濱田めぐみ20周年記念コンサート【EX THEATER ROPPONGI】

過去の濱田さんのライブの際には…迷いに迷って…他劇場での上演演目と上手く絡められる日程でナイことで遠征を諦めてきましたが『20周年記念コンサート』と銘打っちゃったら、これは行くしかないでしょう! と、いう事で六本木に足を運ぶのも、何年振りか判らないほど久し振りで、激しく“おのぼりさん”状態でEX THEATER ROPPONGIへ。
自分が無事チケット確保してから、売れ行きとか全くチェックしてなかったけど、満員の会場にビックリ☆ 追加公演があるくらいだから…そりゃ、そうでしょうけど〜、客層は全体的にちょっと高めなうえ、男性比率も結構で、これまたビックリ。

オープニングは一輪の赤い薔薇を手にグリーンのドレスで上手より登場。 ♪決めたのよ〜「ベルか!BBか!わが家か!」で、すでにテンションMAX! 私、濱田ベルは観た事がなかったし、音源も耳にした事がなかったので、感動ひとしお。 青いあのコスチュームで、あの部屋に閉じ込められたベルが見えましたよ! 一瞬にして、BBのあの空間に連れて行く濱田さんの歌声に改めて感涙。 3月に開幕する福岡BBへの楽しみの助走となりました〜♪ また四季の舞台で一番最近に観たCFYの【Someone to Watch Over Me】が聴けたのは嬉しかった! ポリーがそこに居ました〜、心に染み入りました〜(あっさり某ポリーは上書きされた)。  

…と歌は全てにおいて、ナンバー毎にその演目とそのキャラクターに切り替わり『耳が幸せ!』で、改めて『濱田さん、やっぱ凄いわ!大好きだ!』と心が震えました〜。 劇団四季在籍15年間で11キャラクター(アイーダは約1000回だって!)、退団後5年間で11キャラクターを演じたそうで、残念ながら退団後の東京中心の舞台はあまり追えてナイので、初めて耳にするナンバーも多いものの、キャラクターが伺える表現力に感嘆! 「これからの舞台もず〜っと追い続けたい」と強く思ったライブでした。

…で、MCは…というと、がらっぱちな姉さんぶりで、話の着地点が見えずハラハラしましたが、『とにかく感謝してる!』『私には舞台しかない!』という強い気持ちは伝わってきました。
私が観劇した回のゲストは笹本玲奈さん(沼尾さんが観たかったよぉ〜、わぁ〜ん!)。 淡いピンクのロングドレスでお人形さんみたいな玲奈ちゃんは、3月に控えているジキハイの【その目に】と、レミゼの【On My Own】を熱唱。 可愛い!上手い! でも沼尾さんが観たかった!

そして【シャドウランド】聴きたかった…。

〜 セットリスト 〜
01.わが家(BB)
02.星と月と(Songs For A New World)
03.Someday(メンフィス)
04.星のさだめ(アイーダ)
05.あんな人が(ジキル&ハイド)
06.愚かな愛(デスノート)
07.イカれた帽子屋(アリス・イン・ワンダーランド)
08.自由を求めて(ウィキッド)
09.その目に(ジキル&ハイド) ×笹本玲奈
10.On My Own(レ・ミゼラブル) by笹本玲奈
11.How about a Dance(ボニー&クライド)
12.胸の振子
13.黄昏のビギン
14.Someone to Watch Over Me(CFY)
15.Love Never Dies(ラブ・ネバー・ダイ)
16.手をすり抜けて(マンマ・ミーア)
17.As if We Never Said Goodbye(サンセット大通り)
18.メモリー(CATS)
19.愛した日々に悔いはない(A Chorus Line)

濱田LIVE

劇場
EX THEATER ROPPONGI
日時
2016.1.10(日曜日)/13:00〜

壽初春大歌舞伎・夜の部【歌舞伎座】

毎年“歌舞伎はじめは松竹座”ですが、初めて歌舞伎座で…です。 どの劇場もそれぞれに迎春の飾りは華やかでウキウキしますね♪

 💡 猩々
梅玉さん・橋之助さん@猩々松緑さん@酒売り。 こ〜ゆ〜お酒が好きで好きで好き過ぎて!という様や、酒にのまれてやってしまう失態の可笑しみを描いた作品をみる度に「さぞ美味しいんだろうなぁ…」アルコール許容量ゼロ体質の私は少し羨ましく思ってしまう。 私、猩々=梅玉さん率、高いです。

 💡 二条城の清正
“秀山十種のひとつである名作”という事ですが、私、初めて観ました。 幸四郎さん@加藤清正金太郎くん@豊臣秀頼という実の爺孫共演。 家康からの呼び出しに、二条城へ出向く秀頼に付き添う清正が実生活と重なります。 こんなに小さな秀頼って初めて観た!可愛い〜!そして立派な役者ぶりにビックリ! 船上で、淀城を見つめる背中が語ってました! 高麗蔵さん@藤堂和泉守錦吾さん@池田輝政もガッチリ固め『高麗屋は安泰だ』と頼もしい感じでした。 この配役だからこそ感じるモノも多かったので、別の配役でまた観てみたい!

 💡 吉田屋
鴈治郎さん@藤屋伊左衛門+玉三郎さん@扇屋夕霧ですよ! この配役が発表されてから、どれだけこの観劇日を楽しみにしてきたか〜!! そもそも鴈治郎さんと玉三郎さんの恋人役を初めて観ますもの! 鴈治郎襲名披露公演で初役で演じてから、何度目かの伊左衛門は“はんなりボンボン”度が増して「どうしようもナイけど憎めない坊ちゃんだな!」と思わされる風情がより濃くなっている印象(贔屓目入ってます)。 夕霧の出、懐紙で顔を隠して襖の奥からスススと歩み出で、スイッと顔を出した時の“ハッ”とする美しさに、玉さんの健在ぶりを見た! でも、そんなに伊左衛門の事が好きには見えないんだよなぁ…って、藤十郎さんが濃厚すぎるのか? とにかく二人の並びを観ているだけで、私、胸いっぱい。 年明けからイイもんみさせてもらいました♪ じゃらじゃらしている二人を前に吉弥さん@おきさがサバサバと事をさばく様がなんか面白かった。

 💡 直侍
この演目、久々に観た! 劇場の中はもちろん暖かいけど、舞台上の芝居に一緒に手をこすり合わせたくなるような冬の風情。 でもって、やっぱりお蕎麦が食べたくなります(単純!) 染五郎さん@片岡直次郎は改めてニンですね〜。 ポンポン投げ捨てるように言うセリフが小気味イイ♪ 芝雀さん@三千歳は…多分、私が“芝雀さん”として拝見するのは最後。 いじらしくてひたむきな“直はん一筋”な表情が良い。 なかなか思うように逢瀬を重ねられず耐える様はやっぱり芝雀さんピカイチ☆(私、比較) 東蔵さん@丈賀、達者!

三匹のおっさん【博多座】

11月11日、11時の公演をあえて選んで観劇してみた♪(ポッキーは…食べ忘れた!)

原作を読んだこともなければ(観劇後、既刊の二冊読了♪)、ドラマも観たことがなく、タイトルを「聞いたことがある…ような?」という程度の知識でいざ博多座へ。
博多座での現代劇のマツケンは初めてだし、「一度は舞台を拝見したい」と常々思っていた中村梅雀さんと、竹下景子さんは博多座初お目見えだし…で、同行の母も珍しく前のめりで(←気持ちが!)観劇。

すっごく面白かった! ドラマを観ていたら配役に違和感があったかもしれませんが、映像的な演出もあり、“適材・適所”な贅沢な配役は、アッという間に舞台に引き込まれ、ちょっとミュージカルちっくな所もあり、『成敗!』な立ち廻りもあり、客席はドッカンドッカン湧き、か〜なり笑わせてもらいました♪ もちろんお三方とも立ち廻りはお手のものですから要所要所はバッチリ型が決まってカッコイイ☆

松平健さん@キヨ中村梅雀さん@ノリ西郷輝彦@シゲ…と皆さん主役を貼る豪華タッグで、劇中ちょっとミュージカルちっくな演出もあり、あまりコミカルな作品での印象がナイ松平さん、西郷さんの新しい一面は、今後映像作品でも拝見したいな…という面白さ♪ 西郷さんはこの作品の出演までジャージを着たことがなかったそうで「すごく抵抗があった」とのインタビュー記事を読んで、ビックリ! 松平さんは、個人的に“おやじ白ランニングシャツ”姿が軽くショック! 梅雀さんはピッタリ☆イキイキ☆ 超過保護なパパぶりとメカに関しては驚異的な知識と執着を持っている男の一面とその行き来が楽しい。

竹下景子さん@キヨの妻・芳江役松金よね子さん@シゲの妻・登美子、お二人とも舞台では初めて拝見しましたが、TVのまんま! 華奢で細いっ!

一番印象に残ったのは、大久保祥太郎さん@キヨの孫・祐希。 今時の男子高校生で言葉はチャラチャラしているものの、厳格な祖父と気弱な父を見て育った現代っ子をすごく巧みに演じていらっしゃいました。 キヨとのやり取りは笑った、笑った! ウマっい! 対して、河相我聞さんは@ゲームセンター店長は「あれ?我聞さん、ドコ出てた?」と終演後に確認した次第…。

これ、原作のエピソードはまだまだいっぱいあるから、舞台もシリーズ化される可能性大ですね! 団体さんも入りやすそうな人気シリーズ舞台になりそう♪

劇場
博多座
日時
2015.11.11(水曜日)/11:00〜

芸術祭十月大歌舞伎・昼の部【歌舞伎座】

今月は【昼の部】のみ観劇。

音羽嶽だんまり

私、初見でした。 若手ズラリで暗闇でだんまりなのにキラキラしていますよ、奥さん! 三階席からでも若手の肌はパーンと張ってて綺麗ですよ、奥さん! 各々の所作がキビギしていて観ていて心地良い〜♪ 前半、奉納の舞の屋外山中の明るさから一転、闇の中でのだんまりは視覚的にも大きな変化があって面白く、歌舞伎の様式美を改めて感じさせられました。 権十郎さん@将軍太郎良門がビシッとピリリ締める。 松也さん@音羽夜叉五郎梅枝くん@七綾姫萬太郎くん@源頼信尾上右近くん@鬼童丸児太郎くん@保昌娘小式部

矢の根

二世尾上松緑の追善狂言。 松緑さん@曽我五郎で拝見するのは…博多座で彼の襲名披露公演以来の観劇かも? お顔がハッキリしているので(相変わらず隈取りがキタナイ)松緑さんの五郎は博多人形みたいで、一番好きかも! “ザ・荒事”な豪快さで華やかな舞台はお囃子も耳に心地よい〜♪ 藤十郎さん@曽我十郎というなんとも贅沢な配役でしたが、長い巡業公演をのお疲れか?声がすごく弱い印象(ってキャラとその役割を考えれば妥当なのか)。 権十郎さん@馬士畑右衛門のトボケた感じが◎ いつも馬士に対するやり方が横暴すぎるよ五郎〜!と思いながらも、大根片手の馬上の見得に大拍手。 彦三郎さん@大薩摩主膳太夫

一條大蔵譚

東京で仁左衛門さん@一條大蔵長成が演じるのは初めてとの事でビックリ。 私、仁左衛門さんが人間国宝になって初めて拝見の舞台でした(2015年7月認定)。 阿呆とキリッとの落差がすごく判りやすく演じられており、ひときわ客席の笑いが大きかったのが印象的。 
しかし!この演目は私の気絶演目のひとつ〜。 危惧した通り所々記憶が欠落していますが、他の役者さんは記憶を辿って…。
菊之助さん@吉岡鬼次郎×孝太郎さん@お京、この夫婦の組み合わせって珍しいですよね。 潜入して探ろうというのに、やたらと声の大きい鬼次郎が面白い。 時蔵さん@常盤御前家橘さん@鳴瀬松之助さん@八剣勘解由

文七元結

左官長兵衛は菊五郎さんが一番好きな私。 久々にその菊五郎さん@左官長兵衛で拝見出来て嬉しい観劇! で…菊五郎さんの脚が“おじいちゃんの脚”になっていた事に衝撃! そりゃそうでしょうけど…うん。 時蔵さん@女房お兼は、こ〜ゆ〜貧乏人のお役での記憶が殆どナイので、すごく新鮮で長兵衛にキャンキャン楯突いたり、頭をはたかれたりする様が意外過ぎて笑える。 尾上右近さん@娘お久は…ガタイがイイので、貧乏なかわいそうな娘さん風情が薄く、儚げな梅枝さん@和泉屋手代文七は夫婦になったら尻に敷かれそうだなぁ〜と思ったり。 その梅枝さん@和泉屋手代文七が良かった!すっごく良かった! 私、久々にこの演目で泣いてしまいました! 悲嘆に暮れる様から「あたしなんかイイんでございますよ」と開き直って川に身投げしようと繰り返す様のコミカルさは薄いものの、線の細い容姿がそうされるのか?思い詰めた様、親方に感謝する様がすごく響いてくる好演で思わずホロリ。 團蔵さん@角海老手代藤助のこういうお役は手堅いですね。 玉三郎さん@角海老女将お駒は、ちょっとセリフの出が心配になるような箇所が多々あって気になってしまい、ちと残念。 松緑さん@鳶頭伊兵衛左團次さん@和泉屋清兵衛

スーパー歌舞伎II〈ワンピース〉頂上戦争編【新橋演舞場】

まず【アラジン】遠征だったので…「歌舞伎があってたら空いた時間に観てみよう」くらいで居たら、猿之助さんが【ワンピース歌舞伎】の上演発表! これは好都合!とチケットを探した時は手遅れで、平日夜の部ながら、激しく見切れる下手左側。 かなりの部分が不鮮明なモニターでの観劇でした(きっと博多座に来る!と信じて試し観劇)
いつもと違う客層は限定グッズに群がったり、劇場内の各場所で激写したり…とそれを見るのも新鮮な感じ。定式幕のデザインは可愛かった♪歌舞伎仕様・ルフィ
私は大人気の原作は気になるものの既本がすごい巻数なので、それにひるんで今まで手を出したことがなかったのですが、事前に20巻まで予習(今舞台の【頂上戦争編】は未読)。 一応、原作を知らない人でも解るように…と作られたようですが、登場人物が多過ぎて、目には楽しくとも少々混乱気味。

一言で感想を述べると「スーパー歌舞伎というよりは“いのうえ歌舞伎”に近かった印象」。(三幕目は「粟根さん?!」なキャラも登場するし) なぜだろう?お遊びやお笑いの部分が多かったから? 音(音楽・効果音)なのか?

古典歌舞伎の早変わり、宙乗り、狐忠信的な階段登場のケレン味や、先代猿之助が創り上げたスーパー歌舞伎の手法…雑技団の皆さんの旗振り火、容赦ない紙吹雪、本水での立ち廻りなどをなぞりながらも、プロジェクションマッピングや音楽、映像の投影、どこかのミュージカル作品で観たことあるあるな手法もてんこ盛り。 ず〜っと猿之助さんがやりたかったであろう手法をふんだんに取り入れられ、ラスト、朝日が地平線から登る手法は「あ!ライオンキング」と声を出してしまった私。 キャラクターがズラリ板付きで上がってくる様やツラネは“ザ・歌舞伎”で大興奮!ワンピース歌舞伎
対して、この作品の為に書き下ろされたというゆずの 北川悠仁さんの曲が、作品を通しての毛色とは異質でそれまでの話の流れを断ち切るようで…う〜ん。 あの曲で宙乗り出来る猿之助さん、凄いわ。 くじらは驚いた!良かった! あれは1階席で見上げてみたかったなぁ〜。

三役でフル回転の猿之助さん@ルフィーはハンコックへの早変わりのせいでしょうけど、手足が真っ白いのがどうしても違和感。 絶世の美女も“眉鉢巻”が浮きに浮いて「え…っと」。 ハンコックの色香にバッタバッタと倒れる様は、セクスィー部長の光線並だった! そして、シャンクス…小さっ。
他はキャラクター達は“気合いの入った本気のコスプレ”で、そこそこ違和感なく上手く歌舞伎風味にアレンジされて◎
一番歌舞伎味が強かったのは猿弥さん@ジンベエ/黒ひげと右近さん@白ひげ。 この二人がグッと歌舞伎に引き寄せてくれた印象です。 白ひげ、知盛でしたっ! 凄く「でっけぇ」感じで、場に重みが増した感じで好演。
春猿さん@ナミが登場時に片肌脱いだ時にブラと胸の谷間線が見えて「おおっ!」と客席がどよめいた〜。 

上演回数を重ねてこれからどのように進化していくのか楽しみ♪
ぜひ原作ファンの方の感想を伺いたいものです。