キンキーブーツ【シアターオーブ】

2016年の初演時には遠征の都合がどうしてもつかず、観劇を見送っていたら…案の定、大評判で主演のお二人は各々演劇賞を受賞。 首を長くして再演を待ち望んでいた所に朗報! 今作の観劇をメインに遠征計画を立てて、満を持しての観劇。 シアターオーブ観劇は【メリー・ポピンズ】以来、1年振り♪

「ハイ、ここは手拍子をする所」「ハイ、ここは笑う所」という客席の空気がかなり煩わしく感じるほどの、一体感に居心地が悪く思う事も多々あり。 ま、それほど皆さん今回の再演を思いっきり楽しんでいらっしゃるんでしょうけど…ねぇ。うん。

主演のお二人は前作の評価が『納得!』と膝打つ好演で感嘆する事しきり。 実はこの作品、映画も観た事がなかったので、三浦春馬さん@ローラがスーツや半裸になるシーンがあるとは知らず、そのヴィジュアルの落差も楽しめた。(色、白っ!)ドラァグクイーンの化粧を一旦落として、ラストでまたフルメイクで登場!とは、お肌酷使だわ…と要らぬ心配。 三浦さんは他のミュージカル作品でも是非とも拝見したい!

エンジェルスの皆さんも完璧な美しさとキレのあるダンスで魅了されました♪ そして…ラスト、ひのあらたさん@ジョージのロングブーツ姿に「ひのさん、足、長っ!」 私の中では『ひのさん=ムファサ(LK)』のイメージなんで、強烈なギャップ萌え☆

対して女性キャラがどちらも共感出来ず、キンキンと五月蝿い感じで残念に思うのは、その設定なのか?演出なのか?

キャスト
チャーリー:小池徹平/ローラ:三浦春馬/ニコラ:玉置成実/ローレン:ソニン/ドン:勝矢/ジョージ:ひのあらた/エンジェルス:穴沢裕介・森 雄基・風間由次郎・森川次朗・遠山裕介・浅川文也・佐久間雄生
劇場
シアターオーブ
日時
2019.4.23(火曜日)/14:00〜

メリー・ポピンズ【東急シアターOrb】

濱田さんがメリー・ポピンズ!…とあらば遠征するに決まってるでしょう! 【ラブ・ネバー・ダイ】のクリスティーヌに続いての平原綾香さんとのWキャストですね。音域が似ているのかしら?(音楽的知識が皆無ですみません) ミュージカル作品が紹介されている本で、今作品が紹介されている記事や写真を目にする機会が度々だったので、上演が発表された時、そして濱田さんが!と発表された時は歓喜♪

私、今更ながら東急シアターオーブでの観劇は初で、場内の複雑な導線にオタオタ。 1階席と3階席から2回観劇しましたが、どちらも上手側だったのが失敗! ラスト、宙乗りは歌舞伎の宙乗りと同じく3階下手の鳥屋口引っ込みだったので、今後ご覧になる方、ご参考までに。

映画作品も観たことがナイので、断片的な印象とは半端なストーリーしか把握しておらず、今作品に触れるのは全く初めて。 劇中で披露される曲や言葉など「あ!これメリー・ポピンズのだったんだ!」と知ること多数。 それだけ昔からの名作って事ですね〜。 “Supercalifragilisticexpialidocious(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)”、Tシャツ買ってしまった! 舞台美術が色彩のコントラストが凄く効いていて素敵☆ 子供たちと一緒にメリー・ポビンズの魔法にかかっている感じ。

濱田めぐみさん@メリー・ポピンズで2回観劇(13日は東京公演のちょうど折り返し地点だったらしい) 「子供たち!」「さっさっさ!」というキビキビ小気味よい口調とピンと伸ばした背筋でシャキシャキ動く振る舞いはハマってる。 バンクス家にやって来た際に彼女のトランクから次々とインテリア小物が出て来る演出は3階最後方席からだと、裏方さんとの素晴らしい連携が垣間見えて面白かった! 『あの曲を濱田さんで聴ける』と分かっていても、いざ耳にすると感動ひとしお。 親切なのか?放任なのか?優しいのか?ドライなのか?…つかみどころのナイ不思議なメリー像にはピッタリだったけど、子供たちやバートが彼女を強く慕うほどの魅力はちょっと不可解に思えたかな。 ラスト、宙乗りの引っ込みの表情が謎。 メリーは何を思っていたのか? 平原メリーはどんな感じだろう?

やっぱり柿澤勇人さん@バートは歌、大貫勇輔さん@バートはダンスが印象に残ったけど、【Step In Time】は両者、本当に見応えがありました! 後のトークショーで柿澤さんが話してたけど、舞台の周囲を空中ウォークするまでの十数分、フライング用プレートを体に装着してダンスをするので、超しんどいらしい。 いや、普通の人だと入れてなくてもしんどいけど(てか、踊れないけど)。 大貫さんはすっごく楽しそうだったけどな!(ビリー・エリオットの時も踊ってる時の表情が印象的だった♪)  バンクスが花瓶を割ってしまい、子供の頃隠していたジンジャー・ブレッドの星を見つけ、一家の問題が解決に向けて動き出すのは、この時バートと握手したからなんだそうです。 ヨーロッパでは『煙突掃除屋と握手をすると幸運が訪れる』という言い伝え?があるそうで、そういう背景を知って観ていれば、よりしっくりきたシーンだったんでしょうね。 そして、2回ともパレットから花束を抜き出す手法を見逃した! 鮮やか☆ バートもちょっと立ち位置が不思議なキャラクターですよね。

バンクス夫人は両日とも三森千愛さんでしたが、すごくチャーミングで好演! 気難しいご主人に臆することがなく大らかで明るくて…なんで、子供たちがあんなにも我儘なのがちょっと解せない感じ。 駒田一さん@バンクスは、こんなお堅い役で初めて拝見したので新鮮! もっと歌が聴きたかったなぁ…。 島田歌穂さん@バードウーマン+ミス・アンドリューは“漫画のザ・悪役”っていう感じで笑える。 歌穂さん、あの大きな目を更に見開くから眼力強すぎ! もう中学生さん@ロバートソン・アイはキャストを知った時、一番ビックリしたから興味津々で拝見。 これ小野田龍之介さんだと、どんな感じだったんだろう?

家族で観て「ミュージカル、楽しかった♪」と言える“ザ・王道”作品。 ハマって激しくリピートする感じではナイけれど、今後日本でも長く再演を重ねる作品なんだろな、と思いました。

キャスト
▼2018.4.13(マチネ)
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/バート:柿澤勇人/ジョージ・バンクス:山路和弘/ウィニフレッド・バンクス:三森千愛/バードウーマン+ミス・アンドリュー:島田歌穂/ブーム提督+頭取:コング桑田/ミセス・ブリル:久保田磨希/ロバートソン・アイ:もう中学生/ジェーン・バンクス:亀山めい/マイケル・バンクス:大前優樹
▼2018.4.14(マチネ)
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/バート:大貫勇輔/ジョージ・バンクス:駒田一/ウィニフレッド・バンクス:三森千愛/バードウーマン+ミス・アンドリュー:鈴木ほのか/ブーム提督+頭取:コング桑田/ミセス・ブリル:浦嶋りんこ/ロバートソン・アイ:もう中学生/ジェーン・バンクス:浅沼みう/マイケル・バンクス:坂野佑斗
劇場
東急シアターOrb
日時
2018.4.13(金曜日)/13:00〜、2018.4.14(土曜日)/12:00〜