『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界』ウィーン・ミュージカルコンサート【キャナルシティ劇場】

幕が上がるまで今ひとつテンションが上がってなかったのですが(楽しみにチケット確保したのに)オープニングでジャーンとシンバルが鳴ると一気に引き込まれました。 そして…終演後は【M!】が猛烈に観たくなりました!
オープニングは、エリザベート~M!~MA~レベッカ。 「三曲目だけ観たことナイ演目だな」と思いきや、まさかの司会者(武岡淳一さん)登場でその曲がMAだと知らされ愕然。 アンサンブルさんも男女6名づつステージ奥のオーケストラの皆さん(11名?)も様子も伺えるのも新鮮。 指揮は西野淳さん(眼鏡をかけていたので紹介あるまで判らなかった) 歌手の皆さんはほぼ曲ごとに衣装を変えて女性陣は特に目にも華やか。 新妻さんはどれもとてもお似合いで見とれちゃいました♪(一路さんももっと華やかな色をお召しになれば…)
二幕四部構成で、一幕目はレベッカ~MA、二幕目はM!~エリザベート

レベッカ

一度しか観劇していませんがナンバーは意外と耳に残ってました。 何年振りの再会?な一路真輝さんのダンバース夫人のナンバーは…おどろおどろしい感じで怖かったけど「あぁ~、一路さんってこんな感じの歌い方だった」と懐かしく聴き入りました。 相変わらず細くてお美しい☆ 結局、再演の帝劇バージョンは観れなかったけど、次に再演があれば観てみたくなりました。
M.A】は、三回観劇してるんですが…殆ど耳に残っていない事にビックリ!! “100万のキャンドル”と“もしも鍛冶屋なら”くらいしか残ってなかった…。 日本での初演を経て、ドイツ公演の際には改変され新しいナンバーも加わったそうですが、再演があっても…う~ん、観ないかも~な、作品。 今回のSPゲスト、パトリック・シュタンケさん。 彼はフェルゼンやヴォルフガングを演じた方で「あんなに歌えたら気持ちいいだろうなぁ」と圧巻の声量と上手さで感動。 しかし容姿は…あれ?公演時よりも随分ふくよかに??? 瞳はつぶらでベビー・フェイスだったのがツボ☆

M!

やっぱりどれも好き♪ まさかの井上芳雄くんチョッピリオツムにチョッピリハートに”ビックリ。 「芳雄、歌いたかったんだろうなぁ」という感じでキラッキラしてました。 石川禅さんの“鉄に打たれて”が聴けるとは! 目がウルッウルで熱唱の禅さんは、さすがに上手いのですが…やっぱり劇中であのシチュエーションで聴くナンバーだから心に響くのかな?といった印象。 土居裕子さんの“星から降る金”は安心して聴けます、さすがの上手さです! しかし土居さんって…どれも安心して聴ける安定の上手さですが、何故かしら心に残らない不思議。 ショートカットに合わせたドレスはどれも素敵♪  山口祐一郎さんどれも70%くらいの印象。 スコーンと抜けて、劇場がビリビリと震えるような…たとえばM!のラスト「魔術つぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」の声量と伸びがナイとか、物足りない感じでした。 新妻聖子さんの“ダンスはやめられない”はすっごく良かった! 年齢的に本役は無理なのかなぁ~。

エリザベート

「一路真輝さんお帰りなさい」って感じの一幕。 懐かしの一路節を聴きながら、待ってました!の禅さんとの“夜のボート”。 これを聴けただけでも本日来た甲斐があったというもの! 一路さんの“私だけに”は耳が落ち着く~♪ 大好きなナンバー“ミルク”はシュタンケさんのドイツ語バージョンでしたが、やっぱりゾクゾクするものがあり大迫力!
またこんなコンサートが福岡で開催されると嬉しいな♪と思った一夜でした。

音楽 本日のセットリスト マイク(ちょっと不確か)↓↓↓
【レベッカ】
・レベッカ(一路)
・永遠の瞬間(新妻)
・幸せの風景(山口)
【マリー・アントワネット】
・100万のキャンドル(新妻)
・流れ星のかなた(土居:新妻)
・神は愛して下さる(土居)
・もしも鍛冶屋なら(石川)
・なぜあなたは王妃なのか(シュタンケ)
・心の声(新妻聖子:アンサンブル)
・ILLUSION~或いは希望~(山口)
・苦しみの彼方に(シュタンケ:新妻:アンサンブル)=ドイツ語
【モーツァルト!】
・モーツァルト!モーツァルト!(一路:山口:アンサンブル)
・僕こそ音楽(井上)
・心を鉄に閉じ込めて(石川)
・ダンスはやめられない(新妻)
・終わりのない音楽(土居:石川 )
・チョッピリオツムにチョッピリハートに(井上)
・何故愛せないの?(シュタンケ)
・星から降る金(土居)
・神よ、なぜ許される(山口)
・影を逃れて(井上芳雄:アンサンブル)
【エリザベート】
・私だけに(一路)
・私が踊る時(一路:山口)
・最後のダンス(シュタンケ)
・夜のボート(一路:石川)
・闇が広がる(山口:井上)
・ミルク(シュタンケ:アンサンブル)

モーツァルト! 大千穐楽カーテンコール【博多座】

今年再演され、各地で上演された【モーツァルト!】が本日博多座で大千穐楽を迎えました。 とりあえずカーテンコールの様子を…♪
井上芳雄さんがまずは挨拶をして…その後は進行役という形で全員個々の挨拶はありませんでした。 個人的には、特別ゲストとして登壇した…博多座での出演はなかった木村佳乃に割いた時間を全公演出演されたカンパニーの皆さんにフッてほしかったな、と怒り
以下「…というような趣旨のコメントを言っていた」という事でお許しください(泣き過ぎて記憶が欠落していますので)

よつばのクローバー 井上芳雄さん
日本では初演から中川晃教くんと僕だけしかヴォルフガングをした人は居ません。 大変なんです! でも、あっきーと二人だから演ってこられたのかな、と思います(初演時は世間の目は冷たかった…というようなコメントも)
よつばのクローバー 大塚ちひろさん
名古屋からの参加ですが、本番までの稽古が6回しかなくって…とにかく不安でしたが、皆様に助けられてなんとか頑張れました(涙ボロボロでしゃくりながら)
よつばのクローバー 高橋由美子さん
昨日、中川君の千穐楽の挨拶で「すがすがしい朝を迎えた…」と言っていましたが、私は今朝は今までで一番緊張しました。 でも今日は最高の出来だったと自負しています!
よつばのクローバー 一路真輝さん
私も名古屋からの参加で、いつになく緊張しましたが博多では少し落ち着いたかな。 博多座では北島三郎さんと登場回数を競っていましたが、今回の出演で勝ちました! その為に今回出ました?!(でも来年5月サブちゃんはまた博多座出演ですよ、一路さん)
よつばのクローバー 山口祐一郎さん
私も皆さんと同じく緊張して…数日前から考えてた挨拶が飛んでしまいました(妙に小声で神妙にしゃべっていると、背後から一路さん“嘘つけ”ってなニュアンスのチョップあり)
よつばのクローバー 黒沢ともよちゃん
出演者の皆様、オーケストラの皆様、楽屋とかで遊んでくださって有り難うございました。 私は井上さんと中川さん両方に出ていて49回アマデをしました。  今日はお客様の暖かい拍手がとってもとっても胸にじ~んときて、カーテンコールの前から涙が出ました。  お客様の暖かい拍手(←このフレーズを何度もリピート)が嬉しくて、毎日楽しくて…有り難うございました。
…という趣旨の事を泣きながら、一生懸命とつとつと話して、途中から市村さんの手をぎゅーっと握って市村さんをの目を見て話して、市村さんはそのひと言ひと言に頷いて、カンパニーの皆さんも健気な彼女のコメントにもらい泣き。 猛烈可愛くて私も号泣! もっと賢い…その年でスゴイぞ!と驚くような内容を長い時間話していたのですが、とにかく私、泣き過ぎて記憶飛んでます。
よつばのクローバー 市村正親さん
この作品で初めて父親役をしました。 博多座にも今回初めて出させていただきました。 そして来年1月、コレで(屋根ヴァのダンスの振り)で、また来ます。 「観に来てくれますか~?」と客席に問いかけ。

星 特別ゲスト
よつばのクローバー 中川晃教さん
僕は昨日一足早く千穐楽を迎えました。 今日、客席で観ていて改めて素敵な作品だなと思い、この作品に関われた事を幸せに思います。(歌詞の一節について心に染みた…というようなコメントもありましたが記憶欠落)
よつばのクローバー 川綱治加来くん
僕も昨日千穐楽でした。 今まで有り難うございました。「モーツァルト!ばんざ~い!」(何故かCATSカチューシャ?を付けてました)
よつばのクローバー 木村佳乃さん
「皆さん“よだきぃ、よだきぃ”じゃありませんか?」と客席に問いかけるも…シーン。 それ博多弁じゃありませんけど。 使い方もまるで違うと思うんですけど…とドン引き。「博多、サイコー!」…ってあなた、出てませんから!怒り
(よだきぃ=おっくうだ、面倒くさい(大分、宮崎の方言)
よつばのクローバー 小池修一郎さん
練習から入れると8ヶ月間、無事ここまで完走出来て良かったです。 多分、今日ここに居るお客さんで初めてM!を観た、という方は殆どいらっしゃらないのではないかと思います。 そんな愛される作品を上演出来て嬉しいです。
よつばのクローバー シルヴェスター・リーヴァイさん
(舞台袖に迎えに行ったともよちゃんを抱っこして登場! サンタクロースみたい)ダイセンシュウラク オメデトウゴザイマス! ミナサン ホントウニ ホントウニ スバラシイ!

星 緞帳前にて
井上くん、ともよちゃん…そして由美子アマデが登場☆
由美子さん「すっごくやってみたかったの!コレ着てみたかったの」って満面の笑み♪ あの衣装もズラも全く違和感なくめちゃくちゃ似合っててすごく可愛い。
井上くんが「キツくない?」と尋ねると…「ちょっと。でもココ(胸)は全然」って で、ともよちゃんは井上くんにおんぶされて下手にはけていきました。

星 そして、再度緞帳が上がると…
全員があのセットの黒BOXに上がっているか、中に座っているか…で、上手にはフラメンコの「オレ!」のようなポーズを決めた由美子アマデ。 そしてその周りにひざまずいてキラキラしているあっきーとその他のカンパニー数人。 皆さんと~っても素敵な笑顔で最後まで手を振っていました☆

モーツァルト・大千穐楽【博多座】

大千穐楽に今公演で一度井上芳雄さん@ヴォルフガングを初演以来初めて拝見した訳ですが、感想としては…【井上芳雄=ミュージカル俳優】、【中川晃教=シンガー】なんだな、という事でした。
記憶にある井上さんの歌声よりは、かなり低く以前よりは格段に聴きやすい印象。 演技も細かくて、大聖堂パイプオルガンの前の場で、パパが借金の額を読み上げると「まあっ♪」とおどけて見せる面白さも。
井上ヴォルフガングは“自分の事が大好きな青年”という感じを受けました。 妻コンスタンツェよりは家族への依存度が高いような…。 アマデが“才能”として完全に独立しているような印象でした。
黒沢ともよちゃん@アマデ 今回の博多座公演に登場した4人の中で一番小さいアマデ。 お人形さんのように可愛くて目がパッチリと大きいともよアマデはどこか冷たく、ヴォルフガングをちょっと突き放して見ているような印象
ウィーンへ行く事を勧める男爵夫人を追って、ヴォルフガングの手を懸命に引っ張る所は、態度がハッキリしない彼を怒っているかのようだし、魔笛の本を手にした時の微笑は「才能の腕がなる」とニヤッと笑っている感じ。 ヴォルフガングの首を絞めるシーンでは冷酷な表情で飛び掛り、自分=才能をないがしろにしている彼に怒りをぶつけているようで。
だから、絶命のシーンではともよアマデだと「ヴォルフガングという人は神童と呼ばれた名声に自ら潰された」というように私は受け取れました。 天才の短い生涯により悲劇性を感じるような。
本日の公演で特筆すべき他は…
山口祐一郎さん@コロレド大司教 トイレシーンで「あっ、ちょっと…出た」。 客席ドッカーン!でしばらく笑いが収まらなかったです ステップはおとなしく御髪の乱れもなかったのですが。
吉野圭吾さん@シカネーダー 登場のジャンプシーンは前楽と同じ「あ、跳躍」! しかしその後がありましたっ! 「私を誰だかご存知か?」「シラネーダー?あ~っ、ちょっと惜しい!」「エマヌエル・シラネーダー…もとい! エマヌエル・シカネーダーその人であ~る」

青い旗キャスト
ヴォルフガング:井上芳雄/アマデ:黒沢ともよ

モーツァルト!(中川晃教千穐楽)【博多座】 

注意! あっきーベタ褒めの感想で…ちょっと痛い部分が目につくかと思いますので事前にお断りしておきます汗 何卒了承ください。

便箋 初演から今博多座再演公演まで
M!初演を観た当時は、博多座で大千穐楽を迎えた2001年版エリザベートを観た興奮がまだまだ冷めやらず…の時。 皇太子ルドルフを演じて人気急上昇中の福岡出身・井上芳雄くんがタイトルロールを演じるとあって話題沸騰で、Wキャストとしてこの公演がミュージカル初出演にして主演となったシンガーソングライター中川晃教くん(当時19歳)は未知数。 そこで開幕前は当然のことながら井上くんの公演に人気は集中した訳ですが、フタを開けて見ると…。
私は一日通しで日生劇場2002年10月22日、マチネ=中川晃教さん@ヴォルフガング×鶴岡良くん@アマデ、ソワレ=井上芳雄さん@ヴォルフガング×内野明音ちゃん@アマデで観て…物凄い衝撃を受けました! 中川晃教という人の歌声に声量に! 熱演に!
第一声から「この人すごい…」と圧倒されていたのですが、決定的に堕ちたのは一幕最後の【影を逃れて】。 青い照明に照らされてた中川晃教という人が作り出す空気感はヴォルフガングという青年の迷いそのもの。 苦しい心情を熱く吐露する…たたきつけるように熱唱する様は衝撃的☆ 「この歌声はただ者ではない!」と。
ミュージカル初出演にして初主演の中川くんは、この舞台で多くの賞を受賞し、その実力は誰もが認める事となったのはご承知の通り。 それだけ彼の出現は衝撃的なものでした。
その後、【SHIROH】等の舞台での評判等を聞くも、私は彼のミュージカルの舞台を観る機会はなく、今再演の博多座公演が久々の観劇となった訳で、初演の観劇以来『今後博多座でご覧になりたい演目は?』という博多座のアンケートに今公演決定時まで、ひたすら「モーツァルト!(中川晃教)」と書き続けた私。 ですので、この公演は特別な想いがありまして「後悔しないように“あっきー詣で”に博多座に通う」と心に決め…突発立見も含めて、計6回のあっきー詣でとなりました。

便箋 今舞台について
観劇の度に変えてくる歌い方や演技のバリエーション、アレンジの仕方に驚き、シンガーとしても役者としても更に魅力を増している中川晃教にマイッタ…という感じで観劇後には「魂、揺さぶられたばい…」「あっきー、ホント凄いばい…」と放心状態で友達と感想を語り合った一ヶ月間でした。
しかし…嬉しい開幕があれば、寂しい終わりもあるわけで、とうとう“あっきー千穐楽”のこの日が来てしまいました。
この日のあっきーは“最後だから”という気負いはなく、むしろ落ち着いた…ひとつひとつ確認するように丁寧に演じている印象(観劇前は…高揚して「ポォウ!」連発かと予想していたのでちょっと拍子抜け?!)  アクシデントとして、大聖堂パイプオルガンの前の場で「そうしたらパパからの借金もすぐ返すよ」というセリフがなかなか出ずに「そうたら…あの~あの~」と繰り返すアクシデントがあったくらい。 やっと出たセリフに対して、市村パパが妙な間を作って客席とあっきーの笑いを誘ったのは面白かったですけど♪ プラター公園での「行く、行くぅ~」も「ああ」とクールに言ってましたし。
魔笛の作曲に専念するために借りていた部屋にコンスタンツェが尋ねてきた時に「とにかく今は魔笛を仕上げなくてはいけないんだ!」とヒステリックに叫ぶ迫力は鬼気迫るものがあり、客席は水を打ったよう…。 その分コンスタンツェの寂しさや、彼の戸惑いも倍増される感じがありました。
歌の方は…公演期間中は毎回あれだけの熱唱を繰り返したにもかかわらず、声量も艶も全く変わることなく聴き納めに素晴らしいもので大満足でした 「魂、揺さぶられたばい…
演技での変化が見られたのは…
【並みの男じゃない】の前にのこぎりを振り上げる時「ポォ~ッ!」→「行くわよっ♪」→「ポォ~ッ!」。
大聖堂パイプオルガンの前の場で、パパから呼ばれて慌てて出てくるシーン。
「チャックを上げながらアセって出てくる」→「すっごくはだけたジーンズを上げながら『チャック、チャックが』と言いながら出てくる」→「ベルトを締めた後、上からパンパンと叩く」など。
毎回変化を楽しみにしていたシーンでした♪

本日の公演で特筆すべき他は…
山口祐一郎さん@コロレド大司教 トイレシーンで「あっ、もう…ダメ」 定位置に付くまでに、クルリと1回ターンが入るスペシャルバージョンで、花王おさむさん@アルコ伯爵もこの時ばかりは噴出してしまい、笑いをこらえて話すのに苦労されてました。
吉野圭吾さん@シカネーダー 登場のジャンプシーンではもはや「今日は何を言ってくれるのか?」と客席が期待しているシーンと化して「あ、ジャ~ンプ♪」「あ、ぴょ~ん♪」と変化を遂げていましたが、本日は「あ、跳躍♪」そうきたか!と客席大爆笑。
川綱治加来くん@アマデ 今公演ではあっきーとのコンビが一番多く、そのコンビネーションの良さに何度涙した事か! 彼は表情が豊かで、心情が解りやすく『やんちゃなお兄ちゃんを見守る心優しい弟』といったイメージを私は受けました。
【僕こそミュージック】でのヴォルフガングとの絡みは一番微笑ましく、暖かい気持ちになれます。二人が抱き合って広がる未来を遠い目でみつめるシーンは大好き☆
ウィーンへ行く事を勧める男爵夫人を追って、ヴォルフガングの手を懸命に引っ張りすがるような表情と、手を振り払われた時の失意をも素晴らしく印象的。
魔笛の本を手にした時の微笑は、各アマデそれぞれに印象的なのですが、彼は本当に嬉しそうに目をキラキラと輝かせて無邪気な微笑みなんですよね。 おもちゃを与えられて喜んでいるような。
だからラストの絶命では、ようやく二人が(人間性と才能が)寄り添って一緒になって人生を昇華した…という印象が強かったです。 「ようやく精神の安らげるところへ行けたのね…」というような安堵感というか。
この日は、ヴォルフガングに向かって羽根ペンを差し出す治加来くんの横顔の顎のラインにキラリと光るものが。 「泣いてるの?」と驚いて凝視すると、胸に一突きして正面に顔を向きかえると…両目からいっぱいの涙が流れている顔でニッコリと安堵の微笑みを浮かべヴォルフガングの膝にバッタリと倒れ込みました
私、号泣悲しい ラストの【影を逃れて】の壇上でのヴォルフガング&アマデの二人の姿は涙でゆがんで殆どみえてなかったけど、あっきーのシャウトぶりは力強く伸びも素晴らしく圧巻でした。
中川くんは「あの声は天からの授かりもの」「歌う為に生まれてきた」と言ったら痛いと言われるかもしれませんが、本気でそう思った今公演の中川ヴォルフガングの歌声でした。

星 カーテンコール 星
高橋由美子さん、大塚ちひろさん、治加来くんはずっと泣いてました。 他の方も泣きそうな顔多数。 市村さんの司会のもと…
あっきー挨拶は…
今朝ホテルの部屋の窓から見える博多埠頭を見てたらお天気もいいし、清々しい気持ちで来ました。 本日千穐楽を迎え、この5ヶ月間を振り返ってみると…22歳から23歳になりました。 共演者、スタッフ、全国のM!ファンの皆さん、自分を支えてくださった皆様に感謝します。
治加来くんは…
僕は37回アマデを演らせてもらって感謝してます。 最後にひと言…『天才と 思っていたのに バカだった』。 みんなもらい泣きしていたのに一気に爆笑☆ 「彼は歌って踊れるコメディアンを目指してるんですよね」と市村さん。
そしてあっきーが治加来くんに耳打ちをすると…治加来くんはコロレド大司教のトイレステップ?で下手へはけて…シルヴェスター・リーヴァイ氏をエスコート。 彼の登場もトイレステップでした!
アキノリ・ナカガワ センシュウラク オメデトウ!ミナサン スバラシイデス!…みたいな趣旨の挨拶。
最後、緞帳が下りた前に、あっきーが治加来くん登場。
治加来くんがこんなに泣いちゃって…。でも…僕はね『大人の男は自分の足で…』だから僕の分も泣いてイイよ』!』…とヒシッと抱き合う二人。 すると治加来くんが…楽になった?と、あっきーの腕をそっと取って心配そうに見上げると、あっきーがコンスタンツェなんだね?って♪
も~う泣きながら大爆笑の素敵な思い出に残る千穐楽のステージでした。

青い旗キャスト
ヴォルフガング:中川晃教/アマデ:川綱治加来

モーツァルト!(初日)【博多座】 

私、3年前の初演時観劇以来、博多座のアンケート用紙の『今後博多座でご覧になりたい演目は?』の欄に、ひたすら【モーツァルト!】と書き続け、ついにこの日を迎え感無量!と言ってもイイくらいの嬉しさ☆ しかも再会を熱望していた“あっきー(中川晃教くん)ヴォルフガング”で…とは感涙でございます~!
事前の前売券は、井上芳雄くんが地元・福岡出身!という事もあってか? あっきーは博多座初お目見え!という事もあってか?…の知名度の差が売り上げ状況にも作用している様子(井上くんは平日ソワレが多くこれも原因?)が口惜しい。 私、大千穐楽以外は全て“あっきーヴォルフ詣で”の予定です♪ 今公演が終わった時、必ずやあっきーの博多座再出演のリクエストが激増のはず!
で、待ち焦がれた初日の舞台は…記憶が薄れていた部分が鮮明に呼び覚まされ、以前の感動の思い出が鮮やかに蘇り、それに新たな感動が加わって…よく分らない興奮状態での観劇となりました。
演出や舞台美術は初演時と大きく変わった印象がなかったのですが、果たしてどうだったのでしょうか? 苦手に思っていた…前後に動く黒い重箱(←と命名)は、真っ正面から観ると気にならないモノなんですね(サイド席からの視点だと視界が厳しかったので嫌いだった)

よつばのクローバー 中川晃教さん@ヴォルフガング
さすがの歌声と熱演で「これよ、コレ!この舞台を観たかったのよ~」と終始大感動☆ パワフルな歌いっぷりには艶が加わって、より歌詞に情感が乗っている印象。「なぜ愛せないのぉ~」と聴かせどころで声がカスレてしまったトコが唯一残念でしたが、その後の声の伸びっぷりと声量に驚愕! 演技では、父親の亡霊に取り付かれてからの、狂気めいた感じに追いつめられていく所が素晴らしかった~! この役、もはやあっきーに乗り移ってませんか?!

よつばのクローバー 市村正親さん@レオポルト
老いてなお息子の行く末を心配するくだりのヨボヨボぶり(失礼な表現)がすごく印象に残りました。
よつばのクローバー 山口祐一郎さん@コロレド
あのトイレシーンのアクションが激しく大袈裟になり、完全なお笑いシーンになっていたのにビックリ! つい立てからのぞく顔半分だけで、あんなに笑いが取れるって…スゴイ人だ! 「山口さんマイクの音量が大きいの?!」と思ってしまうくらいの圧倒的声量
よつばのクローバー 一路真輝さん@男爵夫人
すごく期待していたのですが…う~ん 聴いていて、耳に辛かったです。 高音が特に聴いていて疲れる感じがしました。 高貴で気品あふれる威厳、という存在感はさすが!でお美しい~
よつばのクローバー 高橋由美子さん@ナンネール
劇団☆新感線の舞台【花の紅天狗】で、ご自身がヴォルフガングを演じて作品をパロっていたのがフト思い出されてしまって、観る気持ちを立て直すのに時間がかかってしまった!
よつばのクローバー 大塚ちひろさん@コンスタンツェ
よ~やく“幼妻”に見えるキャスティング! 可愛くて華もあるし、歌詞にある「引っ込み思案、目立つの嫌いな少女、勉強嫌いで努力が出来ない」「インスピレーション与えられない」というコンスタンツェ像がピッタリときました。 ただ、私がこの作品の中で一番好きな曲【ダンスはやめられない】が怒鳴っている感じですごく残念~。
よつばのクローバー 吉野圭吾さん@シカネーダ
ますます艶やかさに磨きがかかって“役にノッてる”という印象で、つくづくこのお役はニンだなぁ…と再確認。 お顔がヅカの男役のような派手~な印象。

星 本日のカーテンコール 星
初日という事もあり、ものすごい盛り上がりでした☆
何度目かに、あっきーから挨拶。「9月にプロモーションで博多に来た時に、沢山の方がM!を待ってくださってるんだとヒシヒシと感じました。 今日、初日を迎え、このように熱く食い入るように舞台を見てくださって、熱い拍手をいただき感動しています。 千穐楽まで宜しくお願いします」…というような趣旨の事を言ってました。
で、その後また幕が開くと…市村さんが「いよいよ第三幕です」と言って…「今日は初日でもありますが、私の息子の誕生日でもあります」と言ってあっきーを紹介。 そしてキャストと観客みんなでオケの伴奏でHappy Birthdayの大合唱♪ それを聴いて、あっきーは泣いてしまって…お礼の言葉に詰まり、客席から「頑張れ~!」「おめでとう!」と。 カンパニーのに皆さんはほのぼのとその様子を笑顔で見ていました。「初演の時は20才で、今日で23才になりました」って♪
で、幕が降りて…塩田さんのダンシング指揮に合せて客席が手拍子をしていると…最後の最後にあっきーと高橋愛子ちゃん@アマデが緞帳の前に手をつないで出てきて、おじぎと投げキッスをしてました。

青い旗キャスト
ヴォルフガング:中川晃教/アマデ:高橋愛子