レ・ミゼラブル(吉原×川口)【博多座】

博多座でのレミゼ公演は2004年、2007年、そして今年で3回目。 新演出の上演は初めてです。
映画の大ヒットを受けてか?前公演より格段にスター俳優が少ないキャスティングなのに、公演前からチケットの売れ行きがビックリするほど大好調のようです。 残念ながらコゼット役の青山郁代さんが、怪我により休演。
今公演では、私が一番四季を観ていた時期にメインキャストで多くの作品に出ていた吉原さんと福井さんを退団後初めて、しかも博多座で、同じ作品で、同じ役で拝見出来るという事を一番の楽しみにしての観劇。
新演出は簡潔に言うと『盆がなくなって両袖があり映像が使われている』。 今までは自分が想像で補っていたシーンが、映画のイメージをなぞるように「ココはこうでしょ?」とイメージの軌道修正をさせられている感じ。 完全に出来上がって安定の定番演出を一から造り替えるという作業は、素人でもものすご~く大変な作業だったんだろうなぁと思わされました。 歌詞も一部変っていたり、増えていたり、「えっ?今どこから出てきた」「ん?何処で唄ってる?」など、以前の演出なら立ち位置も把握して登場を構えて観劇していたりしたので、“ウォーリーをさがせ”的にお目当てのキャストを探すのに忙しい。

新演出唯一残念に思ったシーンは【Cafe song】。 他のシーンは“目に見えるセット”として具体的なものを出していたのに、ここでは一切を排除して空間にポツンと一人立たせている事。 やはり『空のイスとテーブル』が実際にあって、悲しみに打ちひしがれそれに突っ伏しての絶唱が胸に響いたし、仲間の登場も消える様も余韻があって歌詞がより心に刺さる感じで好きだったのに…。 でも今回、マチネではガブローシュも登場するんですね。 それは嬉しい♪
あとコゼットのビジュアル。 マリウスよりずっと落ち着いた姉さんに見えるし、エポニーヌが『金持ちの小娘』というには無理がある年上感。 この三人ってほぼ同年代な感じですよね。 初めての出会いの初々しさが感じられず、かまととぶってる印象を受け、俄然エポニーヌに心を寄せて観てしまう(ん?それが狙いか?)
キャストの感想は…
吉原光夫さん@バルジャン 吉原さんの舞台を拝見するのは【美女と野獣(旧:福岡シティ劇場)】のガストン以来。 ヴィジュアルは悪くないし(若い!)、歌も記憶よりはずっと上手くなっている…という何様ですが、そんな印象。 逆に演技が「ん…?」 考えてみると四季時代には“ワイルドな乱暴者、だけど憎みきれない奴”という役所が多く、ソレがはまっていたからか?そんな役以外で拝見するのが初めてだな、と。 なので次回観劇のジャベールの方が楽しみになりました。
川口竜也さん@ジャベール 多分、初めて拝見しました。 心の動揺が大きく表現されいて人間味溢れる感じですね。 歌ウマーで【Stars】に聴き惚れていると「上島竜兵ちゃんに似てる」と気付いてしまいました(3階席から見下ろした時)
知念里奈さん@ファンテーヌ コゼット、エポニーヌを経ての…ですが、一番ダメでした。 この役って毎公演さっぱり当りの役者さんに出会えナイのですが、それほど難役なんでしょうね。

劇場 キャスト
バルジャン:吉原光夫/ジャベール:川口竜也/エポニーヌ:綿引さやか/ファンテーヌ:知念里奈/コゼット:磯貝レイナ/マリウス:原田優一/テナルディエ:駒田一/マダム・テナルディエ:浦嶋りんこ/アンジョルラス:野島直人/ガブローシュ:鈴木知憲

KBCラジオ【博多座夢舞台】=ゲスト:石川禅さん

博多座情報TV番組【ザ・博多座】と同時期に放送が開始?になって…もう何年も経っているだろう、ラジオ番組【博多座夢舞台】。 私、今朝やっと2回目の拝聴でしたっ汗 前回聴いたのはゲストが内野聖陽さんで…やっぱりレミゼ公演の時だったはず(こう書くと、私、すご~くレミゼが好きな人みたいだなぁ) ラジオをタイマー録音する機材を持ってないし、日頃ラジオを全く聴かないので放送内容のチェックも全然しないんですよね。 OAが日曜朝7時~ってのもネックだし。
それが何故、今朝2回目を聴くに至ったかと言いますと…ゲストが石川禅さんだったから(よくご出演情報を見逃さなかったな~と、自分に驚いた!GJ私グッド) しかし朝から禅さんのあのふんわりとした穏やかなトークの声を聴くと、危うくまた眠りに引き込まれそうに…汗 『ジャベール役を演じ終わり、今度20周年SPでマリウス役で登場』という事でその部分を中心としたお話でしたが、各々の役を深く掘り下げたすごく興味深いお話だったので、初のラジオ番組レポート(日曜早朝OAの上、めちゃめちゃローカル番組で聴けた人はごく僅か…というのが勿体さすぎる内容!)
インタビュー内容を要約していたら…各々のキャラクターに対するとても深い考え方や微妙なニュアンスの部分が全く伝わらないあっさり文章になってしまったので、お話されてた言葉をほぼそのまま書き起こしになっちゃいました(己の文才のなさに愕然)。 …ですので、著作権侵害の可能性が濃厚です。 ご指摘受ければ、後日あっさり要約文に改めたいと思いますので、何卒ご了承ください。

さくらんぼ 福岡、博多座の印象は?
前回博多に来た【MA】の時は1月冬でホントに寒く、その前の【エリザベート】は10月秋、今回は9月真夏という事で「ああ、博多という地はやっぱり暑いんだなぁ」と感じつつ、毎日毎朝欠かさずウォーキング。 博多の朝は気持ちがイイ♪ 「やっぱり、ああ僕はココが好きだなぁ」と思いながら毎日歩いてました。 今回はマリウスという役をする事もあり、真夏なのにサウナスーツを着込んでフラフラになりながらウォーキングをしていました。 大仏様のある東長寺にお参りしたりする日もあるんですけど…そこでお賽銭入れて、お灯明あげて、線香3本差して、般若心経唱えて…それで本番に臨んだりしてました。 気分は博多っ子♪

さくらんぼ MAの時はルイ16世、そして今回はジャベール、20周年SPではマリウス。
それぞれの役所の違いついて

これは…役の核(格?)について話さなくてはならなくなります。 簡単に言うと、僕自身はジャベールとマリウスというのはそんなに違う人物とは思っていないんですね。 マリウスはもちろん繊細で…線は太いけれど優しさとかに溢れた青年で繊細であるという事ですよね。 ではジャベールはどうかというと、この人もすごく“繊細さん”なんですね。 なんでかというと自殺をしてしまいますでしょ? これだけ屈強の男のようにに見せているのに『何故この人は最期に自殺をするのか?』という事を考えると、やはりこの人の精神構造の奥深いところにあるものは、マリウスとは全く違うモノかもしれないけれど、やはり繊細であるガラスの神経を持っている、っていう事は非常に共通点があると思う。 ただ唯一違うのはマリウスは愛に満ちた人生だったけど、ジャベールには愛がなかった。 つまりこの人は生まれた時から母親、要するに両親からも見放され「牢獄で俺は生まれた」っていうふうに歌詞で歌いますけれど、愛情というものを一切注いでもらえず生きて来た人生なんですね。 だからその違いだけだと思う。 でもその愛があるかナイかだけでこんなに違う人物になる、枝分かれいってしまうんだ…という事を常に念頭に置きながら…レミゼは“愛”がテーマですからね。 誰かを愛する事は、神様のお側に居る事が出来ますものね。 神様のお側に居たからマリウスは…おそらく天国に行けるでしょう、まだ生きてますけどね、最後。 ジャベールは自殺してしまう訳ですから神様のお側には行けない。 なぜなら誰も愛した事がなかったからという事だと思うんですけどね。

さくらんぼ 愛とは無縁のジャベールと愛に満ちたマリウス。
この究極の違いは?

マリウスは愛を欲しがっていた人ではないですね。 …というのは、マリウスの周りには愛が沢山あるので欲しがらずとも愛してもらえた人なんですよ。 ジャベールは愛してもらいたくてしょうがなかった人なんだけど、でも結局は愛を皆くれなかった訳ですよね。 だから…究極論を言っちゃうと、どうなんでしょうね? だからジャベールの方が寂しい人生なんですよね。 非常に哀しい男だなって思いますね。 で、結局最終的には愛してもらえない自分…という以前に、ならこちらから愛を捨てる…「愛に背を向けて闇と戦う」ってのを私今回ジャベールのキャッチフレーズにしたんですけど…この違いかな。 マリウスというのは本当に幸せな青年で、ジャベールは逆に本来ならこの人こそ神に救ってもらいたいな、という人物かな。 ただその哀しみを「私は哀しい人間です」って演じてもちっとも面白くナイので、自殺を遂げる人間なら自殺を遂げる人間らしくそこはビシッ!と締めて行ければ…と思ってますけどね。

さくらんぼ 20周年SPキャスト、マリウスとして戻って来る石川禅さん。
エポニーヌ役で共演する島田歌穂さんについて

7月上旬に帝劇ではすでにこのコンビで演らせていただいたんですけど…まぁ~、歌穂さんはオバケですね! 一昨年もSPキャストとして7年振りにマリウスとエボニーヌを演ったんですけど、7年振りに演じるわりには見た目も若いし、何よりも非常にスレンダーに…あっ!そんな事言ったら現役時代が太ってるなんて…いやいやそうじゃナイんですよ! 健康的だった…んですけどね。 マリウスがエポニーヌを抱き上げるシーンがあるんですが、その時「ええっ?! 歌穂さん、軽いっ!」と思って、非常に彼女はいろいろ鍛錬を積んでいらっしゃって、なおかつ自分を磨いて、ああここまでこられたんだなぁという事が一瞬にして判ったので、「わぁ~、コレは大変だ」!と思って…。 そしたら今年、更にまた若返って帰って来られて、なおかつ演技も磨いて帰って来られたので、私的には「もうホントに胸をお借りします!」という状況で演らせていただいている次第でございます、ハイ。

さくらんぼ 最後にラジオの前の皆さんにメッセージを
ジャベールを観てくださったリスナーの皆さんもいらっしゃるかと思うんですが、あのですね…180度キャラが変わりますので、是非「あのオヤジ演っていた奴がこんなに若作りするんかいっ?!」という所を…
(めちゃめちゃ若い声で可愛く→)ぜひ観に来てくださぁ~い ラブ
…ちょっと笑ってますが、すみません! え~、損はさせないと思います。 僕は、アンジョルラスを僕がマリウス時代ずっとコンビを組んでいた岡幸二郎くん、あと岸佑二くん、原田優一くんという3人と組むことになるんです。 この原田優一くんに関してはスゴイですよぉ~、20才くらい年が違いますので。 「これを観ずしてレミゼSPは語れない!」っていうくらい貴重な公演になると思いますので是非観に来ていただきたい、息子とコンビを組んでるみたいな感じになりますんで。 これはみものです!! どうぞ劇場に足をお運びください。 宜しくお願いします。 お待ちしております。
「ああ、やっばりこの役者さん好きだなぁ」「これからもいろいろなお役で拝見したいなぁ」と思わされる役に対する洞察力とお人柄が伺えるお話ぶりに感動しつつ、このインタビューを念頭に置いて、もう一度禅ジャベールを観たくなって困りました悲しい  また、他のジャベール役者さん各々にもどのように考えていらっしゃるのか、改めて伺いたくなりました。
それにしても禅ジャベ、次に拝める日は…一体いつになるんだろうなぁ…。

レ・ミゼラブル(橋本×禅)=2回目その1【博多座】

禅ジャベール千穐楽の前にど~してももう一度観ておきたくて、しかも観れる日程が本日マチネしかなく、しかも「もう一度観たい!」と思った橋本バルジャンとの対決。 「迷ったら行っとけ!」という声がどこからか聞こえきて~、突発で立見。 キャスト表を見直してみると…今期、この二人の対決は今日がラストだったんですね。 それ故か?いや元からお互いだと燃え上がるのか?(←変に聞こえる?)前回観劇時(9/11ソワレ)より一層熱い、いささか熱すぎる(“暑”過ぎる?)対決でした。
カーテンコールはお互いに確かな満足いく達成感があったのか?橋本さんが、禅さんを熱烈ハグして、禅さんドギマギしてました。 離れた後に、禅さんが「うわぁ~、ビックリした!ビックリした~!」と頬をさすりながら隣に立ってた笹本さんに訴えていたのは…もしかし頬チューされたんですかい?!
今日の橋本バル×禅ジャベは…とにかく「熱かった!」 …だけでは済まされない、激烈さでなんというか~、熱波吹き荒れる灼熱の博多座、ってな感じ。 暗~い舞台なんだけど、ゴゴ~ッと炎が立ち上っているような~。 熱過ぎたので、苦手な方は苦手かも…と思いながらも、私、熱波に浮かされてラストはダダ泣き。 橋本バルジャン、11日拝見した時よりも更に深みが増していて◎
以下、書き出したら次々に書きたい事が思い出されてしまって…とんでもなく長文になってしまったので【橋本×禅=2回目】の“その1”として、橋本さとしさん@ジャン・バルジャンのみ語ります!
私は…多分、怪しげな自分の記憶を辿っても、橋本さとしさんご出演の舞台を生で拝見するのは今期レミゼが初めて、のはず。 ましてやミュージカル作品となると全く初めてでありましたので、ことのほか楽しみにしていたジャン・バルジャン♪
まず…改心するまでのギラギラとした憎しみのこもった怒りに吠える野獣のようなワイルドさが新鮮。 憧れていた自由の世界で受けた迫害対しての怒りや失望感にさいなまれていた時に出逢った司教様に対しての野生動物のような警戒ぶりに、彼の今までの不幸な境遇がみてとれる感じ。 よって司教様の慈悲ある裁きに対しての驚きと、その後に押し寄せる自責の念にもだえ苦しむ様が強く印象に残りました。
♪鎖に繋がれたぁ~っ パン1つの罪でぇ~っ♪のトコで「たったパン1個で!」というアクションが入り、その小さな罪に引き換えたあまりにも重すぎる刑罰の理不尽さを強く訴えかけて泣けます! 故に「早くこの世界から逃れて、生まれ変わるのだ」という確固たる燃えたぎる決意にエールを送りたくなります
橋本バルジャン
一転、市長としての登場の場は洗練されたダンディな紳士でのスマートさには「カッコイ~ッ!」と思わず目を見張るヴィジュアルに、新しいバルジャンの誕生をハッキリとこの目で見た!と実感。 法廷において自分の身の上を明かし、タイをはぎ取って襟元をはだきジャベールに挑むような目で見せるくだりに、挑戦状を叩き付け「来るならこい!」というような気迫があり、対決の幕が斬って落とされた、ゴングが鳴ったような感じて鳥肌が立ちました。
ゴゼットを迎えに行く黄色いコートの翻しっぷりとコゼットに接する時の笑顔にホレボレ~。 橋本バルジャンは一貫して優しさがベースに感じられます。 年老いてからも、極端な“爺さん度UP”ではなく、ダンディな香りを残しつつ…な長髪白髪で動きスマートな印象。 …なので下水道でのマリウス担ぎっぷりは、若かりし日のワイルドさを彷彿とさせるものが。
エピローグの…♪影の中に独り 今、死を待つ俺~♪ …とココはどのバルジャンでもホロリなのですが、橋本バルジャンは前場とはあきらかに極端に老いていて、独りになってからの月日の流れを感じさせられ、その孤独になお一層泣けました~
♪私は父じゃない~♪というコゼットへの告白には、「だからお前を一人の女性として愛していたんだよ…」という、何故かしら“光源氏計画的”な臭いを個人的には感じてしまったのは他バルジャンでは全くなかった事ので特筆すべきかと。 カッコ良すぎるヴィジュアルからか?“父親像”が弱く感じてしまったからかな? これは全くもって個人の感想ですけど汗
橋本バルジャンは「あ、命を終えた」という瞬間が判るのですね。 それから別の世界へと歩き出す流れがすごく自然。 長髪白髪なので、ホワイトライトを当てられてコゼットとマリウスに手をかざす様はキリストのように神々しく見えたラストは美しく印象的
橋本さんはジャベールとしてオーディションに臨んだそうですが、それも是非とも観てみたい!と思わされる好演。
※【橋本×禅=2回目】の“その2”、石川禅さん@ジャベールのみ語り、につづく…

青い旗キャスト
バルジャン:橋本さとし/ジャベール:石川禅/エポニーヌ:笹本玲奈/ファンテーヌ:シルビア・グラフ/コゼット:富田麻帆/マリウス:小西遼生/テナルディエ:徳井優/ テナルディエ夫人:瀬戸内美八/アンジョルラス:東山義久

青い旗男性アンサンブルキャスト
グランテール:伊藤俊彦/クールフェラック:清水裕明/ジョリ:横田裕市/コンブフェール:近藤大介/フイイ:松原剛志/レーグル/司教:港 幸樹/バベ:丹宗立峰/ブリジョン:佐嶋宣美/プルベール:上野聖太/モンパルナス:田中裕悟/クラクスー:梶雅人/ガブローシュ:横田剛基
青い旗女性アンサンブルキャスト
買入れ屋:荒井小夜子/マテロット:折井理子/ファクトリーガール:藤咲みどり/ジベロット:深野琴美/マダム:児玉奈々子/少年1:岡村さやか/少年2:稲田みづ紀/かつら屋:亜久里夏代/リトルコゼット:荒木真夕/リトルエポニーヌ:須田あす美

レ・ミゼラブル トークショー(山口×禅×塩田)【博多座】

14日マチネ公演後にジャン・バルジャン役の山口祐一郎さん、ジャベール役の石川禅さん、指揮者の塩田明弘さん…というお三方によるトークショーが開催されました。 40分程度でしたが、文字にすると膨大になりますし、すでに参加された方のレポートが多数WEB上に上がっていると思いますので(人任せですんまっせん!)、当方では“禅さんに絞って”おぼえ書き
最近、しゃべる機会が増えてきたので自称“しおもんた”と名乗ってる…という塩田さんのよどみのナイしゃべりと仕切りっぷりに、このメンバー設定に納得。 祐一郎さんと禅さん二人だけ…なんて、考えただけでも話が全く進まなそうだもの~汗(それもグダクダで楽しそうだけど)
しかし博多座ったら失礼~冷や汗 水を用意するのはイイけれど床に直接ペットボトルって…普通に考えてありえない~汗 ま、おかげで…置き場がなくて困った禅さんが股間に挟んで「こんなんでどうでしょ?」とニッコリで…祐一郎さんに「ヤメなさいっ!」って突っ込まれてたナイスリアクションが見れたけど。
トークショーの禅さん
禅さんはジャベール最期の衣装(コートなし)で登場!だったのですが、途中で「ちょっとコレ、失礼して脱いでイイですか?暑くて、暑くて~」と、おもむろにアノ不思議ジャケットを脱ぎ出すと…手がかかるらしく、祐一郎さんと塩田さんが手伝う事に汗 「これ、ジャベールは(この当時の人は?)こんなの一人で脱ぎ着出来てたんですかね~?」とニコニコ笑顔で脱がせてもらいながら語る禅さん。 下は白シャツ+黒タイ+サスペンダー+パンツ。 劇中では見れないジャベールの衣装に「おぉ~っ」と客席から声が。 決して禅さんの生着替えがセクシーだったからではありません汗(そんなの解りますね、ハイ)  大の男が二人がかりで、これまた大の男のジャケットを脱がしている光景は…何故だか微笑ましいんだから不思議です。 しかし、あのジャケットの上にロングコートを羽織る場面もある訳だから…そりゃ暑かろうと、舞台上でのご苦労も伺えた一面。 そのジャベールパンツにはウエストにグレーの切り替え部分(サッシュベルト?)があって、デザインのポイントになっている上、細く見える効果があるらしく「ソレ、いいなぁ~、僕のも付けて欲しい」と、黒一色パンツなバルジャンはうらやましがってました。

きのこオレンジ クワトロキャストについて
「組む相手によって芝居も変わってきて大変では?」という話に「やっぱり人柄が出ますよね。警棒をピシッ!と当てながらも目は『大丈夫かなぁ~?』って人も居るし…」と祐一郎さんがおっしゃっていたのは…隣でニコニコしているこの人ですか? 「しかも禅さんは来月、また違うキャラクターを~」と塩田さんから話をふられ…「再び大変な挑戦がやってまいります!
ジャベールとマリウスの切替は全然大変な作業ではナイらしい…ですが、体力的な大変さはあるとの事。 柵越え、頑張ってね。

きのこオレンジ 舞台での失敗談
本日の自殺シーンで、柵に足をかける場所を間違って、歩数が音楽と合わなくなってアセった~との事(客席にはその間違いに気付いた人も居た、スゴイ…)
あとは…帝劇の時もお話されていた、2幕目冒頭のハケ場所間違い

きのこオレンジ MAとレミゼ
ルイ16世を演じた時に、レミゼの時代へと繋がるフランスの歴史の勉強をいやが上にもする事になって、それが役立っている(延々と語り続けそうになるが…空気を察知して強引に話を〆汗

きのこオレンジ レミゼで他に演じてみたい役
アンジョルラス。 やっぱりカッコイイから…でも盆が周りながら、その上で荷台で赤い旗をブンブン振り回すのは、あの遠心力に耐えれなさそう~、との事。
その後は観客から事前に集めた質問状から数点。 各々がその質問状を読み上げて、自分でソレに答える…という形式。

きのこオレンジ 1月のMAの時のルイとは全く違うキャラクターで、いつもその変身ぶりにビックリ!なのですが、どうやって切り替えていらっしゃるんですか?
私はルイとジャベールって、全く違うとは思ってナイんですね。 それぞれ同じ人間で、それぞれに喜怒哀楽もある訳だし…
と、ココから更に深く語ろうとする禅さんに「あ~、また真面目に語っちゃってるよ」「話長くなりそうだなぁ…」と祐一郎さんと塩田さんが斜めに構えはじめ…ソノ視線に気付いて慌てた禅さんは「…そんな感じです!」と強引に話を〆。
変身!禅さん
前段のトークですでに“ジャベールとマリウスの切替は大変な作業ではナイ”とのくだりがあったので、重複するような質問になっちゃったのですが…
コレ、私の書いた質問でした汗 ビックリした~~~っびっくり このようなイベントで何度となく質問状を書いた事はあれど、採用されたのは初めて。 しかも急いで書いたアノ小汚い字が本人の目に触れて、しかもご本人に読み上げられるとは~冷や汗 恥ずかしい…。 これには“ほわわ~ん”なルイと“キビギビ”なジャベのイラストも落書きしてたんですけど…実は(※マリウスは永遠に卒業しないでください)と無謀な希望も欄外に小さく書き添えてました(当然読まれませんでしたけどネ) 柵越えは…年齢に合せた演出に変えるとかもアリじゃないですか? ちゃっかり合鍵を作ってて、堂々と門から入るとか…ネ汗 来月、マリウスでの博多座ご帰還、本当に楽しみでなりません♪
きのこオレンジ レミゼを色で表すと?
グレー。 灰色の厚い雲がかかったどんよりと暗い空から一筋の光がスッと差し込むイメージ、だそうです
その後、座席番号抽選でサイン入りポスターが当たる抽選会もあり、ラストは質問状に『三本締めを一緒にしてみたい』とあったリクエストに応えて客席全員参加でお開きに。 博多なので…ココは“ 博多手一本”で締めたかったなぁ~(全員揃うのは難しそうだけどネ)
あと1点書き添え。 世界中いろいろな所でレミゼが上演されているにもかかわらず、作曲家・シェーンベルクさんが博多座初日観劇の為にわざわざ来日されたのは「日本に博多座という音響効果が素晴らしい劇場がある!という噂を聞いた」からとの事で観劇後には「信じられない!こんな素敵な劇場を持っているこの土地の人たちは幸せだ!」とおっしゃっていた…とは祐一郎さんからご紹介エピソードでした♪

レ・ミゼラブル(山口×禅)【博多座】

本日は終演後に禅さん×山口さん×塩田さん(指揮者)のトークショーがあり『全国の山口ファン集結か?!』ってな賑わいの客席(いや、禅さんファンだってココに…)。 平日の昼というのに…凄いと盛り上がりと集結力にビックリ(いや、私もその一人なんですが) カーテンコールは「何かの記念日公演か?!」ってなくらいの盛り上がりで、改めてミュージカルファン(というかレミゼファン?)の熱さを知った次第。
久々に拝見した山口祐一郎さん@バルジャンは中3日の登板のせいか?ちょっと声の出が本調子ではなかったような印象を受け残念に思ったのと、禅ジャベとの相性は…個人的には今イチかなぁ、と。
石川禅さん@ジャベール
砦が落ちた後に舞い戻り、死体の山からバルジャンを必死に探す様は「さっき言った言葉の真意を教えてくれよ!」というような、もしくは「そんなんじゃナイ!言った事を撤回しろ!」と反論したいのか…必死の形相で、心の動揺がいかに大きいものであったか、という事がすごく伝わってきました。
禅ジャベの自殺
藤岡正明さん@マリウス
東山さん@アンジョルラスと髪型のせいか?背格好のせいか?声のせいか?…なぁ~んか被る事が多くて戸惑いました。 藤岡さんがガッチリしているせいか、コゼットと仲間との間でナヨナヨと(失礼!)苦しむ様が薄く、アンジョルラスと二人でグイグイと仲間を引っ張っていきそうなキャラクターに見えてしまいました。 歌は聴かせてくれますね♪ カフェソングはホロッと。
菊地美香さん@コゼット
今まで拝見したどのコゼットよりも、しっかりとした自己主張を持っているコゼットな印象。 喜怒哀楽が判り易いとイイますか…。
渚あきさん@ファンテーヌ
こんなに強いファンテーヌって…。 セクハラや職場でのイジメなんかに負ける事なく強い気持ちでガンガン立ち向かって行きそうな…。 【夢やぶれて】と臨終ラストでホロッとこなかったのは初めて。 物語の発端の大きな軸のひとつなのでファンテーヌという役の重要性に改めて気付かされた次第。
徳井優さん@テナルディエ
「一生懸命、譜面通りに唄ってます!」って感じで、唄う事に精一杯な印象で萎える。 下水道では手でリズムを取るばかりで動きが止まるし。 歌はキャラクターとしてのセリフであるべきなのに、会話が成立していないのが痛くて…特に、慈善活動中のバルジャンを見つけて「ちょいと待ちな、この世間狭いねぇ」と本性を現す所など「全然バルジャンの顔見てなかったのに、何故気が付くのよ~」と。 映像で拝見する限り「面白いテナルディエになりそう♪」と演技に期待をしていたのですが、歌に一杯一杯のようで芝居も段取りで工夫の余裕がなく…とにかく残念
青い旗キャスト
バルジャン:山口祐一郎/ジャベール:石川禅/エポニーヌ:新妻聖子/ファンテーヌ:渚あき/コゼット:菊地美香/マリウス:藤岡正明/テナルディエ:徳井優/ テナルディエ夫人:田中利花/アンジョルラス:東山義久

青い旗男性アンサンブルキャスト
グランテール:伊藤俊彦/クールフェラック:清水裕明/ジョリ:横田裕市/コンブフェール:近藤大介/フイイ:松原剛志/レーグル/司教:港 幸樹/バベ:丹宗立峰/ブリジョン:佐嶋宣美/プルベール:上野聖太/モンパルナス:田中裕悟/クラクスー:梶雅人/ガブローシュ:横田剛基
青い旗女性アンサンブルキャスト
買入れ屋:荒井小夜子/マテロット:折井理子/ファクトリーガール:藤咲みどり/ジベロット:深野琴美/マダム:児玉奈々子/少年1:岡村さやか/少年2:稲田みづ紀/かつら屋:亜久里夏代/リトルコゼット:須田あす美/リトルエポニーヌ:荒木真夕