舞台『黒子のバスケ』THE ENCOUNTER【サンシャイン劇場】

バスケは全く興味ナイんだけど、何故だか【黒子のバスケ】、すっごく好きなんです。  キッカケは「黒子って…?」という歌舞伎好き故のキーワードから引っ掛かり、アニメ→漫画でハマった…という経緯。 常々“2.5次元ミュージカル”も気になっていたところに『黒子のバスケの舞台化!』で、振付が川崎悦子さんとあらば、「これは遠征決定!」(この舞台は2.5次元…とは違うのかな?) 途中、群舞のような(あくまでも“ような”)ダンスが入っていたけど(皆、硬い…)演者が唄う訳ではナイので、ミュージカルの位置付けではナイのかな。

あまりの席の悪さと高額手数料のローソンチケットの販売手法に不満タラタラ、チケット購入後に『千穐楽・ライブビューイング』が発表され、地元映画館で観れるというオチまで付いて、遠征前にテンションただ落ちでの上京でしたが…結果、満足な観劇でした♪

驚いたのは客層。 98%女子! 女子! 女子! その中でも、多分、私が最年長だったのではナイかと〜。 考えれば演者はイケメン揃いで、皆さん、どうやらアニメキャラの具現化という事で夢を壊さない為か?、体毛を処理していらっしゃるようで…お肌ツルッツル(気になったのはソコ!)
きっと一番キャスティングが難しいであろう黒子テツヤ役が、アニメで声を担当している小野賢章さん、という事が功を奏しているようで、他も全て違和感ない絶妙なキャスティング。 特に田野アサミさん@相田リコはドンピシャ!!(この中にあって小野賢章さんがちょっとオジさんに見えてしまった事は秘密)

ストーリーは最初の出会いから、誠凛高校vs桐皇学園高校で敗退し「もっと強くなって次は絶対勝つぞ!」と、新しい光×影が誓い合うところまで。 原作を忠実に追った展開に、観客は“お気に入りのアノ場面”が目の前で展開される事に大いに湧きます。 バスケの表現は、実際のボールとゴールや光と音で実にうまく表現されていて感嘆! 大道具の出し入れ+その他大勢を担う“エンカウンターズ”の活躍は舞台作品の特徴で、黄瀬ファンの女子どもの黄色い声やウキウキ具合に爆笑! 緑間のラッキーアイテム“狸の信楽焼”は、演者が大きな被りモノをした巨大なもので、無言で動いていたのが面白かった! お好み焼きの表現もしかり!

原作はこの後も続いてるから続編への期待もしちゃうけど、紫原くん役なんて背格好から探すのが大変だろうなぁ…。
ともあれ、初めて“漫画原作の舞台化”を観劇、という体験をした満足遠征でした♪

劇場
サンシャイン劇場
日時
2016.4.20(水曜日)/19:00〜

美女と野獣・初日【キャナルシティ劇場】

福岡での上演は10年振りですって?! 上演決定のニュースを耳にした時、とにかくビックリ…あんなにバカみたいに通った公演から、そんなに年月が経っていただなんて…愕然。 先日の引越しの際、自分でも呆れる当時のチケットの束を思い出処分したところだったのに、また増えるの? 半券、たまっていくの?
初日は入り口から真っ赤なバラがズラリと並んで、お洒落に着飾った招待客もわんさと居て華やかな雰囲気。  キャナルシティ劇場になってから、2F客席ロビーにモニターは無くなってたけど、【ガストン酒場】のミニセットが組まれて写真スポットがありました♪

歌詞はもちろんの事、もうセリフも言えるくらい知っている演目だけど、こうして久し振りに(10年前の福岡公演の後、広島と東京でも観劇した)観劇すると…ビックリ!思いがけず泣いてしまいました!! 改めて「良よく出来た演目だ」と何度も再認識させられました。

北澤裕輔さん@ビーストは初めて拝見したのですが、2階席からの観劇だったからか、体型も相まってこじんまりした感じで怖さや威圧感が薄いものの、滲み出る優しさが前面に出る印象。 城を飛び出したベルの怪我を治療してあげる様とか積極的! しかし、やっぱり王子ヅラは誰が演じてもなかなかハードルが高いようで…。
平田愛咲さん@ベルは10年前、この劇場でBBを観ていた福岡出身の方だそうで!(私も観てたんだけどなぁ)  歌に全く心配がなく、これからの進化に期待大!(残念ながら彼女のエポニーヌは観ていない)
一番の喜びは種井静夫さん@モリース!! 可愛い☆かわいい♪カワイイ! まん丸でマンガのキャラクターが抜け出たみたいなパパ! 歌うと一気に威厳+荘厳な感じさえ…なんですが、カワイイ!

他のキャストは、またの観劇時に。
そして…カーテンコールは慶太が劇団を去ってもスタイルは変わらないのね。

キャスト
ビースト:北澤裕輔/ベル:平田愛咲/モリース:種井静夫/ガストン:髙橋基史/ルミエール:岩城雄太/ルフウ:村山 剛/コッグスワース:青羽 剛/ミセス・ポット:遠藤珠生/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:小川美緒/チップ:松木菜美/ムッシュー・ダルク:川原信弘
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2016.3.13(日曜日)/13:00〜

放浪記【博多座】

森光子さん主演の放浪記を博多座で過去2回観劇しましたが、ストーリーがあまりにも暗く、観劇後にど~んよりした気持ちを引きずる作品なので、もう二度と観ることはナイ!…と思っていましたが、主役の芙美子をバトンタッチで演じるのが仲間由紀恵さん、とあらば「ここはマルッと観なくては!」
博多座初お目見え、私も“初・生・仲間由紀恵さん”、作品の印象も変わるのでは…と期待して観劇。

仲間さん主演という事で、周りのキャストもガラッと若返えって、以前感じた…もっとジメッとした湿気のような、救いのない僻み根性のような、人間の荒んだ気持ちを広げてみせられるような色は薄れていた印象。 それでも、舞台転換の合間にスクリーンに写し出される写真と朗読される詩に、何度も暗い気持ちに引き戻されるのだけれど…。 羽場裕一さん@白坂五郎が口にする「芙美子の詩はゴミ箱をかきまわして、ぶちまけたような作品」というのは、ウマイこと言うなぁ…と。 この詩に触れると、救いのナイ深みにどんどん沈んで浮上出来ないような暗い気持ちにされられます。

仲間由紀恵さん@林芙美子は、カラッとした陽の部分は弾ける感じで公演。 作品名物“でんぐり返し”→“側転”のシーンでは、喜び爆発の様子を体いっぱいに表現している様が自然でイイ感じ☆ だけど芙美子がブサイクな女性として揶揄される様には、どう見たって美人なだけに説得力がナイなぁ〜!
若村麻由美さん@日夏京子は好演! 私、大好きな女優さんでもあるので多少贔屓目ですが、この役柄にすごくハマってる! 次々と変わるファッションも目に楽しく、全体的にどんより〜としたカラーの作品の中にあって、鮮やかに華を添える感じ。
村田雄浩さん@安岡信雄が好演で、彼の提供する笑いに随分救われました。 窪塚俊介さん@福地貢は、体も精神も病んでいる様が見事に表現されている暴君ぶりで印象深かったです。 他の主なキャストは永井大さん@藤山武士福田沙紀さん@悠起

作品の全体的な感想は「どうしてこんなに暗い作品が何度も再演を重ねる人気作なんだろう?」と私の理解の範疇を越えるものには変わりはありませんでした。

劇場
博多座
日時
2016.1.23(土曜日)/16:30〜

壽初春大歌舞伎・昼の部【歌舞伎座】

 💡 廓三番叟
三番叟で廓?…とは“廓の情趣に仕立てた三番叟”との事。 朝イチに華やかな舞踏。 孝太郎さん@傾城千歳太夫種之助さん@新造松ヶ枝染五郎太さん@鼓持藤中

 💡 鳥居前
児太郎さん@静御前! 記憶よりも、また更に背が高くなった印象で、かなり膝を折っての奮闘ですね。 やはり女形で進まれるんでしょうか? 表現はおかしいかもしれませんが“とっても真面目な静御前”でした。 そして私的に“小忌衣が似合う男No.1”の門之さん@助源義経。 「良きに計らえ」感がすっごく似合うと思うんですよね〜。 児太郎さんとの共演は初めて拝見したので、目に新しい!  そして松江さん@逸見藤太って!こちらも初めて拝見したかも? キビッキビッと小気味良いです。 橋之助さん@佐藤忠信実は源九郎狐彌十郎さん@武蔵坊弁慶

 💡 梶原平三誉石切
私的「まぁ〜た、これかよ!演目」のひとつ。 石切梶原って、どこがそんなに人気でこんなにまでかかるのか不思議で仕方がナイのですが…座を組んだ時に、役者の配役バランスが良いでしょうか? 吉右衛門さん@梶原平三景時に何の不満もナイし、拝見すればそのひとつひとつの型に見入るのですが。 芝雀さん@梢は可憐でいながら、結構お父さんを雑に扱うのがツボ(なんとなく)。 雀右衛門を襲名されたら、もう演じないかもしれないですね? 歌六さん@六郎太夫は、歌六さんってすっかり爺役者になってしまって…もっとスッキリと男前の、あのイイ声が響くお役で久しく拝見してない。

 💡 茨木
玉三郎さん@伯母真柴実は茨木童子!! でもって鴈治郎さん@士卒運藤もご出演だったというのに…帰りの飛行機の時間の都合で、観劇叶わず。 かえすがえすも残念無念〜!

濱田めぐみ20周年記念コンサート【EX THEATER ROPPONGI】

過去の濱田さんのライブの際には…迷いに迷って…他劇場での上演演目と上手く絡められる日程でナイことで遠征を諦めてきましたが『20周年記念コンサート』と銘打っちゃったら、これは行くしかないでしょう! と、いう事で六本木に足を運ぶのも、何年振りか判らないほど久し振りで、激しく“おのぼりさん”状態でEX THEATER ROPPONGIへ。
自分が無事チケット確保してから、売れ行きとか全くチェックしてなかったけど、満員の会場にビックリ☆ 追加公演があるくらいだから…そりゃ、そうでしょうけど〜、客層は全体的にちょっと高めなうえ、男性比率も結構で、これまたビックリ。

オープニングは一輪の赤い薔薇を手にグリーンのドレスで上手より登場。 ♪決めたのよ〜「ベルか!BBか!わが家か!」で、すでにテンションMAX! 私、濱田ベルは観た事がなかったし、音源も耳にした事がなかったので、感動ひとしお。 青いあのコスチュームで、あの部屋に閉じ込められたベルが見えましたよ! 一瞬にして、BBのあの空間に連れて行く濱田さんの歌声に改めて感涙。 3月に開幕する福岡BBへの楽しみの助走となりました〜♪ また四季の舞台で一番最近に観たCFYの【Someone to Watch Over Me】が聴けたのは嬉しかった! ポリーがそこに居ました〜、心に染み入りました〜(あっさり某ポリーは上書きされた)。  

…と歌は全てにおいて、ナンバー毎にその演目とそのキャラクターに切り替わり『耳が幸せ!』で、改めて『濱田さん、やっぱ凄いわ!大好きだ!』と心が震えました〜。 劇団四季在籍15年間で11キャラクター(アイーダは約1000回だって!)、退団後5年間で11キャラクターを演じたそうで、残念ながら退団後の東京中心の舞台はあまり追えてナイので、初めて耳にするナンバーも多いものの、キャラクターが伺える表現力に感嘆! 「これからの舞台もず〜っと追い続けたい」と強く思ったライブでした。

…で、MCは…というと、がらっぱちな姉さんぶりで、話の着地点が見えずハラハラしましたが、『とにかく感謝してる!』『私には舞台しかない!』という強い気持ちは伝わってきました。
私が観劇した回のゲストは笹本玲奈さん(沼尾さんが観たかったよぉ〜、わぁ〜ん!)。 淡いピンクのロングドレスでお人形さんみたいな玲奈ちゃんは、3月に控えているジキハイの【その目に】と、レミゼの【On My Own】を熱唱。 可愛い!上手い! でも沼尾さんが観たかった!

そして【シャドウランド】聴きたかった…。

〜 セットリスト 〜
01.わが家(BB)
02.星と月と(Songs For A New World)
03.Someday(メンフィス)
04.星のさだめ(アイーダ)
05.あんな人が(ジキル&ハイド)
06.愚かな愛(デスノート)
07.イカれた帽子屋(アリス・イン・ワンダーランド)
08.自由を求めて(ウィキッド)
09.その目に(ジキル&ハイド) ×笹本玲奈
10.On My Own(レ・ミゼラブル) by笹本玲奈
11.How about a Dance(ボニー&クライド)
12.胸の振子
13.黄昏のビギン
14.Someone to Watch Over Me(CFY)
15.Love Never Dies(ラブ・ネバー・ダイ)
16.手をすり抜けて(マンマ・ミーア)
17.As if We Never Said Goodbye(サンセット大通り)
18.メモリー(CATS)
19.愛した日々に悔いはない(A Chorus Line)

濱田LIVE

劇場
EX THEATER ROPPONGI
日時
2016.1.10(日曜日)/13:00〜