万獣こわい【福岡市民会館】

当初から金曜夜に1公演追加となり計4公演、その最終日に観に行って来ました。
会場に着いて〜客席に付いてビックリ! 演劇の会場でここまで男性の観客が多い客席って初めて見たかも? さすがの新感線人気? なるしーの地元応援団?
「鈍獣」(2004)、「印獣」(2009)に続いて今公演が三作目となる「万獣こわい」(2014)ですが、私、演劇界最強ユニット“ねずみの三銃士”は今回が初めての観劇。 初“生”生瀬勝久さんでした♪

全くの予備知識なしで観劇に臨んだので、まず『こんなにブラックな内容だったなんて!』という衝撃に飲まれ「で、どうなるの?」「どうなっちゃうの?」という感じで前のめって観ていたら…ドン☆と突き放されて幕、という印象でした(「このシリーズはみんなこんな感じ」と同行の友:談)

MVPは小池栄子さん@マスターの妻・陽子。 小池さん、舞台女優として凄くイイですね! パン☆とした思い切りの良さと度胸、声の通りも良く早口でもセリフが聞き取りやすい。 ブッ飛んだ事をやっても、開き直った明るさがある為、観ていて気持ちがイイ。 今後の舞台も本当に楽しみ♪

夏帆さん@監禁事件被害者トキヨ。 テレビドラマ【みんな!エスパーだよ!】で不良少女を観たことがあったから免疫はあったけど、今回の濃いぃぃぃぃ〜メンバーの中にあって、埋もれずに好演。 一見、おとなしくてイイ娘が豹変して非道なまでの暴力性を爆発させる、こわい、こわい…。

池田成志さん@カフェの常連客・野呂/メリンダ。 期待に応えてくれる男だ、なるしー!! メリンダは、無駄に美脚であのしゃべりと共に夢に出できそうなインパクト。
生瀬勝久さん@カフェのマスター。 どうしようもなく状況に流されてしまう男、上手い! ものすご〜く早口のセリフでも素晴らしくクリアにセリフが届くんですね。
古田新太さん@トキヨの里親・アヤセ。 淡々と恐ろしい事をなんの感情も示さず遂行していく様と、ドーンとした存在に怖さを覚える怪演。

悪ふざけが過ぎるのでは?と頭の角で思いながらも残忍なシーンを直視し、恐がり…そして笑う、という観る側の感情の振りハバが大きい。 でも総括すると「あ〜、面白かった」と言う、不思議な作品。 このキャストだから成り立つ、という要素も大きいのではないでしょうか?

劇場
福岡市民会館
日時
2014.5.25(日曜日)/13:30〜