博多座文楽公演【博多座】

毎年12月の博多座は【市民桧舞台の月】ですが、今年は“博多座開業五周年”という事で二日間四公演、初めて文楽公演がかかりました。 太夫・三味線・人形と人間国宝の方が4人もご出演で、ビギナーにはなんとも贅沢な舞台でした。
私は、今まで何故だか観劇の機会を何度も逃していたので“文楽初体験”となりまして、一日通しで観劇しました 客席は二階までお客さんを入れていて、昼・夜ともに補助席まで出て満員御礼! 来年も、再来年もこの人気ぶりに公演が決定したそうです。
イヤホンガイドがなかったので、パンフレットに付いていた床本集を手元において観劇しまして、ビギナーには頼もしかったです。
どちらの部も、最初に解説【文楽を楽しもう】があり、それぞれその後上演する演目に沿っての解説となっており、とても解りやすかったです。 とにかく初めて観るものばかりで「定式幕は上手から下手に開けて、下手から上手に閉めるんだ…」って事から、いろいろビックリする事が多くて忙しかったです~♪
昼の部

菅原伝授手習鑑

【寺子屋】では、沢山の子供の人形の後ろに、人形遣いの方がズラリと並んでいるのは、まだ目が慣れてなくて、とっても不思議で面白かったです 黒子さんの被り物の形も歌舞伎とは違うんですね…。 【車曳】を含めて、どの場面も歌舞伎では馴染みがあるので判りやすかったですが、やっぱり歌舞伎では絶対観れない【天拝山】は菅丞相が髪振り乱して激怒し山を駆け上ってくる様は、すごい迫力で圧倒されました。 人形なのに…あんなに表情が、感情が伝わってくるんでしょう?!
夜の部

寿式三番叟

これは歌舞伎では祝儀舞踏(っていう言葉あるのかな?)で静かに厳かな感じで観る演目…という印象しかなかったので、三番叟が踊りをサボったり、汗をふいたり…とユーモラスな笑える部分があったのに驚きましたし、これは博多座だけかもしれませんが客席から手拍子が起こった事もビックリでした! 「楽しい演目だったんだ…」
便箋【博多座往来】12/28号より
夜の部の「三番叟」では客席から手拍子まで出て「初めてですよ、日本では博多座だけですね、こんなに乗ってくれるのは」と出演者も興奮気味だった。

曾根崎心中

とにかくお初は鴈治郎さんでしか拝見した事がなかったので、と~っても楽しみでした心中を決心する…床下にいる徳兵衛がお初の足を取って喉元に当てるシーンとか、とっても色っぽくて素敵でした また、足を取ったあとに徳兵衛がお初の着物の裾を直してあげてたりする、という細かい所作もあり大感動!
そして心中は、帯を使っての上下の見得の形の綺麗な事といったら そして喉を刺して抱き合って倒れ込む…という所まであるとは思わなかったので、これまた驚きでした。
お初は一つ一つの動きが丁寧で細かくて綺麗で可愛くて仕方がありませんでした!

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