ジキル&ハイド【日生劇場】

舞台は2005年に一度しか観たことがナイのですが、後にデビッド・ハッセルホフ(←【ナイト・ライダー】の人としか認識なく歌ウマーでビックリした!)主演舞台の映像を繰り返し観て大好きな作品となり、ナンバーもいまだに耳に鮮やか☆
この度キャスト一新! 共に劇団四季で看板俳優だった石丸幹二さん×濱田めぐみさんがタッグを組み+笹本玲奈さんとくればこれは観なくては!! 私、実は四季時代のこの二人の共演は観たことがナイのです(多分)、もともと共演している演目は少なかったですし…。 私にとっては共に四季退団後、初観劇でメチャメチャ楽しみに観劇に臨みました♪
前観劇時の記憶が定かではナイので演出の変更部分の細かなところは判りませんでしたが、酒場“どん底”のセットや大好きなナンバー【Dangerous Game】がちょっと残念な変更になっていた(マントの中でルーシーが歌うのが好きだったのに~)ので「コレ!コレが観たかったのよぉ~!」と懐かしの再会的な感動が薄く感じられて寂しくもあり…。 アンサンブルさんもちょっと弱い感じ。 総じて過去4回の鹿賀丈史バージョンの記憶を新たに塗り替える印象は残らず~。 …でしたが!やはり四季で「今日のキャストが○ちゃんでありますように!めぐでありますように!」と登板を祈りながらチケット購入をして四季観劇をしていた身からすると、確実に二人が観れる!しかも二枚看板で!という嬉しさはひとしおでありました♪

石丸幹二さん@ジキル&ハイド もちろんヴィジュアルも良く、歌もウマーで熱演なんだけど…なんだろう? 鹿賀さんよりは断然耳に心地良い歌声ではあるんだけど…なんか引っかかるものがありません。 「悪くはナイ。けど…ん~」という感じて、なんでしょうか? 優等生的、とでも言いましょうか? 狂気はあるけどエロってか色気が足りないのかなぁ~?
濱田めぐみさん@ルーシー あの衣装を着ている事が、あの拵えをしている事自体が衝撃的☆ もうこれだけで「観にきて良かった~」と思いました。 彼女もやっぱり優等生感は残っているものの「頑張ってるな!」という感じ。 細いんだけど…なぜかしら柔らかそうで肉感的なエロさがあるのには驚きました(ポロリもありそうなドキドキも) メイクが…目がちょっと残念なのかな~? 久々の歌は「あぁ~、懐かしの濱田節」と聞き惚れましたが、場によってはちょっとルーシーとしては強すぎる感もあり。 寝室で手紙を受け取るシーンでは可愛さもあって良かったです。 実はほぼ濱田さんロックオン観劇でありましたっ! 四季退団後、舞台出演が途切れないご活躍、今後も楽しみです♪
笹本玲奈さん@エマは「ちょっともったいないかな~」という印象でしたが、声の艶が更に増した印象。 今までのキャスティングも「婚約者としては若すぎるのでは?」でしたが、もう少し母性で包み込むような年齢を感じさせる人がイイのでは?と素人考えで思ったり~。 吉野圭吾さん@アターソンは「吉野さんは…吉野さん」という印象。 舞台での華はありますが、歌+演技ともに“吉野さん”。 中嶋しゅうさん@ダンヴァース卿歌が残念すぎます。 ヴィジュアルも…普通の日本人の小さなおっちゃんがタキシード着ている風情で風格もなく、なんで?
初日開けると…意外にもちょっと動員に苦労しているようで? 濱田ルーシーは一見の価値あり☆と思います(叶うことならもう一度観たかった!)

三月大歌舞伎・夜の部【平成中村座】

平成中村座に足を踏み入れるのは2003年以来の9年振り(そんなに経ってたなんてビックリ!) まさかこの小屋で中村屋の襲名公演が観れるとは! 小屋内もお祝いムード一色の雰囲気で「誠にめでたい!」 WOWOWの収録が入ってました。 小屋からは…ってか浅草に居ればスカイツリーってどこからでも見えるんですね♪
今回初めて二階席で観劇したのですが…腰掛け部分が浅いんですね。 観劇後は体をひねりすぎて、軽い筋肉痛でしたが、この窮屈感も“ならでは”の楽しみなんでしょうね。

傾城反魂香

私、今回は「中村座にお祝いに行く事」が大目的になってしまってた為、演目や配役を全く把握せず観劇に臨んでしまったので…花道、仁左衛門さん@浮世又平勘三郎さん@女房おとくの出で「うぁ♪豪華~☆」とテンション↑ 一球入魂で手水鉢に描いた又平の手が固まって筆を離すことが出来ないでいた所を指を一本一本外してさすってあげる女房ぶりが本当に素敵で夫婦愛がじんわり感じられ涙。 絵が抜けた様に驚く様はひどくコミカルな感じを受け戸惑いましたが、前半の悲劇から思いっきり振っての後半の喜びの様は解りやすく「良かったね…ホント良かったねぇ」と客席の誰もがニコニコと夫婦を見守る感じの空気感。 最初は厳しく突き放しながらも、最後は微笑ましく夫婦を見守る亀蔵さん@土佐将監光信は重厚さもあってイイ。 こういう大将的な、師匠的なお役って珍しいですよね。 しかし私…猿弥さん@狩野雅楽之助の記憶が一切ナイ! 部分的に気絶してた模様で情けない~。

六代目中村勘九郎襲名披露 口上

下手より…扇雀亀蔵笹野七之助勘九郎勘三郎我當進之助海老蔵仁左衛門
我當親子は中村座初お目見えらしく、また笹野さんがこの席に居並んでた事にすごく驚きました。 背景の襖は一面の桜で華やか。 平成中村座も平成12年に初公演で、12年を経て襲名披露公演を興行しているとは…小屋も嬉しいだろうなぁ~。 仁左衛門さんが今公演の【御所五郎蔵】で「勘九郎に教えたものは、先代の勘三郎さんに教えていただいたものをその孫に伝えたまでだ」というお話にジーンときました。 笹野さんの「7年振りに勘九郎が帰って来てくれた!…では、勘太郎はどこへ?」という襲名に対するごくごく一般的な疑問の挨拶に笑えました。 疑問!中村屋は兄弟と父親の裃袴の色が違うのはどういう意味が?

御所五郎蔵

両花道で観劇するのは久し振り。 それがまさか中村座で仮花道が出来るとは思わずビックリ! 長さは平場席くらいで階段がスライドで出る造りになっている工夫が面白い。 勘九郎さん@御所五郎蔵の花道の引っ込みは大迫力。 笹野高史さん@花形屋吾助の癇癪具合が可笑し味があって楽しい♪ 七之助さん@傾城逢州、と~っても綺麗ですね。 なんか…最近特に綺麗になった印象を受けてます。 御所五郎蔵に襲われた高下駄で素早く舞台奥へダッシュしたのには驚き~。 改めて五郎蔵の「逢州さん、後から逝くから堪忍して~」ってそりゃあんまりな~。 海老蔵さん@星影土右衛門が実は忍術が使える…ってな事がちょっと判りにくい演出だなぁ…と思っていたら、切口上で〆。 中村座って盆ありましたっけ? それともセット本体に車輪が付いててスライド回転(コクーン式?)なのかな?

元禄花見踊

児太郎虎之介鶴松宜生国生…とお子様大集合☆ 虎ちゃんは久し振りに拝見したけど目がクリッとしてて可愛い~♪ 夜の部最後の演目にお子様ばかりの舞踏って、法律的に大丈夫?…なんでしょうね。 国生くんは…顔が何故だか錦之助さんに似てませんか?
で…終わってみて「あら?意外に…勘九郎さんの印象が残ってナイ
今回は残念ながら昼の部の観劇は叶いませんでしたが、これから続く襲名披露公演、引き続き大盛況となりますように☆

『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界』ウィーン・ミュージカルコンサート【キャナルシティ劇場】

幕が上がるまで今ひとつテンションが上がってなかったのですが(楽しみにチケット確保したのに)オープニングでジャーンとシンバルが鳴ると一気に引き込まれました。 そして…終演後は【M!】が猛烈に観たくなりました!
オープニングは、エリザベート~M!~MA~レベッカ。 「三曲目だけ観たことナイ演目だな」と思いきや、まさかの司会者(武岡淳一さん)登場でその曲がMAだと知らされ愕然。 アンサンブルさんも男女6名づつステージ奥のオーケストラの皆さん(11名?)も様子も伺えるのも新鮮。 指揮は西野淳さん(眼鏡をかけていたので紹介あるまで判らなかった) 歌手の皆さんはほぼ曲ごとに衣装を変えて女性陣は特に目にも華やか。 新妻さんはどれもとてもお似合いで見とれちゃいました♪(一路さんももっと華やかな色をお召しになれば…)
二幕四部構成で、一幕目はレベッカ~MA、二幕目はM!~エリザベート

レベッカ

一度しか観劇していませんがナンバーは意外と耳に残ってました。 何年振りの再会?な一路真輝さんのダンバース夫人のナンバーは…おどろおどろしい感じで怖かったけど「あぁ~、一路さんってこんな感じの歌い方だった」と懐かしく聴き入りました。 相変わらず細くてお美しい☆ 結局、再演の帝劇バージョンは観れなかったけど、次に再演があれば観てみたくなりました。
M.A】は、三回観劇してるんですが…殆ど耳に残っていない事にビックリ!! “100万のキャンドル”と“もしも鍛冶屋なら”くらいしか残ってなかった…。 日本での初演を経て、ドイツ公演の際には改変され新しいナンバーも加わったそうですが、再演があっても…う~ん、観ないかも~な、作品。 今回のSPゲスト、パトリック・シュタンケさん。 彼はフェルゼンやヴォルフガングを演じた方で「あんなに歌えたら気持ちいいだろうなぁ」と圧巻の声量と上手さで感動。 しかし容姿は…あれ?公演時よりも随分ふくよかに??? 瞳はつぶらでベビー・フェイスだったのがツボ☆

M!

やっぱりどれも好き♪ まさかの井上芳雄くんチョッピリオツムにチョッピリハートに”ビックリ。 「芳雄、歌いたかったんだろうなぁ」という感じでキラッキラしてました。 石川禅さんの“鉄に打たれて”が聴けるとは! 目がウルッウルで熱唱の禅さんは、さすがに上手いのですが…やっぱり劇中であのシチュエーションで聴くナンバーだから心に響くのかな?といった印象。 土居裕子さんの“星から降る金”は安心して聴けます、さすがの上手さです! しかし土居さんって…どれも安心して聴ける安定の上手さですが、何故かしら心に残らない不思議。 ショートカットに合わせたドレスはどれも素敵♪  山口祐一郎さんどれも70%くらいの印象。 スコーンと抜けて、劇場がビリビリと震えるような…たとえばM!のラスト「魔術つぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」の声量と伸びがナイとか、物足りない感じでした。 新妻聖子さんの“ダンスはやめられない”はすっごく良かった! 年齢的に本役は無理なのかなぁ~。

エリザベート

「一路真輝さんお帰りなさい」って感じの一幕。 懐かしの一路節を聴きながら、待ってました!の禅さんとの“夜のボート”。 これを聴けただけでも本日来た甲斐があったというもの! 一路さんの“私だけに”は耳が落ち着く~♪ 大好きなナンバー“ミルク”はシュタンケさんのドイツ語バージョンでしたが、やっぱりゾクゾクするものがあり大迫力!
またこんなコンサートが福岡で開催されると嬉しいな♪と思った一夜でした。

音楽 本日のセットリスト マイク(ちょっと不確か)↓↓↓
【レベッカ】
・レベッカ(一路)
・永遠の瞬間(新妻)
・幸せの風景(山口)
【マリー・アントワネット】
・100万のキャンドル(新妻)
・流れ星のかなた(土居:新妻)
・神は愛して下さる(土居)
・もしも鍛冶屋なら(石川)
・なぜあなたは王妃なのか(シュタンケ)
・心の声(新妻聖子:アンサンブル)
・ILLUSION~或いは希望~(山口)
・苦しみの彼方に(シュタンケ:新妻:アンサンブル)=ドイツ語
【モーツァルト!】
・モーツァルト!モーツァルト!(一路:山口:アンサンブル)
・僕こそ音楽(井上)
・心を鉄に閉じ込めて(石川)
・ダンスはやめられない(新妻)
・終わりのない音楽(土居:石川 )
・チョッピリオツムにチョッピリハートに(井上)
・何故愛せないの?(シュタンケ)
・星から降る金(土居)
・神よ、なぜ許される(山口)
・影を逃れて(井上芳雄:アンサンブル)
【エリザベート】
・私だけに(一路)
・私が踊る時(一路:山口)
・最後のダンス(シュタンケ)
・夜のボート(一路:石川)
・闇が広がる(山口:井上)
・ミルク(シュタンケ:アンサンブル)

KOOZA【福岡ビッグトップ】

今回でシルク・ドゥ・ソレイユ公演を見るのは4演目目。 「いつか舞浜の常設劇場“ゼッド”で観てみたいなぁ~」と思っていたら…昨年いっぱいで閉場してたんですね(3年3ヶ月って短かっ!)
演目タイトルは宝箱を意味するサンスクリット語の“KOZA”からインスパイアされた『クーザ』だそう。 主人公の少年の元に大きな箱が届いて…その中から飛び出したのがポスターやCM等で演目のアイコンになってるカラフルなストライプの“トリックスター”。 その彼が少年を魔法のスティックでクーザの世界へ誘う…という演出で数々のパフォーマンスが披露されます。

私は演出的なものが前回の【コルテオ】よりも好きでした。 トリックスターのド派手な登場から、舞台奥に下がっていた幕が天井四方にふわりと引っぱり上げられ、バンドが演奏するバルコニーのような山車が前にズンズン出てくるオープニングは好良くて鳥肌が立ちました! あの天井の幕がなんか…海の中を進む船、みたいな印象を受けたんですが…私だけ?
トリックスターの、キビッキビッした一連の動きとドヤ顔のキメポーズがいちいちツボでした☆
センターでメインのパフォーマーが演技をしている時、円形舞台の周囲にセットの設置~撤収を手伝う為の他パフォーマーも控えている事があるのですが、口をあんぐり開けてセンターを見入っていると、その袖に控えてる方がこっちを見てニッコリ、って事が多々。
クラウンの皆さんも開演前から客席内を縦横無尽に行き交い、お客いじりで楽しませてくれました。 私、気が付けば周りの人がクスクス笑ってるなぁ…と思ってキョロキョロすると、後ろに居たクラウンから頭の上にポップコーンを載せられてましたっ!

パフォーマンスはどれも感嘆でしたが、特に印象的だったのは【Wheel of Death】。 何度も思わず声が出てしまいました。 高速回転する二つの大きなホイールの中や外周を演者が走ったりジャンプしたりで手に汗握りました!(ずっと見上げて声上げてたんで、首痛い+口乾く~) タイトルにならって衣装は悪魔ちっくな感じなんですが…おヘソとお尻にお花が付いていたりで、これがなんだか可愛くてツボ。 シルク・ドゥ・ソレイユの衣装って動きやすさが1番でそれからの装飾でしょうから、デザイナーさんって凄いなぁ、と毎回感動。 やっぱりこれは生で観たい舞台ですね☆
次回の演目ではどんな驚きと感動を見せてくれるのか楽しみです♪
以下、本日の演目 ↓↓↓

・Charivari
・Contortion
・Solo Trapeze
・Unicycle Duo
・Clowns Magic
・Double High Wire
(休 憩)
・Skeleton Dance
・Wheel of Death
・Pickpocket
・Hoops Manipulations
・Clowns Crown
・Balancing on Chairs
・Teeterboard

二月花形歌舞伎・昼の部【博多座】

歌舞伎役者さんとしては『博多座最多出演じゃ?』な、亀治郎さんの“亀治郎としては最後の博多座”という今公演。 終演後、鳴り止まない拍手に亀治郎さん+澤瀉屋一門が手をつないで花道にズラリと登場。 ニコニコと客席に手を振りながら素の皆さんはなんか微笑ましく、これから猿之助を襲名される亀治郎さんを皆でガッチリと支えていくんだな~という姿勢が見てとれて、すごく嬉しく思ったのですが…ここに月乃助さんが居ない寂しさもひとしおでした。
本日昼の部の出演者ご挨拶は春猿さん。 スッポンから手を振ってのにこやかな登場で、2~3階席には投げキッス☆ 5分間とにかく「盛大な拍手を宜しくね♪」という事のみしゃべって引っ込み。 …で、このレクチャー?のせいで、劇中はやたらと拍手が起きてちょっとウザくもあり~。 これ、以前の花形歌舞伎の時もあった、あった。
【天竺徳兵衛】って、観た事あるような気がしてたけど…どうやら初めてのようです、私。 『観たことある演目のいろいろがない交ぜになっている』からそういう印象だったようで?、というのが観劇後の感想。 「博多座で“ガマに乗って登場~”って前にも観たよ」と母が言うんですが…何かありましたっけ?(菊之助さん、博多座で【児雷也豪傑譚話】上演希望)

通し狂言【天竺徳兵衛新噺】

序幕は博多沖なんですね。 まんま【毛剃】でしたが、船底から現れた亀治郎さん@天竺徳兵衛に思わず「小っちぇ…」。 異国で見聞した事を船員に語る所では福岡からほど近い韓国の様子を昨今の韓流ブームと合わせてツラツラと語れば客席が湧く湧く! かたつむりパックまで…とは、どなたがセリフを考えたのでしょう? 汐見の見得では「よかよか~」とは言わないんですね。 徳兵衛にガマの妖術を授ける猿弥さん@木曽官の亡霊は…それなりのお顔を作っているのだけど…丸々として健康そう♪ 徳兵衛が手にしたガマ仙人の絵は血で描いたものとの事で不気味~。 妖術の呪文は仏教+キリスト教なんですね!

御殿の庭の池周りには澤瀉があり、この池に飛び込んで派手に姿を消す派手な演出に客席どよめく。 笑也さん@枝折姫、ものすごく久々に笑也さんの赤姫を拝見しましたが「フケたなぁ…」。 「あなたは蛇使いですか?」な門之助さん@今川左馬次郎、切腹の際身につける裃って“水裃”って言うんですね。 筧に絡み付いていた蛇が真っ二つに裂ける様に「うなぎかよ!」 歌舞伎の演目で木琴というのは初めて観ましたし、ましてや演奏を聴くのも初めて。 船盛りのような形をしているそれを亀治郎さんがお茶目な演奏で笑う♪
屋台崩し~巨大ガマ登場!はやっぱり迫力がありますね。 ガマの顔は…よ~く見るとなんだか可愛いのがツボ☆
真っ暗な夜道をあんな綺麗な格好した女性が二人で歩いていたら…襲われる率100%だろ! 笑三郎さん@左馬次郎奥方葛城が倒れると代わりに大蛇が出て来て応戦するのを、そばで見てる笑也さん@枝折姫「彼女は巳年づくしの年生まれだから」と解説するのが、ドラマ医龍の手術でよどみなく解説する佐々木蔵之介みたいで笑えた。
ガマが四天を相手に立ち廻る様は動きがテロンテロンしてるのにバッタバッタと周りが倒れるのが面白い。 亀治郎さん@徳兵衛が児雷也のようなあのでっけぇ衣装を着てガマの中に入って立ち廻っていたとはホントに驚き! “泳ぎ六法”って初めて観ました!
亀治郎さん@小平次が川に毒薬を入れると魚がプカプカと浮く様や、猿弥さん@馬士多九郎欣也さん@医者が小平次を残忍に斬り、何度も川に沈める様ではミニ泥場もちょっとあり~の大立ち廻り。 何度も川から這い上がる様はしまいには笑いが起こるほどでしたが、亀治郎さん@おとわ指を切り落としてパラパラと川に投げ入れる(血が流れるリアル演出)様に客席が静まり返る…。 惨忍な殺しの場って沢山あるけど…5本の指を血をしたたらせながら切り落す、というのは初めて観たし、これほど観る側に痛みを感じさせる手法もナイのでは?と驚き、惨忍さにおののきました! この場では様々な演出の工夫があって、更に舞台に引き込まれました。
おさわ、着物が黒いカラス+しゃれこうべ、だったりコウモリだったり…でこのキャラクター性がハッキリと判る工夫が(お洒落~)。 歌舞伎の舞台で使われる火の玉って“これぞ正統派な火の玉”的な感じがするのは私だけ?
春猿さん@小平次妹おまきは突然の客が右近さん@尾形十郎がイケメンと判ってからの態度の豹変振りと積極的が笑う~。 歌舞伎の演目で一目惚れした女性って大抵極端で積極的で笑えます
小平次の亡霊も“正統派・日本の幽霊”という感じ。 おさわの生首を手にする所では首から倒れた障子に血がしたたり落ちる演出で不気味さが。 亀ちゃん、自分の顔の生首を持つ…ってどんな気分なんだろ?
山門の場は…まんまですね。 宙乗り~葛籠抜けはやっぱり客席が沸きます。
笑三郎さん@左馬次郎奥方葛城の花道の出、美しく豪華な孔雀の打ち掛けに客席からため息が。 背が高いからより打ち掛けのデザインか映える☆ しかしこの時、笑三郎さん、右眉だけ書いてたのは…何故? 気を失って口移しに水を飲ませてくれた人に「いぇ~っ?!」と驚き「色になってくれ」と見染めて速攻モーションで「前もかよ!」
ラストはズラリと絵面で並んで三段に乗って幕。 春猿さん@梅津桂之介のいきなりの登場に、よくありがちの「あんた誰?」
これからも猿之助十八番の作品を博多座でどんどん上演してみたい』との亀治郎さん。 上演が途絶えて久しい演目も多々あますし…博多座での猿之助襲名披露公演、楽しみにお待ちしています!