義経千本桜・昼の部【歌舞伎座】

いくら人気狂言と言えども…上演し過ぎじゃないの?!、って思う方は少なくナイはず。 “通しで上演”ってのも、つい最近あったような印象だし。 座組をはじめとして興行側のいろいろな事情が絡んでの事でしょうけど、毎月歌舞伎を観れる環境にナイ九州の人間がいささか食傷気味なのだから、お江戸の人はかなりなものかと~汗
歌舞伎って、ものすごい数の演目が存在するんですよね? ここ最近は復活狂言として上演される機会も増えてきましたが、多分観たことがナイ演目の方が断然多いはず! 昔の本を起こす…となると大変な手数と費用がかかるうえ、“毎月26日頃千穐楽~翌月2日頃初日”という公演形態では難しいのかもしれませんが、もっと違う演目が観たい。 人気があるから上演回数が多い…ってのは頷けますが、座組が替わったとしても…やっぱり…なぁ~汗

序幕 鳥居前

旅への同行が許されず鼓の調べ緒で木に縛られて置いてけぼり…となる福助さん@静御前の媚びっぷりに引きつつも「やっぱり赤姫役者、だな」と思う場も多々あり。 菊五郎さん@忠信は…今公演、昼夜通して重い印象。 狐の化身という怪しげな感じは感じられず、序幕としての後の幕への期待感が私は高まらなかったのが残念。 だけど菊五郎さんの“ザ・荒事”ってのは、私、久し振りに拝見できたので面白かったです♪

二幕目 渡海屋・大物浦

歌六さん@さかな魚サカナ
幸四郎さん@知盛は…私、映像も含めて初めて拝見、かも? どうしても苦手意識が先行してしまっていたのですが、大変失礼ながら「イイ!」 不気味さ漂う、大きな敵役~という感じで、番傘を差しての花道登場は「カッコイイじゃん!」と(失礼すぎ!) ラスト豪快な入水では後ろで構える波後見さんたちがバッチリ見えるお席だったので、キャッチ体勢を万全に待ち構える緊張感がたまらなく面白かったです♪
歌六さん@相模五郎魚づくしは、すご~くセリフが明瞭なので頭の中で“漢字の書き取り”をしてみました(幾つか怪しかった汗)ココで客席がこんなにウケているのは…珍しい印象。
この日、藤十郎さん@典侍の局は…意外にもセリフが届いてこず、粛々と重苦しい末路に向かって行っている雰囲気だけが漂う。 しかし高貴な感じの品位と風格、そして場の緊張感はひしひしと!

三幕目 道行初音旅

芝翫さん@静御前。 赤姫姿って…久々に拝見しましたが、目が後見の芝のぶさんに釘付けで…すみません汗 菊五郎さん@忠信の後見は、先月の博多座公演でその美しい動きに見入ってしまった菊十郎さん
仁左衛門さん@逸見藤太の「○○しかん、しかん。 ふくすけなら○○。 ○○をきくごろ~う。 ○○ばいぎょく。 ○○さだんじ。 あ~しろ~、こ~しろ~…と~じゅうろ~。 まつしまや~!」と、今月出演の役者名を織り込んだお笑いセリフを盛り込んでいらっしゃいましたが、コレは他の役者さんではあまり聴いた事がナイような?(そうでもナイですか?) ラストのお地蔵さんのポーズは片足立ちではなく、舞台に座ってキマリ☆なんですね。 この日のラスト笠キャッチは見事成功で、ニッコリな打ち出しでした♪

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