CATS【キャナルシティ劇場】

福岡キャッツは1990年4月から約7か月にわたりシーサイドももちにテント式仮設劇場を建設して上演したのが初演で、私の初キャッツはこの時♪ そして今回が4度目のロングラン上演。
1996年に全国初となる劇団四季の常設専用劇場「福岡シティ劇場」を開場→2010年5月に専用劇場としての公演を終了。その後「キャナルシティ劇場」と名を変えた同劇場で、2017年から専用使用が再度開始→2022年5月末終了…という経緯もあり「何度観ても苦手演目な事に変わりはナイけど、専用使用が最後なら”日本初演38周年記念 特別カーテンコール”がある期間に久々行っとくか」と観劇。

開演前に自分の席から舞台セットの撮影はOKでしたが、個々のオブジェの撮影はNGの為残念!! セット恒例「ご当地ゴミ」は24種類・34点との事ですが…福岡タワーのチケット、めんべい、博多通りもん、鶴乃子、ニモカ、オープントップバス、チロリアン、しゃぼん玉せっけん、その他何がありました?

感染対策で観客に関する舞台演出が少し変わっていたようですが、久しぶりすぎるキャッツに「えっ?こんなシーンあったっけ?」という驚きや「あぁ、そうだった、そうだった」という思い出しに忙しい。臨席の人は今舞台かなりの熱量を持ったリピーターとみえ、拍手のタイミングや大きさの熱量がハンパなく「この人にとっては今舞台が思い出のベストキャストになるんだろうなぁ」と、今キャスト表で織笠さんと上川君しか名前知らない事に愕然としながらの自分を省みる…。

かつてキャッツマニアの友達と『キャッツメイクの俳優』と、歌舞伎好きの私が『隈取りの歌舞伎役者』どっちが判別が容易か?という論議を思い出す(双方譲らず)
「やっぱりキャッツよく解らん」といういつもの感想は持ったものの、久々のバリバリのダンスと安心出来る歌唱力の舞台に「観て良かった!」と劇場を後にした。

劇場
キャナルシティ劇場
日時
2021.11.9(火曜日)/18:30〜
キャスト
グリザベラ:織笠 里佳子/ジェリーロラム=グリドルボーン:小野 実咲季/ジェニエニドッツ:田代 美里/ランペルティーザ:長谷川 彩乃/ディミータ:円野 つくし/ボンバルリーナ:佐藤 友里江/シラバブ:柴本 優澄美/タントミール:間辺 朋美/ジェミマ:平井 佑季/ヴィクトリア:小島 絵里衣/カッサンドラ:吉村 菜奈子/オールドデュトロノミー:橋元 聖地/アスパラガス=グロールタイガー+バストファージョーンズ:中橋 耕平/マンカストラップ:金本 泰潤/ラム・タム・タガー:上川 一哉/ミストフェリーズ:押田 柊/マンゴジェリー:蔦木 竜堂/スキンブルシャンクス:田邊 祐真/コリコパット:一色 龍次郎/ランパスキャット:森 健心/カーバケッティ:河津 修一/ギルバート:後藤 旭/マキャヴィティ:文永 傑/タンブルブルータス:松永 隆志

おしまイムズ、吹き抜けよ永遠に!【IMSホール】

イムズの開館は1989年。 オープン当日は大学から帰路の寄り道でIMSに足を踏み入れた日は鮮明に覚えており、あの日から32年も経っていたのかと驚く。
金ピカタイルの八角形の建物、大理石の入り口、地下2階には九州初で登場したスパイラルエスカレーター。その地下2階から8階までの約40メートルの吹き抜け。さらに12〜14階のレストランフロアも吹き抜けエスカレータや階段でぐるぐる登っていけるステップフロアの贅沢空間イムズ。 今みても斬新なデザインと常に新しいイベントを展開する様は老朽化という言葉のイメージにはほど遠く 「なんで閉店すると?!まだ十分キレイやん!!」と福岡県民なら誰もが驚いたであろう2019年1月9日に発表されたIMSの閉店の発表。 そして「手前の愛眼ビルはどうするとかいな?」というこれまた共通の疑問は持ち続け、その日は遠いようでアッという間にくるんだろうなぁ…と思っていたら、やっぱり!!

残念なことにコロナ渦にあって、名残を惜しんで見納めの為に足繁く通うことも出来なかったけど、今年に入ってよく通利用していたレストランにはお別れ飲食が出来、大学生時代バイトで入店していたイムズホールには今回のギンギラ公演で最後に足を踏み入れることが出来、私なりのお別れが出来ました。
22年度中に新しいビルの建設工事を開始。24年末までの完成予定とのことですが、これまたアッという間なんだろうなぁ。

「地元の人にしかわからない芝居」を公演するギンギラ太陽’sは、劇団主催者・大塚ムネト氏がIMSの許可なく勝手に制作して人気得た“IMSマン”から派生し代表作となった『流通戦争もの』。
正式名称=Inter Media Stationであることからこれまで存在しなかった“何か”を天神から発信する「情報発信基地」としての役割を担っていたこその懐の深さだったとのことで、IMSの許しがあったこそのギンギラ太陽’sの今がある!!と言っても過言ではないらしい。 
そんなIMSの誕生秘話から、それを取り巻いたかつての天神流通戦争、それに続いた博多駅周辺の変貌、そしてこの度、まさかのIMSまで巻き込まれた天神ビッグバン。 姿を消していった、あるは名前を変えた懐かしいビルの数々との再会に喜び、知らなかった歴史への気付きに驚く。 他の百貨店やファッションビルは誕生から現在に至るまで、当初のコンセプトから時代に合わせて生き残りをかけて柔軟に(不本意ながら?)対応し、変化しているけど、IMSは誕生時からそうとう尖っていた為か一貫してそのスタイルを貫き通した感がある事に、今回の芝居を観て気付かされた。

芝居の感想よりもIMSの思い出語りになってしまった観劇レポート。 何卒ご容赦!!

イムズは終わる。
イムズは続く。

キャスト
大塚ムネト・上田裕子・杉山英美・宗真紀子・福澤究・大城真知・松尾佳苗・関岡マーク
劇場
イムズホール
日時
2021.8.25(水曜日)/18:00~

氷川きよし劇場コンサートツアー2021【博多座】

福岡出身なのに何故に博多座公演に出ない?!…博多座開場以来ず〜っと謎だったその謎は解けることはなかったけど、とりあえずこの度“博多座初お目見え”の氷川きよしさん。
で、何故に今のタイミングで二日間だけ?…と謎はまだ残るけど、とにかく待ってました!!

演歌歌手の座長公演は、お芝居+歌謡ショーという構成が多いけれど、今回はタイトルにあるようにコンサートツアーゆえに歌一本。 これまでの舞台を観ていたファンの方は「あぁ、あの舞台の時のアノ歌ね」と懐かしく聴いたでしょうけど、私にはほぼどの歌も初めましての曲ばかり。
しかしながら博多座で久々のコンサート形式の演目に参戦し、やっぱり生の舞台はイイね♪という気持ちを新たにし、目にも艶やかな彼の姿も含めて堪能。 そして結構トークが多くて達者な話芸にも驚きました。

アンコールに期待した【限界突破×サバイバー】は聞けなかったのが唯一の心残り。 博多座登板、またお待ちしております!!

キャスト
氷川きよし
劇場
博多座
日時
2021.7.7(水曜日)/17:00~

ロボット・イン・ザ・ガーデン【キャナルシティ劇場】

制作が発表された時から遠征を検討したくらい凄く観たくて…でもこのご時世で断念して…ライブ配信時は予定が合わず…。 で、涙を飲んでいたら、思いのほか早くこの度の福岡公演で歓喜。しかも多分、ほぼ初演メンバーでの上演でこれまた歓喜。
公演期間中、まん延防止等重点措置の発表があり、上演が中止されてるのでは?とドキドキしていましたが、無事観劇に至りました。 劇場内はいたく関心するほど神経質までにウィルス対策がされており、さすが日本、最大規模の演劇集団・劇団四季!!

感想。すぐにでもまた観たい!! と、帰宅後に公演期間内に次回のチケットを取るべくスケジュールを熟考しましたが…このご時世。一度でも観れたことに感謝して、泣く泣く断念。このメンバーで次回観れることはナイだろうけど…あ〜、もう一度観たかったなぁ(と、諦めが悪いけど)それほど素敵な作品!! 今後繰り返し上演される劇団の代表作になるんだろうなぁ。 四季にしては珍しく、開演前の舞台撮影はOK。(夢醒めのロビーパフォーマンス以外で他にはナイですよね?)私、会場に行って初めてポスターのイラストが大好きなイラストレーター酒井駒子さんによるものだと判ってビックリ!!

ロボットの操作は文楽みたいに人形の後ろで複数人が操り(左右を各々二人が担当)、しかもセリフも言うというもの。 文楽は主遣い、左遣い、足遣いの三人操作だし、声は義太夫で分業だから、それよりも大変?!
演者さんが男女で背丈の差が大きかったので、更に姿勢が大変そうでした。歌うし!踊るし! やっぱり文楽みたいに、途中から黒衣さん的に操られるロボットしか視界に入ってこなくなるもんなぁ。
今作品、今までの劇団四季作品にはナイ「新らしさ」を感じるところが多々。演出しかり、歌やダンスしかり。オリジナルで、近未来で…という設定故、ということも作用しているのかも?ですが、これからも劇団四季オリジナル作品が作られていくであろう転機的な作品になるのでは?と思わされた良作☆

この観劇をした後日、嵐の二宮和也さん主演で映画化が発表!

キャスト
ベン:田邊 真也/タング:斎藤 洋一郎・長野 千紘/エイミー:鳥原 ゆきみ/ボリンジャー:野中 万寿夫/カトウ:萩原 隆匡/リジー:相原 萌/ブライオニー:加藤 あゆ美/コーリー:カイサー タティク/デイブ:長手 慎介/ロジャー:五十嵐 春
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2021.5.8(土曜日)/17:30〜

劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~【キャナルシティ劇場】

かつて【Song & Dance 2】にハマって、バカみたいに劇場に通った過去のある私にとって、このコンテンツはいつも期待大なシリーズ!! だけど、なかなか観劇の機会に恵まれず、今公演もコロナの影響で半分諦めていましたが…観れました♪ そして「アレも観たい」「コレも観たい」と久しく観劇していない、特に四季オリジナルミュージカルの数々をひどく恋しく想いました。

【夢から醒めた夢】がすごく響いたのは何故だろう? 一番好きな【ユタと不思議な仲間たち】がなかった事にガッカリしていたら、アンコールで☆ やっぱり外せないでしょう!! 『生きているって素晴らしい』は、コロナ禍の今だからこそ、なおさらイイ歌詞だ!!とジーンとくるものが。 周りの迷惑になるので、心の中で思いっきり一緒に唄いました。 

キャスト
味方隆司・笠松哲朗・千葉晃大・青山弥生・坂井菜穂・原田美欧・飯田達郎・坂元 駿・ツェザリ・モゼレフスキー・東 沙綾・杉野早季・牧 貴美子・飯野おさみ・佐久間 仁・山下啓太・大石眞由・谷原志音・松元恵美・大鹿礼生・清水大星・吉田功太郎・川口侑花・林 美菜子・三代川柚姫・大空卓鵬・新庄真一・立崇なおと・小島光葉・早水小夜子・森田美穂・帶津翔太・鈴本 務・分部惇平・近藤合歓・原口明子・山崎遥香
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2021.3.20(土曜日)/17:00〜