六月博多座大歌舞伎・昼の部【博多座】

双蝶々曲輪日記

角力場です。 染五郎さん@濡髪長五郎vs愛之助さん@山崎屋与五郎/放駒長吉。 線の細い印象の強い染五郎さんが、でっけぇ濡髪をされるのはビックリ!意外! そして宗之助さん@花車おたけにも! こ〜ゆ〜眉なしのきっぷのいい女将さん役をするような年齢になっていたとは!(観る側の私もな!) 座組からいって妥当な配役なんでしょうが「いつまでも可憐な娘役」と思っていたのに結構な衝撃でした。 壱太郎くん@藤屋吾妻は華奢ではんなりとした色気。 廣太郎さん@手代庄八は…とても口跡が気になる。 ん〜、癖なのか? このお役だから、なのか? 愛之助さん、今公演は朝イチから大奮闘のの幕開きです。

三人形

梅玉さん@若衆翫雀さん@奴魁春さん@傾城。 このご兄弟と翫雀さんとの組み合わせでの舞踏ってすごく珍しいですよね? 初めて拝見しました。 それぞれの個性がぶつかった個気味イイ踊りと板を踏みならす音に心が浮き立ちました♪

雁のたより

藤十郎さん@髪結三二五郎七。 藤十郎さんは今公演、この演目のみのご出演です。 先日の船乗り込みの際、暑さもありましたが以前よりグッとお年を召した印象を受けたので、安心の配役。 ここ数年は歌舞伎界の重鎮が次々とお隠れになっていますので、本当にご無理のナイよう。 …と思いつつ拝見すると…失礼しました! 板の上で人間国宝はシャンシャンされていました〜♪
翫雀さん@若旦那万屋金之助との絡みでの時事ネタを茶屋席で並んでする姿は『双子のようだ』。 ワールドカップや来年の鴈治郎襲名に客席が湧く。
染五郎さん@若殿前野左司馬がこれまた新鮮! 歌舞伎で染ちゃんがこ〜ゆ〜ソデにされるようなお役って珍しいですよね。 コメディセンスのある方なので、嫌みなく笑える♪ 今公演では染五郎さんの意外な一面を多く拝見して一番印象残りました!
他配役は、壱太郎くん@愛妾司吉弥さん@花車お玉東蔵さん@家老高木治郎太夫

福岡マラソン2014・当選☆

福岡マラソン当選ファンラン(5km)ですが、当選しました☆

5kmかフルかの2択だったのでファンランにエントリー♪ ランニングを日課にして初めての大会参加は、第1回【福岡マラソン】って、楽しみです。
いつも走っている距離と同じようなコースだけど、いろいろワクワク☆ 雨天では走ったことがナイから、それはちょっと心配だなぁ。

11月9日。 まだまだ先だと思ってたら「アッ」という間に来るんだろうな。

六月博多座大歌舞伎・夜の部【博多座】

金平糖本日は【着物の日】。 お土産は紫陽花のような色どりの金平糖は可愛い和紙の小箱(助六の絵柄)入り、そして愛之助さんがCM中の資生堂『フルメーク ウォッシャブル ベース』のサンプル(博多座館内にもPOP多数)も。 梅雨の小休止+涼しさに着物を着ていくには助かるお天気の1日で、華やかな客席。

恩讐の彼方に

初めて観る新歌舞伎。 大分県・耶馬溪の【青の洞門】は行ったことはあるし、それが20年もの年月をかけて人力のみで掘られた…というのは知っていたけれど、僧了海の人となりとか、掘る事になった経緯などはこの演目で初めて知りました。 …でもって、十数年振りに訪れてみたくなりました! しかしこの演目、暗転が多い、長い…。 セットが大掛かりだから仕方がナイんだろうけど、序盤で多すぎるから集中力が途切れがちで困った!
魁春さん@お弓、サイコ〜♪ 常々「魁春さんの演じるキャラって何を演じてもドライだな」と思っていましたが、ここにきてピッタリ☆ キャラがはまるとこんなにも可笑し味が増す方だったとは! お弓は一人残されてもちゃっかり逞しく生き抜いて行くのが判るふてぶてしさ。
宗之助さん×壱太郎くん若夫婦のなんと初々しいことよ〜♪ 二人のやり取りを見ているとこちらまでデレデレしてくる感じで、だからこそこの夫婦を襲う事を促すお弓の非道さが際立ったかと。 壱くん、顔ちっちゃ〜い!
梅玉さん@市九郎は悪党になりきれない小物ぶりから、出家して僧了海となってからの信念の人の孤高さを好演。
対して翫雀さん@中川実之助は永年追い続けた父の敵を探し出すまでの流浪の旅+ひたすら岩堀の苦行は感じられないパンパンな容姿と元気な声色で…違和感で残念。
歌舞伎として何度も観たい演目ではナイけど、お芝居として面白かったし舞台美術がスゴかった。

船弁慶

染五郎さん@静御前って、この能衣装って目に新しい感じ…って事は私、染五郎さんのは初見かも? 線が細くて綺麗なお顔立ちだけど、やっぱり立役さんなんだな、と。 平知盛の霊は目が凄く良かった、とにかく“目が語ってる”って感じで、どちらかというと“動きは豪快だけど目には哀愁”で、恨みというより哀しみが強い印象を受けました。 綺麗☆
翫雀さん@源義経って…座組からいって妥当な配役でしょうけど…うん。
東蔵さん@舟長三保太夫の冠者っぽい姿って若々しくて新鮮♪

鯉つかみ

ず〜っと観たいと思っていたのに、ず〜っと観るの機会に恵まれず、やっと今回の初観劇の今演目。
壱太郎くん@釣家息女小桜姫がとにかく可愛い! 愛らしくて吉弥さん@篠村妻呉竹と一緒に観客みんながニマニマしちゃう♪ 歌舞伎に出てくる“世間知らずな箱入り姫さま”って、ものすご〜く積極的で毎回笑っちゃう。 奥座敷の障子に“姫と大きな鯉のシルエット”が浮かび上がる演出がファンタジ〜♪
愛之助さん@滝窓志賀之助は、瑞々しいほどの小姓ぶりで驚き(また女形観たいなぁ…)。 対して鯉魚退治での志賀之助はキリリと美しい若衆で、多分、夜の部を観に来たお客さんの殆どはこのラスト“本水にて立廻り”を楽しみにしていただろう大きな客席の反応☆ ビニールシートが配られた前方列の方は水を避けるのに大変そうでしたが、鯉の中に入ってる役者さんもこれまた大変だろうなぁ…。 目に表情があって白目をむいてグロッキーする様に愛嬌があって、豪快な立廻りなのに笑いが起こる、という。 宙乗り〜早替り〜本水立廻り…と歌舞伎のケレン味たっぷりに、水しぶきをまき散らしながらの“泳ぎ六法”での引っ込みに拍手喝采。 「歌舞伎を観た♪」という満足感を得れた一幕。