宝塚歌劇月組公演・ミー&マイガール【博多座】

博多座に主演男役と主演娘役が来ない公演…というのは初めてです。
個人的には月組の瀬名じゅんさんの舞台を拝見した事がなかったので、楽しみにしていたのですが…それでも、偶然何かのTV放映で観て「芝居も歌も上手いジェンヌさんが居るんだなぁ」と存在を認識していた霧矢大夢さんが主演公演、と聞いて楽しみでした。
公演期間の途中で他の役ではキャストチェンジもあった…という、博多座のヅカ公演としては珍しく実験的だった印象です。
この演目は大学生の頃、ロンドンで一度だけ観た事があるのですが、メインテーマ曲とセット転換が面白かった印象しか残っておらず、歌詞も完全な理解に至りませんでした。 東宝での日本版も観た事がナイので…かれこれ、20年近くぶりの観劇となりました。
霧矢大夢さん@ビルは期待を裏切らない好演。 歌、芝居に加えて抜群のコメディセンスも持ち合わせグイグイと組を引っ張っての奮闘公演。
対して、羽桜しずくさん@サリーがあんまりにもあんまりで~冷や汗 私が観劇したのが初日だったので、公演後半では成長や安定も…だったのかもしれませんが汗 “ザ・娘役”というような乙女ビジュアルですが、歌があまりにも残念でした。 彼女は次期、どこぞの組で正式に主演娘役として就任する日が来るんでしょうか?
他に印象に残ったキャストは星条海斗さん@パーチェスター。 スラッと背が高く、頑張って霧矢さんのアドリブやギャクに食らいつき、おもしろ弁護士として?客席の笑いを取っていました♪
それから桐生園加さん@ジョン卿。 髭の似合うスマートなジェンヌさんって少ないかと思うのですが、これが色気があるおじさま風情で上品で凄く良かったです。 彼女の持ち役かと思いきや、これは本公演では霧矢さんがされていた役だそうで、今公演では大抜擢だったんですね! とても素敵で、ジョン卿ばかり目で追ってしまいました。
客席通路をふんだんに使ったり、ご当地ネタや時事ネタギャクも取り混ぜて、の奮闘ぶりは好感が持てました。 ラストのミニショーも「嗚呼、今年も博多座に宝塚がやって来た」という気にさせてくれて満足でした。

宝塚歌劇星組公演【博多座】

男役トップスター:安蘭けいさん&娘役トップスター:遠野あすかさん新主演コンビとしては博多座初お目見えとなる“新生星組公演”だそうです。
遠野さんは昨年、博多座宙組公演【コパカバーナ】に続いて2年連続の博多座出演。 昨年は『まるで芸能人社交ダンス部の杉本彩か?!』ってなくらいのド派手な拵えと強烈なキャラクター(@コンチータ)を印象的に演じ「ヅカにもこんな弾けた娘役がいるんだぁ~」と驚きましたが、今舞台を拝見し「あ゛…めちゃめちゃ正統派の宝塚娘役さんなんだなぁ」と再認識。
対する安蘭さんは在日韓国人3世だそうで、この華麗な芸名も“アリラン伝説”から名付けたとの事。 鳳蘭さん(中国籍)以来の外国籍2人目のトップスターという事で「トップスターのカリスマ性を持ちながらも努力の人なんだろうなぁ」と思われ、初めて拝見する舞台ながら観劇前から期待が高まりました星

ミュージカル【シークレット・ハンター】-この世で、俺に盗めぬものはない-

ストーリーは“カリブ版・ローマの休日”といった所ですが、最後にひとひねりがあって意表をつかれる展開が楽しい
芝居の冒頭もしかり。 ヅカの舞台って幕が上がる前にトップスターの挨拶音声が流れるのが常ですが、今回はそれがなく気がつけば緞帳が上がっていつのまにやら芝居が始まってまして「ええっ?!」 …と戸惑っていると、ココでその挨拶音声が流れる訳ですが、遊びの要素が芝居に絡む趣向となっており、お芝居への楽しい導引となっています。
冒頭、安蘭さん@ダゴベール(泥棒&詐欺師)が赤外線セキュリティーをくぐり抜けて王冠を盗み出す場では、“宝塚男役トップスターここにあり!”のようなキザカッコイイ登場で場を湧かせるものの、柔軟体操をしてみたり、童謡を唄ってみたり(かごめかごめ…だったかな?カリブなのに!)、博多弁をポロッと言ってみたり…と、ユーモアあるキャラクターである事を見せていきます。 このシーンのライティングとその中で一人動き回る安蘭さんはすごく絵になり印象的。 しかしながら何故かしらセリフまわしが“べらんめぇ口調”で…江戸っ子かい?
対して遠野さん@ジェニファー(パラス・アテナ国の王女)は「少女だったらこんな格好したいと憧れちゃうんだろうなぁ~」というようなドレスや可愛い洋服、髪飾り…と次々と着替え目に楽しく、それぞれに抜群に着こなすスタイルと姿勢の良さに見惚れてしまいました。 実際、博多座でお子様率(親子連れ率)が一番高いのは宝塚公演ですからね(除くファミリー・ミュージカル)
見所は前半に集約されていたような印象でしたが、高速回転の盆+素早く上下する大セリに「嗚呼、タカラヅカ」と独特の舞台機構の使い方や演出も堪能。
しかしながら耳に残る印象的なナンバーや心に残るシーンが個人的には何ひとつなく、観劇後の芝居の余韻がなかったのは厳しいなぁ~、と汗

ロマンチック・レビュー『ネオ・ダンディズム!II』-男の美学-

宝塚の男役の美学を追及したロマンチック・レビュー!…だそうです。 冒頭のチャイナ・マフィアのような衣装での登場と群舞は今まで私が観た数少ないレビューショーの中では異色で惹き付けられました♪
し、しかし「ダンディズム…それは○○。ダイディズム、それは○○」とマントを翻しながらの語りには「もう、ごめん!勘弁して~冷や汗」と聞いているこちらが顔から火が出そうな恥ずかしさに悶絶。 昨年「あ、私、少~しヅカの魅力が解ったかも♪」「ヅカって面白いかも」と思った気持ちがガラガラと崩れ「やっぱ、私にはヅカは向いてナイばい!」と振り出しに戻ってしまいました~汗 全体通して何故だか“一昔前の歌謡曲”ってな感じの歌詞やメロディラインが多くて赤面。 これは…狙い、でしょうか?
印象的だったのは2シーン。
出演者総勢?で歌い上げるゴスペルちっくな【明日へのエナジー】。 ヅカで思う事はあの化粧だけにヒップホップとかストリート系とかの衣装や演出にひどく違和感を感じる事。 今回はコーラス隊の白いコートに助けられたうえ、出演者一丸となった渾身の熱唱は、歌はさて置き…パワーを感じた見せ場でした。
そして安蘭さんが韓国語&日本語で歌い上げる【ポゴシップタ】。 これは韓国ドラマ『天国への階段』の主題歌だそうですね。 歌の上手さに定評があるトップさん、との事ですがお芝居から全体を通してさすがの安定感…でしたが、所々「ん?○パ○?!」と思える、口の動きと声のズレが見受けられたりして、謎も残りました汗
そう言えば…終演後に館内に流れる「♪さよなら~ 皆様~」って曲、あれも安蘭さんの歌声だったような?(これってその公演のトップさんの歌声で流れるんでしたっけ?)
総括として…主演のお二人以外に気になる方が誰一人として見受けられなかったのは残念。 大抵、主演以外にも「おっ♪あの人光ってるな」「小芝居が上手いな」とか脇にも目が留まる人が、私のようなヅカ素人でもいる訳なんですが…それが皆無だったのは、これまた珍しいな、と。 特に突出した人が居ない…言い換えれば、イイ意味で粒ぞろいの、均整が取れた組なのでしょうか?

維新回天・竜馬伝!【東京宝塚劇場】

自分でもビックリの“ヅカ専用劇場デビュー”です。 興味本位で「一度あの異空間に足を踏み入れてみたい」と思いつつもなかなかそのキッカケがなく、日生劇場に行く際は横目で通り過ぎながら、外からも確認出来る玄関正面の真っ赤で乙女な螺旋階段に「やっぱ私には無理ばい…」とビビり…。
で、何故それが今回のデビューに至ったか?と言いますと…昨年8月の博多座宝塚宙組公演がキッカケ。 この公演で貴城けいさん&紫城るいさん両トップが初お披露目となりまして、曲の良さと作品の面白さも手伝って、観劇すること数回(ヅカ公演で1回以上観るのは初めて!)。 他の出演ジェンヌさんも少し覚えて…「宙組ならヅカ公演、これから他の劇場でも観てみたいかも♪」と思ったんです。 そしたら…本作で就任したばかりの両トッフが退団との事びっくり 「こりゃ観ておかんと後悔するばい!しかも一度観てみたかった“ヅカ純和物”作品だし」と、いう事で、この度の観劇となった訳でございます~。
…と前置きが長くなりましたが汗

幕末青春グラフィティー『維新回天・竜馬伝!』-硬派・坂本竜馬III-

総体的な感想としては、上演作品と退団と…どちらが先に決まっていたかは知りませんが「この作品が退団公演ってどうよ?」という印象。 貴城けいさん@坂本竜馬はそれなりの独特な魅力的なキャラクターになっていましたが、紫城るいさん@お竜は…しどころが少なく、薩長連合締結に努力した幕末の獅子が惹かれる女性としてはあまりにも描かれ方が薄い。 これは男役トップスター中心のヅカ本来の作り方かもしれませんが…う~ん。
かし竜馬ウエスタン調の…必殺仕事人のような曲にのって、椿の花を一輪口に加えた竜馬、船上でシルエット登場! そして姿があらわになると客席割れんばかりの拍手☆ 冒頭いきなりのイメージ通りのヅカワールドでクラッと~。 貴城けいさん@竜馬はちょっとおちゃめなキャラに作ってあって、随所にみせる小芝居も楽しい。 足元はブーツながらも着物の着方やその振る舞いも美しく、歌の安定感はさすがで「おまん、退団なんてもったいないぜよ!」と終始思いながらの観劇。 ただセリフとセリフを歌うように抑揚を付けて繋げて言う(センテンスを繋げる感じ)癖は前博多座公演から気になってましたが、言葉として聞き取りにくく、頭の中で反芻しなければならい事も度々あって残念。
その他印象に残ったジェンヌさんは…蘭寿とむさん@徳川慶喜北翔海莉さん@桂小五郎立ともみさん@勝海舟。 やはり立さんのような方がいらっしゃらないと作品の幅が広がりませんね~。 十輝いりすさん@高杉晋作もチラッと出だけですが、とても雰囲気があって印象に残りました。
気になったのは…
全体的に着物の着方とその所作が雑な印象で(特に娘役陣)悲しかった。
それからピストルの使い方。 銃声もしかり、その扱い方もしかり。 刀→銃というのはこの時代の移り変わりの象徴的なものでもあるでしょうし、あんな軽々しい感じだとひどく拍子抜けで…もっと重く存在として貫くのではないかしら?と。
キャラクターでは竜馬と共に暗殺される大和悠河さん@中岡慎太郎が、ただの気短な熱血少年剣士みたいになっていたのには唖然。

グランド・レヴュー『ザ・クラシック』-I LOVE CHOPIN-

ヅカ素人にとっては“宝塚=大きな羽根を背負っている”イメージなので、1本のお芝居だった昨年の博多座公演では観れなかったので、すご~く楽しみにしてました♪ なんとなく見知っている銀橋や大階段を実際に目にし「嗚呼タカラヅカ☆」 拍手や手拍子には暗黙のルールがあるようで、一糸乱れぬ客席の反応が面白い!
お芝居での親しみ易い笑顔とは対照的にピンと張りつめたような凛とした表情で、クールビューティー王子貴城さん。 独特にかけすぎるビブラートが気になることがあるものの、安定した歌唱力は際立ち耳に心地良く響いてくる。 歌では組内に追随する方が見当たらない印象で…残念。 ラストは退団を意識したナンバーで〆。 すごく品のある美しい方ですね。
紫城さんは…コミカルな部分が際立って可愛らしい! あと蘭寿さんが何故だかミーちゃんに見えて仕方かがありませんでした(ピンク・レディー世代なもんで汗)似てません?…よね、ハイ。
改めて両トップ、今作で退団とはもったいな~い! このコンビであと何作品か拝見したかったです…悲しい

宝塚歌劇宙組公演【博多座】

『8月の博多座はタカラヅカ』は、もはや定番ですが…以前は各組がローテーションで来ていたはずが、いつの間にやら崩れて「あれ?また宙組?」な印象(って、私のヅカに対する記憶はかなり怪しいですが)
今公演は、貴城けいさん&紫城るいさん(Wキャッスル←私、命名)…と新主演コンビ博多座で初お披露目公演!という事で、遠征組も多いのではナイでしょうか?
ヅカ知識が乏しい私、実は貴城けいさんというジェンヌさんの存在は前から知っていました! なぁ~んでか?っていうと、某育毛剤の新聞広告にずっと以前から出ていて「なんで現役ジェンヌがこの商品に?!」と激しく気になっていたのです。 何かの付き合いか? はたまた創業者の孫か?…とかいろいろ考えたりして。 そんな気になっていた人が、まさか男役トップスターで博多座に、おらが街にやって来るとは~! ここ2年の博多座公演を観て「私、やっぱヅカは合わない」と思っていたのですが「今年は観たい!」と珍しく意欲的に観劇。
いつもは一部【お芝居】+二部【ショー】の構成の博多座ヅカ公演でしたが、今回は通しで1本のミュージカル。 私的にはたっぷりと芝居が観れて楽しかったのですが…せっかく初めてのトップお披露目公演なのに、大階段で羽背負って出てくる例のフィナーレがナイのはWキャッスルご自身も、ファンの方も、ちょっと物足りないのではないでしょうか?
実際、ヅカ素人な私はアレを観て「嗚呼、タカラヅカを観ているわ~☆」と実感するもの♪
さて芝居。 あのアメリカン・ポップスのシンガーソングライター・バリー・マニロウ自身が、自分の曲【コパカバーナ】をベースに創り上げたミュージカル・コメディ。
「ヅカって…ショーは綺麗で楽しいけど、芝居が苦手」だった私。 今回、ヅカのコメディって初めて拝見で…ヅカの芝居の見方がちょっと変わりました! 皆さん、芸達者!! 私が苦手とする歯の浮くような乙女ちっくなセリフの数々も、今回は“コメディ”というカラーで彩られていて楽しく、アドリブも含めて客席の笑いを自然にバンバンと取っていて、愉快♪
ショービジネスの世界を描いているだけに、劇中劇ならぬ劇中ショーが観られるうえ、演奏は生ビッグ・バンドでお得な気分
最初、下手からビンスポットを浴びて登場の指揮者さん。 生バンドを見て「おぉ~♪サブちゃんバンドみたい」と思っていたので、その人がてっきり「歌は世につれ、世は歌につれ…」というショーの司会者かと思ってしまいましたがなぁ~汗
貴城けいさん@スティーブン/トニー・フォルテは、歌に安定感があり、それでいて繊細な感じ。
紫城るいさん@サマンサ/ローラ・マールは私的にはちょっと苦手なブリブリの可愛さでしたが、度胸がすわった笑いを取っていらっしゃいまして(チューリップの布バックはツボ☆)、今後のWキャッスルのご活躍が更に楽しみなった方も多いのではないでしょうか?
そして…大和悠河さん@リコ・カステッリ。 大和さんは、もう何度目の博多座ですか? 私が唯一、顔と名前とニックネームを覚えてしまったジェンヌさんとなってしまいましたもの。 今年もようこそ、博多座へ~♪
“少女マンガで出てくる超美形の悪役”そのもののギャングで、役ぶりは大袈裟すぎる部分はあるものの…素直にカッコイイ! 「ヅカのファン心理が少し解ったような気がする」という印象で不覚にもクラッ☆と?! 歌がちょっと不安定で…違う意味でドキドキも。
遠野あすかさん@コンチータ・アルヴェレスは…芸能人・社交ダンス部の“杉本彩”か?!ってな拵え。 流暢になったり、突然たどたどしくなる言葉がかなりツボでしたが、コンチータという女性のもつプライドと悲哀が強く感じられて共感できました。 えっ?特に「おばさん」「年をとりすきだ」ですか?
蘭寿とむさん@サムJr.は絶妙のコメディセンス! 上手い方ですね~! 面白いキャラクター設定ではあるものの、単純に可愛くて面白くて嫌味なく演じていらっしゃって好感。
また機会があればヅカの別のコメディ作品を観てみたい!と思える楽しい舞台でした。
リコ&コンチータ
コンチータ リコ~、何か甘いものが食べたいわぁ
リコ さっき【鶴乃子】と【博多通りもん】食っただろ!まだ何か食べたいのか?
コンチータ 川端ぜんざい

宝塚歌劇花組公演【博多座】

『8月の博多座はタカラヅカ』ですが、今まで規則正しく各組がローテーションで公演していたのですが、今年は間3年をおいたばかりの花組がまたまた登場(本来なら何組が来る予定だったっけ?) 前回の博多座公演では、春野寿美礼さんは男役トップお披露目だったので、更なるスケールアップの舞台を拝見できる事を楽しみに“年に一度のヅカ公演”観劇に行って参りました (娘役トップ・ふづき美世さんの退団が公演前に発表されました)

ミュージカル【マラケシュ・紅の墓標】

『1920年代のモロッコ独立運動、そして第一次世界大戦の世情を背景に、モロッコ内陸部の都市・マラケシュを舞台に展開する大人の恋の物語』…との演目紹介文を読み、ゲーリー・クーパー&マレーネ・ディートリッヒ主演の映画【モロッコ】みたいな感じかな~と拝見。
え~っと…正直な感想をひと言「訳、解らん」冷や汗
本なのか?演出なのか?…どちらの問題かはよく判らないけれど、難解な作品でした。 モロッコというヨーロッパ大陸に近いアフリカ大陸、というな独特の文化をもつ国のエキゾチックな雰囲気を舞台美術や衣装でうまく表現されていて、赤い砂が舞う埃っぽいカラカラとした乾いた空気感、いろんな人種が行き交う土地…という情景はとても伝わってきて、気持ちは完全にモロッコにトリップ!…だったのですがストーリーが難解な上、キャラクターが多く、各々のプロフィールが複雑で舞台が進むに連れて混乱。
ミュージカルなので歌で状況を説明していくのですが、その歌が…歌が~! 言葉もハッキリと聴き取れないうえ、掛け合いとかになると…もう全く解らん汗
この演目は今回の博多座公演で3度目にして最後の上演らしいのですが、『宝塚ファンでない、出演のジェンヌを全く知らない初見の観客の視点』に立っての再演の手直しはされたのか?は、はなはだ疑問でした。 多分、ご出演のジェンヌさん個人のファンの方なら、楽しめる所が随所に盛り込まれた作品となっていたのでしょうが、博多座という劇場の性質上、ここで公演するからには『ヅカファンの為のヅカ作品』であってはいけないと思うのですが、ご覧になった方、どのように思われましたか?
で…気になったキャラクターを~(ジェンヌ&役名は不明)
冒頭、赤いバラを1輪持って苦悩するストールの男性が登場。 「あ!【美女と野獣】のオープニングと一緒だ~♪」とツボ。 彼は最後まで一番難解な人物でした~。
ベリーダンサーのような人。 『蛇をイメージした女性ダンサーがいろいろな場面に登場するのもユニークな趣向』との解説。 それは…言われんと解らんかった~。 登場人物の心情を表すかのようなダンスをその傍らで踊り続けて動きがとても綺麗で印象的。
ムーラン・ルージュの花形女優の人。 勝ち気でプライドが高くて…でも華があって、という役がとてもハマっていて役者さんとして一番印象に残りました。 でも、歌が~。
観劇数日を経て思った事は、一番の問題は、春野寿美礼さん@リュドヴィークふづき美世さん@オルガ、この主人公二人のキャラクターの描かれ方が弱い事かと。 二人の気持ちに心を寄せて観ることが出来なかった事に私的にはつきたような気がしました。 どちらも掘り下げ方が弱いので、何で気持ちがそんなにフラついて苦悩しているのか? いつの間に二人が恋に落ちたのか?とか、な~んか肝心の部分が曖昧のような…。
感想を読まれて不快に思われた方もいらっしゃるかと思いますが、あくまでも私一個人の感想ですので、何卒ご承知おきくださいませ。

グランド・レビュー【エンター・ザ・レビュー】

全部で何場くらいあったのでしょうか? 次々と変わるシチュエーションで“THEヅカ”な、きらびやかなショーが展開され堪能☆ 『シャンソン、ジャズ、クラシックなどをアレンジして構成し、21世紀版「モン・パリ」をめざした華やかな正統派レビュー』との事で、客席にも度々ジェンヌさんが降りて来ての一体となった趣向もあり楽しめました♪
ヅカの組って『ダンスの○組』『芝居の○組』『歌の○組』と各々の特徴があるんですよね? 花組って何なんでしょうか?
中でも印象に残ったのは“鞭を使った紫色のコート”の人。 カッコ良かったです しか~し、その後、その人が何処で何をしているかの発見は不可能でした この時、周りのブラック・セクシーキャットのおねえさん達のスタイルのイイ事! 足長~い!
あと、サーカスのピエロのような格好をした男役No.2の彩吹真央さん?が、「今日(8/19)は何の日か知っとぉ~お? バイクの日でぇ~す!」と言って、1階客席をバイクに乗るジェスチャーで走り回っていた模様(私は3階席だったので見えず) このコメントは日替わりで、しかも博多弁を必ず使っているとこの事で、ジェンヌさんのサービス精神に拍手でした。
特筆すべきは…春野さんの女装、と言っては失礼ですが、真っ赤なドレスのゴージャスなシャンソン歌手で登場の場! 胸元がガッと開いたドレスからは鎖骨がボコッで「ヤセてる~っ、細い~」とビックリ! この日は客席1列目に男性がいたようで「あら、こんな近くに素敵なムッシュが~」とアドリブも 日頃みられないであろうお色気ムンムン、投げキッス&ウィンクの春野さんを観れてお得な気分 あの…春野さんって、顔が細いのに目をとっても大きくつくっているからか、ちょっと…上を見上げた時とか目か恐い。 私、あのスッキリした素のお顔、好きなんですけど、舞台メイク…似合ってナイような~ 切れ長系の…涼しい目元を作った方が似合うと思うんだけどなぁ…といらん世話です、ハイ。
ショーはどれを見ても華やかで楽しいですね♪ 難解なミュージカルな後に(コラッ!)、スッキリして家路に着けました。