レ・ミゼラブル【博多座】

一番多く観た事がないキャストが出ている】+【吉原・和音夫妻が出ている】という2つの条件でチョイスした観劇日。 今公演はこの1回限りの観劇。
博多座では5度目の上演で、今回は舞台を観ない人には馴染みのないキャストばかりだったのに、満員御礼でビックリ! 残りの公演日の残席状況をみても殆ど残ってなくてビックリ! レミゼ人気、恐るべし! お盆中の博多座公演って何度か行ったことがあるけど「やっぱり皆、お盆は実家でゆっくりなんだなぁ」と思わせる客席の入りだった事が殆どだったので…とにかくビックリ! そして今公演はお子さんを多く見かけた印象。この子たちの中から明日のミュージカルスターが輩出されるか?!

上演時間が短縮されているからだろうけど、以前の演出を見慣れ過ぎている身としては「何もかも急ぎ過ぎていて余韻がない!」というのが改めての全体の感想。 「そこ、ちょっと間を置こうよ!」と何度思ったことか〜。 やっぱりどうしたって砦が落ちた時のアンジョルラスとガブローシュの演出と、カフェソングの演出は前の方が良かった!(カフェじゃないじゃん!で、曲名に違和感があるじゃん!)

キャストの印象を…
ヤン・ジュンモさん@バルジャン【彼を帰して】と【エピローグ】にはポロポロ泣いてしまった! バルジャンの心情が素晴らしく伝わってきて心に染み入る歌唱だった。 元々、好きなシーンだけど、落涙したのは初めてかも? そして和音美桜さん@ファンテーヌの女神?天使?振りが神々し過ぎて、ラストシーンをより荘厳な世界へ昇華させているような気持ちにさせられました。和音ファンテーヌの死の間際の薄幸ぶりはピカイチ☆ そして改めて歌が賛美歌のようで美しく感動的!
吉原光夫さん@ジャベール、貫禄出てきましたね〜吉原さん! とてもオムツはいて、天気予報やってた人とは思えないよ!(←ゴンゾ@【ユタと不思議な仲間たち】) 貫禄ありすぎて、ちょっと尾崎紀世彦に見えたことは内緒。どうしてもバルジャンに捕われてしまう自身に苦悩する様が解りやすいジャベール。
やっと観れた鈴木ほのかさん@マダム・テナルディエは他の方が強烈すぎるのか?普通の意地悪おばさん、って感じ。 だから、コゼットへの仕打ちが余計陰湿に見えたのかな? 笑いは少ない。カジモド@【ノートルダムの鐘】が観れなくて悔しい思いをしていた海宝直人さん@マリウス、真面目な優等生が熱に浮かされている様が危なっかしく表現されていて面白いけど、後半の絶望感は今ひとつ。 唯月ふうかさん@エポニーヌ、演出の都合だろうけど、何もかも早い! でも歌ウマ〜♪ 【舞妓はレディ】楽しみにお待ちしております。相葉裕樹さん@アンジョルラス小南満佑子さん@コゼット、過去キャストをしっかりと踏襲した感じ。

何度も繰り返されて盛り上がるカーテンコールに改めてのレミゼ人気に圧倒されました〜。

キャスト
バルジャン:ヤン・ジュンモ/ジャベール:吉原光夫/エポニーヌ:唯月ふうか/ファンテーヌ:和音美桜/コゼット:小南満佑子/マリウス:海宝直人/テナルディエ:KENTARO/マダム・テナルディエ:鈴木ほのか/アンジョルラス:相葉裕樹/ガブローシュ:大西統眞
劇場
博多座
日時
2017.8.12(土)/17:30~

レ・ミゼラブル(キム×川口)【博多座】

まさか自分が今公演3回も観る事になろうとは~、でソワレは今回のみ。 【Cafe song】やカーテーンコールにガブローシュが居なかった事で気が付きましたけど。
キャストの感想を…
キム・ジュンヒョンさん@バルジャン ん~、私は四季時代、拝見した事があるのか?ナイのか? 【HOME】は聴いている方もキツかったですが、全体的には年齢の経過も伺えて今公演3人のバルの中ではそこは唯一に感じました。 なんですが~『悪くはない…けど印象に残るものが何もナイ』という不思議な感じでした。
昆夏美さん@エポニーヌ 小さい、歌パワフル。 【On my own】は、寂しさよりも怒りを感じる強さでした。 マリウス、コゼットと並ぶとすごく年下に見えて一生懸命背伸びして「私を見て!」と全身で訴えている感じで健気さが伝わってくる。 プリュメ街で育三郎さん@マリウスにグルグル~ってされた後、放り出させるのは…あんまりだ、マリウス。 昆さん、単体ではすごく上手い女優さんけど他とのバランスで難しく感じる事もあるのがもったいない!
和音美桜さん@ファンテーヌ一番安定している印象。 そしてやっぱり強い女だった。
上原理生さん@アンジョルラスはラテンの血が流れている感じの熱い男ですね。 歌の上手さと力強さに思わず付いて行ってしまうそうな強烈なリーダーシップを感じる
谷口ゆうなさん@マダム・テナルディエはキュート。 福岡出身の28歳ってトコに驚き! グワッと大きく開いた飽満な胸元にポヨ~ンとした柔らかさで(おやじ目線か!)「若いんだなぁ」と再認識。 パワフルな歌声とキャラクターに今後のご活躍が楽しみになりました。 同郷、応援していきます♪

劇場 キャスト
バルジャン:キム・ジュンヒョン/ジャベール:川口竜也/エポニーヌ:昆夏美/ファンテーヌ:和音美桜/コゼット:若井久美子/マリウス:山崎育三郎/テナルディエ:KENTARO/マダム・テナルディエ:谷口ゆうな/アンジョルラス:上原理生/ガブローシュ:松井月杜

レ・ミゼラブル(福井×吉原)【博多座】

チケット確保の際、キャスト表をにらめっこして熟考して購入したつもりだったのに…初日開いて気が付けば「福井さんが全然観られない!」という失態をやらかしていました!
加藤清史郎君も前回のエリザ博多座公演で観れなかったので『福井さんバルで清史郎くんが観れる日を』という事で本日のマチネ、立見してきました。
平日の昼間だというのに(自分もな!)立見は1列ズラリ。 夏休みって事もあるでしょうが、今公演は学校からの団体観劇も多いみたいですね。
本日の感想はキャストのみ…
今公演一番楽しみにしていたお二人の共演。 実は四季時代には共演を観たことがなく今公演が初めて。 感想は「残念ながら期待したほどではなかった」 でもカーテンコールでお二人が堅い握手でガッチリと抱き合うのを目にすると感慨深いものがありました。
福井晶一さん@バルジャン 福井さんを拝見するのは【アイーダ(旧:福岡シティ劇場)】のラダメス以来。 歌は流石に上手く安定している…けど予想外に【HOME】が全く胸に響いてこなかった。 観終わって感じたのは『福井バルは全く年をとらない』。 表情も一辺倒で終始険しくて時間の経過を伺えず、だから「まるで我が子です~」という歌詞に父性(学生と同年代くらいに見えなくもなく)を感じられずHOMEが響いてこなかったようで。 瀕死状態のマリウスを担いで下水道を逃げた後のジャベとの対決、疲労困憊であんなデッカイ声が出る訳が~。 死を待つシーンだけいきなりガクッと弱っていてひどく違和感でした。

吉原光夫さん@ジャベール うん!ジャベの方が好きだ! 映画を観る前だったら既存のジャベール像と比較すると違和感を感じたかもしれないけれど、ラッセル・クロウを観た後だと「有り!」と感じるジャベ。 やはりヒール役的な方が馴染みがあるせいか安心して観れたし、ヴィジュアルもカッコイイ! けど『吉原ジャベも年をとらない』、って事は福井バルとはバランスが取れているのか?
里アンナさん@ファンテーヌ 【夢やぶれて】が、ものすごく力強くて「こんなに強い女なら別に工場を辞めるハメにはならなかったんじゃ~」と思わされる。 臨終の床上、度々ものすごい腹筋で起き上がるのに笑えた。 ファンティーヌ、知念ちゃんでも思ったから今演出では“強い女”に演出されているのかな?
加藤清史郎くん@ガブローシュ 『清史郎くんを観た』という満足感で、彼が果たして上手いのか?否か?は公正な判断出来ず。 なにせEテレ【からだであそぼ】の時から見守っていた親戚のおばちゃん状態なんで。 今後もまた別ミュージカルで観れる機会があるのかな?

劇場 キャスト
バルジャン:福井晶一/ジャベール:吉原光夫/エポニーヌ:昆夏美/ファンテーヌ:里アンナ/コゼット:若井久美子/マリウス:原田優一/テナルディエ:KENTARO/マダム・テナルディエ:谷口ゆうな/アンジョルラス:野島直人/ガブローシュ:加藤清史郎

レ・ミゼラブル(吉原×川口)【博多座】

博多座でのレミゼ公演は2004年、2007年、そして今年で3回目。 新演出の上演は初めてです。
映画の大ヒットを受けてか?前公演より格段にスター俳優が少ないキャスティングなのに、公演前からチケットの売れ行きがビックリするほど大好調のようです。 残念ながらコゼット役の青山郁代さんが、怪我により休演。
今公演では、私が一番四季を観ていた時期にメインキャストで多くの作品に出ていた吉原さんと福井さんを退団後初めて、しかも博多座で、同じ作品で、同じ役で拝見出来るという事を一番の楽しみにしての観劇。
新演出は簡潔に言うと『盆がなくなって両袖があり映像が使われている』。 今までは自分が想像で補っていたシーンが、映画のイメージをなぞるように「ココはこうでしょ?」とイメージの軌道修正をさせられている感じ。 完全に出来上がって安定の定番演出を一から造り替えるという作業は、素人でもものすご~く大変な作業だったんだろうなぁと思わされました。 歌詞も一部変っていたり、増えていたり、「えっ?今どこから出てきた」「ん?何処で唄ってる?」など、以前の演出なら立ち位置も把握して登場を構えて観劇していたりしたので、“ウォーリーをさがせ”的にお目当てのキャストを探すのに忙しい。

新演出唯一残念に思ったシーンは【Cafe song】。 他のシーンは“目に見えるセット”として具体的なものを出していたのに、ここでは一切を排除して空間にポツンと一人立たせている事。 やはり『空のイスとテーブル』が実際にあって、悲しみに打ちひしがれそれに突っ伏しての絶唱が胸に響いたし、仲間の登場も消える様も余韻があって歌詞がより心に刺さる感じで好きだったのに…。 でも今回、マチネではガブローシュも登場するんですね。 それは嬉しい♪
あとコゼットのビジュアル。 マリウスよりずっと落ち着いた姉さんに見えるし、エポニーヌが『金持ちの小娘』というには無理がある年上感。 この三人ってほぼ同年代な感じですよね。 初めての出会いの初々しさが感じられず、かまととぶってる印象を受け、俄然エポニーヌに心を寄せて観てしまう(ん?それが狙いか?)
キャストの感想は…
吉原光夫さん@バルジャン 吉原さんの舞台を拝見するのは【美女と野獣(旧:福岡シティ劇場)】のガストン以来。 ヴィジュアルは悪くないし(若い!)、歌も記憶よりはずっと上手くなっている…という何様ですが、そんな印象。 逆に演技が「ん…?」 考えてみると四季時代には“ワイルドな乱暴者、だけど憎みきれない奴”という役所が多く、ソレがはまっていたからか?そんな役以外で拝見するのが初めてだな、と。 なので次回観劇のジャベールの方が楽しみになりました。
川口竜也さん@ジャベール 多分、初めて拝見しました。 心の動揺が大きく表現されいて人間味溢れる感じですね。 歌ウマーで【Stars】に聴き惚れていると「上島竜兵ちゃんに似てる」と気付いてしまいました(3階席から見下ろした時)
知念里奈さん@ファンテーヌ コゼット、エポニーヌを経ての…ですが、一番ダメでした。 この役って毎公演さっぱり当りの役者さんに出会えナイのですが、それほど難役なんでしょうね。

劇場 キャスト
バルジャン:吉原光夫/ジャベール:川口竜也/エポニーヌ:綿引さやか/ファンテーヌ:知念里奈/コゼット:磯貝レイナ/マリウス:原田優一/テナルディエ:駒田一/マダム・テナルディエ:浦嶋りんこ/アンジョルラス:野島直人/ガブローシュ:鈴木知憲

レ・ミゼラブル(禅さん@マリウス)=その2【博多座】

本日は安心して観れる?岸佑二さん@アンジョルラス×石川禅さん@マリウスの組み合わせです。
そして阿部裕さん@ジャベールの千穐楽でした。 最初からものすごく気合いの入りに入った阿部ジャベはちょっとやり過ぎがあったのですが、念願の役での千穐楽とあれば納得の力演。 カーテンコールでの阿部さんの素敵な素敵なご挨拶でSPキャストの感動も全部阿部さんのご挨拶に持っていかれた!といっても過言でない、もらい泣き感動の終幕でした。
…しかし【禅さん@マリウス=その2】としまして、二幕目以降を書き続けます汗
♪おい坊や お前 エポニーヌどうした?♪
笑顔スキップで近づいてぶつかってきたエポニーヌ。 禅マリは最初から気がついていたようで「また~、困った娘だなぁ(めっ!)」と笑いながら軽く叱る感じなんですね。 しかし♪一緒に居たい~♪と言われると表情が厳しく一転して怒りながら
♪行け!今のうちに 行け!危険だ! 撃たれる♪
力強く引き離して砦から離そうと体を押しますが♪心配してくれた 好きなの?私を♪と取り合わないエポニーヌ。 そこで砦から離れる口実としてコゼットへの手紙を託した…というのは考え過ぎ? あの鈍感ぶりだと…やっぱり本気で伝令を頼んだ…んでしょうね。 でもきっとこの手紙は届ける手段もなく書いたもの(遺書的なもの)だと思うんだけど、どうなんでしょう?
禅マリウス2
砦に戻ってきたエポニーヌの姿に「エポニーヌ?!」と小さく叫んだ日もありましたが…弾けるように立ち上がって梯子を降りる彼女を抱きとめるマリウス。
♪どうした君何を エポニーヌ どうしたあの娘は? 会えたか?コゼットに♪
ここまでは驚きモードなんですが…
♪何故戻ってきた?!♪
ハッ!と気が付き怒って怒鳴るように言います。 マリウスのエポニーヌを思う優しさが滲んでいて大好きな部分でした。 ココがあるので、前述したように「もしかしたら手紙は逃がす口実…」とフト思えた訳なんですが。
♪エポーニーヌ! 怪我してる!! どこも血だらけだ~♪
殆ど叫んでいる感じで♪血だらけだ~♪は涙声で震え、オロオロし砦の仲間に手を差し伸べます。
♪生きてよエポニーヌ 神様~ 愛で治せるならば~♪
目にいっぱい涙をためながら、ものすごく力強い天に向かっての叫びです。 声はうわずってます。  ♪居てね 側に♪と哀願するエポニーヌに頷く…。
♪巡り遇えたこの雨 雲は晴れて やすらか~♪と、エポニーヌが空に向かって手を差し伸べた時、後ろから支えようと手を伸ばし背中に触れた瞬間に、その手が彼女の血で真っ赤に染まったようでその手の平を見て愕然とし、顔をくしゃくしゃにしながら自分の方に抱き寄せます。 ココで涙、加速! 涙腺全開!決壊!!
♪エポニーヌ 静かに 痛くないか? 恵みの雨 辛くないか? エポニーヌ!♪
諭すように、言い聞かせるように一言一言をエポニーヌの目を覗き込んで…泣いてます。
♪ここにいる 眠るま~で~~♪
温かい…とっても安心できる包み込むような声です。 エポニーヌは彼の温かい言葉と腕の温もりを感じながら幸せになったんだろうなぁ…と思えます。
♪花 そだ… 育てる~♪
私にはマリウスからエポニーヌにキスをしたように見えました。 キスで命を繋ぎ止めようとでもするかのように。 強く抱きしめればとめどなく流れる血も止められるかのように。 彼女の本気の気持ちに初めて気付いた瞬間でもあったのではナイでしょうか?
とにかく歌穂エポニーヌ×禅マリウスの【恵みの雨】は絶品! あんなに苦しそうに息絶え絶え、哀しみに押しつぶされそうになりながら囁くように…なのに、声が通るんでしょうか? 一言一言会話を交わして、マリウスにすがるエポニーヌ、がっしりと抱きとめるマリウス。 思い出しただけでも泣けてしまう素敵で悲しいシーンでした。

エポニーヌを看取った後の禅マリの表情はみるみると切なくて厳しい表情に変わり、覚悟が決まった様子でしたが、バルジャンとジャベールのやり取りの奥では、戦闘態勢で砦の上で構えるも悲しみに撃ちひしがれてうなだれるマリウス。 その肩を叩いて励ます岸アンジョという様子もあり、リーダーとして友人としてのアンジョルラスの懐の深さも感じて…涙。 自然と「マリウス、少し休め」に繋がって納得!
エポニーヌの死で落ち込むマリウスに近づいて肩を叩いて励ます伊藤グランテール。 その膝に軽く「大丈夫だよ」と切ない笑顔でパンチを返すマリウス。 隣に座るグランテールに近づき(初日は彼の肩に頭をもたげて)その顔を見ながら…
♪死んでもいいさ コゼットは旅に出る~♪
と諦め笑顔で語ると「ケッ!」と鼻で笑って立ち上がるグランテール。 この場の二人のやり取りがすごく新鮮だったのですが、他マリウスでも通常仕様なんでしょうか?
♪僕が行きます! 外に出たなら 死体の中で 弾も見つかる~♪
♪ここにいても同じだっ!♪

覚悟が決まったマリウスの、半ばやけっぱちのような叫びを上げての行動に「この人は死に急ぎ始めた」と感じる必死の形相。 撃たれ倒れたマリウスにもの凄いスピードで駆け寄り、キレたように砦に駆け上り赤い旗を振って倒れるアンジョルラスは原田くんも、岸さんも素晴らしかったです! 橋本バルジャンは、まだ息のあるマリウスを確認すると嬉しさのあまり上半身を抱き起こして強く抱きしめたので驚きました。 もう“我が息子”なんでしょうね。
【Cafe Song】は…禅マリで聴いて「この歌はある程度人生経験を積んだ人じゃないと、情感を表現するのは難しいんじゃないか?」とドラマティックに歌い上げる禅さんのマリウスでそう思いました。
最初は呆然自失という状態から次第に悲しみがこみ上げ、自分だけ生きている事への恥じ入るような気持ち…そして自身のふがいなさに怒りを感じ…慟哭。
♪新しい世界を~ 瞼に描いて 声も高らかに
歌った~~~歌の誓い~ そのまま~♪

段々と気持ちが込み上げてくるココが一番好き。 あの生き生きとした仲間達との様子が、情景がはっきりと思い浮かび(もちろん学生が背後に登場しますけどネ)マリウスが一瞬笑顔を浮かべるのも印象的
♪別~~~れを~告げた… 砦の寂しい夜明け♪
この♪砦の寂しい夜明け♪が、とにかく好きです。 鮮やかに情景が浮かび、その静寂さが孤独を一層感じさせるようでもあり。
♪ああ 友よ~聞くな!!♪
テーブルの淵をガッチリと掴んで立ち上がって叫ぶ、感情大爆発の慟哭はたまらない…。
♪空の椅子とテーブル 友はもう居ない♪
最後はつぶやきのように消え入るように…でもハッキリと聴き取れるのはすごい。 コップを手に取り亡き友に杯を上げて一気にお酒を飲み干す。 彼がどれほど仲間を愛し、愛されていたかが伺える素晴らしい涙腺決壊のドラマティックな【Cafe Song】でした。
♪忘れない あの夜のこと あの夜の誓い♪とコゼットから差し出された手の温もりを感じてすがり付き、愛するコゼットと共に生きてゆける事に、この世に生きる感謝の気持ちに気付いた様がよく判りました。
バルジャンの告白が始まると「?」と椅子に座って話を聞いていますが(バルジャンを見上げるウルウル瞳は反則の可愛さ!)、みるみる表情がこわばって目を見開き驚き、すがる様は胸が詰まります
♪傷付いた僕を砦から救い出し 返した 君に~♪
この♪君に~♪の部分のなんとも言えない優しい歌い方好き。
♪お前は愛した人が預けた子だ 私は父じゃない♪と聞き、「えっ?!」と驚き腰を上げます。 橋本バルジャンはコゼットを腕の中に抱きながら、そんなマリウスの顔を見据え頷きます。 「そうなんだよ、だからコゼットを宜しく頼むぞ」という感じで、マリウスは少し腰が抜けたような、カクンと再び上げていた腰を下ろしながら頷きます。 ここの橋本バルジャン×禅マリウスは素晴らしかったです! この二人に愛されたコゼット…いいなぁ~♪
遺書を読むコゼットを励まし、共に涙し♪鎖は切れて 皆救われる~♪という所から、今旅立ったバルジャンや砦の仲間の声が聴こえたように「ハッ」と顔を上げ、希望の光りが見えて表情が晴れていくような…そんな感じでした。
禅さん@マリウスは演技が細かく感情表現が豊かで、ひとつひとつに意味があって…今まで「?」だった所も、「あ!だからマリウスはあ~ゆ~行動を取るんだ」と初めて合点!な部分も多々ありました(って他マリウスだとココまで注視していないので比較出来ませんが~) マリウスってイイとこのおぼっちゃんで、誰からも愛されて、その間でフラフラ迷って…って軟派な感じにも取れるキャラクターかと思うのですが、心を寄せて観れる魅力的なキャラクターだったんだ…と再認識させられた、今期の石川禅さん@マリウスSP公演でした(贔屓フィルター思い切りかかってますが汗
博多座における全5公演。 無理して通った甲斐ありの感動を毎回もらえた素敵な素敵な歌穂さんと禅さんコンビのSP登板。 これで二人のエポニーヌ×マリウスが封印となったとしても悔いはありません! ものすごい集中力でしっかりと見納めましたっ!(毎度思うけどこの集中力を他に活かせないものか?私は~) …と、言いながら、またの登板を望みますし、あれば絶対絶対何処へでも観に行きます!
でもねぇ~、歌穂さんはまだ充分にイケそうですけど、正直…禅さんはヴィジュアルが~汗と思ったり、でも歌穂エポなら絶対禅マリでお願いしたい!と思いますし…複雑な心境です。 でも…歴代マリウスの中から何故、禅さんがSPマリウスとして登板だったのでしょうか? いや、嬉しいんですけどね☆

青い旗キャスト
バルジャン:橋本さとし/ジャベール:阿部裕/エポニーヌ:島田歌穂/ファンテーヌ:今井麻緒子/コゼット:辛島小恵/マリウス:石川禅/テナルディエ:駒田一/ テナルディエ夫人:瀬戸内美八/アンジョルラス:岸佑二
青い旗男性アンサンブルキャスト
グランテール:伊藤俊彦/クールフェラック:清水裕明/ジョリ:横田裕市/コンブフェール:近藤 大介/フイイ:松原剛志/レーグル/司教:港 幸樹/バベ:丹宗立峰/ブリジョン:佐嶋宣美/プルベール:上野聖太/モンパルナス:田中裕悟/クラクスー:梶雅人/ガブローシュ:新井海人
青い旗女性アンサンブルキャスト
買入れ屋:荒井小夜子/マテロット:折井理子/ファクトリーガール:藤咲みどり/ジベロット:深野琴美/マダム:児玉奈々子/少年1:岡村さやか/少年2:稲田みづ紀/かつら屋:亜久里夏代/リトルコゼット:弓木野綾架/リトルエポニーヌ:田村遥果