岡村靖幸 2017 SPRING TOUR ROMANCE【福岡市民会館】

岡村ちゃんの福岡DATE会場はZepp Fukuokaが常だっだけど、2016年5月8日に閉店(2018年再OPEN予定)したので、今回は福岡市民会館にて。 ちびっこの私はオールスタンディング形式だと埋もれてしまって、さっぱり見えず、せっかくのDATEなのにストレスばかりを感じるので敬遠していたから(2F席が取れたら行ったんだけど)、ホールコーンサートは嬉しい! 有り難い! 助かる! で、久々に参戦♪ …って私のような同世代ファンは多いようで、今まで参戦したDATEの中で一番客の客層の年齢が高いような〜(自分もな!) 男性比も今までで一番高いような。

ちょっぴり太った?な岡村ちゃんは、今までで一番声が出ててビックリした! ホールの音響?…ってことはナイよね? 『Dance! Chance! Romace!』な怒涛の曲構成で福岡ベイベは興奮! 九州ベイベも大興奮! トークはマニピュレーターの白石さんがナイスキャラ炸裂で担当。 客席通路まで降りてきて、まるで花道の関取のようにペチペチと両サイドの客から触られ、舞台に戻る際にはまるでリングに上がるプロレスラーのようで笑えた〜。 その間、岡村ちゃんは奥の階段に腰掛けて扇子をパタパタご休息。 そりゃ50才過ぎてるのにあのデンスだもんな! 岡村ちゃんのトークはないけど曲中に「触っていいの?どんなふうに触っていいの〜?」と唄っとりました! 毎回【Out of Blue】はイントロだけで鳥肌が立つのは何故だろう?

アンコールでのピアノ弾き語りでは、イントロだけでまさかアレ?あの伝説の?と思ったらやっぱり奥さん【sweet memories】ですよ! その昔、リアルタイムでくるくる巻き巻きヘアーの岡村ちゃんが出演の【ジャストポップアップ】を見た時に、ねっとりと歌う姿に「うわっ、気持ち悪っ!」と強烈な記憶として残っていた、あの【sweet memories】をまさか生で聴ける日がこようとは〜。 今回は他アーティスト曲を5曲も入れてきたのはどういう意図があったんだろ? とはいえ今回一番聴きたかった【ビバナミダ】を最後の最後に聴けたのは感涙☆

「やっぱり岡村ちゃんは唯一無二!」 福岡ベイベは素敵なDATEに酔いしれたプレミアムフライデーの一夜だった♪

会場
福岡市民会館
日時
2017.4.28(金曜日)/19:00〜

岡村靖幸 2017 SPRING TOUR ROMANCE【福岡市民会館】セットリスト

  • 聖書
  • 彼氏になって優しくなって
  • ぶーしゃかLOOP
  • 昼下がり(クレイジーケンバンド)
  • うちあわせ
  • カルアミルク
  • できるだけ純情でいたい
  • inst.
  • 5‼モンキー
  • ヘアー
  • ラブメッセージ
  • どぉなっちゃってんだよ
  • イケナイコトカイ
  • Out of Blue
  • 揺れるお年頃
  • あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
  • だいすき
  • MAN ON THE EARTH(大江千里)
  • いじわる
  • ペンション
  • SUPER GIRL
  • Your Song(Elton John)
  • sweet memories(松田聖子)
  • シルエットロマンス(大橋純子)
  • 愛はおしゃれじゃない
  • ビバナミダ

王家の紋章【帝国劇場】

昨年夏の初演から早くも再演。「再演では結構手が入るだろうなぁ…」と素人ながらに思ってはいたものの、「ここまで変わるとは!」というビックリな変わりようで「驚いた!」というのが一番の感想かも。 セットも頑張ってバージョンUP!!

総括すると、サブキャラのサイドストーリーはバッサリ切って、新妻聖子さん@キャロル×浦井健二さん@メンフィスのラブラブ度をUP(キャロルの碧眼の設定はやっぱりナイ)。 そしてすご〜く解りにくかったイズミルがキャロルに心を奪われる様が解りやすくなっていた。 そしてロンリー過ぎる伊礼彼方さん@ライアンに何故か救済の手が入り、出番も仲間も増えていたっ!(ブライアン教授、お疲れ様!) でもって「キャロル…。」という斬新な幕切れはカットされてラブラブ大楕円の、まるでライオンキングのラストのようになってた(プライドロックに登ったシンバとナラのようだ!) 新曲もあり。 そして「これ、要らんやろ?」と勝手に思っていた演出がことごとく残っていた事にもビックリ〜! 荻田さんと相性が悪いのかなぁ?

1幕目の“アイシス無双”だった印象はかなり薄れてた。 古代へキャロルを引きずり込む演出は、あの上段から圧倒的な歌唱で客席まで威圧する感じが良かったのに、舞台をクルッと一周しただけになってしまって残念! とはいえ濱田めぐみさん@アイシスの歌は聞き惚れますわ〜♪ ミヌーエ将軍がアイシスに心を寄せていたエピソードも、ソロナンバーもカット! 唯一、メインキャストが再演で変更になった川口竜也さん→松原剛志さん。 この演出の変更に松原ファンはガッカリだったでしょうね〜。 矢田悠祐さん@ルカは、キャロルのそば近くに仕える設定も変更になった為、出番がかなりカットされ、楽しみにしていた市場での“ウナス×キャロル×ルカ”の三人ダンスが無くなっていたことに涙(今回は木暮真一郎さん@ウナス×出雲綾さん@ナフテラ+新曲)。 名場面“腕ポキッ”が、まさか無くなるなんて〜。 代わり『私を見て、初めて笑ったな。もう一度笑え、私の腕の中で』『愛いやつ』の萌えセリフが追加!

初演では全く感じられなかった“ナイル川”、水の表現の演出が大きな変更点のひとつで、1幕ラスト、キャロルが現代に戻る様子が解りやすくなっていた(ライアン兄さんよ、キャロルの身につけている服装に驚きはナイのかい?) リード財閥の一人娘が収容された病室があまりにも簡素で気の毒なうえ、看護さんが“思いっきり日本の看護婦制服”で笑える!  キャロル、どこに収容されてんの?! そして…古代へまた戻る様子はやっぱり解りにくい。

キャロルに心を奪われる様が解りやすくなった以外、唯一あまり大きな変化を感じなかったのはイズミル。 初演ではハッキリとした違いがあったWイズミルが面白かったけど、平方元基さん宮野真守さんにちょっと寄った感じを受けた。 そして宮野さんは相変わらず歯が異様なほど白い!見事な歯並び!

お話が整理されて解りやすくなった、豪華キラキラ☆ハッピーエンド演出の幕切れに「再演で解りやすくなって良くなった」という声が幕間や終演後に聞こえてきたけど(何故か【ガラスの仮面】という単語もかなりの確率で聞こえた!)、私は「この演出なら、次の再演はもう観劇しないな」という感想。 これなら宝塚で演じた方が作品が活きると思うよ…。

2017.4.14(金曜日)/18:30〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:宮野真守
2017.4.15(土曜日)/13:00〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:平方元基

アラジン【四季劇場・海】

やっぱり最高に楽しい! 観劇後はスカッと爽快! 「あ〜、面白かった♪」と帰路に着ける作品。

アラジンとジーニーは前回と同じキャスト。 ジャスミンは観るたびに違うキャストでいろいろ観れて楽しいけど、誰が演じてもやっぱりこのお姫様のキャラ自体が好きになれない〜。

阿久津陽一郎さん氏@ジーニーは初見の衝撃が癒えて?すごく楽しめた♪ 阿久津さんも回を重ねる度に“こなれている”感じが増してて、違和感なし!で、ノリが軽い。 魔人か?と言われれば「う〜ん…?」だけど、魅力的なキャラクターである事は確か。 アロハシャツを着てのバカンス姿が一番想像出来るジーニーだな♪ 島村幸大さん@アラジン、やっぱり【自慢の息子】がすごく心に響く。 本城裕二さん@ジャファーは、牧野公昭さんがアニメから抜け出てきたようなハマリっぶりだからなぁ…と思っていたら!あんな大袈裟なキャラクターって化やすいのかな? これまた確かにジャファーだった! 酒井良太さん@イアーゴもまた然り!

そして…今回も目を皿のように凝視したものの、やっぱり空飛ぶじゅうたんの仕掛けは解らず。 これは【美女と野獣】の野獣→王子の変身シーン(これはあまりにも回数を観た為、なんとなく解った!)と共に謎のまま、観客を楽しませ続けるんだろうな☆

キャスト
ジーニー:阿久津陽一郎/アラジン:島村幸大/ジャスミン:三井莉穂/ジャファー:本城裕二/イアーゴ:酒井良太/カシーム:西尾健治/オマール:嶋野達也/バブカック:白瀬英典/サルタン:石波義人
劇場
四季劇場・海
日時
2017.4.14(金曜日)/13:30〜

ノートルダムの鐘【四季劇場・秋】

フィーバス以外は前観劇時と違うキャスト! 演じる役者さんによってフロローの印象は随分変わる作品である事を痛感。 そしてコーラスの“圧”は、やっぱり素晴らしい!! 重厚! 客席から見える位置にクワイア(聖歌隊)が配置されているのは、舞台からダイレクトに客席にズーンと重く届く

主要4キャラは人間の持ついろいろな感情の象徴として登場しているようだ。 鐘突きのカジモドは『純真さ、孤独感や羞恥心』、ジプシーの娘・エスメラルダ『強い信念と美』、大聖堂大助祭フロローは『信仰心と嫉妬』、警備隊長フィーバスは『自由』というところかな? 『みんな違ってみんなイイ』なんだろうけど、宗教、人種、価値観の違いによって偏見を持つことは悲しいかな現代でも続いてるなぁ…。
今作は、四季の作品の中でも新たな試みが取り入れられているらしく『舞台はシンプルに、芝居や動きは俳優に委ねられている部分も多い』との事で、その時のキャストで雰囲気が他作品より結構違う印象を受けるのはその為か? 基本的な動きは決められてるけど、自由な交流や自由な動きが認められている…って、四季なのに珍しい!
美術も大きなセットはセンター上に鎮座する鐘のみで他は、木でできた板がベンチになったり、壁になったり、坂道になったりと、舞台に出ている演者が動かしてて面白い。 演出家って凄いアイデアマンだなぁ。

キャストは…田中彰孝さん@カジモド、私、おそらくシンバ以外の役で拝見した事がナイので新鮮。 あまり自身に対する卑屈さを感じさせないカジモドは、故にエスメラルダへの愛がとても真っ直ぐに見えた。 芝清道さん@フロローは表情があまり変わらないので、行動の振り幅が大きく、唐突に感じてカジモドと一緒に戸惑ってしまう。 ちょっと神経質な人がキレちゃった感じの怖さがあるような…そんな感じを受けた。

キャスト
カジモド:田中彰孝/フロロー:芝 清道/エスメラルダ:宮田 愛/フィーバス:清水大星/クロパン:吉賀陶馬ワイス
劇場
四季劇場・秋
日時
2017.1.13(金曜日)/13:00~

髑髏城の七人 Season花【IHIステージアラウンド東京】

劇団☆新感線の代表作のひとつ【髑髏城の七人】シリーズが『花・鳥・風・月』の4シーズンに分かれて1年3ヶ月のロングラン公演に挑戦!という事で「これはしばらくオラが町で新幹線は観れない訳ね…」と第一弾“花”に行って来た!

開場した新劇場【IHIステージアラウンド東京】は、豊洲市場が予定通り移転営業してれば周囲はもっと賑わいもあったんだろうけど、ガラーン、ポツーンと建ってる。 気候が良い時期は豊洲駅から歩けるけど、夏の炎天下や風雪で凍える日は行き倒れそう…。 初日開けてからの劇場の造りに対する感想は、芳しくないものばかり(ロビーとか、売店とか、動線とか)耳に入ってきたので、心配しながら早めに入場。 問題のロビー等は思いっきり簡素で狭く、腰を落ち着ける場所もなく、幕間は人が溢れる〜。 これまた気候が良い季節は外に出て一服…も出来るけど夏や冬、雨の時はどうなるんだろう? 早めに入場しても食事を買うとこも、食事する場所も館内にはほぼナイので、天候が厳しい日は事前にお腹を満たしてから、劇場に行った方が良いかと。2階が全てトイレというのは新しい!数も多くて安心…(もちろん1階ロビーまで溢れて並ぶんだけど!)

肝心の舞台と客席は…円形の劇場内に複数の舞台セットが組まれ、スクリーンで仕切りながら客席が回転することで舞台転換!というスタイルで、これは世界で2つ目との事。 私の今回の座席はCブロック下手寄り後方だったけど「あ!今、回ってる♪」という時もあれば、スクリーンに映し出させる映像が奥行きのある動きをしているので「ん?今どっちが動いてる?」「上下に動いてる?」と混乱したり…。 『バーチャル映像に合わせて座席が動くアトラクションって感じ』ってのが一番近い感覚かも。 幕間にロビーに出ると「確かに動いてる!」 ロビーに掲示してある座席表も回転した状態の“現在位置”が示される。 これはサイド席の方が“回転をより体感出来る”かと。 構造上、仕方がナイのかもだけど、座席は造りは簡素で、千鳥なれど傾斜も思いの外なく前席の人の頭が結構かぶるので、座ったり足下の演技はさっぱり見えずストレス。 せっかくの本水を使った大かがりなセットも、水しぶきが見えて「あ!本水なのね」と気付く始末。 でも“百聞は一見にしかず”で、一度体感する価値はあり! 面白い! 舞台美術さん、創り上げるまでがすっごく大変だろうなぁ…。 セットしかり、映像しかり! あの奥行きある映像を何層にも左右のアール上のスクリーンに映し出す技術も凄い!(プロジェクションマッヒング的な感じ?)口をポカーンと空けて天井のプロジェクターを見入ってしまった!(そこ?) 演出家はこの舞台機構をフル活用してお芝居を組み立てなくちゃいけないから、更に大変そう。 ここでかかった芝居を他の劇場で…ってなると、どの作品でも大幅な改定が必要でしょうね〜。

さて、本題?のお芝居の感想を。 私、実はゲキシネを含めて“髑髏城の七人シリーズ”には縁がなく、今回が初観劇。 シリーズを見続けている方、今回の4Ver.を制覇予定の方は“同じ役を違う役者が演じる”楽しみ方があるんだろうけど、今回は劇場自体の舞台機構の目新しさに気を取られすぎて1回の観劇じゃ、芝居のあれこれを語るには私の許容量には収まらず…が正直なところ、なので“観劇レポート”とは言えない今記事、ご容赦!

作品自体は「ん…、ビミョ〜」が正直な感想。 個々の役者さんや舞台美術、各々の演出方法は素晴らしく見せ場があるんだけど、1本のお芝居として、作品として観た時の感想は「う〜ん。う〜ん…」そんな印象。 新感線の舞台でいつも思うのが客演が豪華な故、その各々に見せ場を用意する為か?それによって印象が散漫になる感じが更に強く感じた今舞台。 詰め込み過ぎなのか? 聖子さん、じゅんさん、粟根さん、右近さんの不在は、豪華客演を持ってしても補えないことを痛感! “らしさ”も足りない。

相変わらずタイトルの出はカッコよくてゾクゾクする! それを背にT.M.Revolution並みに風を受けて一人スッと立つ小栗旬さん@捨之介、アレ、小栗さん気持ちイイだろうなぁ〜♪ 舞台での小栗さん、初めて拝見したけど顔ちっちゃくて(舞台ではもうちょっと大き方が…)タッパがあって舞台映えする!、けどセリフがクリアに聞こえ辛い。赤褌をガッツリ見せての大立ち廻りの殺陣はキレがあるけど、いかんせんココの客席、足元の芝居が見にくくて残念。 観終わっての感想は「ん?主役だったよね?」というサラッとした印象。 役自体が強烈だからなおさらだけど、一番印象に残ったのは成河さん@天魔王。 ご本人は小柄なのに、存在感が凄く“でっけぇ”。 相変わらず声がスコーンと通る! 今回を含め、ルキーニ(エリザベート)、真悟(わたしは真悟)と特異なエキセントリックな役でしか拝見していないので、ごく普通の青年役とか観てみたいっ! 山本耕史さん@無界屋蘭兵衛への【夢見の酒の口移し】、大切なシーンだけにもっと“た〜ぷりと!”とお願いしたい。 『兄者!』が何故か耳に残る。 舞台のりょうさん@極楽太夫も初見。 びっくりするほど声がクリアで表情も大きく役にも舞台にもハマってる! 太夫姿も艶っぽくて良かったけど、武装姿がキリリと男前! 新感線の準劇団員の予感♪ 清野菜名さん@沙霧のアクロバティックな立ち廻りも舞台手前でさせると全く見えないよぉ〜。沙霧の気持ちの動きが解りずらかったなぁ。青木崇高さん@兵庫は“人懐っこい大型犬”という感じで、いろいろ空回りしているように見えるのは狙いだったのか? 古田新太さん@贋鉄斎はズルい。 出だけで、一人で持っていく。 ローラースケートも足元がよく見えないから、遅れて笑った! 河野まさとさん@三五、安定のいつものまさとさん♪ 村木よし子さん@およしが近年稀にみるおとなしい役でパンチがなく寂しい〜(私、思いっきり毒されている?!) 逆木圭一郎さん@安底羅の猿翁のお尻はいつも通り?キュート。

この劇場の舞台機構を余すところなく使う演出に新感線の“いのうえ歌舞伎”作品は最適☆ 各キャストが各々の見せ場セットにスタンバイしている舞台を客席が回転しながら見るカーテンコールは最高にカッコ良かった! 劇団以外の作品でどのようにこの劇場が活かされるのかを是非観てみたいと思った。

キャスト
捨之介:小栗旬/天魔王:成河/無界屋蘭兵衛:山本耕史/沙霧:清野菜名/極楽太夫:りょう/兵庫:青木崇高/贋鉄斎:古田新太/狸穴二郎衛門:近藤芳正
劇場
IHIステージアラウンド東京
日時
2017.4.12(水曜日)/18:30〜