クレイジー・フォー・ユー【キャナルシティ劇場】

かなりの回数観ていたつもりのCFYですが、久し振りの観劇に「あ!そうだった、そうだった〜」と思い出しながらの観劇となり、自分の記憶が彼方に行ってしまっていた事に唖然。 そして改めて「やっぱCFYはイイわ♪」と楽しめる単細胞の自分でヨカッタ。 何度観ても楽しめる“ザ・ミュージカル”な作品。

この日は全国ツアーのスタート公演となるうえ『劇団四季2010年5月の福岡撤退から7年を経て、2017年6月から3年間通年公演復活!』という九州の四季ファンには嬉しいニュースもあった直後とあって賑わう客席。

松島勇気さん@ボビーは歌が上手い事にまず驚き! やっぱりバレエダンサーのイメージが強く、それでもいろんな作品で歌声は聴いていましたよ、いましたが…ここまでメインでガンガン歌っている作品で、しかも主役で拝見したのは初めてだったので、ホントにビックリ! 私が一番四季の舞台を観ていた時、メインのダンサーで活躍されていた西尾さんや萩原さんも今じゃバンバン歌ってる役をされていますものね…。 しかも退団された方もチラホラ戻って来ていらっしゃいますし、数年振りに四季熱、再燃しそう…かも?
宮田愛さん@ポリー・ベーカーは細いっ! ガサツな感じが凄く良かった(褒めてます)

キャスト
ボビー・チャイルド:松島勇気/ポリー・ベーカー:宮田 愛/ランク・ホーキンス:志村 要/アイリーン・ロス:光川 愛/ベラ・ザングラー:青羽 剛/エベレット・ベーカー:松下武史/ボビーの母:中野今日子/テス:加藤久美子/ユージーン・フォダー:中村 伝/パトリシア・フォダー:西田有希
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2015.9.20(日曜日)/13:00〜

五右衛門vs轟天【キャナルシティ劇場】

劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり【五右衛門vs轟天】。 「くっだらなぁーい!大好きだぁーーーっ!」と、笑い過ぎてテンション上がった勢いで叫びたくなりました!
新感線作品を代表する二大キャラが、アクセル全開で激突☆を軸に、あのキャラも…さらにあのキャラも絡んできて『何が何やら』『どれがどれやら』。 大の大人が全力の悪ふざけを大真面目に、いろいろギリギリのラインで仕掛けてくるから「それ完全にアウトだよね?」とヤボなツッコミはなし。 笑い過ぎて、顔が痛い…。【五右衛門=全身タイツ+局部バズーカ】vs【轟天=パンティー+ブラジャー】、衣装さん、お疲れさまです。

私、新感線は“いのうえ歌舞伎”を中心に観ているので、轟天に代表される“おバカ&おポンチ”シリーズはあまり観たことがなく、橋本じゅんさん@剣轟天嘉穂劇場(2010年)で観劇した【鋼鉄番長】は体調不良で三宅弘城さんが代役だったので(池田成志さんは怪我で降板)、生の舞台では初めて観劇。 恋い焦がれていた人に「やっと会えたね」の心境。

おバカ作品ではあるものの、オープニングは例によって震えるほどカッコイイです! 大音量の【GVG☆CRASH!】をBGMに、五右衛門と轟天がそれぞれの山車に(キャラがデザインされてる)乗って登場、対立の構図! 痺れる〜! ストーリーを追って感想を書くと、とんでもなく長編になるので、役者さんに絞って。

賀来賢人さん@アンドリュー宝田は、この濃いぃぃぃぃぃ中に放り込まれて大変だったかと思うのですが、“おもしろハンサム野郎”で、血管ブチ切れそうになるほど吼えて好演。 顔ちっさ! アシタカは本気でカッコイイよ!!
準劇団員?で福岡の宝☆池田成志@ばってん不知火。 彼の動力、自家発電を助ける為に観客は事前に配布された“ばってん手裏剣”をグルグル回して応援。 なるしーが汗だくでヨロヨロと奮闘していると、松雪泰子さん@真砂のお竜が「メイク剥がれてる〜。無理したら、娘さん泣いちゃいますよ!」って。 娘さん、お父さんは今日も頑張ってますよ!
高田聖子さん@マローネ・ド・アバンギャルド古田新太さん@五右衛門の中身が入れ替わって、各々の男装?女装?が見れるのですが、古田さん…改めて「足、細っ!」 、聖子さん、【サウンド・オブ・ミュージック〜JR東海】お見事! カッコイイ〜っ!
中谷さとみさん@風谷のウマシカは、いろいろと振り切った潔さに拍手。 さとみさん、最近特に光っていると思う!

総じて「面白かった!」という感想が全てで、改めて「新感線好きだ!」という思いを強くした…って感想なんだけど、観劇レポートになってたかしら?

劇場
キャナルシティ劇場
日時
2015.7.16(木曜日)/13:00〜

六月博多座大歌舞伎・夜の部【博多座】

 💡 ぢいさんばあさん
この演目って打ち出しにかかる印象が強かったので、ここからの〜口上って不思議な感じ。 中車さん@美濃部伊織で、扇雀さん@伊織妻るんは、中車さんの襲名披露公演で演じて2回目、なのかな?  猿弥さん@下嶋甚右衛門は初役との事で、やっぱり何をやってもソツなく上手いなぁ…と、憎々しい敵役を好演。 でも…上方の名跡の襲名披露公演で、森鴎外原作の新作歌舞伎って…どうなんだろう?

 💡 四代目中村鴈治郎襲名披露 口上
下手より…扇雀、亀鶴、壱太郎、藤十郎、鴈治郎、梅玉、秀太郎、中車、東蔵。
梅玉さんが紹介役なのですが、公演前のインタビューで『紹介する役なので、真面目なことしか言えない』と残念がっていらっしゃいました。 なにか面白暴露ネタがあったんですよね? 残念!聞きたかったなぁ〜。 亀鶴さんもお正月公演からずっとお付き合いいただいてますね♪

 💡 芸道一代男
『鴈治郎の名付け親でもある川口松太郎の原作を、今回の襲名披露に合わせて歌舞伎作品として手直しした演目』との事で私、初見。 『自分の親が役者だとは知らずに役者になったという、初代鴈治郎の半生記』なので、梅玉さん@中村翫雀亀鶴さん@中村翫蔵、と劇中も役者の名前が出てくるので、ちょっと混乱してくる〜。 大向うさんも、勉強してかけないと!ですね。 劇中劇で【河庄】がかかるのもお得な感じ♪  これは、成駒家でしか上演しない演目でしょうから、次に劇場でかかるのは…壱太郎くんの襲名の時かな?  鴈治郎さん@林玉太郎後に實川雁二郎は、朴訥とした呉服屋の行商から、洗練した役者となる成長ぶりが楽しめました。 竹三郎さんが残念ながら休演の為、東蔵さん@山村友五郎

来年まで続く襲名披露公演。 4月の【四国こんぴら歌舞伎大芝居】は残念ながら遠征叶わず。 とりあえず大劇場と巡業公演は全てミッション遂行!…という事で、満足しましょう!

六月博多座大歌舞伎・昼の部【博多座】

1、2月の松竹座、4月の歌舞伎座と追っかけて「待ってました!がんじろはん!」。 ようこそ博多座へ! 博多座での襲名披露公演って、いろんな劇場をまわりに周って“一年くら経ったラスト公演”って感じが多かったので、襲名をしたその年にこんなに早くおらが街の博多座で拝見できるとは思わず感涙。 5月29日、最高気温30℃の中、行われた【船乗り込み】では、緑の上下を身につけて先頭舟で笑顔で手を振る鴈治郎さんを拝見する事が出来て、また感涙…。

 💡 播州皿屋敷
博多座では初上演! しかし、襲名披露の…朝イチの演目って、どうだろう? 扇雀さん@腰元お菊って「そんな事くらいで死なんやろ?」ってなドンと構えた印象なんですが、だから亡霊になったら絶対怖いよね〜、って感じの情念の深さを感じました。 梅玉さん@浅山鉄山の横暴さ、冷たさは真骨頂。 やっぱり梅玉さんのあの声って凄いなぁ。 猿弥さん@岩渕忠太って、猿弥さんがこのお二人と絡むのは珍しいなぁ…と思っていたら『梅玉さんとセリフをやり取りするのは初めて』との事! お化け屋敷のような、古典的なおどろおどろしい仕掛けに客席が湧きました。

 💡 連獅子
鴈治郎さんさん@狂言師右近後に親獅子の精+壱太郎さん@狂言師左近後に仔獅子の精。 親子で…というのは演じる側も感慨深いものがあるでしょうが、私にとって、この親子での連獅子は特別。 またしてもちょっとウルウル。 亀鶴さん@修験者は蟹山伏! 初めて拝見しましたが、これは絶品!面白いっ! イケボなのに顔が思いっきり道化の落差が更に可笑しみ二倍増し。

 💡 曽根崎心中
『アンコールにお応えして坂田藤十郎一世一代にてお初相勤め申し候』』です。 昨年、歌舞伎座で私、見納めたはずなんですが…あれ? すでに夏の暑さの博多で、藤十郎さん@天満屋お初、やっちゃいます! やっぱりこの人間国宝は超人的だ! 鴈治郎さんが公演前のインタビューで「襲名披露狂言ではありませんよ、皆様のアンコールに私は付き合っている立場です」って! 中車さん@油屋九平次との絡みは新鮮けど、中車さん“歌舞伎の嫌な奴”じゃなかったです、うん。 梅玉さん@平野屋久右衛門って…珍しいですよね? 実は梅玉さん、お正月の襲名披露公演にず〜っとお付き合いくださっているので、上方の演目への配役が目に新しいんですよね。 有難うこざいます!(私、ただの贔屓ですが) 安定の鴈治郎さん@平野屋徳兵衛(この人の襲名披露公演です!)

2015年・博多座船乗り込み

funa2015_c待ちに待った“四代目中村鴈治郎襲名披露公演”が博多座で!が来月2日に初日を迎えます。 その公演のPRと役者や芝居内容のお披露目の為、快晴するぎる快晴の真夏日の本日【2015年・博多座船乗り込み】がとり行われました♪ 

ここ数年は、見物に行っても流すように見ていた船乗り込みですが、今年は出発式典のキャナルシティ博多から、最後のリバレインでの式典まで全行程を並走追っかけ! 終わった頃にはサンサンと降り注ぐ痛いくらいの日差しに、ヤラれてフラフラ〜。 走った!走った!

先頭の鴈治郎さんはお一人で乗船で裃姿。 真ん丸の福々したお顔が暑さの為に真っ赤で「だるまさんのよう…」でしたが、常々「なりたかった名前を襲名する事が出来て嬉しい」と口にされいる様が、終始ニコニコと両岸や橋の上の見物衆に手を振って応える姿に表れてました。 私も“自分が応援している役者さんの襲名”というのが、こんなに嬉しい事なんだなぁ…というのは今年1月の松竹座からしみじみ思っていましたが、“おらが街全体が応援している”的なこの船乗り込みを見ると感激もひとしお☆ 「博多座での襲名披露公演が成功しますように」と祈らずにはいられません!
(ご高齢の為、藤十郎さんは前後の式典のみのご参加)

「待ってました!がんじろはん!」
「いよっ!成駒家〜!!」