北島三郎特別公演【博多座】 

今年も博多座にサブちゃんがやって来た☆
座長公演としては、今年で5回目と、もはや最多出演のサブちゃんは…なんと!来年の公演もすでに決まっているそう。 スゴイ、人気です! 私は、最初の公演は観ていないものの…2回以降からはずっと観ていて「年に一度のお祭り」な感じがすでに自分の中に定着してしまったようです。

ですので今までにサブちゃんのお芝居は…
’01年【国定忠治】、’03年【風雪ながれ旅】、’04年【幡随院長兵衛】、そして今年の【め組の辰五郎】と、今まで4本観たのですが…う~ん。 ラストが何故かいつも「えっ?!これで終わり?」という不完全燃焼感が残ってしまうんですよね~。 ま、突っ込み所満載で、それはそれで楽しいんですけども、作品がどんなに変わっても、白木みのるさん@瓦版屋はいつも変わらない、ってのはどゆうことなのさ、サブちゃん!
【暴れん坊将軍】好きな私としては、今回のお芝居はとても期待していたのだけれど、ソレとは全く関係なく江戸の火消しチームの縄張り争いに義理と人情が絡んで…というストーリー。 クライマックの火事場のシーンは、なかなか迫力ある舞台機構と演出でしたが、レギュラー出演の竜虎さんとか、せっかくご出演の役者さんの持ち味が活かされていない…なんだかもったいナイ感じの芝居でした サブちゃんは“原譲二”という名前でお芝居の脚本・演出を毎回手がけているのですが…そちらは専門家に任せてみては~、と思ってしまった次第。

歌謡ショーは「沢山の曲をお聴かせしたい」というサブちゃんの意向から、殆どが1コーラス。 軽妙なサブちゃんの“おやじ・おふくろ・故郷”をメインとしたトークを間に挟んで流れるようなさすがな進行。 衣装も期待に応えてくれるシビれる○○○ちっくなタキシードで、白のエナメルの靴だったり、哀愁を背負ったジャンパー姿だったりで、私的ツッコミどころ満載☆
毎年一瞬登場のMCの男性は今年もお決まりに登場! 今回はサブちゃんまんじゅうの宣伝まで行って「それでは我らがサブちゃん、お願いしまぁ~す♪」とハケていった。 ここまでくると毎年彼の登場を心待ちにしてしまいますが…いつも「彼は必要な存在なのだろうか?」と思ってしまう 登場がなくても充分舞台は成立するのでは…。
で、やっぱりラスト2曲で「サブちゃん、今年も有り難う」と完全燃焼する私☆ ドライアイスの海をローリングする北島丸の甲板で【北の漁場】を熱唱する漁師姿のサブちゃん。 どの衣装よりも一番似合っています! この曲は完璧に一緒に唄えるようになった私は「待ってました!」な一曲♪ いいねぇ、この曲はホントしびれます~!
そして【まつり】。 TAOの太鼓や笛の演奏に聴き惚れていると巨大神輿に乗ったサブちゃん登場。 今年の神輿は“兜”で「あら、いつもより小振りかなぁ?」と思っていたら…途中からその兜が中央からパカッと割れて、サブちゃんが乗った金の鯱がクレーンに乗って、客席の上にセリ出してきました。 「うぉ~っ!」客席から興奮のどよめきが起こり、ご機嫌な笑顔で唄うサブちゃん。 鯱は客席の上を左右に動き、お客はサブちゃんに手を振る。 まるで“タッキー&翼”のライブかと…。
毎回130~150名程度の出演者を誇る豪華なサブちゃんのステージ。 “ラスベガスのショーに勝るとも劣らない”と比喩されるフィナーレに「さすが日本が誇る大エンターテナーだな」と今年も思いっきり楽しんだステージでした。

松平健特別公演【新宿コマ劇場】

【エーゲ海】の予定が…【大江戸八百八町】で歌い踊る!
【マンマ・ミーア】の前日予約にチャレンジするも、あえなく撃沈したので「歌舞伎座幕見だな…」と羽田に降り立ったのですが、この所、めちゃくちゃ忙しくて気分も滅入り気味だったので「ここはパァ~ッとひとつ気分を盛り上げたいところ」と思い立ち、新宿コマ劇場へ方向転換! そう、今ノリにノッている上様公演【松平健特別公演】でございます~。
前売りは“完売”。 劇場に到着すると【満員御礼】の赤い懸垂幕が入り口にドド~ン! 開場を待つお客さんで入り口は人がが溢れています! 当日券窓口でチケットを買い求めると、どうやらラスト3枚の補助席だった模様でラッキー♪…といっても補助席も20~30席は用意されていたような感じでした。 しかも、その後、立見の方もいらっしゃったそうです。 さすがは上様!
新宿コマの座席って一番前のブロックは【いろは…】、その後ろからは【ABC…】なんだか不思議。 補助席は前から2ブロック目と3ブロック目の間の通路にズラッと横一列に設置されて、とっても観やすくて感激! 劇場自体、私“初・新宿コマ劇場”なので、劇場探険自体もワクワク
チケットをもぎってもらって一歩劇場内に足を踏み入れると、いきなり目に飛び込んできたのはギンギラギンに光り、七色のライトがチカチカ光る“マツケンサンバ棒”を手に笑顔で振るコマスタッフ ロビーには当然“マツケンサンバII”が鳴り響いている…。
今年3月の博多座公演の時は、まだ今のような一般ブレイク中ではなかったから、このように熱くてノリノリな熱気帯びたロビーではなかったので、開演前からいきなりボルテージが上がる! 買いましたよ、当然“マツケンサンバ棒”。 売場のお姉さんが購入時にはライトの電池チェックをしてくれます。 「はい、大丈夫です。 間違いなく光ます」と。

お芝居の方は…
演出は博多座の時とは舞台機構の変化に伴って変わっている所と、脚本的に変わっている部分がありました。 今公演では、将軍という一人の人間として、“心から許しあえる友が居ない孤独感”や“将軍として生まれた運命のもつ重さ”、そして…大鳥れいさん@お夏との恋模様がより明確に伝わってきたように思えました。
驚いたのは高速で回転する回り舞台! 『これが“コマ”たる所以だ、ご覧あれ!』とばかりに驚くほどブーンと勢いよく回る舞台。 舞台奥にかかる太鼓橋の上で演技をしている役者さん達は、振り落とされそうで、必死に欄干をつかんでいる様子が…笑えた 残念ながら“逆コマセリ”…つまり三段ケーキのような形状の“コマ舞台”は拝めなかったけど「これがコマかぁ…」とえらく感心してしまった舞台機構でした。
配役は、博多座では熊谷真実ちゃん(彼女はどうしても“ちゃん”なの)が演じていたお役が三原じゅん子さんにチェンジ。 ヒロインの大鳥れいさんと並ぶと、どちらも“綺麗なお姉さん”で、キャラクターの対比がなく、コメディタッチなお役が…ちょっとニンに合わない三原さんは、ところどころドスがきいていて…怖い。 真美ちゃんがピッタリすぎたのか、ちょっと、かなり残念~。
あと、博多座では仁藤優子さんの意外な歌の上手さ(めちゃくちゃ失礼!)に感動していたのですが、今日は喉の調子が最悪のようであの綺麗な歌声が聴けず…これまた残念でした。
今回は浅利香津代さんの演技に釘付けでした! 悲しい過去から逃れて生きるため、悪の道に進んでしまった心の葛藤や、思いっきり悪女と化す演技がとっても素敵でした。 悪役三人組で歌う【悪党ほどおもろい商売はない】は、博多座公演の時はなんだかテレが感じられたけど、思いっきりフッきれて踊りもキマっていて楽しい、楽しい♪ 浜畑賢吉さんは、さすがの歌いっぷり☆
それから、それから…忘れてならないのは真島茂樹先生! ダンサーかつ振り付け師であらせられます真島先生は【マツケンサンバ】の振り付けはもちろん、お芝居でもダンサーのお役でご出演。 指先までピンと伸びてしなやかで華麗な先生のダンスに博多座公演の時も釘付けでしたが、今回もスゴかった! 華麗です、先生! 素敵です、先生☆ 先生が登場のシーンは、先生しか観てないです…上様、すみません。

そして魅惑の歌謡ショー
そして「本日は無礼講じゃ~」の上様の一言からなだれ込む“魅惑の歌謡ショー”の突入に、客席のボルテージは一気に高まる! 博多座では花道を使った演出が多々あり、この時もスッポンからの登場だった上様は、舞台中央の大セリより登場。 青いラメの着流し+金の足袋で「う~ん…マンダム」なキメポーズでセリ上がり。 客席「おぉ~」とどよめく、どよめく。
とにかく客席がいちいち大きく反応してどよめくのがメチャクチャ面白くてニッコリ! そりゃ、あのド派手な衣裳を生で初めて目にしたら…声を上げずにいられませんものね! 上様はやはり“今ノリにノッている”感が漂い、歌の艶も増し、踊りのステップも(博多座公演よりはちょっとスリムに?)軽やかでイカしてます☆ 小林幸子も「負けた!」ときっと言ってしまうだろう、白いフワフワの羽のガウンに身を包んだ上様が下手にはけた瞬間、博多座で予習?済みの私は、ロビーで購入した“マツケンサンバ棒”の電源スイッチON☆
キタ~っ! 会場の皆が待ちに待った【マツケンサンバII】のイントロが流れ、煌びやかな着物のマツケンダンサーズが一気にステージに溢れ出てきた。 天井のミラーボールはもちろんなんだけど…な、なんと! 舞台両袖には“スタンド型のミラーボール”もあるではないか! スゴイぞ、新宿コマ! ミラーボール3個で、会場はまばゆい光に満たされた瞬間、軽やかなステップでさらにまばゆい“全身ミラーボール”の上様登場
「うぉ~っ!」 やはり生で観る衝撃はスゴイらしく、客席の反応が大きくて熱い。 あとはただただ上様のありがたい光を浴びて、何もかもパーッ浮世を忘れて弾けた時間でした。 あ~、楽しかった♪ 行って良かった…新宿コマ。
サンパ棒
写真は購入した【マツケンサンバ棒】。 左は両手で持ちたい時。 中央は端と端でジョイントして、スイッチON!で七色のフラッシュライトがまばゆく輝きだします! 右はジョインとして1本の棒として大きく踊りたい時仕様♪

北島三郎特別公演【博多座】 

最近、何故かチケットを間違った日程で確保する事が多く…自分で自分がちょっと心配な私。 今日も何故だか平日の夜の部のチケットを購入してしまい、ちょい早退して博多座へ。 しか~し!今日は朝から台風18号が九州最接近で、福岡市内の公共の交通期間は全面ストップ!というなんとも…な日でありました。 が!夕方には台風は過ぎ去りまして博多座、行ってきました!

幡随院長兵衛

正直言って…ここ数年見ているサブちゃんのお芝居の中で一番「ん~」って感じでした、私は。 オープニングは花魁道中なんかあってとっても華やかでしたが、あんなに高速で歩く花魁道中って初めて観たよ。
いきがかり上、子供を預かり本当の娘として年頃の娘に育てあげた所に、本当の親が引き取りたいと申し出て…。 【義理と人情】【男同士の友情】【親子の絆】を軸に展開するストーリー。 劇中の暗転で字幕つきで主題歌が流れる演出には…正直苦笑しながらも聴き入ってしまいましたが~。
いつもサブちゃんの女房役の野川由美子さんはソツなくさすがの存在感なのですが、白木みのるさん>や龍虎さんなどのサブちゃん芝居でお馴染みのメンバーの活躍の場が少なく、今回のゲスト俳優林与一さんも今ひとつ印象が薄く、なんだかもったいない起用の仕方の脚本になっていたような…。
ラストの大立ち廻りはキレは…置いておいて、吉原の大階段での奮闘ぶりに拍手☆ なんだけど「あれ?ソコで幕が降りておしまい?!」という感が強く、なんだかスッキリできない終わり方で…「ん~」。

北島三郎大いに唄う

「待ってました、サブちゃん!」さすが日本が誇る大エンターテナー
失礼ながら「サブちゃん、歌、ウマイ…」と改めて思ってしまう。 曲の合間合間のサブちゃんトークも軽妙で「今日は台風の中大勢のお客さんがこんなにも来てくださって、感謝感激」と度々感謝の気持ちを語っていました。
オープニングではド演歌なのに、何故か白いイブニングドレスを 着た大勢のお姉さんたちが舞台両袖からワラワラと現れて、 ムーディーに踊りあげ、コーラスのお兄さん方は何故だか手持ち マイクでちょっと斜め向きで整列。 不思議で面白いゾ!
セットも曲調に全くマッチしない雰囲気で場を盛り上げる時も あり、サブちゃんの衣裳も「素材はきっと高価なんだろうなぁ」と推察できるものの、デザインと色のセンスに謎が深まるばかり。 突っ込みどころ満載の歌謡ショー鑑賞はこれだからヤメられない!
そして!今回一番楽しみにしていた生【与作】。 しか~し! 何故だか前半はコーラスのお姉さん方が歌い上げ、サブちゃんは後半の部分をチラッと唄って終わり なんでだよぉ~!!
そしてそして、いきなり、本当にいきなり上手より登場してきた 歌謡ショー司会者。 「その衣装はどこで誂えたの?」と問いただしたくなるような印象的な衣装と、不思議な笑みを浮かべて流れるようなトーク。 「○○とかけて○○ととく、その心は…」 と2つ3つ、かまして客席をドン引きさせた後、何事もなかったか のように「それでは我らがサブちゃん、宜しくお願いしま~す」と 上手にハケていった司会者。 面白すぎる…。 しかし、その後、彼は二度と再びトークで現れることはなかった! 彼は果たして必要だったのか?
でもって今回のラスト、クライマックスの2曲で「やっぱりサブちゃん最高!」と思ってしまいますドライアイスの海をローリングする北島丸の船上で漁師姿のサブちゃんが熱唱する【北の漁場】! 今回は背景の映像の荒海も迫力満点で、ここ数年で私的には一番ナイス☆
それから【祭】になだれ込み~!! TAOの太鼓も大迫力。 今回のセットはまるで“香港のアバディーン”のよう…そこに巨大な赤提灯が登場し、サブちゃんがその上で熱唱! 「祭だ、祭だ」というリズムに合わせて、客席に飾ってある博多座の赤提灯も一緒にフラッシュするのもイカしてる♪ 1番が終わったところで、巨大提灯が半回転ししたかと思うとパカッと開いて、電飾獅子舞が登場。 さすがサブちゃん!舞台も客席も最高潮に達した終宴でした。
来年5月も博多座での公演が決まっているサブちゃん。 人気です!