁がなく、多分二十数年ぶりの観劇となったハズ。 会場は当然のごとくお子様がい~っぱい♪ 演出や衣装、舞台美術も子供たちを楽しませる工夫がいっぱいで、と~っても可愛らしい 目にもとっても楽しめました。
この作品のテーマは…
本当のことを言うことは時にはとても難しいけど、自分が損をしてしまうからと言って、周りの人のことを考えなくていいのか? 『真実の姿を見る目、真実の声を聞く耳、そしてなによりそれを語る勇気』 自分を犠牲にできる勇気。 そんな勇気をこの作品を通して子供たちに伝えたい…というもの。 役者さん達の大熱演で、きっと会場の子供たちには、そのメッセージはしっかりと伝わったはず!
『劇団四季って外国のヒットした作品を持ってきて日本で上演する劇団』という印象しか持っていなかった私。 前回上演されたオリジナルミュージカルや今回のファミリーミュージカルを拝見し、その守備範囲の広さに驚きました。 最近はストレートプレー作品も多いようですし。
もっと【劇団四季オリジナル作品】を観てみたいなぁ、と思いました♪
ところで…皆さん【王様の耳はロバの耳】ってお話、最後はどうなるかご存知ですか? 私、お話自体は漠然としか知らなくって、今回初めて結末を知った次第でございます~ 。

劇場 キャスト
王様:栗原英雄/ローストビーフ卿:吉谷昭雄/アブラハムハム公爵夫人:菅本烈子/黒い探偵:江上健二/詩人チキン:内海雅智/将軍ボイルドエッグ:神保幸由/床屋:佐野正幸/ニボシ:伴藤 武/ナタネ:真鍋奈津美

サウンド・オブ・ミュージック【博多座】

映画は大好きな作品で何度も観ているし、音楽ももちろんどれも好きで、中でも好きなナンバーは【私のお気に入り】。 JRの『そうだ、京都行こう』 キャンペーンでもいろんなアレンジがされてBGMで使われていますよね☆  今回の舞台では『私の好きなもの~♪』という歌詞で唄われていて、私的にはしっくりこなくて残念だったんですが…。
舞台は初観劇でした。 が!大地真央さんは5/25夜の部公演で“マリア役・350回目”を迎えた…という人気の舞台のようです。
私自身、今回一番の目的は今井清隆さん@トラップ大佐。 1月にはレ・ミゼラブルで博多座にご出演されたばかりで、再びご来福♪ 厳格な父親からマリアと出会って本来の自分を取り戻す…という大佐のイメージがビジュアル的にもピッタリとハマっていらっしゃいました。 でもって…やっぱり歌に聴き惚れてしまいます! 地元でオーディションで選ばれた子供達の活躍はそれは愛らしくて見事なものでしたが、やはり今井さんが唄うと『これぞミュージカル!』ってな空間になります。
大地さんは、相変わらず『私か主役よ!』オーラはさすがでお美しいのですが、私的には肝心の歌がどうしてもしっくり来なかった…。 演技も前回博多座で拝見した【マイ・フェア・レディ】のイライザと大差なく、“大地真央”でした。 ご自身のオーラが強すぎて、観劇していてもそのキャラクターとして入っていけないのかなぁ…私 。
杜けあきさんは2000年7月の博多座公演【出雲の阿国】以来の拝見でしたが、お美しい…。 お金持ちで頭も良くて、ちょっぴりプライドも高くて…というキャラクターにピッタリハマってました。
全体を通して感じた率直な感想は「もっと歌で舞台に引き込んでほしかった」。 ミュージカルですもの…さすがプロ!な歌を聴かせてほしかったです。
今回、博多座の客席には親子連れがものすご~く多かったのには驚きました! 子役さんのお友達なのか? オーディションで落選した人なのか? 客席がとっても微笑ましい博多座にニッコリな観劇でした。