サウンド・オブ・ミュージック【博多座】

映画は大好きな作品で何度も観ているし、音楽ももちろんどれも好きで、中でも好きなナンバーは【私のお気に入り】。 JRの『そうだ、京都行こう』 キャンペーンでもいろんなアレンジがされてBGMで使われていますよね☆  今回の舞台では『私の好きなもの~♪』という歌詞で唄われていて、私的にはしっくりこなくて残念だったんですが…。
舞台は初観劇でした。 が!大地真央さんは5/25夜の部公演で“マリア役・350回目”を迎えた…という人気の舞台のようです。
私自身、今回一番の目的は今井清隆さん@トラップ大佐。 1月にはレ・ミゼラブルで博多座にご出演されたばかりで、再びご来福♪ 厳格な父親からマリアと出会って本来の自分を取り戻す…という大佐のイメージがビジュアル的にもピッタリとハマっていらっしゃいました。 でもって…やっぱり歌に聴き惚れてしまいます! 地元でオーディションで選ばれた子供達の活躍はそれは愛らしくて見事なものでしたが、やはり今井さんが唄うと『これぞミュージカル!』ってな空間になります。
大地さんは、相変わらず『私か主役よ!』オーラはさすがでお美しいのですが、私的には肝心の歌がどうしてもしっくり来なかった…。 演技も前回博多座で拝見した【マイ・フェア・レディ】のイライザと大差なく、“大地真央”でした。 ご自身のオーラが強すぎて、観劇していてもそのキャラクターとして入っていけないのかなぁ…私 。
杜けあきさんは2000年7月の博多座公演【出雲の阿国】以来の拝見でしたが、お美しい…。 お金持ちで頭も良くて、ちょっぴりプライドも高くて…というキャラクターにピッタリハマってました。
全体を通して感じた率直な感想は「もっと歌で舞台に引き込んでほしかった」。 ミュージカルですもの…さすがプロ!な歌を聴かせてほしかったです。
今回、博多座の客席には親子連れがものすご~く多かったのには驚きました! 子役さんのお友達なのか? オーディションで落選した人なのか? 客席がとっても微笑ましい博多座にニッコリな観劇でした。

エリザベート(内野×鈴木×パク)【帝国劇場】

ミュージカルは好きでしたけど、ものすご~く好きな訳ではありませんでした。 が、それが“とっても好き”に変わったのは2001年10月の博多座で観た【エリザベート】がキッカケでした。
今年も10月に博多座で上演されますが、一足早く、お江戸で観劇できる機会に恵まれましたので、観て参りました♪
予想していたよりも演出はかなり変わってまして『感動のあの舞台との再会』への期待は軽く裏切られました。 エリザベートの登場は、なるほど上手い!と思いましたが、ラストは断然前の演出の方が好き…という具合に前回とことごとく比べての観劇で、前半はなかなか舞台に入り込めませんでした。 で、グッと入れたのは【ミルク】から。 やはり大勢で歌い上げるタイプのものに弱いようです、私。
聞いてはいたものの電光掲示板のセットや、やや目障りなくらい踊りながら、大道具さんと化すトートダンサーズなど「う~ん」な点は博多座公演の際には変わっているのでは?と期待しております。 しかし、真っ正面のみの演出ではなく、舞台を斜めにつかった…正面の方向を替えながら…という演出は面白かったです。 が!やはり回り舞台の方が何かとスムーズですね。
今回はエリザベートの衣装も変わり、彼女自身もより自我が強いちょっと傲慢な女性という感じが際立っていまして、共感を覚えず「この舞台は誰に感情移入して観たら良いのだろう?」と戸惑いました。 が、新曲も加わり、皇太后ゾフィのキャラクターや皇太子ルドルフの孤独が厚くなっていて良かったです。
内野さん@トート。 相変わらず色っぽいです。 今回はエリザベートが我がまま放題のちょっとギスギスした感じが際立った印象だったので、トートの艶かしさがより強調して感じられました。 トートのヅラは今回の方が内野さん似合ってます♪ そして…歌ですが失礼ながら「ビックリするほど上手くなってる!」「安心して聴ける!」 ご自分のアレンジも結構加えられて、聴かせていただきましたよ~。 ただ、結婚式の時の“大司教”やオペラの時の“マエストロ”は以前のような衣装替えを切に希望します。ラストは…真っ白な二人が昇天する感じが…いいので。
青い旗 キャスト
トート:内野聖陽/フランツ:鈴木綜馬/ルドルフ:パク・トンハ/エルマー:藤本隆宏

新・三国志III ~完結篇~【新橋演舞場】

私、行きは早朝の飛行機だったため機内で絶対爆睡すると思いまして、コンタクトレンズは羽田に着いてから入れようと裸眼で搭乗。 で、到着後さて装着…とバックを探すと~、忘れました冷や汗 さっぱり見えない汗 自分で自分がものすごく情けなく「も~う、このバカちんがぁ~!」辛うじて、すでに度は合わなくなっているもののメガネは持参していたので、ものすご~く忙しい観劇体勢となりました。 かけて、はずしてオペラグラス、かけて、はずしてオペラグラス…。 演舞場では2列目なのにオペラグラスで観劇してたので…役者さん達からは、怖いお客と思われたはず…。  悲しかった悲しい
さて本題。 段治郎さん@謳凌は最初のセリ上がりの出で、鳥肌ゾゾ~!! 綺麗です! 絵になります! カッコ良すぎです! そして、その姿に「立派になって…」と、もう親心のような心境で涙がじわ~っと度々出てきて困りました(ただでさえ見えないのに)
【新・三国志】シリーズは回を重ねるごとにセリフが説教くさく聞こえて…キーワード“夢みる力”がくどくて拒否反応があったのですが、今回は素直に自分の中にスッと入ってきました。 きっと公演回数を重ねて台本・演出等の直しもあったのでしょうが、やはり一番大きな原因は、段治郎さん@謳凌だった事にあると思われます。 猿之助さんご自身が筋書きのコメントで話されていますが「謳凌は段治郎の方がニンに合っている」と。
謳凌は架空の人物で、そのキャラクター設定も難しかったと思われますが“爽やかな平和を愛する武将”という感じが良く出ていて、好演でした。 やはり花道での全力疾走やパワー全開のスピード溢れる立ち廻りなどは、観ていて気持ちが良かったです。
そして最後、関羽となっての一人宙乗り。 客席全体に降り注ぐ桃の花びらの中をダンジロさんがゆっくりと、ゆっくりと進むと感動の最高点! 泣いちゃってました、私。
あと、本来ならダンジロさんが演じる予定だった馬謖の息子・馬潤笑三郎さんがされていまして、コレがまた「イイもん見っけ!」という感じ(?) 私は笑三郎さんの立役を多分、一度も拝見した事がナイので、その衝撃も大きかったのですが“退廃的な美青年”といった感じがとっても良く出ていました。
私の中では『パート3まで作る必要があったのかしら?』という疑念がずーっとあったのですが、今公演で納得。 スッキリできました。
とはいえダンジロさん…立派になって…悲しい

十一代目市川海老蔵襲名披露公演【歌舞伎座】

幕見にて三演目観劇しました♪

四季三葉草

梅玉さん@翁芝雀さん@千歳松緑さん@三番叟
【式三番叟】をもじった…との事ですが、私にとって観た目は殆ど変わりありません~。 襲名の舞台にふさわしい。

昨年の團菊祭で【暫】観たさに遠征したので、團十郎さんとの比較がとても楽しめました。 海老蔵さん@鎌倉権五郎は、ちょっと可愛い印象。 子供がお父さんの服を着て「エヘン!」と自慢している感じをなんとなく受けました。 声が團十郎さんソックリなんですね! とにかく出演陣が豪華、豪華で、オペラグラスでチェックするのが忙しい、忙しい~。
「これぞ歌舞伎!」な豪華な一幕でした。 個人的には時蔵さん@女鯰が好きでした♪

紅葉狩

亀蔵さん@岩橋(三枚目の腰元)、という事で幕見決定! 前回は昨年の六月博多座大歌舞伎で拝見。 その際は富十郎さんのおじいちゃん山神。 今回のイヤホンガイド解説で知ったのですが、最初の頃ははおじいちゃん山神が主流で、何代目かの菊五郎がヤング山神をやってから今の方が主流になったとの事。で、今回は菊之助さんで元気ハツラツ!
前回の観劇の時もそうだったのですが…どうしても更級姫の催眠術に一緒にかかっちゃうんですよね~。