エリザベート(千穐楽)【博多座】 

初日を迎えるまでは、あんなに待ち遠しかったのに…開けてしまうと、千穐楽までアッという間でした。 手元にあった6枚のチケットはスルスルと半券に変わってしまったような~。
“博多座千穐楽”、仕事を抜けて観劇し…またまた会社に戻って深夜残業しておりました。 でも、やっぱり千穐楽は立ち会わなくっちゃ、後悔するもん!
舞台は…
一路真輝さんは、今公演期間中、私が拝見した中では“一番良かった”です。 特に【精神病院】の後半の心情を吐露して歌い上げる所の力強さは圧巻! あのシーンでシシィに心を寄せて聴いた事がなかったので、感動しました。 そこで…「やっぱり【夢と現のあいだ】が聴きたかったなぁ…」と思いました。 夫から裏切られた悲しさと、これから生きて行く為の自分の意志を力強く歌い上げるあの歌があってこそ、彼女が放浪の旅に出る気持ちが観客にとってはより理解できると私は思っているので。 シシィというキャラクターについて言えば、やはり今回の演出では最後まで共感出来ませんでした。
浦井健二さん@ルドルフは、革命家達にそそのかされて馬車に乗り、そこから飛び降りるシーンがカッコいいですね 決まってます! トートにダンスで向かっていくシーンも切れがあって素敵だなぁ…と思っていたけど、今日は迫力さえありました。 「ママも僕を見捨てるんだね」というセリフは、前段のシシィがフランツに対して言う「あなたは私を見殺しにするのね」というセリフとリンクしているとの事ですが、シーンとしてもフラッシュバックしてきて、グッときました。 浦井さんの場合は寂しそうにつぶやくように言うんですね。 それからトートから死のキスを受けるのを待つ表情が「きゃ~っ、色っぽぉ~い」です。 そして自分の手にある拳銃を驚いてみつめ、こめかみに当てるまで…これ、浦井さんのルドルフが一番好きです。 イイ
内野さん@トートは、相変わらずセクシーなのですが今日は“目の力”がスゴかったです! 【闇が広がる】ではトートとルドルフの、あの距離感がイイですね~。 前回の演出より好きなシーンのひとつです。

特別カーテンコール

記憶があいまいなのですが…以下、だいたいこんな感じのコメントだった、という事でお許しを。
「出来れば全員それぞれにご挨拶したいのですが…代表して」と一路さんからコメントがあり、まず浦井さんが。コメントを言った人が次の人を紹介するというパターン。
よつばのクローバー 浦井さん
出演者皆の頑張れ~という視線を受けて、話し出すもしどろもどろ。 客席からも頑張って~の声援「博多座には初めての出演です。 3月からエリザベートという作品に関わる事が出来、なんとか演ってこれたのは皆さんから温かい応援をいただいたおかげです。 大阪でも頑張ります」
よつばのクローバー 初風さん
度重なる台風にも関わらず、沢山の皆様に劇場に足をお運びいただきまして有難うございました。
よつばのクローバー 村井さん
「博多座は初めてです。 地方公演では大抵“早く帰りたいな”と思いますが、博多は“もうちょっと居たい”と思いました。 ただ舞台が終わった後、楽屋口で写真がパチパチと煩かったけど」と、手には厚紙で作ったような“村井様 一等賞”と書かれた優勝カップのようなものを持っていらっしゃいましたが、ソレに関するコメントはなく…謎。
よつばのクローバー 鈴木さん
村井さんのシニカルなコメントをたしなめながら「今日は満月です☆ こんな夜はウィーンの霊廟でシシィたちの霊が甦りそうな♪ 皆さん、大阪で待ってまぁ~す!」
よつばのクローバー 高嶋さん
「判りづらい博多弁を聞いてくれて有り難うございます。 いろんな劇場で上演していますが、ドアを開けてくれるスタッフの方が演技をしてくださるのは博多座が初めてでした」と、ココで出演者一同も舞台袖のスタッフに向かって拍手☆
で、高嶋さんが「セクシーでLAヘヴィメタルの流れを継承するような…日本で唯一のトート閣下!」と内野さんの紹介コメントを言っていると、綜馬さんが一生懸命セクシーポーズを取っていたのが最高に笑えました おちゃめな綜馬さん! 最後に高嶋さん「また、来週~」
よつばのクローバー 内野さん
「博多、本当にもう少し居たいですね~  食べ物も美味しくて、違う意味でのヘヴィトートになったような」と、ココで一路さんが「あ、ソレ昨日祐さんも同じこと言ってた」「えっ、ホント?」と会話あり。 「博多座は観やすいし…観やすいでしょ?(と何故か客席に同意を求めて大拍手)、演じる側もやりやすい劇場であります。」
よつばのクローバー 一路さん
「大好きな博多座で、大好きなエリザベートを再演できて幸せです 幸い私は来年も博多座の予定がありまして…」とココで後ろの出演者に「エヘヘ…いいでしょ~」という自慢ポーズ 「まだこれから大阪公演もありますが、ちょっと寂しい気持ちです」
…とその後、何度目かのカーテンコールで指揮の塩田さんもステージに上がっていらっしゃいました。 そして「閣下よりお話が」と一路さん。
内野さんが「劇場とは日常を忘れる空間で無粋かとは思いますが、現実に目を向けると新潟で辛く大変な現実があります。 出演者やスタッフ一同で“義援金”という形でお手伝いをしたいと思い、ロビーに設置いたしました。 ご賛同いただける方はお願いします」
客電が付いてからも拍手がなりやまず、最後の最後は緞帳の前で一路さんと内野さんが手をつないで下手~上手へ。 ものすご~く悩ましい投げキッスで去る内野さんと、チョコンとおじきをして去っていく一路さん。 とにかく最後の最後まで客席は興奮のるつぼでした。

エリザベート(祐一郎&禅=千穐楽 )【博多座】

平日の夜…にも関わらず【満員御礼】☆ 立見も3階はバルコニー席まで立つほどで、どうやら2階席にも立見席が設けられていたようです。
やっぱりスゴイですね“エリザベート人気”。 私は、と言いますと仕事を抜け出して観劇て、終演後また職場に戻りひたすら残業だったのですが「千穐楽ってやっぱり楽しい!」という舞台でした。
肝心の舞台は…
山口さん@トートはちょっと抑え気味の印象。 【私が踊る時】が一番力強く「さすが祐一郎さん♪」という印象。
そして今回私がハマった禅さん@フランツ。 実は、今回は禅さんがご出演じゃなかったら、開幕当初確保したチケットは手放す勢いでしたから…「禅さんのキャスティング、有難う!」という感じの私 掲示板でも再三「禅さん@フランツ、イイ!」と言っていましたが、本日もグッと、クグッと気持ちに迫ってくるものがありました
最初の登場シーンで“もう一人の母親”が訴えるシーンでの戸惑いの表情や、お見合いでシシィに首飾りを付けてあげる、本当に嬉しそうで優しそうな笑顔がステキで、ニッコリ。
【夜のボート】~【悪夢】は私的には圧巻でした! 「今でも愛しているよ」という言葉に対して♪二つのボートよ~♪と言われて、悲しげにシシィを見る表情。 ♪解って無理よ 私には~♪の言葉に寂しそうに頷く表情は涙目でウルウルされてて、もう泣いてしまいました。 そして【悪夢】では髪を振り乱しながら、激しい語気でトートに立ち向かい「やめろぉ~ッ!」と絶叫する様に、拒絶されてもなおシシィを愛している心情が感じられて…泣けました
禅さん、良かった…。

特別カーテンコール

一路さんから「本日は山口トートと石川フランツが千穐楽」と前置きがあり…「ではダーリン」と、即された禅さんは…
よつばのクローバー 禅さん
「えっ?私? ちょいと、ごめんなすって。どもども」って感じで列より前に出て…「博多の皆様初めまして、石川禅と申します。 初めて博多座の舞台に立たせて頂き、エリザベートという素敵な作品でで皆様と共に過ごせて感謝です。 以後どうぞよろしゅう」
な~んか、たどたどしい視線が定まらない禅さんでしたが凛とした皇帝との落差が激しいうえ、ナイスキャラなお人柄が全開の雰囲気で好感度アップ☆ そして列に「いや~、マイッタ、マイッタ」って感じで並んでました。
よつばのクローバー 山口さん
手を腰に当ててふんぞり返りの仁王立ち 待ってましたの拍手の嵐を手で制し、一言一言まるで“選手宣誓”のような感じでコメント。 以下、一言毎に大きな拍手とそれを一本〆する山口さん。
「本日はぁ~、ミュージカルエリザベートにぃ~、多数ご来場いただきましてぇ~、誠に有難うございましたぁ~」
「博多座は世界で一番ステキな劇場でぇ~す」
「博多の人間は~、最高に魅力的でぇ~す」
「食べ物が美味しぃ~っ。 おかげで、おなかがちょっと膨らんだぁ~」
「明日はエリザベート千穐楽ですが、私は一人でホテルでぇ~、トートを歌っておりまぁ~す」
一路さんも一緒に…と二人で誘うも断られ、ひしっと抱き合う山口さんと禅さんに大爆笑でした。 禅さん、キュートです。
何度かのカーテンコールの後、一路さんと山口さんと手を繋いで、私服に着替えたこの日の少年ルドルフ、光平崇弘くん登場。 「夜の遅い時間にイイのかなぁ…」という無粋な考えがちょいよぎりましたが~。
ラストは一路さんと山口さんが手をつないで舞台上手から登場し、センターに立った途端、山口さん一人を残して、一路さんがあのドレスのままダッシュで下手にはけて行きました 一人残された山口さん「マイッタなぁ…」とニコニコ手を振っていらっしゃいました 改めて“祐一郎さんの人気のスゴさ”を見たカーテンコールでした。

通し狂言・伊賀越道中双六【国立劇場】

秋の国立では…ほぼ毎年?鴈治郎さんが意欲的な試みの舞台を見せてくれますね。 今年は【通し狂言・伊賀越道中双六】と聞けば、それは遠征しなくっちゃ!でしょ。
竹三郎さん@和田行家。 私は竹三郎さんは女形でのお役で拝見する事が殆どだったので、このようなお役で…というのがまず衝撃的。
そして…今回一番衝撃的だったのは、信二郎さん@沢井股五郎。 信二郎さんの悪役って、国立新作歌舞伎【秋の河童】以来の拝見で、その時はチンピラながらも、どこか“おっとりした品の良さ”が感じられて残念だったのですが…「股五郎、イイ!」 登場から、どうも胡散臭い人物という図太い雰囲気が出ていて、ガラッと態度が豹変するところでは表情にも声にもゾクゾクしちゃいました。 『顔良し、声良し、姿良し』です。 これからどんどん信二郎さんの敵役でのご活躍を拝見したいなぁ、と強く思いました。

【饅頭娘】は、生の舞台で観たのは初めてだったので、ものすごく楽しみにしていました。 彦三郎さん@宇佐見五右衛門のキャラクターの解説で「刀の鞘が朱塗りなのは、この人物の気性を表している」との事だったけど、ん…ちょっと解らなかったデス。
彦三郎さんでは私は初めて拝見するお役のタイプに「もし吉弥さんがいらっしゃったら、このお役は…」と思ってしまったりしました。 魁春さん@女房お谷は、心の揺れがとても感じられて、夫の真意が解るまでの辛い心情が伝わってきました。

そして【沼津】。 私、我當さんという役者さんへの認識を改めさせられました。 どちらかというと、堅い演技をされる印象が強く…といっても、たまたまそのようなお役で拝見する機会が多かっただけでしょうけど、我當さんの柔らかで可笑し味のある雲助平作って、ちょっと想像がつかなかったんです。 鴈治郎さん@呉服屋十兵衛との、じゃらじゃらしたやり取りはニッコリ笑えましたし、十兵衛が我が子と判明~自害は、ホロリホロリ…で一気に惹き付けられました。 そんな息詰まる中、秀太郎さん@平作娘お米のチラッとみせる艶やかさにホッとさせられました。 やっぱり【沼津】はイイですね どなたが演じられても好きです。 鴈治郎さんは“コッテリ風味”ですね。
あ! 翫雀さん@誉田太内記、ふっくらとした品の良い殿様でした。 “度量の大きさ”や“剣術の腕がたつ”という雰囲気は、ちょっと厳しかったような気が…。 でも私的には久々の“生・翫雀さん”を拝見できたのでニッコリでしたけど。

ミス・サイゴン【帝国劇場】

この公演中に“平成16年・新潟県中越地震”が発生しました。 幕間ではロビーでニュースの放映がされ、携帯をかけながら食い入るように様子を見る観客で溢れていました。 この時点では、これほどまでに甚大な被害をもたらした規模である事は全く把握できていませんでした。 舞台機構点検の為に休憩時間も10分延長となりました。
初見だったのですが、観る前から「きっと苦手なストーリー展開の舞台だろうなぁ」と思っていましたが、やっぱりラストには救いがなくって、ドヨ~ンと重い気持ちを引きずったまま劇場を後にしました 初見はストーリーを追うのが精一杯だったから、何度か観ればハマっていくのかな? “男女の愛”としては共感できなかったけど、“母の愛”は、自分に子供が居ればもっと共感出来たのかもしれません。
セットはとても好きでした。 観劇しなくても知っている“ヘリコプター”と“キャデラック”は…「なるほど、ココで出てくるのかぁ…」とご贔屓役者さんの登場を、今か今かと待つ心境でした。

青りんご 市村正親さん@エンジニア。 私、多分、おそらく多分…“生・市村正親さん”は初めてじゃないかな?と、舞台を拝見しながら気が付きました。 観劇後、歌で心に残っているのは【アメリカン・ドリーム】しかなかったくらい、やはり強烈な個性でさすがです。 あんな真っ赤なスーツと黒いスケスケのシャツが似合う日本人なんて、そうそう居ないはず! キャデラックもね☆ カーテンコールでは一人と~っても弾けてお茶目さんで、ニッコリでした。

青りんご 知念里奈@キムさんは…失礼ながら「歌、上手いのね」と感動。 気持ちもとっても入っていたように思えますが、エレンとのホテルの部屋の中でのやりとりが、叫びすぎて何を言っているのか全く解らなかったのが残念! 死を決意してからの心情の移り変わりが、観ていてちょっと唐突のような感じでとまどいましたが、あれは脚本で皆そうなのかもしれないですね。
今回一番心に残ったのは、泉見洋平さん@トゥイです! 私は今年1月の博多座レミゼでのマリウスは拝見していないので“初・泉見さん”でした。 ヴィジュアル的に綺麗だなぁ…と注目していたのですが、亡霊となってから醸し出す雰囲気、表情がと~っても良かったです☆ 歌も押さえつけられるような迫力がありました! “泉見洋平さん”今後、要チェックです。

青りんご 内田裕希くん@タムは、いろんな人に凄い勢いで振り回されながら抱きかかえられて…大変だなぁ、と 結局、一言もセリフはナイ…んでしたっけ? カワイかったなぁ~。

青い旗 キャスト
エンジニア:市村正親/キム:知念里奈/クリス:井上芳雄/ジョン:石井一孝/エレン:高橋由美子/トゥイ:泉見洋平/ジジ:平澤由美

松平健特別公演【新宿コマ劇場】

【エーゲ海】の予定が…【大江戸八百八町】で歌い踊る!
【マンマ・ミーア】の前日予約にチャレンジするも、あえなく撃沈したので「歌舞伎座幕見だな…」と羽田に降り立ったのですが、この所、めちゃくちゃ忙しくて気分も滅入り気味だったので「ここはパァ~ッとひとつ気分を盛り上げたいところ」と思い立ち、新宿コマ劇場へ方向転換! そう、今ノリにノッている上様公演【松平健特別公演】でございます~。
前売りは“完売”。 劇場に到着すると【満員御礼】の赤い懸垂幕が入り口にドド~ン! 開場を待つお客さんで入り口は人がが溢れています! 当日券窓口でチケットを買い求めると、どうやらラスト3枚の補助席だった模様でラッキー♪…といっても補助席も20~30席は用意されていたような感じでした。 しかも、その後、立見の方もいらっしゃったそうです。 さすがは上様!
新宿コマの座席って一番前のブロックは【いろは…】、その後ろからは【ABC…】なんだか不思議。 補助席は前から2ブロック目と3ブロック目の間の通路にズラッと横一列に設置されて、とっても観やすくて感激! 劇場自体、私“初・新宿コマ劇場”なので、劇場探険自体もワクワク
チケットをもぎってもらって一歩劇場内に足を踏み入れると、いきなり目に飛び込んできたのはギンギラギンに光り、七色のライトがチカチカ光る“マツケンサンバ棒”を手に笑顔で振るコマスタッフ ロビーには当然“マツケンサンバII”が鳴り響いている…。
今年3月の博多座公演の時は、まだ今のような一般ブレイク中ではなかったから、このように熱くてノリノリな熱気帯びたロビーではなかったので、開演前からいきなりボルテージが上がる! 買いましたよ、当然“マツケンサンバ棒”。 売場のお姉さんが購入時にはライトの電池チェックをしてくれます。 「はい、大丈夫です。 間違いなく光ます」と。

お芝居の方は…
演出は博多座の時とは舞台機構の変化に伴って変わっている所と、脚本的に変わっている部分がありました。 今公演では、将軍という一人の人間として、“心から許しあえる友が居ない孤独感”や“将軍として生まれた運命のもつ重さ”、そして…大鳥れいさん@お夏との恋模様がより明確に伝わってきたように思えました。
驚いたのは高速で回転する回り舞台! 『これが“コマ”たる所以だ、ご覧あれ!』とばかりに驚くほどブーンと勢いよく回る舞台。 舞台奥にかかる太鼓橋の上で演技をしている役者さん達は、振り落とされそうで、必死に欄干をつかんでいる様子が…笑えた 残念ながら“逆コマセリ”…つまり三段ケーキのような形状の“コマ舞台”は拝めなかったけど「これがコマかぁ…」とえらく感心してしまった舞台機構でした。
配役は、博多座では熊谷真実ちゃん(彼女はどうしても“ちゃん”なの)が演じていたお役が三原じゅん子さんにチェンジ。 ヒロインの大鳥れいさんと並ぶと、どちらも“綺麗なお姉さん”で、キャラクターの対比がなく、コメディタッチなお役が…ちょっとニンに合わない三原さんは、ところどころドスがきいていて…怖い。 真美ちゃんがピッタリすぎたのか、ちょっと、かなり残念~。
あと、博多座では仁藤優子さんの意外な歌の上手さ(めちゃくちゃ失礼!)に感動していたのですが、今日は喉の調子が最悪のようであの綺麗な歌声が聴けず…これまた残念でした。
今回は浅利香津代さんの演技に釘付けでした! 悲しい過去から逃れて生きるため、悪の道に進んでしまった心の葛藤や、思いっきり悪女と化す演技がとっても素敵でした。 悪役三人組で歌う【悪党ほどおもろい商売はない】は、博多座公演の時はなんだかテレが感じられたけど、思いっきりフッきれて踊りもキマっていて楽しい、楽しい♪ 浜畑賢吉さんは、さすがの歌いっぷり☆
それから、それから…忘れてならないのは真島茂樹先生! ダンサーかつ振り付け師であらせられます真島先生は【マツケンサンバ】の振り付けはもちろん、お芝居でもダンサーのお役でご出演。 指先までピンと伸びてしなやかで華麗な先生のダンスに博多座公演の時も釘付けでしたが、今回もスゴかった! 華麗です、先生! 素敵です、先生☆ 先生が登場のシーンは、先生しか観てないです…上様、すみません。

そして魅惑の歌謡ショー
そして「本日は無礼講じゃ~」の上様の一言からなだれ込む“魅惑の歌謡ショー”の突入に、客席のボルテージは一気に高まる! 博多座では花道を使った演出が多々あり、この時もスッポンからの登場だった上様は、舞台中央の大セリより登場。 青いラメの着流し+金の足袋で「う~ん…マンダム」なキメポーズでセリ上がり。 客席「おぉ~」とどよめく、どよめく。
とにかく客席がいちいち大きく反応してどよめくのがメチャクチャ面白くてニッコリ! そりゃ、あのド派手な衣裳を生で初めて目にしたら…声を上げずにいられませんものね! 上様はやはり“今ノリにノッている”感が漂い、歌の艶も増し、踊りのステップも(博多座公演よりはちょっとスリムに?)軽やかでイカしてます☆ 小林幸子も「負けた!」ときっと言ってしまうだろう、白いフワフワの羽のガウンに身を包んだ上様が下手にはけた瞬間、博多座で予習?済みの私は、ロビーで購入した“マツケンサンバ棒”の電源スイッチON☆
キタ~っ! 会場の皆が待ちに待った【マツケンサンバII】のイントロが流れ、煌びやかな着物のマツケンダンサーズが一気にステージに溢れ出てきた。 天井のミラーボールはもちろんなんだけど…な、なんと! 舞台両袖には“スタンド型のミラーボール”もあるではないか! スゴイぞ、新宿コマ! ミラーボール3個で、会場はまばゆい光に満たされた瞬間、軽やかなステップでさらにまばゆい“全身ミラーボール”の上様登場
「うぉ~っ!」 やはり生で観る衝撃はスゴイらしく、客席の反応が大きくて熱い。 あとはただただ上様のありがたい光を浴びて、何もかもパーッ浮世を忘れて弾けた時間でした。 あ~、楽しかった♪ 行って良かった…新宿コマ。
サンパ棒
写真は購入した【マツケンサンバ棒】。 左は両手で持ちたい時。 中央は端と端でジョイントして、スイッチON!で七色のフラッシュライトがまばゆく輝きだします! 右はジョインとして1本の棒として大きく踊りたい時仕様♪