レディ・ベス(平野×山崎×未来×古川×石丸)【博多座】

本日の2回目の観劇。 8月最終日の1回、公演期間も残り1週間、という事でたいそう賑わっていた博多座です(満員御礼ではなかったようだけど)。
先日とは違うWキャスト陣のみの感想を。

平野綾さん@レディ・ベス 私はエポニーヌを観れなかったので、今舞台で初めて拝見。 “アイドル声優”としか認識がなかったので「ここまで歌える人だったんだ!」という驚きが大!(って主役に抜擢された時点で実力がある方なんでしょうが) 舞台が進むにつれ歌の上手さに慣れてくると、セリフとして気持ちが歌詞に乗って聴かせる
…というのには、まだ難があるのかな?と思ったり。 表情も常に眉間に皺を寄せたもの一辺倒な印象でバラエティーに乏しいのは残念。 しかしながら、お姫様コスチュームがとっても似合っていても可愛らしく、メアリー1世が彼女の若さと美しさに嫉妬してしまう事が納得出来てしまうヴィジュアルは強い。 男装をして男の子らしく振る舞う声色の変化はさすがの上手さ。 平野さん、M!のコンスタンツェはきっと合うだろうなぁ(観れないけど) 花房ベスは『最初から高貴な生まれを感じさせる少女であり、彼女の統治する王政は安泰であろう』という事を思わされ、対して平野ベスは『一人の少女が“運命の責任”を取って王女にさせられ、それ故に彼女の女王としての成長を見守りたい』と思わされる、という印象でした。

山崎育三郎さん@ロビン・ブレイク この役自体、存在が微妙で難しいのかなぁ? 王子様然としていので、もうちょっとワイルドな吟遊詩人的な、風来坊的な、肉感的な魅力を感じさせた方がイイような? 育三郎さん、更に目元が朝丘ルリ子ちっく。 育三郎さんならでは、の魅力は伝わらず。 蔓にぶら下がって登場時には「心配ないさぁ〜」と空耳が!

未来優希さん@メアリー・チューダー 配役を聞いた時は「吉沢さんより断然、未来さんだろう!」と思ってものすごく高い期待値で拝見したのですが…ん?あれれ? ものすごい迫力でガンガン強く前に出ては来るのですが、ただの“我の強いオバちゃん”で、女王には見えず。 意地悪義姉さんなだけでなく“ブラッディ・メアリー”と呼ばれた冷酷さも欲しいところ。 年下のフェリペ王子との対比はヴィジュアル的にも判りやすいのですが、いろいろと残念。 レミゼのマダム・テナルディエとかハマるんじゃないかな?

古川雄大さん@フェリペ 綺麗☆ 表情や雰囲気、仕草が“妖し気色気漂う一癖ある王子”感があって◎ しかしながら、歌の印象はさっぱり残らず。 乳首は平方くんに軍配(肉感的な方が○)

石丸幹二さん@ロジャー・アスカム ベスが“愛か?責任か?”と悩む中、静かに力強く諭す様に説得力あり。 和音美桜さん@アン・ブーンとのそのデュエット(っていうのか?)が、すっごく良かった! でも…これも石丸さんじゃなくても、な配役。

それから、前回書き忘れたのですが…笠原竜司さん@首切り役人の筋肉美、スゴイ! 各公演地でもあの筋肉を保つべくトレーニングされてるんでしょうね〜。
そして、二幕冒頭の曲は…なんであんなに演歌的で“ムード歌謡”っぽいのか?!