秀山祭九月大歌舞伎・夜の部【歌舞伎座】

阿古屋

久々に拝見! 岩永左衛門って体格がイイ方がするイメージがあったので、段四郎さんを楽しみにしていました。 なんだか可愛いし、コミカルさがより際立った感じもある上「芸で大きく見せるっていうのはこういう事なんだなぁ」と思わされた岩永左衛門でした。
吉右衛門さん@秩父庄司重忠は意外にも初役との事。 度量の深い名裁きが出来る人物である事を、その佇まいだけで感じられた好演。
玉三郎さん@阿古屋は、もうあえて何も言う事も…。 胡弓の音が一番好きです、私。

身替座禅

「まぁ~た、身替座禅かぁ…」とかなりウンザリな心持ちで観劇に臨んだんですが…面白かったです! 歌舞伎は役者を観る演劇と言いますが、なるほど言い得て妙!だなと実感。
思えば私、團十郎さん@山蔭右京は初めての拝見で(13年振りとの事)、あの朴訥した愛嬌がこうも可愛らしく右京さんにハマるんだ!とビックリ~。 色気が全くナイのも新鮮でしたが、とにかくカワイイんですもの~♪
染五郎さん@太郎冠者。 私、染五郎さんのこ~ゆ~、情けな~い感じのお役って大好きなんです。 さすがにウマイっ!

二條城の清正

“清正役者”と言われた初代吉右衛門の為に書き下ろされた作品だそうで、私、この度初めて観劇。 加藤清正所持の懐刀の写しを初代が譲り受けたものを今回の舞台でも使用する事も話題。
お互いの腹の底を探り合う駆け引きの芝居なので、物語を頭の中に入れて集中しておかないと…危うく置いて行かれそうになりましたっ汗
吉右衛門さん@加藤清正は豊臣秀吉への恩を忘れず、その一子・福助さん@秀頼に病の身ながら必死に仕えるダンディでカッコいい…ヴィジュアル系爺さん(失礼!) 豊臣家の取り潰しをもくろむ左團次さん@徳川家康からの二条城への誘いに同行し、主君のピンチを救う。 その堂々たる弁舌と対応の重厚さに清政の人柄が偲ばれました
ラスト、帰途の船上での親子のような情愛が通い合う清政と秀頼にホロリ。 夜が明けて、城が見えて来る感動的なラスト(城の書割りはショボイ汗)に余韻が残る…。気になる額
で、こんな感動的な船上のラストシーンなのに、一番気になったのは福助さん@秀頼のヅラ! あの前髪…っいうか、おデコ…っていうか~冷や汗 富士額じゃなくって完全な弧を描いた前髪で…アレってどうよ? 目が釘付けになってしまって困りましたよ、あたしゃ! ちょっと前に某アイドル歌手がデジカメの広告で舞妓さんに扮していた時のヅラに感じた違和感に…似ている~。

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