幻想神空海(四月大歌舞伎)【歌舞伎座】

【四月大歌舞伎】夜の部、最後の演目を幕見。 遠征前に演目と配役を見て「幕見でイイかな…」 歌舞伎座が新しくなって幕見席はまだ体験してなかったし。
久々の幕見席は、すっごくシステム化されていて、ビックリしました! チケットもハンコをパンパン押して、定規でビリッと切って渡されていた頃を懐かしむほどの美しいプリントアウトのものになっていて…。 すみません!すごく今更な感想なんでしょうけど。

ここ数年、更に意欲的に作品を生み出す事にチャレンジされている印象の染之助さんの新作歌舞伎【幻想神空海(げんそうしんくうかい)】、原作は夢枕獏さん。 筋を全く頭に入れずの予備知識なしで観劇に臨んだので、物語に入り込むまで「???」
と、時間がかかってしまった失態。

唐の国で留学中の染之助さん@空海松也さん@橘逸勢が、化け猫騒動からの発端に、唐王朝の秘事に係る事件に巻き込まれ、果ては雀右衛門さん@楊貴妃に行き着き…という摩訶不思議なファンタジー演目。
舞台美術が大掛かりで、唐の国の衣装が華やか、レーザーやスモークを使った演出も目新しく派手なんだけど…幻想世界だからか、舞台全体がず〜っと暗いうえ展開が遅く感じ、睡魔が…。  ラスト壁に文字を書く演出は「teamLabか?!」音楽の中華風味は言わずもがですが、なんと染五郎さん@空海が中国琵琶を弾き語りし、生歌披露のおまけ付き。
雀右衛門さん@楊貴妃を取り合っていた友人関係?の二人は、又五郎さん@白龍歌六さん@丹翁?  やたらと「貴妃を抱いたのじゃ〜」と言い合うセリフが異質に感じて違和感が〜。

観劇後「…で?」という感想が残る不思議。

劇場
歌舞伎座
日時
2016.4.22(金曜日)/18:53〜

二月大歌舞伎(幕見)【歌舞伎座】

急な東京日帰り出張が入って…でもその目的のモノは遅い昼過ぎから。 「これは早く行って幕見をしなさい」という神のお告げだわ♪と思った私は、昼の部の三演目をちゃっかり観てきました。 どちらが本当の目的だったんだか~。

市原野のだんまり

久々に拝見する左團次さんのお姿にニッコリ♪ そして、先月の松竹座で“笑える梅玉さん”と いう衝撃のお姿を拝見した梅玉さんは… “本来の梅玉さん”に戻っていらして…安心? 残念? という印象ばかりで、今イチ演目に 入りこめませんでした。 アッ!という間に 終わってしまったし…。 でも歌舞伎座では ものすごく振りの上演なんですよね?

毛谷村

吉右衛門さん@六助時蔵さん@お園、のコンビは 久々…との事。 観れて嬉しかった~(*^m^*)
私は吉右衛門さんの六助って初めて拝見したのですが 今まで拝見した事がある六助の中で一番大柄だった ので「太鼓じゃ、太鼓じゃ」と子供をあやすトコが とってもラブリーに思えました。 大の男が子供に 振り回されている感じが強く思えて…。
時蔵さん@お園は、六助が許嫁と判っていそいそ< となって…それからハッと我にかえって武家の娘 らしくなる所が、その変わり際が絶妙でした♪

茨木

平日の昼間というのに…幕見、満席で立見の方も! 「皆、何をしている人たちなんだろう?」…と自分の 事を棚にあげて驚いてしまいました。
玉三郎さん@伯母真芝。 私自身、玉三郎さんの老婆 って拝見した事がなかったので、その声の出しようや 立ち姿がまず衝撃的でした。 そして茨木童子では、切り落とされた自分の腕を持って 「クワァ~ッ!」と真っ赤な口を開けての豪快な見え、 そして片手六法…と圧倒されっぱなしでした!
先月に続いて…隼人くん@太刀持ち、間狂言での 翫雀さん@番卒。 今月は観る予定がなかっただけに なんだか不思議でした~。

帰りの飛行機、1本乗り過ごしてしまいました~ 。