二月花形歌舞伎・夜の部【博多座】

本日は【着物の日】。 着物で観劇した人へのプレゼントは、今までで一番「おっ♪」と思えた個人的に嬉しいモノでした☆ 回を重ねるごとに着物率も確実にUPしている印象で、客席はと~っても華やか。 私自身は過去最低の着付けとなってしまい、帯がゆるゆる…猛省。 もうちょっと着る機会を増やさなくては~。
開幕前に猿弥さんの休演が発表され残念。

竜馬がゆく

2007年9月に歌舞伎座で観ましたが、歌江さん@すぎが怖かった…、歌六さん@勝海舟が快活でカッコ良かった!ってな印象が大きく、え~っと肝心の竜馬の印象が…薄い。 翌年9月歌舞伎座で【風雲篇】も観ましたが、この度の博多座上演に「そんなに…良かったっけ?」
BGMに乗っての幕開きに『歌舞伎を観るぞ!』と構えていた方が多かったのか「へぇ~」という声が客席から漏れました。 隣席だった母も「あら、音楽」って思わず口から。
獅童さん@桂小五郎染五郎さん@坂本竜馬との冒頭の殺陣は刀がこぼれたり、折れたりのリアクションがコミカルで楽しい♪ 歌江さんの印象が強烈だった、すぎは澤瀉屋さんの…どなたでしょう?が、好演されていて博多弁仕様になってました! すっごく可愛がっていた鶏を、金の為にアッサリとシメる様に爆笑。
種太郎くん@池田寅之進壱太郎くん@中平忠一郎を観て…「若いって綺麗」としみじみ思う(おばちゃん目線)。 高麗蔵さん@千葉重太郎って久々に立役で拝見。 竜馬と好対照でお堅い感じがイイ♪ 歌六さん@勝海舟はチャッキチャキな感じが痛快でやっぱりイイ♪
ラストの桂浜沖に朝日?を受けて浮かぶ船とその前に立つ竜馬には絵的に美しく「お~っ」と客席がどよめくほど美術と照明が綺麗☆ あの立派な書き割り、正味1分くらいしか人目に触れないだなんて…贅沢だ!

三社祭

なんだかやたら観ている印象。 染五郎さん@悪玉×亀治郎さん@善玉なので純粋に舞踏を楽しめるのは嬉しいですが。 各々お面を付けて踊る様に「こんなに激しい動きだったっけ?」と驚き「コレ、鼻が詰まってたら息が出来ずに大変だろうなぁ…」と改めて思う。 亀ちゃんの手先ってホントにしなやかで綺麗☆

瞼の母

初見の演目。 壱太郎くん@おぬいかーわーいーい~っ♪ 所々ぎこちなさが気になる事はありましたが、健気でかーわーいーい~っ♪(贔屓目です、ハイ) 亀治郎さん@金町の半次郎は…ってか、こんな蓮っ葉な町人風情の立役で亀治郎さんを拝見する事は珍しいですよね! 立役だと声がますます猿之助さんにソックリ! 猿弥さんの代役で猿四郎さん@金五郎の登場に「あ!また亀ちゃん」とウチの母。 確かに似てる…。 竹三郎さん@おむら「武家の奥方?」と見まごうような威厳と風格で、ちょっと違和感が。 先月公演で数日間休演されたので心配していましたが、お元気でホッ。 獅童さん@番場の忠太郎がおむらに手を取ってもらいながら文字を書くシーンは“人情時代劇”な感じで印象的でした。
英太郎さん@水熊のおはま。 新派の英太郎さんが歌舞伎の舞台に客演される…というのはよくある事なんでしょうか? 私、初めての拝見で期待していましたが…わざわざ客演でなくて、竹三郎さんで良かったのでは?な、ちょっと残念な印象。 英太郎さんを招いた意味がどこにあったのか?観客には伝わってこないキャスティングでした。  梅枝くん@お登世は忠太郎=兄さんと気付く早さとイイ、「なんだかこの寂しいところに兄さんが居そうな気がする…」って、唐突だろ!と突っ込み所が多いキャラ。 姿は良し! 母娘が籠に乗って夜の峠を越えて行く場のシルエットと提灯の灯の場はと~っても綺麗で印象的でした♪
でもって肝心の獅童さん@番場の忠太郎は…う~ん、う~ん…特筆すべき事はなし。 何故このタイミングで博多座で上演するんだろう? 叔父・萬屋錦之介さんが映画で主演されてたから「いつかは」と思っていたのがこのタイミングなのかな? 今月は初役が5役という獅童さんですが(そりゃ歌舞伎に出てナイからな!)、古典でもっとチャレンジすべきお役が、演目があったんじゃナイかなぁ~。
歌舞伎公演を観る機会が少ない博多で、わざわざ新歌舞伎を夜の部だけで2本もかける演目構成が謎です。 謎すぎます~。 古典が観たいんだよ、古典が!

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