はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~【福岡市民会館】

劇団四季の新作オリジナルファミリーミュージカル!!とあらば、これは観劇しなくては♪
コロナ禍でのファミリーミュジカルは、テーマ曲を一緒に合唱したり、終演後のキャストお見送り等の『ファミミュならでは』の楽しみがナイ事が残念。

岡田淳さん原作の児童文学「こそあどの森の物語」シリーズが題材とのことで、神話と現実が交差するファンタジー作品。従来のファミミュのテーマは踏襲しつつも、世界観が独特で他作品とは毛色が違い、先の新作『カモメに飛ぶことを教えた猫』のような明快な明るさはなく、ちょっと難解な印象。

劇中、呪文のように繰り返し言われる『サユル タマサウ ココロ』は、自分の命は全て周りにある命と繋がっている、大昔からずっと繋がっている事、だそうだが、【ユタと不思議な仲間たち】の「ワダワダ アゲロジャ ガガイ」と似て非なるもので…今ひとつ心への響きが欠ける印象。
物語の世界観も〈ハシバミ=邪馬台国〉+〈ホタルギツネ=日本昔話〉+〈スキッパー達=洋風〉ってな感じで、視覚から得る印象でストーリー設定に混乱したのは私だけ?

近年、四季作品を観る機会がめっきり減っている私には殆どが知らない俳優さんだったけど、「誰かが退団しても、次々と歌ウマ〜、踊りウマ〜な俳優さんが入団してくるもんだなぁ」と感動。
演出では、リュウの表現が【ライオンキング】の♪お前のなかに生きている(リプライズ)時のムファサ仕様で面白かった♪

キャスト
スキッパー:権頭 雄太朗/ホタルギツネ:斎藤 洋一郎/ハシバミ:若奈 まりえ/トマト:あべ ゆき/ポット:神保 幸由/スミレ:中野 今日子/ギーコ:菊池 正/トワイエ:岸 佳宏/アケビ:田原 沙綾/スグリ:澁谷 陽香
劇場
福岡市民会館 大ホール
日時
2022.2.15(火曜日)/18:30〜

カモメに飛ぶことを教えた猫【福岡市民会館】

劇団四季、久々の新作ファミリーミュージカル作品!
【人間になりたがった猫】が大好きな私は、ポスターも同じイラストレーターさん?が描くネコだし、四季のファミミュは全般に好きなので、観劇をすごく楽しみにしてました(の、わりにはチケット発売日を忘れて出遅れた席だったけど!)

ファミミュ恒例のような、開幕前のお約束のような語りも歌もなく、カモメの群れの群舞でスタート。序盤でいきなり“母カモメの死”という重いシーンが展開されるけど、彼女が何故瀕死状態なのか?という事をもう少し解りやすく重きを置いて伝えた方がイイのでは?と思う(油による海洋汚染などは更に深刻度を増している現状なので)

何処かで観たことがあるシーンや演出、あの作品のあのキャラクターに似ている…という既視感を感じながらも『エエ話や〜』『面白かった』と観劇後は心温まる可愛らしい作品でした。 前田更紗さん@フォルトゥナータが飛ぶシーンの演出は当然宙乗りかと思っていたら…そうか!全国公演仕様の必要があったか! ひな鳥期間の体勢は辛そうだった〜。 厂原時也さん@ゾルバ、人望?猫望?

終演後のキャスト出口お見送りは健在だったけど、四季のミュージカル化に合わせて原作本が改版として出版されているようなので、読んでみようと思う。


キャスト
ゾルバ:厂原時也/フォルトゥナータ:前田更紗/大佐:志村 要/秘書:三宅克典/博士:青木 朗/ブブリーナ:宮澤聖礼/マチアス:町田兼一
劇場
福岡市民会館
日時
2019.12.7(土曜日)/13:00〜

ユタと不思議な仲間たち【四季劇場・秋】

2009年?に一部新演出になって初観劇…って事は気が付けば3年振りのユタ観劇とは自分にビックリ! 今回は昨年に引き続いての東北の被災地巡業の為の試運転と報告会的な短い期間での東京公演(…にしても客入り悪い) 実際、どこぞの公的機関のお偉いさん方っぽい集団の招待客がゾロリ。 2009年秋には物語のモデルとなった旅館・岩手県二戸市の金田一温泉【緑風荘】も消失してしまったんですよね…。 一度行って見たかったな~、改めて残念。
♪タララ~ラ~ラ~ラ~ ラ・ラ・ラ・ラ~♪な【オーヴァーチュア】が劇場に鳴り響くとスコーンと物語の中へ。 はぁ~、あれだけ回数観てるのに3年振りになると懐かしく感じるのだなぁ…と、オープニングだけでちょっとウルッと。 上川一哉さん@ユタといじめっ子の皆さんはほぼお初でした(四季自体も久々の観劇) 上川ユタ、歌も踊りも全く心配がナイ“安心ユタ”なんですね。 容姿は“もやっ子”というよりは“気弱なおぼっちゃん”って感じですが…ラストの開脚ジャンプも上川さんだから?なのか復活してて、久々観れて嬉しかったです♪
わらし達は和田侑子さん@モンゼのみお初。 でもって超ラッキーな事に道口瑞之さん@ヒノデロです!!(ココからヒノデロonly語り) ちょ~っと法令線が深くなったかな?くらいで相変わらず御見足とうなじと顔と仕草と…あ~!もう全部キレイです☆ ただ【おれたちゃペドロ一家】のご挨拶では他のわらし達のを聞いている時の細かい演技が殆どなくなってて残念でした。 「足だって付いてるほうがイイんだわよ~」の時、あんなドスンってシコ踏む感じでしたっけ? 青空教室で一郎にちょっとづつ近づいて膝に触れてウフッ♪~膝枕で昼寝、ってのは、最初から隣にいて…手にちょっと触れてウフッ♪~肩にもたれて座り寝に変ったんですね(どっちも可愛いけど)
【鐘の音の輪にのって】の新演出。 ヒノデロはフライングしないんですね…。 「わぁお~ん♪」と舞い上がって綺麗な御見足ラインを右に左に曲げながらお手振りが大好きだったので、ヒノデロ好きとしては寂しいなぁ。 …けど“鐘の音の和”に乗るって事がすごくイメージしやすい演出になってますね。 長者山に着いてフラフラになったユタが思わずヒノデロのお尻につかまって「キャッ!」と驚く萌えポイント追加で…う~ん、フライングは帳消しにしてあげよう(←何様!)

カーテンコールは今まで通り【友だちはいいもんだ】を客席と合唱、に加え昨年の被災地巡業の模様がスライドショーで上映があり、吉谷昭雄さんから報告と今年の意気込みが語られ、出口でお見送りでした。 今年も“生きているって素晴らしい”という大切なメッセージと笑顔を届けてくださいね。 改めてユタという作品が好きになった今観劇でした。

劇場 キャスト
ペドロ:菊池 正/ダンジャ:柏谷巴絵/ゴンゾ:伊藤潤一郎/モンゼ:和田侑子/ヒノデロ:道口瑞之/ユタ:上川一哉/小夜子:奥平光紀/寅吉:吉谷昭雄/ユタの母:あべゆき/クルミ先生:丹 靖子/大作:小原哲夫/一郎:厂原時也/ 新太:赤間清人太/たま子:安宅小百合/ハラ子:齋藤 舞/桃子:原田麦子

人間になりたがった猫【宗像ユリックス】

福岡シティ劇場にて2004年夏に観て以来の観劇です。 ファミリーミュージカルの中でも一番好きな作品なので、お目当ての役者さんの出演はナイものの、久々の“素敵な友達”との対面にワクワク♪
会場は昨年のユタには及ばないものの、まずまずの入りだったかと。 しかし、床に敷き詰められたカーペットがやたらカビ臭くて閉口冷や汗 出入り口が何故かしら一カ所のみしか解放しておらず、ものすご~く人が溜まって対流が悪いうえ、係員の誘導も悪く…この会場で何度か観劇しているけど、ここまで観劇環境が悪かったのは初めて怒り
ぺろぺろスワガード
冒頭のライオネルの猫着ぐるみって…口元の部分変わりましたよね? 以前は頭の部分は口元まで完全に覆ってて、目しか開いていなかったかと思ったのですが??? 顔の下部分は完全に露出していたので驚いたのですが~。
柿澤勇人さん@ライオネルって、最近デビューですよね? 私は多分、初遭遇の役者さんかと思われます。 イイ! ピッタリ♪ 上手いっ☆ 歌はちょっと不安定な所もあるけれど、演技・ダンス…共に充分に許容範囲なので、これから回数を重ねていけばもっともっと↑↑↑かと。 お顔や髪型はかなり和風ですが“ライオネル”というキャラクターとして生きている感じ
“白鳥の王様”でスワガード達と立ち廻る際、俊敏に猫の軽やかさで机の上に飛び乗る…というのが唯一残念でしたが、すごく好感の持てるライオネルでした。
しかし柿澤さん、汗がスゴイ! 今まで観た役者さんの中で“汗っかきNo.1”でしたっ。 回転時のスプリンクラー度が半端ナイ。 汗が止まってる事が全くなくダダ流れっぱなし。 スゴイ、とにかく凄い…。
今後、他の作品で拝見出来る事がすっごく楽しみな役者さんとなりました♪
小川美緒さん@ジリアン。 広島BBのバベットでは遭遇出来なかったので、これまた初めて遭遇となりました。 ヴィジュアルはお人形さんのような完璧なヒロイン路線ですが、他は…き、厳しい~っ冷や汗 登場のソロの…まるで昭和のアイドル曲のようなお手振りふりつけは、何なのでしょうか?!  以前はホウキを手に掃除の合間に、しっとりと歌い上げてる~って感じでしたよね。 『これぞ劇団四季の開口法』というセリフ回しで、演技は…あの~、ぎこちなさ過ぎます汗

種井静夫さん@ステファヌスで、すっごくお得感が! 歌、さすがにウマ~、上手過ぎ~♪ コロンとした体型だから、群衆のドコに紛れていてもすぐに博士を発見してしまう愛らしさ☆
吉谷昭雄さん@タドベリ。 渋谷さん以外で観るのが初めてだったけど、演じる人が違うとタドベリってこんなにもニッコリ、クスリと笑えるキャラクターになるんだなぁ~と思った次第。 吉谷さん、歌、上手いんだなぁ(失礼!)と思わされた一面。
川原洋一郎さん@スワガード相変わらず最高にチャーミングで、客席多いに湧いた!湧いた! お見送り時、背がと~ってもお高かくってダンディな方だったのでビックリしました。
トリバーは…どうしても服部良子さんの面影を重ねて観てしまってしんみり~悲しい

劇場 キャスト
ステファヌス:種井静夫/ライオネル:柿澤勇人/ジリアン:小川美緒/タドベリ:吉谷昭雄/トリバー:菅本烈子/スワガード:川原洋一郎

ユタと不思議な仲間たち【九州厚生年金会館】

昨日の佐賀公演に続いてのミニ遠征。 そして以下、ヒノデロ語り~♪
ひのでろ@キューピー
今公演の観劇目的は“道口ヒノデロ”だったのですが、私、正直なところ『道口さんが演じるからヒノデロが好きなのか?』『ヒノデロというキャラクターそのものが好きなのか?』っていう所が、あまりにも好きすぎて解らなくなってきちゃってたんですよ汗
で…劉さん@ヒノデロを観ての結論。 『ヒノデロというキャラが好き』…ってか、やっぱり【ユタと不思議な仲間たち】という作品が好きな事を再認識した、という事でしたっ!
劉昌明さん@ヒノデロは…キモ可愛いんですね! 道口ヒノデロが第一声を発するまで男だと気付かない観客が多いと思うのですが、劉ヒノデロは明らかに最初から“おかまちゃん”。 顔は、噂には聞いていましたが…怖いです、ゴツイです! メイクは…素はハンサムさんなんだから、もうちょっと工夫すれば美人さんになると思うのだけど~わざと怖めにしてるのかな? 日本人でもこの役は和物の所作が盛りだくさんで難しいかと思うのですが、ぎこちなさはあるものの、それが可愛らしく思える劉ヒノデロは充分にあり!ですね♪
ご挨拶での「よ~ろし~くネ」は「留学生かっ汗」という速攻突っ込みをした訛り具合でしたが、その他は「頑張ってるなぁ」「ここまでヒノデロを作り上げるのは大変だっただろうなぁ」という何故かしら暖かい目て観てしまうチャーミングさでした☆
モンゼ@キューピー
とは言え、もちろん道口ヒノデロが観たかったんですよ! ものすっごく! …でも、そうなると私、ロックオン観劇になってしまうもんだから、演目全体に目が行き渡って楽しむ、という観劇が出来ないんですよね。 ですから、今公演で久々に「あ、そういう演技をしてたんだぁ」とこれだけ回数観ているにもかかわらず、新たに気付いた事もあったのは収穫でした。
セットは前回の全国公演とまた仕様が変更になってるんですね。
冒頭のいじめシーンで「あら?音、とんだ?」と思った所は、跳ね橋がナイんですね。 でもって藁を積んだ傘?が高さが変わるんではなくてスライドする等。
佐賀、北九州ともに夏休み最後の思い出作りに…と大勢の親子連れで賑わった会場でした。
わらし~ず

ペドロ一家(体長5cmのミニキューピー)akko-3作

劇場 キャスト
ペドロ:菊池 正/ダンジャ:柏谷巴絵/ゴンゾ:伊藤潤一郎/モンゼ:小笠真紀/ヒノデロ:劉 昌明/ユタ:藤原大輔/小夜子:久居史子/寅吉:吉谷昭雄/ユタの母:菅本烈子/クルミ先生:丹 靖子/大作:中村 匠/一郎:小原哲夫/ 新太:酒井良太/たま子:上原のり/ハラ子:市村涼子/桃子:後藤華子