akko-3 について

博多座観劇お役立ちサイト【博多ざ・んまい】の管理人・akko-3です

エリザベート(内野×鈴木×パク)【帝国劇場】

ミュージカルは好きでしたけど、ものすご~く好きな訳ではありませんでした。 が、それが“とっても好き”に変わったのは2001年10月の博多座で観た【エリザベート】がキッカケでした。
今年も10月に博多座で上演されますが、一足早く、お江戸で観劇できる機会に恵まれましたので、観て参りました♪
予想していたよりも演出はかなり変わってまして『感動のあの舞台との再会』への期待は軽く裏切られました。 エリザベートの登場は、なるほど上手い!と思いましたが、ラストは断然前の演出の方が好き…という具合に前回とことごとく比べての観劇で、前半はなかなか舞台に入り込めませんでした。 で、グッと入れたのは【ミルク】から。 やはり大勢で歌い上げるタイプのものに弱いようです、私。
聞いてはいたものの電光掲示板のセットや、やや目障りなくらい踊りながら、大道具さんと化すトートダンサーズなど「う~ん」な点は博多座公演の際には変わっているのでは?と期待しております。 しかし、真っ正面のみの演出ではなく、舞台を斜めにつかった…正面の方向を替えながら…という演出は面白かったです。 が!やはり回り舞台の方が何かとスムーズですね。
今回はエリザベートの衣装も変わり、彼女自身もより自我が強いちょっと傲慢な女性という感じが際立っていまして、共感を覚えず「この舞台は誰に感情移入して観たら良いのだろう?」と戸惑いました。 が、新曲も加わり、皇太后ゾフィのキャラクターや皇太子ルドルフの孤独が厚くなっていて良かったです。
内野さん@トート。 相変わらず色っぽいです。 今回はエリザベートが我がまま放題のちょっとギスギスした感じが際立った印象だったので、トートの艶かしさがより強調して感じられました。 トートのヅラは今回の方が内野さん似合ってます♪ そして…歌ですが失礼ながら「ビックリするほど上手くなってる!」「安心して聴ける!」 ご自分のアレンジも結構加えられて、聴かせていただきましたよ~。 ただ、結婚式の時の“大司教”やオペラの時の“マエストロ”は以前のような衣装替えを切に希望します。ラストは…真っ白な二人が昇天する感じが…いいので。
青い旗 キャスト
トート:内野聖陽/フランツ:鈴木綜馬/ルドルフ:パク・トンハ/エルマー:藤本隆宏

新・三国志III ~完結篇~【新橋演舞場】

私、行きは早朝の飛行機だったため機内で絶対爆睡すると思いまして、コンタクトレンズは羽田に着いてから入れようと裸眼で搭乗。 で、到着後さて装着…とバックを探すと~、忘れました冷や汗 さっぱり見えない汗 自分で自分がものすごく情けなく「も~う、このバカちんがぁ~!」辛うじて、すでに度は合わなくなっているもののメガネは持参していたので、ものすご~く忙しい観劇体勢となりました。 かけて、はずしてオペラグラス、かけて、はずしてオペラグラス…。 演舞場では2列目なのにオペラグラスで観劇してたので…役者さん達からは、怖いお客と思われたはず…。  悲しかった悲しい
さて本題。 段治郎さん@謳凌は最初のセリ上がりの出で、鳥肌ゾゾ~!! 綺麗です! 絵になります! カッコ良すぎです! そして、その姿に「立派になって…」と、もう親心のような心境で涙がじわ~っと度々出てきて困りました(ただでさえ見えないのに)
【新・三国志】シリーズは回を重ねるごとにセリフが説教くさく聞こえて…キーワード“夢みる力”がくどくて拒否反応があったのですが、今回は素直に自分の中にスッと入ってきました。 きっと公演回数を重ねて台本・演出等の直しもあったのでしょうが、やはり一番大きな原因は、段治郎さん@謳凌だった事にあると思われます。 猿之助さんご自身が筋書きのコメントで話されていますが「謳凌は段治郎の方がニンに合っている」と。
謳凌は架空の人物で、そのキャラクター設定も難しかったと思われますが“爽やかな平和を愛する武将”という感じが良く出ていて、好演でした。 やはり花道での全力疾走やパワー全開のスピード溢れる立ち廻りなどは、観ていて気持ちが良かったです。
そして最後、関羽となっての一人宙乗り。 客席全体に降り注ぐ桃の花びらの中をダンジロさんがゆっくりと、ゆっくりと進むと感動の最高点! 泣いちゃってました、私。
あと、本来ならダンジロさんが演じる予定だった馬謖の息子・馬潤笑三郎さんがされていまして、コレがまた「イイもん見っけ!」という感じ(?) 私は笑三郎さんの立役を多分、一度も拝見した事がナイので、その衝撃も大きかったのですが“退廃的な美青年”といった感じがとっても良く出ていました。
私の中では『パート3まで作る必要があったのかしら?』という疑念がずーっとあったのですが、今公演で納得。 スッキリできました。
とはいえダンジロさん…立派になって…悲しい

十一代目市川海老蔵襲名披露公演【歌舞伎座】

幕見にて三演目観劇しました♪

四季三葉草

梅玉さん@翁芝雀さん@千歳松緑さん@三番叟
【式三番叟】をもじった…との事ですが、私にとって観た目は殆ど変わりありません~。 襲名の舞台にふさわしい。

昨年の團菊祭で【暫】観たさに遠征したので、團十郎さんとの比較がとても楽しめました。 海老蔵さん@鎌倉権五郎は、ちょっと可愛い印象。 子供がお父さんの服を着て「エヘン!」と自慢している感じをなんとなく受けました。 声が團十郎さんソックリなんですね! とにかく出演陣が豪華、豪華で、オペラグラスでチェックするのが忙しい、忙しい~。
「これぞ歌舞伎!」な豪華な一幕でした。 個人的には時蔵さん@女鯰が好きでした♪

紅葉狩

亀蔵さん@岩橋(三枚目の腰元)、という事で幕見決定! 前回は昨年の六月博多座大歌舞伎で拝見。 その際は富十郎さんのおじいちゃん山神。 今回のイヤホンガイド解説で知ったのですが、最初の頃ははおじいちゃん山神が主流で、何代目かの菊五郎がヤング山神をやってから今の方が主流になったとの事。で、今回は菊之助さんで元気ハツラツ!
前回の観劇の時もそうだったのですが…どうしても更級姫の催眠術に一緒にかかっちゃうんですよね~。

浪花花形歌舞伎(Bプロ)【松竹座】

 河庄

翫雀さん@治兵衛
翫雀さん@治兵衛鴈治郎さん@孫右衛門は…“双子の兄弟”と言っても過言ではナイでしょう! ソックリ!
治兵衛の花道の出では「エエ男やん♪」と花横で見とれてました~。 途中、多少キャンキャンと叫び過ぎてちょっとウルサイな…、とかちょっとオーバー過ぎでは~、と私的に気になった所はありましたけど『治兵衛は翫雀さんでお願いします!
最後、孝太郎さん@小春に詰め寄り、ガッツリ腕をつかんで責めるシーンでは哀願するようで、小春に対する愛情が見てとれた気がしました。 小春は「ハッ!」と目を見開いて驚き、治兵衛を見据える表情がたまらなく良かったです。

曾根崎心中

扇雀さん@忠兵衛
初めて扇雀さん@忠兵衛を拝見しました。 「なるほど、こ~ゆ~解釈なのか…」と発見もありまして、次回の翫雀さん@忠兵衛での観劇が楽しみになりました。 鴈治郎さん@お初は…いつみても驚きの初々しい19才でありんした~。

女殺油地獄

亀鶴さん@与兵衛
亀鶴さん@与兵衛、コワイです。 今で言うなら“キレた若者”! どんな与兵衛になるのか、全く想像がつかなかった分、衝撃的! ですから、橘三郎さん@父・徳兵衛竹三郎さん@母・おさわの両親の悲哀がしみじみと感じられ、お吉に「金を渡してやって」と二人して頼むシーンでは客席のあちこちからすすり泣く声が…。
「いっそ不義になって貸してくだされ…」からの目の血走り具合は狂気が宿って、マジで怖い! 油で化粧が流れて、マジで怖い!
これからの亀鶴さんのご活躍が楽しみになった今回の与兵衛でした。

浪花花形歌舞伎(Aプロ)【松竹座】

8日間という公演でしたが、4/24・25に大阪松竹座に遠征してきまして、25日は千穐楽でした。 楽しみで仕方がなかった今公演☆ 公演前はAプロ、Bプロ合わせて6枚のチケットを手にしてウキウキとしていたけど、アッ!という間に6枚とも切られてしまいました~。
筋書きで鴈治郎さんが『手取り足取りの教え方よりも、それぞれの役者の持ち味を引き出して、お客様により強く訴えられるように』とお考えになったとのコメントがありまして、なるほど各々の役者さんで単純に“×2”ではなく“×3”以上もの舞台を拝見できる機会を得てラッキーだったな…と嬉しい公演でした。

河庄

扇雀さん@治兵衛
粉屋孫右衛門は吉弥さんの代役で鴈治郎さん。 複雑な思いで拝見しましたが、そこはやはり親子の間の呼吸というのでしょうか? 押し問答はリズミカルで小気味が良かったです。 扇雀さん@治兵衛は「小春に対してなんて思いやりのない、自己中心的なボンボンなんだろう」と、その我がままに言い分に腹立たしく感じ、その分、孝太郎さん@小春痛々しいまでの心の苦しみが伝わってきたように思えました。

曾根崎心中

翫雀さん@忠兵衛
もう何度も観ているけれど、今回ほど第三場の“曾根崎森の場”での翫雀さん@忠兵衛に感動したことはありません! 死を思い詰めた表情がものすっごく色っぽくて、ゾクゾクしてしまいました(ん?贔屓目ですか?)。

女殺油地獄

愛之助さん@与兵衛
孝太郎さん@お吉との再会にただただ感動~!の私。 最初の茶屋の場面でお光ちゃんにフーフーしてお茶を渡す所とか…その他の仕草が以前よりグッと母親らしくなったような気がしました。 “色っぽい人妻”は…う~ん、という感じはまだしませんでしたが、夫を助ける堅実な人妻ぶりは◎でした♪ 愛之助さん@与兵衛は、なんとなく想像していた通りでしたが、やはりビジュアル的にとっても合ってるな、と思いました。