王家の紋章【帝国劇場】

昨年夏の初演から早くも再演。「再演では結構手が入るだろうなぁ…」と素人ながらに思ってはいたものの、「ここまで変わるとは!」というビックリな変わりようで「驚いた!」というのが一番の感想かも。 セットも頑張ってバージョンUP!!

総括すると、サブキャラのサイドストーリーはバッサリ切って、新妻聖子さん@キャロル×浦井健二さん@メンフィスのラブラブ度をUP(キャロルの碧眼の設定はやっぱりナイ)。 そしてすご〜く解りにくかったイズミルがキャロルに心を奪われる様が解りやすくなっていた。 そしてロンリー過ぎる伊礼彼方さん@ライアンに何故か救済の手が入り、出番も仲間も増えていたっ!(ブライアン教授、お疲れ様!) でもって「キャロル…。」という斬新な幕切れはカットされてラブラブ大楕円の、まるでライオンキングのラストのようになってた(プライドロックに登ったシンバとナラのようだ!) 新曲もあり。 そして「これ、要らんやろ?」と勝手に思っていた演出がことごとく残っていた事にもビックリ〜! 荻田さんと相性が悪いのかなぁ?

1幕目の“アイシス無双”だった印象はかなり薄れてた。 古代へキャロルを引きずり込む演出は、あの上段から圧倒的な歌唱で客席まで威圧する感じが良かったのに、舞台をクルッと一周しただけになってしまって残念! とはいえ濱田めぐみさん@アイシスの歌は聞き惚れますわ〜♪ ミヌーエ将軍がアイシスに心を寄せていたエピソードも、ソロナンバーもカット! 唯一、メインキャストが再演で変更になった川口竜也さん→松原剛志さん。 この演出の変更に松原ファンはガッカリだったでしょうね〜。 矢田悠祐さん@ルカは、キャロルのそば近くに仕える設定も変更になった為、出番がかなりカットされ、楽しみにしていた市場での“ウナス×キャロル×ルカ”の三人ダンスが無くなっていたことに涙(今回は木暮真一郎さん@ウナス×出雲綾さん@ナフテラ+新曲)。 名場面“腕ポキッ”が、まさか無くなるなんて〜。 代わり『私を見て、初めて笑ったな。もう一度笑え、私の腕の中で』『愛いやつ』の萌えセリフが追加!

初演では全く感じられなかった“ナイル川”、水の表現の演出が大きな変更点のひとつで、1幕ラスト、キャロルが現代に戻る様子が解りやすくなっていた(ライアン兄さんよ、キャロルの身につけている服装に驚きはナイのかい?) リード財閥の一人娘が収容された病室があまりにも簡素で気の毒なうえ、看護さんが“思いっきり日本の看護婦制服”で笑える!  キャロル、どこに収容されてんの?! そして…古代へまた戻る様子はやっぱり解りにくい。

キャロルに心を奪われる様が解りやすくなった以外、唯一あまり大きな変化を感じなかったのはイズミル。 初演ではハッキリとした違いがあったWイズミルが面白かったけど、平方元基さん宮野真守さんにちょっと寄った感じを受けた。 そして宮野さんは相変わらず歯が異様なほど白い!見事な歯並び!

お話が整理されて解りやすくなった、豪華キラキラ☆ハッピーエンド演出の幕切れに「再演で解りやすくなって良くなった」という声が幕間や終演後に聞こえてきたけど(何故か【ガラスの仮面】という単語もかなりの確率で聞こえた!)、私は「この演出なら、次の再演はもう観劇しないな」という感想。 これなら宝塚で演じた方が作品が活きると思うよ…。

2017.4.14(金曜日)/18:30〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:宮野真守
2017.4.15(土曜日)/13:00〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:平方元基

王家の紋章(キャスト感想)【帝国劇場】

作品の感想に続いて、キャストの感想を。

浦井健治さん@メンフィス 浦井さんの王子=シャルル王子(by新感線)の印象が強烈な故に「エジプトの王子?!」と扮装を目にするまで唯一違和感を感じたキャスティングだったけど…納得! 激しい気性と勇猛果敢さ+残忍で冷酷という様は、怒鳴りながらバタバタ動くだけで、高貴な感じは薄いけど“若く美しい少年王”にハマる。 私自身、浦井さんの歌をここまでガッツリ聴いた事がなかったので、まず声の高さに驚いたのと、思っていたより歌唱が不安定で、聴いていて息苦しくなる箇所が多い印象。 蠍の毒に侵されて意識が遠のいていく時の表情、現代に帰りたいと泣くキャロルを後ろから包みハグして「泣くな!」というシーンが◎! 「愛いやつ…」が聞きたかった!

宮澤佐江さん@キャロル 考古学好きな16才の女の子、というキャピっとした感じは◎ 失礼ながら歌も思ったよりも…だし、タッパがあるので舞台映えする!けど、小柄に見せようとしている為か?姿勢が悪いのと、表情のバリエーションが少ないのが気になった。 しかしミュージカル作品において今後の活躍が期待させるような好演。

新妻聖子さん@キャロル 歌になんの不安要素もなし。 16才設定が痛いのかと思えば、かなりの頑張り! 周りのキャストが背が高い人が多いのも手伝って、その懐にスッポリ収まるサイズ感が愛らしいキャロル。

宮野真守さん@イズミル 映像も含めて“唄うマモちゃん”を初めて拝見。 デカい、声もデカい…。 熱い、とにかく激アツなイズミル王子。 あのイズミル衣装はタッパがナイと着こなせないですね〜、似合ってる! 芝居は自分に酔っている感じで見ていてちょっと恥ずかしい…かな。 歌唱は『それ、イズミルが歌ってナイよね?』という感じの“宮野真守オンステージ”な印象。 しかし、とにかく舞台映えするし歌える方なので、今後も是非ミュージカル作品で拝見してみたいと思いました。

平方元基さん@イズミル 気高く静かに熱いものを胸に秘めた…という作品のイメージに近い王子。 歌も記憶よりは格段に上手くなっている印象。

濱田めぐみさん@アイシス キャスティングの第一報を聞いただけで「絶対ハマる!遠征決定!」 ファンとしては嬉しいものの、作品全体としてみた時に『ちょっとアイシス曲、多くね?』 いや、どれも期待以上だし、キャラクターとして語り生きる圧倒的な歌唱力には大満足で濱田さんにはなんの不満もナイんだけど。 鑑賞後、猛烈に【アイーダ】観たくなった!

山口祐一郎さん@イムホップ あの歌唱スタイルは…もう治らないのかなぁ? アイシスを国の為と諭すシーンは静かな説得力が良かった!

伊礼彼方さん@ライアン キャラクターの再現率、ピカイチ☆ あまりにも孤独過ぎて同情するレベル。「キャロル…。」の一言で幕…という斬新な幕切れ。 劇中、何度「キャロル…。」とつぶやいたのだろう?

愛加あゆさん@ミタムン ダンスが得意な元ヅカさん? ゾンビ状態になってからの方が長く舞台に上がっているので気の毒。 …って、あの状態のミタムンをず〜っと出す演出が謎。

出雲綾さん@ナフテラ 慈愛に溢れていて素敵! 包み込むような歌唱も◎

矢田悠祐さん@ルカ 誰もが「誰あの綺麗な人?美脚〜」と、そのヴィジュアルに驚いたのでは? ミュージカルの歌唱ではナイものの歌えるし、舞台映えする! ルカは元々“おいしいキャラ”というと語弊があるけど、矢田ルカによって、更にルカが際立った印象。

木暮真一郎さん@ウナス 原作ではあんなに黒い肌の印象はナイんだけど…? ウナスのキャラクターを的確に演じる好演。

川口竜也さん@ミヌーエ将軍 改めて「めっちゃ歌ウマイな、川口さん!」と大変失礼ながら、ホント改めて聴き入る歌の上手さ! あのヅラは難易度が相当高いのに、川口さんの眼力でクリア。 もっと歌、聴きたかったなぁ〜。

工藤広夢さん@セチ 高橋龍輝さんが降板の為、登板とのことでしたが、とっても良かった! ダンスもすごく軽やかなうえ、情感豊かで魅せられました。 母・セフォラとの親子の様、志願して兵士になり、命を散らす様の演技はすごく胸に響く好演でした。

来年の再演で、続投しない方はいらっしゃるんでしょうか? 作品と共に、どのように変化しているのか楽しみでなりません。

 

2016.8.24(水曜日)/13:00〜
キャロル:宮澤佐江/イズミル:宮野真守
2016.8.24(水曜日)/18:00〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:平方元基
2016.8.25(木曜日)/18:00〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:宮野真守

 

王家の呪い

王家の呪い…(Twitterより/@design_akko3)
a: ライアン兄さんが、桝太一アナウンサーに見えてくる
b: 『敵軍に紛れたウナスがヘルメットを脱いで正体を明かしたものの、その下もヘルメット!』な事に、笑いへの忍耐を試される
c: ルカの美脚ばかり目で追ってしまう
d: イムホテップの指揮に、コーラスで参加しそうになる

王家の紋章(作品感想)【帝国劇場】

201608王家の紋章夏はダイビングに投資してしまう為『夏の観劇遠征は諦める』というモットーを初めて曲げて遠征決行☆ 「あの“王家の紋章”が、ミュージカルになる!しかもアイシスが濱田さん!がシルヴェスター・リーヴァイの曲を唄う!」という事は、私にとってそれほど強大な吸引力だったんです!

そもそも【王家の紋章】を初めて読んだのは、小学生の時で…その時の既刊が果たして何巻だったのかは記憶していないのですが、その時でさえ「随分時代を感じる絵柄だな…」と感じつつも、読む手が止まらずどっぷりとその世界観にハマり、今もなお新刊が出るとレンタル読みしている唯一の作品(【ガラスの仮面】は購入継続中) 宝塚歌劇団ならなんとなく想像も付きそうだけど、東宝でミュージカル化って、どうよ?!

2泊3日で3公演、集中観劇してきました! まずは、作品全体の感想から。

ストーリーは『ヒッタイト軍に囚われたキャロル奪還の為、エジプト軍が敵地に乗り込み戦争勃発→奪還成功→キャロルは古代で生きていく事を決心し、メンフィスへの愛を自覚する』というところまで。 ミヌーエ将軍がアイシス王女に慕っている、なんて設定はすっかり忘れてた!(しかもナフテラ女官長の息子って!) 各々のキャラクターの再現率が素晴らしく、作品ファンは大満足なのでは? 但し、キャロルの“碧眼”設定はナシ(金髪、白い肌は度々セリフで出てくるけど)なのは何故? 碧眼もナイルの水や宝石に例えられ、古代エジプトで“ナイルの娘=神の娘”と崇められる一因だったのでは? そのキャラ豪華再現に比べ、セットがかなり寂しい印象

脚本・演出は『これは…再演ではかなり手が入るだろうなぁ』という、原作を知らないと「?」となる不親切な部分や、テンポの悪さ、『ここにそんな時間を取らなくても』『このキャラクターはこんなに出なくても、こっちはもっと出しても』というバランスの悪さが作品ファンとしては気になりました。 特に1幕最後の現代へ戻る〜2幕冒頭の古代へタイムスリップはひどく解りにくい!! キャロルのタイムスリップはアイシスが操作(っていうの?)している設定のはずなのに、舞台では古代のアイシスはキャロルの事は知らない設定になってるみたい??? イズミル王子がキャロルに惹かれる過程をもう少し丁寧に!いつの間にキャロルに惹かれたの?!という唐突感が否めず。 でもって『骨折治るの早すぎっ!』古代エジプトの医療技術恐るべし! そしてラスト、あれは結婚式?戴冠式? ミタムン王女やセチが生前の姿で群衆に居並ぶし…夢? ちょっと理解が及ばなかったです。(パンフレットを未購入の為、説明の記載があればスミマセン!) “古代エジプト”と“現代”の切り替え表現のメリハリを希望! ライアン兄さん一人で現代を表現するのは…ん〜(ず〜っと暗い闇に佇む感じで“現代=闇”なの?) あと、心の声が度々“録音源再生”されるのがひどくチープに感じた。

印象に残ったシーンは、メインフィスのソロのバックでセチが踊るシーンと、エジプト軍×ヒッタイト軍の群舞。 ロンリー過ぎるライアン兄さんと、セチ+セフォラ親子、ウナス、ルカの描かれ方は大満足♪ “神の娘”を目にし、驚きながら取り囲む人々の【M!】的な囁きナンバー。

曲も初見では「ストーンと心に響いて耳に残る曲がナイ」という印象でしたが、3回の観劇を経ると思わず口ずさんでしまうフレーズも。 但し、キャラクターのナンバー数のバランスの悪さも感じました。 キャロルとメンフィスのLOVE&LOVEデュエット曲や、アンサンブルさんがガーッと迫ってくるような曲の追加希望! 個人的には冒頭のキャロル曲がポップな歌謡曲みたいで、重厚感がなく、物語に入り込むのに戸惑う事に難あり、と感じました。

…と作品+ミュージカルファン故の不満ばかり書き綴ったようだけど、総じて『大河・少女漫画の世界観を見事に具現化』された舞台には感動! とにかくキャラクターの再現率の功績が大きいかと。

次はキャストの感想へ続く…。

2016.8.24(水曜日)/13:00〜
キャロル:宮澤佐江/イズミル:宮野真守
2016.8.24(水曜日)/18:00〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:平方元基
2016.8.25(木曜日)/18:00〜
キャロル:新妻聖子/イズミル:宮野真守

 

201608王家の紋章

ルドルフ【帝国劇場】

宮本亜門さん演出のミュージカル作品を観るのはこれで三作目。 【スウィーニー・トッド】があまりにも好きだった為、【 トゥーランドット】にも期待したのですが…「あらぁ~」だったもんで汗(これは脚本やキャストにも問題が~)、今作品も一体どうなる事やら~と危惧しながらの観劇でしたがコレは○なのではナイでしょうか。 周囲の観劇の友に聞くと亜門さんって“イイか悪いか…の振りが大きい”らしいですが。 ウィーンものを亜門さんがどのように演出するのか、ものすご~く興味があったので観劇に至ったのですが観て良かったです。
印象的だったのは大きな舞台空間をセットや照明で巧みに切り取り、ものすごく奥行きとスケールを感じさせる舞台美術だった事。 特に城内の大広間は果てしない大きさと重厚さ、威圧感を感じました。 また帯状のライティングにより道や廊下を浮き上がらせ、馬車に注ぎ浴びせる流れるライトはスピードと焦燥感を感じさせ巧み。 オープニングとラストシーンにリンクするルドルフの額縁に入っての自殺シーンは、【ルドルフの自殺】というようなタイトルの有名絵画が存在するのでしょうか?(勉強不足ですんまっせん汗) 有名西洋絵画を室内壁装飾にあしらった工夫も面白かったです。 今作品と【トゥーランドット】で思ったのは巨大セットと舞台空間の使い方の上手さでした。 空間デザインが…立体的なデザインが出来る人って憧れます(二次元デザインで限界な私汗
人を使った表現では、床から“モグラ叩き”のように人が出てくるとか、足長竹馬&半身スケボー?(ひのあらたさん、長い脚が更に長~く)とか…悪夢や強迫観念にうなされている妄想部分の表現が新鮮でしたが…浦井健治さん@ヨハン・ファイファーの必要性は「?」でした(本家の演出でも登場キャラですか?) ストーリーテーラーとしては弱く、夢先案内人のような雰囲気でしたけど…「?」でした。 あの動きなら森山開次さんで観てみたかったなぁ~(歌がなければネ)
ストーリーは個人的には【エリザベート】を観た事があるから楽しめた…という部分が多分にあり、この作品単独で観たら果たして楽しめたか?というのは謎でした。 各々のキャラクターの描かれ方が今ひとつ魅力的でなく、特に主人公の二人には嫌悪感を抱いてしまった事は致命的。 …ってコレは私の井上芳雄さんと笹本玲奈さんに対する苦手意識が大きく作用している事も要因だと思うのですが汗 しかしお二人とも…特に井上くんは歌も演技も格段に上達されていたのには驚かれました。 キャラクターとして唯一好印象だったのは香寿たつきさん@ラリッシュ。 楽しみにしていた壤晴彦さん@フランツ・ヨーゼフは、ことごとく自分の意に添わない息子に対してのイライラ感の表現が巧みで感嘆(どうしても六平直政さんに見えて困った!)
曲は…多分、回数聴くとリフレインするナンバーもあるかと思うのですが、印象に残ったのは井上芳雄さん@ルドルフが民衆に対して演説する曲。 [井上くん、歌ウマ~…」と素直に感動。 改めて貴公子然としてたヴィジュアルと帝劇ロビーでのグッズの充実ぶりの人気に「彼はプリンスなのね~」と思った次第(苦手だけど今回は素直にそれを認めざるおえなかった)

モーツァルト!(中川晃教)【帝国劇場】

2005年11月の博多座公演千穐楽以来の観劇。
考えると初演~再演~再々演と観続けてる作品って…私はこの作品が唯一かも?
今回の再々演は予想外に早かった!というのが正直な印象でしたが、前公演でアマデを演じた子役ちゃん達のすっかり大きくなった様を他の舞台で拝見し、それなりの年月が経った事を感じさせます…。
総体的な印象としては『香寿男爵夫人リサイタルと脇の手堅さに感動☆』という舞台でした。 しかし次回の再演時に…現キャスト続投であれば果たして喜び勇んでまた観るだろうか?と思ってしまった事も確かです。

青りんご 中川晃教さん@ヴォルフガング・ モーツァルト
良くも悪くも“あっきー”でした。 残念ながら前公演からの成長は感じる事が出来ず“記憶のままのあっきーヴォルフ”でした。 もちろん、いろいろ変化を付けてはいるものの「おっ♪」と感動を新たにするには値せず…。 あの、スウエットパンツのような衣装は…改悪でしょ?
青りんご 香寿たつきさん@ヴァルトシュテッテン男爵夫人
私が今まで拝見した男爵夫人は久世星佳さん、一路真輝さんでしたが…香寿さん、歌も演技も存在感も圧倒的に良かったです! MY BEST男爵夫人です♪ 【星から降る金】がこんなにも耳に心地良く聴こえる日が来ようとは~!という安定した歌の上手さに驚き、ヴィジュアルは凛とした美しさと暖かみのある包容力を兼ね備え…役所にバシッ!とハマり、素敵です☆ 表情に品がありますね♪ 山口祐一郎さん@コロレド大司教と対する存在感だったかと。 ちょっと“単独リサイタル”っぽい感じもしたのですが…歌、上手いなぁ~♪
青りんご hiroさん@コンスタンツェ
SPEED時代の歌声の印象から勝手に声が高い人、と思っていたのですが…セリフの声が意外にも低く、クリアじゃナイので聴き取り辛い。 演技は…想定外のヒドさに驚き、歌はコンスタンツェが話している言葉としてではなく、hiroが唄っている歌、という印象で(あっきーとのハーモニーなどは綺麗)…とにかく「ココまでとは~汗」という愕然とした気持ちが最後まで~。 ヴォルフの部屋に尋ねて来る際のニットドレスは今までで一番変な形でピンクだし、【ダンスは踊れない】でのドレスは濃いワインレッドで“幼妻・コンスタンツェ”には合っておらず…衣装は改悪に見受けられ、これはちょっと気の毒。 hiroさん、今後の…舞台俳優としての成長の可能性はどうでしょうか?
シカネーダー
他には高橋由美子さん@ナンネールの歌の上手さに改めて聴き入り、阿知波悟美さん@ウェーバー夫人の演技の上手さに唸り、吉野圭吾さん@シカネーダーの華やかさに酔いしれる…という、安定した脇の上手さを堪能した!という観劇でした。
田澤有里朱ちゃん@アマデは日本人形みたい! 歌舞伎に出て欲しいなぁ…と思ったり。 表情の変化がもう少しあればイイのになぁ。
この日の山口祐一郎さん@コロレド大司教のご不浄ネタは馬車を下りる際に『さっき行ったばっかりなのに…』 会場大爆笑!

青い旗キャスト
ヴォルフガング・ モーツァルト:中川晃教/ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき/アマデ:田澤有里朱