平成中村座歌舞伎公演・夜の部【平成中村座】

今回は1泊2日の遠征で、観劇予定を2日に分けていたけれど…チケットが取れず、昼&夜の通し。 夜はさすがに冷えて、貸出の毛布を借りて、腰~足をにしっかり巻き付けて観劇しました♪ 終演後は恒例の振舞い酒をいただき「来年、またこの小屋に来るわよ~」と誓って、 小屋を後にしました。

弁天娘女男白浪

個人的には七之助さん@弁天小僧菊之助は、線が細すぎてなんだかちょっと痛々し かった。 これは全く個人的な感想なのでご容赦。 お嬢様ぶりは小さな小屋で間近で見ても、と~っても美しく、綺麗♪

稲瀬川勢揃いの場

では、各々花道入って最 初のキメ!では花横のお席だった私の真横で五人が、私の為に見得を切ってくれたようで舞い上がってしまいました~。
何度観ても台詞回しの心地良さと歌舞伎の様式美にウットリ。 小屋が 小さい分間近で迫ってくる迫力が今までよりもあって、良かった…ホント、良かっ た~。

本朝廿四考・奥庭狐火の場

改めて、文字にしようと舞台を思い出してみると…あれ?思い出せない。 子役が演 じる小狐ちゃんがエラく可愛かった印象はあっても、福助さん@八重垣姫は…。

人情噺文七元結

坂東新悟くん@お久。 私は今回が舞台での新悟くんを初めて観たけど…変声らしく、声がヒドク聞きづらく不快。 弥十郎さんに似て、背が思いっきり高くなりそうな感じだから、もしからしたら今回は貴重な女形を見れたのかもしれない。 勘九郎さん@左官長兵衛が、七之助さん@文七の自殺を止める場面。 客席から度々笑 いも起こるけど、やっぱり胸にジーンと来るシーンだ。 「死んじゃいけねぇよ。死 ぬんじゃないぞぉ~」と、走りながらの花道の引っ込み。 文七が渡されたものが本 当のお金だと判って「親方ぁ~っ!」と絶叫するシーンはウルウル来てしまった。 そしてそして、今回特質すべきは扇雀さん@女房お兼! 今までは、どちらかというと、オロオロした気弱なお兼像しか観た事がなかった私。 ヒステリックにギャンギャンと騒ぎたてるお兼に衝撃、そして初めて観た“汚いおばちゃん役”の扇雀さんにまたまた衝撃。 上手いっ! 昼・夜の部を通して、今回は扇雀さんの新しい一面が観れた、芸域の幅を観れた舞台 だったなぁ…と思った。