二十一世紀歌舞伎組・歌舞伎ゼミナール【エルガーラホール】

構成は一部と二部に分かれ、一部では笑三郎さん笑也さん猿弥さんが中心となって映像や実演に対しての解説トークが中心。 二部は猿四郎さんが中心となって立廻りの実演が中心でした。 残念ながら段治郎さんは欠席。

歌舞伎の【歌】とは?【舞】とは?【伎】とは?…という事から入り、実は【伎】が今イチはっきりと理解できてなかった私は「ガッテン!」でありました 立役、女形のそれぞれの歩き方の違いや、「歌舞伎ふうに笑ったら…」というような実演。 そして映像や実演での顔のつくり方。 喜昇さんがモデルとなって女形の顔をつくる実演をしてくれました 目の周りをピンク色にほんのりぼかす方法は白粉の下に塗るのと、白粉の上から塗る方法があり(それぞれの名前は忘却)喜昇さんは前者、笑也さんは後者の方法だそうです。
紅や眉などに使う墨は各人で調合して作るとの事で、特に紅は作ってから1年ほど寝かせる?そうで、好みの色を出すのにはとても時間がかかるそう。
立役の隈取りはVTRでの紹介。 猿弥さんの男之助(だったかな?)の顔のつくる様子でしたが「えらく豪快に隈を入れてるなぁ…。」と感嘆していたら…出来上がりは大層キタナイ隈でしたっ! 頑張って指でぼかしにかかってましたが…キタナイままでした。「遠くからみると判らなくて、綺麗なんだよ」って猿弥さん。
笑三郎さんは、流れるようなトークでお話されてましたが…随所に博多弁を織り交ぜながらウケてました。 が、笑三郎さんのビミョ~な髪型に気を取られ…何を話されてたかは今イチ記憶に残ってません。 すみません…。

二部は猿四郎先生の【立廻り講座】。 一部の皆さんの流れるようなトークから一変、「猿四郎さん、どこ見て話してるの~?」と見ている方に緊張ぶりが伝わってくるくらいコチコチの台本通りの固い固いトーク。 説明しながら「…って事でコレは歌舞伎の“伎”となる訳ですね。 あ、イヤ“舞”です」とか多々。
時代劇の立廻りと歌舞伎の立廻りの違いの実践が面白かったです! 猿四郎さんが、喜之助さんに歌舞伎用語で「○○やって、その後に○○。そして○○となります」と言った直後に立ち廻ると…二人の動きがピッタリ! これには感嘆でした! 「型が決まっているんで」との事でしたが、スゴかったです~。 猿四郎さんは来月博多座【南総里見八犬伝】でも殺陣をつけられるそうなので、とても楽しみになりました(しかし…猿四郎さん、笑顔が一度も見れなかったなぁ…)
約2時間の講座でしたが、今までいろいろ見てきた同類の講座の中でも、とても解りやすく面白かったです。

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