リトルマーメイド【キャナルシティ劇場】

アリエルとトリトン以外はメインキャストは前回観劇時と同じ。 開幕から1ヶ月経ち、夏休みが終わった平日夜というのに満員の客席にビックリ!(第一期発売分は完売だもんな!) ロビーの“フォトスポット”は、またもや長蛇の列で、今日もディズニープリンセスの格好をしているお子さんもチラホラで、この日をすごく楽しみにしている様が伺えてニッコリ。

開演と同時に、海中を…ステージを縦横無尽に泳ぐアリエルにまず「わぁ♪」という歓声が上がるから、自分の初観劇時を思い出し、気持ちを新たに観劇出来る感じ☆ やっぱり、改めて『良く出来いるなぁ』と、何様!な感想ですが、ホントそんな感想が思わず…な作品。 特に好きなシーンは『海に落ちた王子を助けるシーン』と『海面に向かって泳いでいると尾ヒレが取れて脚が出現するシーン』。 どちらも海面〜海中の行き来の描写なんだけど、これが俳優とスタッフさんの素晴らしいコンビネーションで“ホントの海中感”がUP!!

俳優さんは、田島亨祐さん@トリトン! ガストンを観過ぎたせいか「あれ?田島さん、激やせ?」と思うくらいスリムな印象。 そしてやっぱりトリトンは海上に上がっても髪の毛は逆立ったままなのね…。 カーテンコールのちょこちょこ歩きはとってもキュートなんだけど、衣裳さん、歩きやすいようにセンターにファスナーでスリットを入れる…とか出来ないもんですか?(ディズニーやBWのいろいろな約束事があるんでしょうけど〜) 半端ナイ回数続く、四季のカーテンコールでは、トリトン役の方はちょっとお気の毒です〜。
そして今回も私的MVPは恒川愛さん@アースラ☆ 悪役ぶりが劇画タッチで歌にはパンチがあってイイわぁ〜♪

キャスト
アリエル:齋藤 舞/エリック:上川一哉/アースラ:恒川 愛/トリトン:田島亨祐/セバスチャン:荒川 務/スカットル:江上健二/グリムスビー:松下武史/フランダー:緒方隆成/フロットサム:一和洋輔/ジェットサム:八百亮輔/シェフ・ルイ/リーワード:岩城雄太
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2017.9.13(水曜日)/18:30〜

幽玄【博多座】

坂東玉三郎×鼓童『アマテラス(2006年)』に続く待望の共演第二弾! 前作が面白かったので今回も足を運びました。 玉三郎さんの博多座お目見えは2013年以来の事(しかし…大歌舞伎で来てくれる事はナイのだろうか?)

世阿弥が見た世界を【羽衣】【道成寺】【石橋】など能の代表演目を題材にして表現することに挑戦!との事で、今回も“圧倒的玉さんワールド”。

一幕目は【羽衣】。 これが…あまりにも、あまりにも“静”と“闇”の世界で、鼓童は20人以上が太鼓を奏でているというのに“静寂”という感じで【お能】っぽい(イメージ、イメージ!) 鼓童の演奏ってダイナミックに動くイメージだったので、座ったままひたすら『コトコトコトコト…』と奏でる音色と、まさかの“謡(うたい)”もあり、不思議な空間に誘われる印象。 舞台もほぼ闇に覆われていたので、え〜っと睡魔が…。玉三郎さん@天女花柳壽輔さん@白龍に、ワキツレが登場して「船、波、風などを表現」、との事。 ちょっと私には難解な世界だった。

二幕目は【道成寺】+【石橋】。こちらは歌舞伎で馴染みがあったので、様式の違いを楽しめた。 “蛇舞”は長崎くんちの“蛇踊り”を彷彿とさせる迫力で引き込まれ、玉三郎さん@清姫の霊を鎮めようと畳み掛け、押さえ込むような太鼓の音に「頑張れ!頑張れ!」と応援してしまう感じ。 霊が収まると、玉三郎さん@獅子の精が出て皆で祝う…という筋立てで「玉さんの毛振りが観れるとは!」という思わぬ特典付き、に歓喜♪ ご自身、舞台で披露される機会は少ないと思うのですが「体幹がしっかりしてるんだろうなぁ…」と感嘆させられるブレのなさ。

今作を観て総評。 私にはかなり難しく、観劇に忍耐を要した…以上。