博多座陽春特別公演【博多座】

直美さんは…もう何度目の博多座でしょうか? “春の博多座は藤山直美”が定番化しつつあったここ数年でしたが、昨年は残念ながら…。 で、今年は前川清さんと強力タッグを組んでの登板に『面白くナイ訳がナイっ!!』と公演が発表になってからすっごく楽しみにしていました。 私“初・生・清(←氷川ぢゃナイよ)”です♪
直美さんと清さん、二人の出会いは2006年3月にこの福岡・中洲のスナックでバッタリ☆、とのこと。  福岡がとりもつご縁となった共演は、昨年11月の大阪松竹座に続いて2度目だそうで、 クール・ファイブも芝居と歌謡ショーに花を添え“春らしい華やいだ舞台”といった感じ。 実際、芝居もショーも客席はドッカン!ドッカン!と大ウケ。 歌謡ショーでこんなに笑ったのは初めて。 清、やるなぁ~グッド

三次とお玉の恋物語

この博多座公演のために書き下ろされるお芝居だそうで、大阪の芝居小屋を舞台に狐の娘と人間の男の恋模様を描いた“狐の恩返し”って感じの笑いあり涙ありの喜劇。
前川清さん@三次郎は真面目に芸に取り組むものの、今ひとつパッとしない役者。 大成を願い稲荷神社に百日参りをしていたある夜一匹の白狐を助け、その翌日に「三次郎の贔屓だ!」と名乗る藤山直美さん@玉枝という女が尋ねてくる。 三次郎は玉枝のアドバイスにより役者としての人気と実力がメキメキと~、そして二人はお互いに想いを寄せるようになるのだが…という物語。

歌舞伎好きとしては【義経千本桜】が通しで上演されている舞台裏が観れたり、あの早見藤太の三枚目の拵えは実は玉枝のアイデアによるものだった!ってのが激しくツボでした。
清さんのとぼけた味わいが、三次郎のキャラクターにばっちりハマり、しっかり者の女房風情の懐の深いおおらかな女性を直美さんが達者な演技でガッチリと受け止め、笑わせるだけではなく要所要所でしっかりとしんみり~と観客の心をグッと掴むのはさすが!
クール・ファイブも“招き猫楽団(?!)”として芝居に登場したのには笑えたものの、それなりの時間を割く必要があったのか?間延びした印象で残念汗
でもって、またしてもW小山さんの活躍が少なかったのも残念。 客演が大物や大人数だとレギュラー陣の出番が少なくなるのは仕方がナイのかなぁ~汗

清と直美はなんばしよっと~二人のオンステージ~

直美さんは舞踏で数曲参加。 直立不動で歌う(“一坪歌手”と言われるらしい)清さんの後ろで艶やかに舞う姿に魅せられ、フィナーレは二人のデュエット曲【Love Songが聴こえない】を手をつないで熱唱。 お芝居では直美さんが前川さんを見守っていましたが、ショーでは立場が逆転していたのが印象的。 直美さん、声量もあるし、歌ウマイ~♪
清さんは飄々したトークで客席を湧かせながらクール・ファイブとともにそのヒット曲を次々と歌い上げ、改めて「歌、ホント上手いなぁ~」と聞き惚れました。 歌う際に動きが少ないから、少しでも見た目にも楽しめれば…と次々に衣装を替えるサービスぶりは何故だか笑いを誘う。 特に…1曲丸々右向きで歌う→1曲丸々左向きで歌う→正面を向くと右半身と左半身が違う色だった~!というギンギラ☆スーツには爆笑(歌っていた歌はかなり名曲だったかと~汗
失礼ながら私、 クール・ファイブのメンバーを全く存じあげなかったのですが…小林正樹さんがかなり興奮して暴走気味だったのが怖かった~冷や汗(アンチェインド・メロディーを熱唱)
いや~、歌謡ショーでこんなに笑うのって…あり?
ぜひ是非またこのコンビで博多座に! またのご出演楽しみにお待ちしております♪