リトルマーメイド【四季劇場・夏】

初演開幕から1年のロングラン公演となり、私もほぼ一年振りの観劇。 前回は日本上演前から『観たい!』気持ちが高まり過ぎて…何故かしら観劇の記憶が欠落している箇所が多々ある情けない有様で落ち込み、今回再度の観劇に至りました。 キャストは大空卓鵬さん@フランダー以外は前観劇から全て違います。 で〜、未だにディズニーのアニメ映画【リトルマーメイド】は観たことがありません。

全体的な印象は変わらないものの、アリエルが王子を助けるシーンの演出とか、アースラーとその足達のチームワークの素晴らしさとか、海中の表現とか…細部に目が行って感心する部分も多くて楽しめる。 そして改めてそれぞれの曲が耳に心地良く残る名曲揃いだなぁ〜と、観劇後に口ずさむ自分に気付いてしみじみ。 そしてやっぱり【アイーダ】の“おしゃれは私の切り札”に似てるなぁ〜と思うアノ曲と演出。 そして【美女と野獣】の“ビーアワーゲスト”的な皆が楽しく集う演出も同じく。 作曲者が違うのに…これはディズニー・ミュージカルの定番手法になっていくのかな? “らしく”て楽しいんですけど、ね。

改めてディズニープリンセスものって『お姫さまが王子様と出逢って恋に落ち、幸せに暮らしました』というお話なんだなぁ〜と、悲恋のグリム童話とのラストの改変に感じ、現在大ヒット公開中の【アナと雪の女王】が目新しくウケているんだなぁ…と思いました(Wヒロインだし…ってこれはウィキッドもだけど)。 アナ…もミュージカル化しそう…じゃありませんか?

久々の劇団四季観劇となりましたが…やはり時間をあけると独特の“開口法”は耳障りに感じますね。 特に金本和起さん@トリトンは激しかったなぁ〜。 小林由希子さん@アリエルは“ザ・日本人”的なお顔立ちとブチッブチッと伸ばすところが切れる歌唱が気になりました。

福岡公演、首を長〜くして待ってます!!

キャスト
アリエル:小林由希子/エリック:竹内一樹/アースラ:原田真理/トリトン:金本和起/セバスチャン:奥田直樹/スカットル:丹下博喜/グリムスビー:志村 要/フランダー:大空卓鵬/フロットサム:有賀光一/ジェットサム:中橋耕平/シェフ:ルイ/リーワード:清水大星
劇場
四季劇場・夏
日時
2014.4.13(日曜日)/13:00〜

ソング&ダンス 60 感謝の花束【キャナルシティ劇場】

この劇場で四季公演を観るのは、ほぼ一年振り。 ハマりにハマって馬鹿みたいに通った【Song&Dance2】を懐かしみ、そういえば【55Steps】は肩すかし感があったな(あくまでも自分比です!)と思い出しながらの観劇。
キャスト表を見ても知っている俳優さんのお名前が殆どナイ…。 いかに自分が四季観劇から離れてしまったかというその長さと、改めての団員の入れ替りの激しさを感じました。
構成やダンスは「あぁ、加藤敬二だ」という既視感のあるものでしたが、やはり“生の舞台の迫力”はイイ! 【55Steps】よりは好きでした。 今回はクラシックバレーがより焦点が当っているようで松島勇気さんが大活躍☆ もう幹部クラスくらいのダンサーさんなのにメインでバリバリ踊ってて指先まで動きがホント綺麗。
今回も思ったけど【ノートルダムの鐘】、やっぱりミュージカルが観てみたいなぁ。 名曲多いですよね! そういえば四季が日本語で上演しているのって女の子が主人公のものが多いですよね。 何かこだわりがあるのかな?
今回も客席連れ去りはあったんですねぇ。 【お洒落は私の切り札(アイーダ)】と歌っているわりには衣装がひどい…(客の分じゃなくてね)。 最後のお客さんが“小林幸子仕様”になるのは楽しかったです♪
【迷いつつ(アイーダ)】は男性ツインボーカルってのがすごく新鮮で印象に残りましたが、一番感動したのはシンプルな【愛せぬならば(美女と野獣)】。 改めて歌詞をかみしめて聴き入り心にしみてきました。
第二幕の“三木たかしメドレー”。 【煉獄のおいらたち(夢から醒めた夢)】の三人分はちょっと長過ぎたような~。 賭場のゴザ、パースが付いている工夫に感心☆ 【ジョン万次郎の夢】はTV放映を録画したまま放ったらかしだった事を反省。 三木さんを偲んで…は分るけど、【ウィキッド】からとか、もっと他演からのを聴きたかったなぁ(事前に会員アンケート取ってましたよね?)

観劇前に「知っている俳優さんのお名前が殆どナイ…」と思っていたら、二幕冒頭で気になる俳優さんを発見☆ 左右のバーでバレエストレッチをしている人に「ん?男性でショーパン・レオタードってあるんだ?!」ってとこから注目していたら、すっごく可愛い人である事に気付きました。 ショートカットの華奢な女性、といっても分らないくらい細くて体いっぱい使ってで動いてて、表情もめいっぱい大きく“全身全霊”で奮闘している姿にキュン☆ いや~、最後まで彼に注視してしまいました。 ん~、多分、松出直也さん、でしょうか? これからの四季観劇、楽しみになりました♪
終演後のお見送りがあるとは知らなかったので、慌てて“松出直也さん(多分)”を探しましたが…殆どの俳優さんが並んでたというのに、居ませんでした~!! 「感想を直接言って握手をしたいっ!」という私の前のめりな感じに殺気を感じての避難だったのでしょうか~? 残念…。

劇場 キャスト
ヴォーカルパート:飯田洋輔/李 涛/飯田達郎/光川 愛/福井麻起子/松元恵美
ダンスパート:西尾健治/松島勇気/朱 涛/大森瑞樹/斎藤洋一郎/水原 俊/松出直也/林 晃平/原田麦子/須田綾乃/井上佳奈/高田直美/坂本すみれ/相馬杏奈/西田ゆりあ/加藤久美子

リトルマーメイド【四季劇場・夏】

ディズニー・シーの【マーメイドラグーンシアター】の上演を観た時、「これが丸々1本のミュージカルとして観れたら最高☆」と日本での上演を待ち望んでいた作品が、いよいよ今春、劇団四季で上演☆…とあらば、しかも“海もの”とあらば、早速観に行くでしょう!
私はディズニーのアニメ映画【リトルマーメイド】を観たことがナイので、いわゆるアンデルセン童話の悲しいラストとの違いを知らずにハッピーエンドにビックリでした! が「ディズニーだから王子様とお姫様はめでたく結ばれ末永く幸せに暮らしましたとさ」な訳ね、と納得。
今まで舞台でのワイヤーアクション…と言ったら、演者の数人が動く程度でしたが、舞台は海中。 殆どの役者がワイヤーで吊られていると言っても過言ではないくらい、あらゆるキャラクターが浮遊しながらのお芝居です(腰にひどくダメージがありそ~う) 海底や岩場に足を着けている時も、水中に漂っている様を表現するため全身をグラインド(これが目に慣れるまですご~く気になるっ!) アリエル達の髪は何故あんなソフトクリームみたいに尖ってるんだろう?と思っていたら…ガッテン!水中での表現なんですね~。 と、あらゆるところに素材や形、動きに工夫がされてあって目にすごく楽しい!! キャラクターを(動きを)前面に出しているせいか、背景やセット自体はすごくシンプルな印象。

楽しみにしていたのは【Song & Dance2】で耳馴染みのあったナンバー“ アンダー・ザ・シー”が、どこのど~ゆ~場面で唄われるんだろう?とワクワク待機(公演時、客席から舞台に引っぱり上げられた苦い思い出) 美女と野獣でいうところの“ビーアワゲスト”なんですね、楽しい~♪
で、ん~なんでしょう? 「面白かった」んだけど、「楽しかった」んだけど、「華やかで綺麗」なんだけど…。
何か心に訴える、残る“教訓?的なもの”がナイというか、そんな印象で“親子で楽しめるお伽噺ミュージカル”な印象でした。 大人が楽しむのには今ひとつ惹きが足りないかな、うん。

劇場 キャスト
アリエル:谷原志音/トリトン:村俊英/アースラ:白木美貴子/セバスチャン:飯野おさみ/スカットル:丹下博喜/グリムスビー:松下武史/フランダー:大空卓鵬/フロットサム:一和洋輔/ジェットサム:中橋耕平/シェフ・ルイ/リーワード:岩城雄太

サウンド・オブ・ミュージック (初日)【キャナルシティ劇場】

劇団四季の【サウンド・オブ・ミュージック】を観るのは今回が初めて。 これなら母も興味があるかも…と思って観劇を誘うも「私はジュリー・アンドリュースの映画が最高だと思っているから観なくてイイ」との事。 誘いがいのナイ人だ…。
この週末九州は豪雨に襲われ、福岡は朝から一度もやむ事のないくらいの雨で時折ちょっと怖くなるくらいの豪雨っぷりな時もあり…ですが、初日観劇して来ました♪ 入り口は例によって招待客用のデスクが出てて、それらしき人がい~っぱい。 苦労して初日チケットを取った身としては良席確保出来なかった理不尽さを感じながらも、スポンサーが居なければ、福岡での上演も叶わないので…有り難うございます。 ロビーにはユリの香りでむせ返るほどおそろいの花スタンドがズラリ並んでて圧巻の光景。
キャスト表で確認すると予想通り、今や劇団の看板俳優のお二人九州出身の井上×芝コンビ。 トラップ家の子供達は、どんたく前夜祭で観たあの子達が(名前も顔も判別不可だけど)頑張ってるんだな♪って、ちょっと知り合いのお子さんが出るような感覚で楽しみに観劇に臨みました。
総括的な感想は『とにかく映画通り』と言った印象で、舞台ならではの演出や美術、衣装、照明などにおいて特筆すべき事はなかったけど、生歌というのはやっぱりイイですね(音楽はテープだけどさ)。 どれも耳に馴染みのある名曲ばかりですので、「あ!あの曲だ」という出会う楽しみが♪ と~っても優等生的な作品ですし、名曲ぞろいですし…で、学校等の団体観劇や家族で…という客層が多いに見込めるので、動員を頑張って次回作の誘致を期待しています☆

各々のキャスト感想は…開幕キャストを揃えているので、歌に不満がある人がひとりも居なかった! 例えチケット確保が困難でもこれが初日観劇にこだわる大きな理由です。
秋山知子さん@修道院長の声が、歌が、声量が素晴らしい! シスター達のコーラスは表情が妙に個性的だけど、素晴らしいハーモニーで心が洗われるようでした。
井上智恵さん@マリアは超安定。 登場時の裸足での熱唱では…見事な外反母趾で驚く(どこ観てるんだよ!)わりと素に近い舞台メイクの井上さんは「ん~年相応だな」な印象でしたが、久々の井上さんの歌声に聴き入りました。
芝清道さん@トラップ大佐歌い出すシーンは…それまでが女性の歌声ばかりだったので、芝さんの美声が殊更耳に響き心に染みてきました。 失礼ながら「芝さんって上手いのは知っとったばってん、ここまで上手かったとは!」的な驚きがあり、エーデルワイスでは何故かしらホロッと来てしまいました。 改めて「イイ声だぁ」
オーディションで選ばれた地元の子供たち@トラップ一家の子供たち。 セリフの言い方の不自然さは…すでに立派な四季俳優でした。 現代語の…普通の話し言葉のセリフをしゃべってるのに、歌舞伎の子役なみの不自然さを感じるの何故なんでしょう? とはいえ、この日まで厳しいオーディションを勝ち抜き、厳しいレッスンを重ねての登壇ですし、何一つミスは感じられず素晴らしい出来だったかと。 ダブル?トリプル?キャストで回していくんでしょうけど、この中から将来ミュージカル界を背負って立つミュージカルスターが出るかもしれませんね♪ 目指せ!福岡LKの池松壮亮くん@ヤングシンバ☆  私は一度観ればイイな、というキャストが変わってもリピート観劇はナイであろう作品でしたが、福岡公演に通われる方は、子役ちゃんたちの頑張りを見守る楽しみがありますね。

劇場 キャスト
マリア:井上智恵/トラップ大佐:芝 清道/修道院長:秋山知子/エルザ:田野聖子/マックス:勅使瓦武志/シュミット:はにべあゆみ/フランツ:青山裕次/ミシスター・ベルテ:久居史子/シスター・マルガレッタ:保城早耶香/シスター・ソフィア:山本志織/ロルフ:一和洋輔
フォン・トラップ家の子どもたち
リーズル:五所真理子/フリードリッヒ:水流健心/ルイーザ:中原茉鈴/クルト:東 倫太朗/ブリギッタ:辛島玲奈/マルタ:黒木理代/グレーテル:畠山和心菜

ユタと不思議な仲間たち【四季劇場・秋】

2009年?に一部新演出になって初観劇…って事は気が付けば3年振りのユタ観劇とは自分にビックリ! 今回は昨年に引き続いての東北の被災地巡業の為の試運転と報告会的な短い期間での東京公演(…にしても客入り悪い) 実際、どこぞの公的機関のお偉いさん方っぽい集団の招待客がゾロリ。 2009年秋には物語のモデルとなった旅館・岩手県二戸市の金田一温泉【緑風荘】も消失してしまったんですよね…。 一度行って見たかったな~、改めて残念。
♪タララ~ラ~ラ~ラ~ ラ・ラ・ラ・ラ~♪な【オーヴァーチュア】が劇場に鳴り響くとスコーンと物語の中へ。 はぁ~、あれだけ回数観てるのに3年振りになると懐かしく感じるのだなぁ…と、オープニングだけでちょっとウルッと。 上川一哉さん@ユタといじめっ子の皆さんはほぼお初でした(四季自体も久々の観劇) 上川ユタ、歌も踊りも全く心配がナイ“安心ユタ”なんですね。 容姿は“もやっ子”というよりは“気弱なおぼっちゃん”って感じですが…ラストの開脚ジャンプも上川さんだから?なのか復活してて、久々観れて嬉しかったです♪
わらし達は和田侑子さん@モンゼのみお初。 でもって超ラッキーな事に道口瑞之さん@ヒノデロです!!(ココからヒノデロonly語り) ちょ~っと法令線が深くなったかな?くらいで相変わらず御見足とうなじと顔と仕草と…あ~!もう全部キレイです☆ ただ【おれたちゃペドロ一家】のご挨拶では他のわらし達のを聞いている時の細かい演技が殆どなくなってて残念でした。 「足だって付いてるほうがイイんだわよ~」の時、あんなドスンってシコ踏む感じでしたっけ? 青空教室で一郎にちょっとづつ近づいて膝に触れてウフッ♪~膝枕で昼寝、ってのは、最初から隣にいて…手にちょっと触れてウフッ♪~肩にもたれて座り寝に変ったんですね(どっちも可愛いけど)
【鐘の音の輪にのって】の新演出。 ヒノデロはフライングしないんですね…。 「わぁお~ん♪」と舞い上がって綺麗な御見足ラインを右に左に曲げながらお手振りが大好きだったので、ヒノデロ好きとしては寂しいなぁ。 …けど“鐘の音の和”に乗るって事がすごくイメージしやすい演出になってますね。 長者山に着いてフラフラになったユタが思わずヒノデロのお尻につかまって「キャッ!」と驚く萌えポイント追加で…う~ん、フライングは帳消しにしてあげよう(←何様!)

カーテンコールは今まで通り【友だちはいいもんだ】を客席と合唱、に加え昨年の被災地巡業の模様がスライドショーで上映があり、吉谷昭雄さんから報告と今年の意気込みが語られ、出口でお見送りでした。 今年も“生きているって素晴らしい”という大切なメッセージと笑顔を届けてくださいね。 改めてユタという作品が好きになった今観劇でした。

劇場 キャスト
ペドロ:菊池 正/ダンジャ:柏谷巴絵/ゴンゾ:伊藤潤一郎/モンゼ:和田侑子/ヒノデロ:道口瑞之/ユタ:上川一哉/小夜子:奥平光紀/寅吉:吉谷昭雄/ユタの母:あべゆき/クルミ先生:丹 靖子/大作:小原哲夫/一郎:厂原時也/ 新太:赤間清人太/たま子:安宅小百合/ハラ子:齋藤 舞/桃子:原田麦子