路線なき戦い 2019年版 空に消えたロープウエー【西鉄ホール】

久々にギンギラ太陽’sを観劇。

劇団ショーマンシップからも客演を迎えた今公演は、台風5号の影響で一部交通機関がスップし、開演が少し遅れて始まる。完売だったはずの客席は残念ながら空席もチラホラ。
 
2017年に高島福岡市長がぶち挙げた『福岡スカイウェイ構想』。博多駅と博多港をロープウェーで結ぶ構想だったが、2019年の統一地方選挙を目前にあっさりと断念…と、この出来事が主軸の本作。 かなりの期待感をもって観劇に臨んだが、馴染みのレギュラー役者がちらほら不参加だったり、個人的には“今ひとつ”乗り切れなかった印象。 
しかしながら、福岡市内における昭和バスの冷遇具合には涙をそそる部分もあり?やっぱり“地元民にしか解らないあるある”が、満載なのは流石。
 
“天神ビッグバン”が続々と控えている福岡市内。 今後の作品に更なる期待大☆ やっぱり流通戦争ネタが好きだわ。

 

劇場
西鉄ホール
日時
2019.7.21(日曜日)/12:00〜

遊園地3兄弟の大冒険【西鉄ホール】

久々のギンギラ太陽’s観劇です♪ 久々すぎて開演前の撮影大会の存在をすっかり忘れてまして、不覚にもデジカメ不携帯で…残念! 西鉄やくざバス軍団の中には新デザインのバスも登場してましたっ。 さすが!
今公演は先に東京公演、そしてこの福岡公演は2回もの追加公演…で計10ステージ。 先の東京公演ではローカルすぎてウケなかったらしいネタも(そりゃそうだろ!)そこは地元。 福岡パルコでも生き残った“かっぱの泉”のカッパの語りにも暖かい拍手~♪ 『地元を題材とした地元民にしか分らないネタを作りつづけて』なギンギラですが、東京でも回を重ねて上演されているという事は本当にめでたいっ☆
今回は本篇の前にミニ作品【男ビルの一生】も上演。 福岡の流通事情を盛り込んだ作品ですでに語られている岩田屋の呉服店から百貨店への歴史を辿る短縮版でしたが、福岡市民の“岩田屋愛”をくすぐる「岩田屋がんばれ!」とエールを送りたくなる作品でした(個人的には“ヤング大丸”がまた観たかったなぁ~)

本篇【遊園地3兄弟の大冒険】。 自然と緑に囲まれた子供達の夢を育む【だざいふえん】【かしいかえん】【いとうづゆうえん】は西日本鉄道(=西鉄)資本の3つの遊園施設(=3兄弟)。 いずれも地元民なら子供の頃、遠足で、家族で訪れた事がある思い出を持つ施設。 しかし近年では関東の…電気とプラスチックで造られた人工的な遊園施設ばかりが人気(柄の悪いミッキー&ミニー+キティ&ミミィに大爆笑!)で、自然をテーマにした3兄弟の人気に翳りがみえ…そこへ不況の波が押し寄せ大苦戦を強いられる。 その波にはバブル期に登場した九州のテーマパークたち…宮崎シーガイヤ、長崎のハウステンボス、北九州のスペースワールドも思いっきりのまれてアップアップしていました。 時折【後楽園ゆうえんち】が資本提携と称して助っ人として現れ、しかし自身も【東京ドームシティ アトラクションズ】へと転身し…と、東京公演用の?キャラもしっかりと折り込まれていました。
3兄弟の中でも今作品は【いとづゆうえん】が、今現在【到津の森公園】として蘇った様を中心に描かれており、私自身は到津に馴染みがナイ福岡市民なので、これは北九州市民が観たら、より感動したと思われます。
劇中では3兄弟と共に旅する戦士として客席から1名が舞台上に借り出され、ことある毎に「戦士・吉田31才~!!」と連呼されて(この日は吉田さんという31才の男性だった)無理矢理共に演技をさせられて客席の笑いを誘っていました。 戦士・吉田31才、お疲れさまでしたっ♪
最後にオマケミニ映像上映【キャラが到津遊園に行ったよ!】と題し、舞台上で登場したキャラがそのままに現在の【到津の森公園】を訪れ、園内を紹介する映像が流れ、終演後には「行ってみたくなった~」と誰しも思ったことでしょう。
次回作も楽しみ~☆

大ギンギラ博覧会2006「いつも心に太陽を!」【西鉄ホール】

ギンギラ太陽’s は来年が10周年…という事で、今秋と来春に“10周年記念公演”を開催!というその秋公演。
ちなみに“ギンギラ太陽’s”とは福岡市を拠点とする劇団で『地元民にしか解らない芝居づくり』をモットーに?福岡の各種業界の歴史やエピソードを綿密な取材にした脚本とし“かぶりもの”を用いて建物や乗り物を擬人化し演じる事で人気を博しており、常にチケットは完売状態。
2005年には、なんとPARCO劇場での公演を成功させています!

今年の?福岡ニュース

ミッキー&ミニーVSキティ&ミミィが、お互いの人気とテーマパークの自慢合戦を始めると…「所詮、そのテーマパークは電気とプラスチックで手来た造りもモノでしょ!」と、到津の森公園さん、かしいかえんさん、太宰府天満宮さん、の三人が登場☆
そして今年一年、不景気の波に飲み込まれた様々な建物たちが登場する…。
【フタタとコナカとAOKI】の“男の世界”には大爆笑!

翼をくださいっ!外伝『幻の戦闘機・震電』

あらすじ…
ようやく黒字になったスカイマーク・エアラインズさんが、お世話になった雁ノ巣飛行場さんへ挨拶にやってくる。 そこで聞かされる、雁ノ巣さんの歴史。
第二次大戦末期、福岡の雁ノ巣飛行場でゼロ戦に替わってB-29に対抗できる飛行機の開発が行われていた。 その名は【震電(しんでん)】。
本土防衛の切り札として開発が急がれたが、試験飛行が成功した日の夜に福岡大空襲に遭い、次なる試験飛行の日の前々日に終戦を迎え…幻となってしまった飛行機。
一度も活躍することなく廃棄処分となってしまった悲しい歴史。 しかしその開発に活かされた技術が、今や日本で一番のバス保有台数を誇るあの“西鉄やくざバス軍団”の製造に活かされたのだった!

初めて知った、福岡の歴史の一頁でした。 ギンギラの舞台で感心するのは、このような地元の史実を綿密にリサーチして見せてくれる事。 大切な事を気付かせてくれる事。 ホロリとさせてくれる事。 以前観た【天神流通戦争】でも、各老舗百貨店の歴史を福岡史実に絡めながらの感動の舞台でした。 私達が今、暮らしている大好きな福岡について再認識させてくれて、有り難う!

さらば!YS-11

今年9月30日、国産旅客機として活躍した双発プロペラ機・YS-11が41年間の任務を経て、日本の空から完全に引退をしました。
劇団主宰の大塚ムネト氏が、その前日、鹿児島~福岡をYS-11のかぶりものを装着して搭乗し、その模様をVTRで紹介。

女ビルの一生

博多座さん
ギンギラ太陽’sの原点である“デパートキャラ”が6年振りに登場!
今回はマダム大丸玉屋姐さんが、天神と博多の流通事情を過去に遡って現状まで語り合う

女ビルの鏡と言われた玉屋姐さんが、川端百貨店のキーテナントとして入る計画がポシャって廃業に追い込まれた我が身を嘆く所で…“リバレイン3兄弟(?)”が、あざ笑いながら登場! ホテルオークラさん、スーパーブランドシティさん(現:イニミニマニモ)そして博多座さん。 そこで玉屋姐さん擁護に出たマダム大丸が、3兄弟に強烈な突っ込みを入れて撃退。
博多座さんには「“博多のキャデラック”って言われているそうねぇ。 東京や海外の人気公演ばかり呼んで、それで“博多”が名乗れるのかしら?」と強烈なジャブを一発! 痛い所を突かれた博多座さんは飛び六法で引込み。 笑った、笑った~♪
そして、今度新しく建て替えが決まった博多駅ビルさん。 しつこくつきまとう井筒屋さんをあしげにし「阪急さんとの結婚が決まったんだけど、今は東急ハンズさんからの返事も待ってるトコなの」と、のたまう高ビー女ビルぶりに、観客は一気に井筒屋さんの味方に?!
私的には以前、広告の仕事で毎日のように玉屋に通っていた時期があるので、久々の玉屋姐さんとの再会が嬉しかったなぁ~。

パソコン ギンギラ太陽’s OFFICIAL WEB SITE
カメラ 観客全員で“西鉄やくざバス軍団”記念撮影!
顔につけているのは厚紙がくり抜いてあって、これはパンフレットになってるんです。 私、写ってマス☆