コロッケ錦秋喜劇公演【博多座】

博多座座長公演二度目のコロッケさんです。
私、今年の【博多どんたく前夜祭】で偶然にもコロッケさんのステージを拝見し『これぞ“芸能人”だ!』と改めてその芸の巧みさに驚き、初めて触れる周囲への真摯な姿勢に肝銘を受けて、今公演の観劇に至りました
博多座客席ロビーは“熊本県物産展”状態(コロッケさん出身地)でワッサワッサとすごい賑わい☆ コロッケさんのお母様の教え【あおいくま(あ=あせるな、お=おこるな、い=いばるな、く=くさるな、ま=まけるな)】がプリントされた可愛いミニタオル(ショーの間にグッズ紹介あり)、終演後購入するつもりだったのに…笑い過ぎてすっかり忘れてしまった!
6日の昼の部で【博多座来場者数700万人目達成☆】だそうで、博多座おめでとうございます♪

第一部【わたくしです物語】

山本周五郎原作の人情喜劇。 今回博多座が初めて舞台化した作品だそうで、私、コロッケさんのお芝居を拝見するのは初めて、ましてや時代劇なんて!
要所要所に“らしさ”の笑いを混ぜ、ヒロインである安達祐実さんと顔の大きさの違いに笑い、小松政夫さん(書状や扇子のカンペ見すぎ!)や山田スミ子さんの定番ギャグに笑いながらも芝居にじ~んとさせられ、水町レイコさんの意外なコメディエンヌぶりに驚き…と、座長公演ではありがちの芝居劇、といえばそうなのかも…なお話でしたが良作でした。 坂上忍さんは眉毛の化粧のせいか?、言われないと坂上さんと判らない感じで…対して金子貴俊さんは“まんま”で対比が面白かったです。

第二部【コロッケものまねオンステージ】

定番☆鉄板のモノマネがこれでもか!これでもか!と繰り出され『博多座でこれだけ声を出して笑ったのは初めてかも?』な、くらい笑いました。 そして「ホント上手いねぇ~」と同行者と感心しきりの芸の数々。
公演前に『やって欲しいものまね』のリクエストを募っており、1位は福山雅治さんだったとの事。 過去テレビで1度披露されただけだそうですが、ご当地九州出身との事で…でしょうか?と不思議がっていらっしゃいました。 【桜坂】を真面目に歌ったのですが…激似! 基本、歌がメチャメチャお上手なんですよね! 私、声に集中しようと目を閉じて聞いていたら…歌い終わったコロッケさん。 「何人も目をつぶって聴いていらっしゃいました」との事。 バレバレだった…。
九州出身の芸能人】【古畑任三郎マジックショー】【3年B組金八先生ミニドラマ】等のコーナーも。 金八先生では数学教師“カンカン”こと乾先生役だった森田順平さんが今公演はご出演ですで、このコーナーでご本家登場! 森田さん、小倉のご出身だそうで客席には「ジャニーズか?!」な団扇をもった地元応援団から熱い声援が。 素に戻って客席にご挨拶されてたいたのが面白かったです。
博多どんたく前夜祭で、すでに拝見したネタも多々ありましたが、改めて「ウマイなぁ~、ホントウマイ!」と唸って、笑った笑ったショーで、帰路につくお客は皆すっごい笑顔だったのが印象的でした。
コロッケさん、三回目の博多座座長公演、お待ちしています☆
そういえば…今更ですがコロッケさんって、どうしてコロッケって言うんでしょうか?

宝塚歌劇雪組公演・フットルース【博多座】

【フラッシュダンス】や【フットルース】等の青春グラフティ的なダンス映画の公開が相次いだ当時を懐かしんで、私、3年振りのヅカ観劇。
博多座開場当時は各組規則正しいローテーションでの公演でしたが、その後何故かしら上演する組が激しく偏り出して…雪組は気が付けば轟悠さんがトップ時から11年振りの博多座登板! 11年前の轟さん主演【凱旋門】を観て「ヅカ、面白いじゃん!」と食わず嫌いの自分を反省し、それからしばらく博多座公演は毎年観劇となったキッカケの組でしたので楽しみに観劇。
お話は…「ん?こんなストーリーだったっけ?!」と呆れるほど内容覚えてなかった自分に驚き!(主演がケヴィン・ベーコンである事とあの主題歌しか記憶がぁ~)  舞台美術ではすごくパースのついたロッカールームや高架下の列車が通る様子などの表現が面白かったです。 せっかくの生オケなのに、オケピは上手舞台袖にあって演奏者は全く見えませんでした~

常々思っていたのは、ストリート系やカジュアル系の衣装時の…ヅカメイクの激しい違和感。 せめて生徒だけでも“役に見合う(その年齢に見える)メイク”に出来ないものでしょうか? いくら向こうの高校生が大人っぽいから…と言っても、ヘン過ぎる~。 顔と制服が合ってナイので“大人が頑張って高校生演じてます”的な痛さが~。 芝居後にレビューショーもあるから、あの化粧なんでしょうか?(ってこの演目は関係ナイですよね) 娘役さんの“白粉+マゼンタ5%”くらいの薄ピンクな肌色今回もやたら怖い…。
音月桂さん@レン・マコーマックは一度観てみたかった主演男役さん。 数少ない私が観たヅカ舞台の…歴代の主演男役さんには感じた事のない、元気溌剌とした陽の部分が強いパッとした明るさを放つ印象を強く受けました(役による所も大きいとは思いますが) 健全な明るい男の子然としていてピッタリだったので、逆に大歴史ロマン系ではどんな感じなんだろう?と興味が沸きました。 退団後のご活躍が楽しみ♪ 未涼亜希さん@ショウ・ムーア牧師は正統派ヅカ男役って感じの印象で、所作が綺麗。 ただ…このお二人と牧師夫人以外は歌うと歌詞が殆ど聴き取れない! 歌う本人達はノリノリなので余計にストレスが~。
今公演のフィナーレは、クールな【アイム・フリー】Ver.ホットな【ヒーロー】Ver.の2つを日替わりで、との事で私が観たソワレは前者。 大羽背負って階段から…というお約束の演出は残念ながらありませんでしたが(たまにしか観ない者にはやはりアレで『宝塚を観た』という気分になるので)、劇中練習した(といってもリピーターが多いらしくすでに振りはバッチリ☆)ペンライトを振って、1階客席は総立ちで盛り上がってました。
…でしたが~「やっぱ私はヅカに向いてナイわ」と再認識して帰途に就いた観劇となりました…

劇場 キャスト
レン・マコーマック:音月桂/アリエル・ムーア:舞羽美海/ショウ・ムーア牧師:未涼亜希/ウィラード・ヒューイット:沙央くらま/チャック・クランストン:蓮城まこと

アフタートークショー(高嶋×瀬名×平方)【博多座】

上手より高嶋政宏さん(普段着です、と紹介)、瀬名じゅんさん(バートイシュルの衣装)、平方元基さん(ルドルフ通常服)。
前回と同じくチビルドのお二人、今回は鈴木知憲くん+加藤清史郎くんからの質問に答える形で治田治さんが進行でしたが…終始、福岡出身の平方君が何かといじられていた印象。 彼は最初、稽古場ですご~く大人しかったそうでが、今では注意されるくらいよくしゃべる“いじられキャラ”?との事。
以下、質問内容から広がった話しが多かったので『どの質問にどの答えだったか』というのが、かなりあやふやです(こんなやり取りがあった…という雰囲気でお許しを)

Q 高嶋さんはシングルキャストですが、何が大変ですか? 怪我とかしませんか?
? = 帝劇公演で残り4回で千穐楽、となった公演時バートイシュルで荷台からシシィを抱えて下ろす際に肉離れした。 ステージ上の近くにいたキャスト各々に「肉離れした」「肉離れした」と耳打ちして回って袖に引っ込むと車椅子が用意されており…さすがのチームワークで感激!(今年の名古屋公演でルキーニ1000回だそう) 公演終了後タクシーで病院へ移動中、東宝のお偉いさんから電話で「痛いでしょ?あと少し頑張ってね」と非情なお言葉があったらしい。
= 別の作品でやはり足の筋系の怪我をしたらしく、その時も東宝の人から同じような電話あり。
= 今のところ名前の通り“げんき”です!

Q ラーメンは食べましたか?
? = 博多座に来る度に地元の有名ラーメン店を巡ってるが、今回は今更ながらあの一蘭に行った。 うどん屋も開拓中で…と、熱く語る。 情報は毎朝【ももち浜ストア】を見て仕入れてるとの事。 今回は雑誌の占いに“痛風に注意”と書いてあったので、もつ鍋は食べていない(瀬名さんからかなり突っ込まれてた)
= 実は…地元の人間ってもつ鍋ってあまり食べないし、屋台にも入らない(客席に同意を求めると多くの賛同が。私もそうです)観光客の方が盛り上げてくださって人気が出たイメージなんで、店とかあまり知らない。

Q 卵3個とオレンジ2つで暮らせますか?
= 絶対無理! でもマチネ~ソワレと続く公演時の時はプロテインしか飲まないことも有り。 博多にはペットの犬を連れてきているので、ワンコの食事作りの為に公演後はウィークリーマンションに直帰する為(ペットOKな物件は品薄で探すのが大変だったらしい)博多の美味しい食事処に行けていない。
? = 今滞在しているウィークリーマンションは奥様シルビアさんチョイスの物件との事で、屋上にジャグジー付き、1階にはミネラルウォーターの給水所があり快適生活♪だそう。
= 三食付きの自宅通勤。 「博多の美味しい食事処ならお任せください!」 平方くんのお父様が明太子パンとガーリックパンを楽屋差し入れた事があり、高嶋さん+瀬名さんに大好評。「また宜しく♪」「父に言うときます(←博多弁)」

Q 一番重い衣装と鬘はどれですか?
= 衣装は一幕ラスト、鏡の間のシーンでの白いドレス。 鬘は戴冠式での王冠+鬘でかな~り重いとのこと。
三択クイズです。 マダムヴォルフの館でマリーはなんと叫んでるでしょう?
答えはフランス語で「いらっしゃいませ」の意味。 出題者の清志郎くんは「べっこう飴」と聞こえるそうです。
最後にお一人づつご挨拶があり、平方くんが…これはトークショー全般においてなんですが「とにかく地元で公演出来る嬉しさ爆発!といった…ちょっと舞い上がってて会話が上手くまとまらない感じがほほえましかった」です。

エリザベート(瀬名×マテ)【博多座】

もういい加減飽きが来ていた感のあるエリザベートでしたが…今日は主要キャスト中、寿ひづるさん@ゾフィー以外は初めて観るキャスト揃いだったので、久し振りに味わう観劇前のワクワクした気持ちで臨みました♪(東宝の思うツボだな) 一番の楽しみは久し振りに新キャスト登場でWとなったフランツ・ヨーゼフの岡田浩暉さん(って私は禅ファンですが)
以下、各キャストについて。
岡田浩暉さん@フランツ・ヨーゼフ イイ! すっごくイイ☆ 謁見の間では『皇太子がそのまま大きくなって皇帝陛下になったのね…』と、その面影が残るような青年っぷり。 母親のゾフィーの手のうちで転がされている感がものすごくあって「しっかり!」と応援したくなる。 全体を通して、わりと感情を露にするタイプのフランツで「解りやすい~♪」 エリザベートさんよ、こんなフランツのどこがそんなに我慢できなかったのさ?と思ってしまう好人物のようであり。 【HASS】前の親子喧嘩では、バンバン息子にぶつかってて新鮮でした☆ 岡田さんの声って高いイメージがあったので、今回はその歌声に驚き、改めて「歌ウマ~♪」と聴き入りました。  これからの更なる進化を拝見するのも楽しみです。

瀬名じゅんさん@エリザベート 強い。 ひたすら強い。 一幕ラスト、鏡の間での白いドレス姿は勇ましく、戦闘服のよう。 「このシーンでそのボリョームで歌う?話す?」と驚く事度々で、とにかく我が強いキャラクターが更に強調された印象を受けました。 あんな力強い【ルドルフの葬儀】と【夜のボート】って…。 ♪…ゾフィから取り返してみたものの、自分の手では育てず人に任せきり~♪で完全に「やっぱエリザベートって人として嫌い」と再確認。 これだけ主人公に全く共感出来ないのに、何故この作品自体はこんなにも好きなんだろう?と毎回不思議になります。 娘時代が無理なくキュートでした。
マテ・カラマスさん@トート ウィーン版のトートがまさか日本版に出演、しかも地方巡業までしてくれるとは!という驚きと期待で拝見。 基本的に歌が上手い方って耳がイイんでしょうね? 歌に日本語の違和感は殆どなく、彼独自のアレンジがすごく新鮮で聴いているのが楽しい♪ セリフとなると…それは劇団四季開口法で鍛えた耳を持っている私、全く問題気になりません(ってかむしろ四季よりも自然なセリフまわし!) よりロック色の強いトート、とにかくいろいろが新鮮で魅入りました。 一幕最後、鏡の間の最後、ポールダンサーのように悩まし気に扉にもたれている姿がツボでした。 蒸し暑い日本の夏に、遠い異国の地に長期間、しかも西の端まで…有り難うございました♪
平方元基さん@ルドルフ 皇太子は、これで福岡が2人も輩出した事になりますね。 歌がすごく安定していて、聴いていて心地イイ~! 見た目なのか?演技なのか?やたら落ち着いた皇太子に見え“孤独に一人悩める皇太子”感はあまり感じられず。 今後、他の作品でも拝見するのが楽しみ。
今期のマダム・ヴォルフのコレクションの皆さん、おみ足がメチャメチャ綺麗! M字開脚パッカァ~でも、と~っても綺麗で見とれちゃいました☆
新キャストがズラリで目に新しくても、贔屓が出ていても「やっぱりちょっと飽きたな」と、今公演2回の観劇を経て思ったのは事実。 400年近くも同じ演目が上演されている歌舞伎にはそんな事は感じナイんだけどなぁ…。 ミュージカルも古典作品になればそうなるのかな?
感想が長くなったので【アフタートークショー】は別記事に改めます。

劇場 キャスト
エリザベート:瀬名じゅん/トート:マテ・カラマス/フランツ・ヨーゼフ:岡田浩暉/ゾフィー:寿ひづる/ルドルフ:平方元基/少年ルドルフ:鈴木知憲

アフタートークショー(春野×石丸×石川)【博多座】

夜の部終演後、治田敦さん(@グリュンネ伯爵)の司会で、春野寿美礼さん石丸幹二さん石川禅さんが登壇。
冒頭の挨拶では、博多っ子の血湧き肉踊る夏祭り【博多祇園山笠】(この日は“追い山ならし”)を横目に来場した観客に御礼。 私はお櫛田さんで4番山まで見届けてから博多座に行ったんだけどね。 やはり他県の方には、締め込み姿の群衆が奇異に映るんでしょうね? 必ず「尻・尻・尻がぁ~」という言葉を耳にしますが、治田さんも。 でも“ふんどし”というと山男衆に怒られますばい。 あれは“締め込み”と言います。 子供の頃から祭りに親しんでいる地元民は、な~んの抵抗もありませんが…だって、綺麗やろ?
博多座サブちゃん公演に触れるなど前置きが長くなっていると、下手ドアから禅さんがヒッョコリ顔を出してニッコリ。 タドタドと上手席に進み出て…春野さん、石丸さんが続いて着席。 春野さん、石丸さんはお二人とも寝室のシーンの衣装に、禅さんは一幕最後の衣装で「二人とも仲イイね!」と一人だけ違うのでスネてるご様子。
ちびルドの山田瑛瑠くん坂口湧久くんからの質問に答えるという形で進行

Q 犬と猫、どっちが好きですか?
春・丸・禅 = 犬(自宅又は実家で飼っている)
Q お休みの日は何をしてますか?
= 先日の休演日に自分で調べて温泉地に行ったが、地元民の為のスーパー銭湯みたいな所で失敗した~(私らしいとの事)。
= 美味しい食材を求めて街を徘徊。 象印“おかゆメーカー”をホテルに持ち込んで炊いてる。
= 太宰府天満宮に行って梅が枝餅を食し満足♪
Q 俳優になりたいと思ったのはいつですか? 辞めたいと思ったことはありますか?
= 【志】中3?で初めて宝塚に接し「私はあの舞台に立ちたい」と思った。 【辞】2番手、3番手を経験せずにトップになったので「周囲に認めてもらえるように5年間はやってみよう!」と自分の中で決めて務めた為、宝塚時代に辞めたいと思ったことはナイ。
= 【志】声優になるつもりが当時は専門の養成所がなかった為、新劇系の劇団に入団。 ミュージカルはミスサイゴンが初めてで、人前で歌う快感に目覚めてそれから研鑽を積んで今に至る。 【辞】5年前と同じダメ出しをされた時。 その間成長をしていなかったのかと酷く落ち込んだ。
= 【志】歌を唄う仕事に就きたくて劇団四季へ。 【辞】歌しかやってこなかったので、とにかくダンスが大変で苦労した時。(CAT’Sが顕著だった様子)
Q 舞台で困ったことはありますか?
= 書類にハンコを押すシーンで勢いよく飛ばしてしまい、皇帝である事を忘れて“石川禅として”慌ててスタコラ拾いに行ってしまい、家来から注意された事。
グリュンネ伯爵が「バート・イシュル行きの“バス”がお待ち申し上げております」とミスった時、笑いをこらえるのが大変だった。 彼を“将軍”と呼んだ事もあり。
Q お化粧にはどのくらい時間がかかりますか?
= 劇団四季【美女と野獣】で野獣を演じた時に匹敵する1時間くらい。 「あれも大変でしたからねぇ~」 マニキュアを2回重ね塗りして…手の甲にキラキラを描いて…パタパタして乾かす(女の人は大変ですね~)
個人的には、丸ちゃんと治パパの伏せたところで明白な「すぐ近くのあちらの劇場」の劇団四季時代の辛口な話しが聞けたのが楽しかったです♪(【美女と野獣】治パパ@ルフウで共演) 「いろいろありましたね~」「大変でしたね~」(爆!)
2回公演後のトークショーとは演者には大変お疲れのところでの楽しい時間ではありましたが、これが販促に繋がっているのかは謎。 とは言え、お三方の穏や~かな空気感に触れ、俳優さんも作品も更に応援したくなったトークショーでした。