ペテン師と詐欺師 【北九州芸術劇場】

日本のミュージカル界を常に牽引し続けている2大スター・鹿賀丈史さんと市村正親さんがガップリよつに組んで話題となった2006年秋からの再演。 地方公演があるのはこの再演が初めてでしょうか?  映画【ペテン師とサギ師~だまされてリビエラ~】も観たコトがなく、この度初観劇♪
洗礼された手口で女性を虜にする凄腕詐欺師ローレンス鹿賀さん。 バイタリティと愛嬌に溢れるペテン師フレディ市村さん。 息ぴったりのお二人の軽妙なやり取りは観てなくても容易に想像出来ましたし、実際それを目の当たりにし充分堪能♪
鹿賀さんって…私、舞台ではジキル&ハイドとジャベールでしか拝見した事がナイので、このようにニコニコ笑顔溢れる明るいお役にまずは衝撃☆ Dr.と身分を偽った際、一旦舞台袖に引っ込んだかと思うと、めちゃめちゃ高い跳躍スキップで舞台中央に進み出て(すっごい笑顔)、足が不自由である事を偽った車椅子の青年(=市村さん@フレディ)の足をパッコーン☆と弾みを付けて殴打。 も~う、笑った笑った~♪
市村さんは、この所、父親役で拝見する事が多かったので、Gパンとスニーカー姿で軽やかに歌い動き回る若々しさに感嘆。 設定ではローレンスとは年齢の差がかなりある“若者”なんでしょうけど…市村さん、OKです。 客席に下りての客いじりや、ルプレヒトの弾けっぷりは“パワー120%”という印象で、その奮闘に拍手喝采☆
…で、私、実はこのお二人より3人の女性キャストに強く印象に残ったかも? というのも前段で述べたように、お二人は想像通りの範疇だったので、想像がつかなかったソニンさん、香寿さん、愛華さんの方にインパクトが。
ジャッカルasクリスティーン
ソニンさん@クリスティーンは【スウィーニ・トッド】での好演ですごく期待していたのですが…裏切らないですね~♪ 可愛いし、芝居も歌も上手いし☆ ラスト大変身~のパンチの効いた歌声は痺れました! スカッと壮快な幕切れに大きな役割を負っていると思います。 パラソルを支柱にしてクルリとターンを決めて真っ赤な唇でニカッと笑う演出。 コレ、すっごく効いてますね! 上手いっ☆
香寿たつきさん@ジョリーン・オークス。 私【M!】の男爵夫人でしか香寿さんって拝見した事がナイので「役者さんの化けっぷりって凄い…」と思わされました。 三の線もなんなくこなせる方なんですね~(そばかす可愛い!) ♪オクラホマ♪でセンターでバシバシ踊る様が妙に格好良く決まってしまうのは、さすが元ヅカ!の所以でしょう。
愛華みれさん@ミュリエル・ユーバンクス。 初めて愛華さんを拝見。 歌が…でしたが、キャラクターを的確に演じてらして、笑わせていただきました~。
あと~アンサンブルでひのあらたさんがご出演だったのですが「背高っ!顔小さっ!足長っ!」で、すぐ見つける事が出来ましたが、カーテンコールで「あれ?居ない?!」 消去法で考えると…サングラスをかけたアラブ装束男性がそうだったようで~。 タンゴを情熱的に踊るシーンが素敵でした♪
舞台美術がすごく好きでした。 特に、ローレンスの屋敷に押しかけたフレディが歌い踊るシーンで、赤ラメのナイアガラの滝のような糸幕(って言うのかな?)がヒラヒラしながら降ろされた時は「うわぁ~綺麗☆」と思わず声を上げちゃいました。 ゴージャス!
最後の最後に大どんでん返しが用意されていて、ローレンスとフレディと…観客も一緒になって「すっかり騙された~」と笑えてスカッ☆と出来る楽しい舞台でした♪
そういえば…ちょうど一年前もこの劇場に市村さんとソニンさんの舞台を観に来てたんだわ(スウィーニー・トッド

青い旗キャスト
ローレンス・ジェイムソン:鹿賀丈史/フレディ・ベンソン:市村正親/クリスティーン・コルゲート:ソニン/ミュリエル・ユーバンクス:愛華みれ/ジョリーン・オークス:香寿たつき/アンドレ・チボー:鶴見辰吾

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