橘菊太郎劇団・昼の部【博多新劇座】

私が大衆演劇観劇デビューしたのは2007年夏。 その時の劇団がこの【橘菊太郎劇団】で、それ以来のこの博多新劇座での劇団公演(多分…)。
初めて観た!と言う事で強烈な印象が残っていたのが一番の原因ですが、森山未来、坂東亀寿、市川染五郎…に、顔や雰囲気、声が似てる!(と勝手に思って観劇中に大盛り上がり)団員さんが居て「また観たい☆」と思っていた劇団でしたので、楽しみに観劇♪
久々の博多新劇座は開場前からディープな雰囲気が漂い「そう!そう!この感じ♪」と観劇前からテンションが上がる~☆
客席は桟敷を含めて満席で、おばちゃん達の笑い声もドッカン!ドッカン! まるで通販番組や海外ドラマの“笑い屋”か?ってな笑い声がリアルで聞ける空間って…そうそうナイですもん。

本日の構成は三部。
一部は【若手顔見世+ミニショー】。 頭は羽二重のまま、襦袢姿のまま?な感じでズラリと居並んだ若手団員達の自己紹介。 これは本格的に舞台の前にある事によって「あ!さっきのアノ人」ってな感じで親近感を持って観れるという効果あり。 “中国マフィアの物真似”はナイス!
二部は芝居【出世茶碗】。 茶屋を営む夫婦が、腹を空かせ行き倒れ寸前のお薦(=乞食)姿の兄弟二人(実は大店の跡取り息子だった)に、無償でうどんを振る舞った事からはじまる物語。 恩義を感じた兄弟は各々に身を立て直し五年後に再会と御礼を果たそうと奮闘。 二人は立ち直る気持ちを鼓舞する為の品のとして、振る舞われたうどんの茶碗を茶店の主人から貰い受け…という人情芝居。
若座長・大五郎さんが三枚目の茶屋の亭主を演じていたのですが、これが上手い! 嫌みのナイ達者な演技で客席の笑いを誘う。 兄弟の兄役・良二さん(森山未来似)はスッキリ、キリリと二枚目で芝居も上手い。 弟役・浅太郎さん(坂東亀寿似)は…芝居が口跡が…残念。 奉公先の娘役は、もうちょっと初々しい女優さんが良かったかと~汗
とにかく若座長の芸達者ぶりに湧いた客席でした。
三部は【レビュー・ショー】。 演者を紹介する手天の声・進行役の独特な節回しは健在で、テンションが上がります♪
本日は筑紫桃太郎一座より座長がゲストで出演(濃すぎて…“私は”かなり苦手なタイプ汗
若座長・大五郎さんがリリースしている持ち歌では「大ちゃぁ~ん♪」と氷川きよしライブよろしく客席からコールが。 いゃ~、めっちゃ楽しい☆
舞踏ではヅカの羽扇子のような大扇子を手にした二組のカップルを従えて、女形で妖艶に踊る大五郎の舞が印象的でした。 あのアゲ嬢のような重たそうなズラで、アレだけの海老ぞりは立派! カッコイイ立ち廻りにそぐわないBGM3連発でノリノリの若座長。 ナイスで~す♪
そして…前回、フル回転の活躍だった夫美若さん(=声が市川染五郎似)は、本日は芝居での登板は全くなく、ワンマンショーも一曲のみで残念。 しかしそれは期待通りの色物でハイテンションの弾けっぷり☆ 免疫なかった人はちょっと引き気味だったようで~汗
いや~、やっぱこの劇団は粒ぞろいで楽しい♪と思った観劇でした。 ホント楽しかった☆
パソコン 橘菊太郎劇団

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