ブラックコメディ【福岡シティ劇場】
ストレートプレイはどうも苦手意識がありまして…“劇団四季の”は、なおさら構えてしまう傾向がありまして…。 というのに、前回の東京公演では『連日完売!』『客席大爆笑の渦』という触れ込みで始まったものですから…末観の作品でしたし、福岡公演観てきました。
“ブラック”というタイトルから“笑い”を絡めてストーリーも知らずにイメージしていたのは、シニカルな演目?と思っていたら『停電中の闇の中で巻き起こる笑劇』という設定! 『光り輝く闇が描く、究極の笑劇』光と闇を暗転させる趣向は(停電中=舞台明るい、点灯中=舞台暗い)冒頭「???」と、戸惑うものの、その 面白い発想と演出にグイグイ引き込まれていました。
彫刻家のアトリエを兼ねた住居の一室で、セット転換もなく進む舞台への登場人物は8名のみ。 休憩時間なしの上演時間80分間。 ギュギュッと濃縮した笑いと、観劇後に「…で、あの後はどうなったんだろう?」と考えてしまう余韻も残す笑劇。
観客は…まるでドリフのコントを観ているような「あ~、危ない!志村後ろ!後ろ~!」みたいな、そんな小さい悲鳴にも似た笑いの連続。 布を引いた際に仏像を壊してしまった時「あっ!」と思わず声がでちゃいました。
今では『劇団四季=ミュージカル劇団』という認識が大半でしょうけど、自由劇場が出来て、ストレートプレイの上演機会が増えた今、機会があれば是非!
役者さんで特筆すると、誰もが真っ先に栗原さん@ハロルド・ゴリンジを語るでしょう! 「これなら栗原さん…あの役でも、この役でも観てみたいゾ!」って思える楽しさでした♪
舞台美術、好きでした! “前衛彫刻家”?って設定なので、部屋内はごちゃごちゃとしたアトリエも楽しい上、ゴリンジ家から盗んできた華美な調度品がミスマッチで不安定な感じが面白かったです♪
キャスト
ブリンズリー・ミラー:石丸幹二/キャロル・メルケット:坂本里咲/ミス・ファーニヴァル:はにべあゆみ/メルケット大佐:岡本隆生/ハロルド・ゴリンジ:栗原英雄/シュパンツィッヒ:川口啓史/クレア:八重沢真美/ゲオルク・バンベルガー:高橋征郎
関連記事
-
-
劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート【福岡サンパレス】
2022年一発目の観劇はコレ!!劇団四季の中でも“歌ウマ〜な精鋭集合”のコンサートだなんて、耳が幸
-
-
ウィキッド【電通四季劇場・海】
昨年10月に【ウィケッド・USJ特別版】を観たのですが、こんなにも早く本編が日本で上演されるとは嬉し
-
-
ユタと不思議な仲間たち【九州厚生年金会館】
昨日の佐賀公演に続いてのミニ遠征。 そして以下、ヒノデロ語り~♪ 今公演の観劇目的は“道口ヒノ
-
-
アイーダ【福岡シティ劇場】
実は…福岡公演開幕後、5月(井上×福井×佐渡)、6月(濱田×福井×五東)と観劇しておりまして今回で3
-
-
思い出を売る男【自由劇場】
“劇団四季のストレートプレイ”を初観劇。 元々、苦手なジャンルなのですが…危惧した通り、気絶時間が飛
-
-
美女と野獣(3)【広島・ALSOKホール】
え~っと…まず断っておきますと(誰に?何に?)本日の遠征を決めたのが先でした。 でも我慢出来ず、先週
-
-
クレイジー・フォー・ユー【キャナルシティ劇場】
かなりの回数観ていたつもりのCFYですが、久し振りの観劇に「あ!そうだった、そうだった〜」と思い出し
-
-
エビータ【四季劇場・秋】
初観劇の演目でした。 「ストーリーも歌もセットも…とにかく内容盛り沢山だから予習して観劇した方がより
-
-
ユタと不思議な仲間たち【福岡シティ劇場】
『日本のミュージカルはこんなに面白いものだったのか。』というキャッチフレーズと、怪しげなポスターで「
-
-
ウィキッド・初日【キャナルシティ劇場】
昨春、福岡から劇団四季が撤退してから1年、キャナルシティ劇場とその名を変えた劇場に劇団四季が8月迄の
- PREV
- 二月花形歌舞伎・昼の部【博多座】
- NEXT
- コーラスライン【自由劇場】