モーツァルト!(中川晃教)【帝国劇場】

2005年11月の博多座公演千穐楽以来の観劇。
考えると初演~再演~再々演と観続けてる作品って…私はこの作品が唯一かも?
今回の再々演は予想外に早かった!というのが正直な印象でしたが、前公演でアマデを演じた子役ちゃん達のすっかり大きくなった様を他の舞台で拝見し、それなりの年月が経った事を感じさせます…。
総体的な印象としては『香寿男爵夫人リサイタルと脇の手堅さに感動☆』という舞台でした。 しかし次回の再演時に…現キャスト続投であれば果たして喜び勇んでまた観るだろうか?と思ってしまった事も確かです。

青りんご 中川晃教さん@ヴォルフガング・ モーツァルト
良くも悪くも“あっきー”でした。 残念ながら前公演からの成長は感じる事が出来ず“記憶のままのあっきーヴォルフ”でした。 もちろん、いろいろ変化を付けてはいるものの「おっ♪」と感動を新たにするには値せず…。 あの、スウエットパンツのような衣装は…改悪でしょ?
青りんご 香寿たつきさん@ヴァルトシュテッテン男爵夫人
私が今まで拝見した男爵夫人は久世星佳さん、一路真輝さんでしたが…香寿さん、歌も演技も存在感も圧倒的に良かったです! MY BEST男爵夫人です♪ 【星から降る金】がこんなにも耳に心地良く聴こえる日が来ようとは~!という安定した歌の上手さに驚き、ヴィジュアルは凛とした美しさと暖かみのある包容力を兼ね備え…役所にバシッ!とハマり、素敵です☆ 表情に品がありますね♪ 山口祐一郎さん@コロレド大司教と対する存在感だったかと。 ちょっと“単独リサイタル”っぽい感じもしたのですが…歌、上手いなぁ~♪
青りんご hiroさん@コンスタンツェ
SPEED時代の歌声の印象から勝手に声が高い人、と思っていたのですが…セリフの声が意外にも低く、クリアじゃナイので聴き取り辛い。 演技は…想定外のヒドさに驚き、歌はコンスタンツェが話している言葉としてではなく、hiroが唄っている歌、という印象で(あっきーとのハーモニーなどは綺麗)…とにかく「ココまでとは~汗」という愕然とした気持ちが最後まで~。 ヴォルフの部屋に尋ねて来る際のニットドレスは今までで一番変な形でピンクだし、【ダンスは踊れない】でのドレスは濃いワインレッドで“幼妻・コンスタンツェ”には合っておらず…衣装は改悪に見受けられ、これはちょっと気の毒。 hiroさん、今後の…舞台俳優としての成長の可能性はどうでしょうか?
シカネーダー
他には高橋由美子さん@ナンネールの歌の上手さに改めて聴き入り、阿知波悟美さん@ウェーバー夫人の演技の上手さに唸り、吉野圭吾さん@シカネーダーの華やかさに酔いしれる…という、安定した脇の上手さを堪能した!という観劇でした。
田澤有里朱ちゃん@アマデは日本人形みたい! 歌舞伎に出て欲しいなぁ…と思ったり。 表情の変化がもう少しあればイイのになぁ。
この日の山口祐一郎さん@コロレド大司教のご不浄ネタは馬車を下りる際に『さっき行ったばっかりなのに…』 会場大爆笑!

青い旗キャスト
ヴォルフガング・ モーツァルト:中川晃教/ヴァルトシュテッテン男爵夫人:香寿たつき/アマデ:田澤有里朱

ウーマン・イン・ホワイト【青山劇場】

2004年にロンドンで世界初演後、翌2005年にブロードウェイ、そして本年についに日本!となった作品。
原作は1859年に雑誌連載として発表されたウィルキー・コリンズのミステリーで、これに名作曲家アンドリュー=ロイド・ウェバーと名演出家トレバー・ナンがタッグを組んでミュージカル作品化。 謎解きをベースとしながら、貧しい画家と彼に想いを寄せる二人の姉妹の恋愛、彼らに絡む様々な人間模様を…不協和音のようでいて、聴いていると耳について離れなくなる魅力的な音楽によって物語は展開しその世界に引き込まれていく…という不思議な魅力を持っています。
演出は松本祐子さん。 私は【ピーター・パン】でしか拝見した事がナイのですが、あれだけ場面展開が多い作品をよくココまで工夫してシーンを切り取っていったな…という、ちょっと何様な感想ですがそう思いました。 ひとつひとつの書割りだったり、セットの造りは…はっきり言ってショボイのですが、あれだけの転換をスムースにし、人物を際立たせるのには適策だったのでは?(他の上演地セットはスクリーンにデジタル映像投影らしい) オープニングの不気味さ、ロンドンの暗鬱とした街の様子、木漏れ日溢れる穏やかな森…など、充分感じる事が出来ました。 ただ…今回の演出がそうなのか? オリジナルがそうなのか? “突っ込み所満載”な作品だった事も確かです。 それもまた面白かったんですけどネ汗
以下、各キャストについて

青りんご 笹本玲奈さん@マリアン・ハルカム
歌、上手いっちゃ知っとったばってん、ココまで上手いとは!』という驚きで、終始圧倒されました。 演技もしかり! 玲奈ちゃんにとっては実年齢よりも上の役というのは初めてとの事ですが、主役として堂々たる風格で作品を引っ張って行く力強さもあり…ホント感心しました(親戚のおばちゃんの心境汗) ただ聴いていて“疲れる”という印象を受けたのも確か。 高まる感情表現=大声(張り上げ)ではナイと思うんですよ…。 しかし、若くして芸歴が長いがとはいえ、立派でした。 今後の更なるご活躍がますます楽しみ♪
青りんご 神田沙也加さん@ローラ・フェアリー
“ミュージカル初挑戦”の上、難曲ぞろいの作品…で大変なプレッシャーだったかと素人ながらに推測出来るのですが、頑張りました! 好演です。 歌は今後場数を踏めばもっと安定していくと思いますし、演技は上手い。 ラスト、パーシバル卿に挑む所の迫力は素晴らしかったです。 嫌味ない“愛されお姫様キャラ”という存在は貴重かと。 今後もミュージカル作品へのご出演が期待出来るかも。
青りんご 別所哲也さん@ウォルター・ハートライト
改めて、歌ウマイんだなぁ…と聴き惚れました。 暖かい包み込むような歌声は二人の美人姉妹から想いを寄せられるのも納得出来るような包容力を感じさせます。 ローラへ想いを寄せる様は唐突な印象だったのですが、マリアンに対する気持ちの変化がすごく丁寧に演じられているような印象で、二人のラストはせつなくてせつなくて…素敵でした。
青りんご 石川禅さん@パーシヴァル・グライド
想定内ではありましたが…“財産目当てのDV夫”に見事に変身! 前半の善人ヅラが本性を現した時の落差があってより怖さを際立たせていた感じ。 ベースに冷酷かつ身勝手さがありながら、小心な所と大胆な所が交錯する様が面白かったです。
青りんご 山本カナコさん@ アン・キャスリック
カナコさんを意識して拝見したのは…【朧の森に棲む鬼】のラジョウの飲み屋の色っぽいおかみ(?)くらいでしたので、今作品へのご出演は観劇の楽しみのひとつでありました。 “ローラと瓜二つ”という設定ですが…違和感なし。 舞台をつんざく絶叫は作品全体を通して不安感を煽り効果的。 この役は“もっと歌える人”が良かったのか?否か?は…難しいですねぇ。
青りんご 光枝明彦さん@フレデリック・フェアリー
拝見出来た事がただただ嬉しい…悲しい 私が光枝さんご出演の舞台を拝見したのは2005年秋【アスペクツ・オブ・ラブ】以来。 再会が何の因果か同じALW作品というのはなんとも不思議~。 公演中に70歳のお誕生日を迎えられたそうですが、あの口跡の良さと歌の上手さには改めて驚くばかり。 この年齢層でこれだけ歌えて芝居が出来る役者さんって貴重な存在でしょうから…今後もいろんな作品で拝見出来る事と更に楽しみに。 で、フェアリー氏は意外にもクスッと笑える方向にキャラを振っていらっしゃった様子。
青りんご 上條恒彦さん@フォスコ伯爵
多分、ご覧になった方皆さんが上條さんを絶讃されるのではナイでしょうか?
フォスコ&パーシバル歌の素晴らしさは言うに及ばず、と~ってもチャーミングな愛すべき悪役☆ 特に「おヒゲがサボテンみたい」と言われていそいそと剃ってくる様が印象的。 玲奈さん@マリアンとのキスシーンは…役得ですネ、上條さん♪ それにしてもフォスコ伯爵の処方する薬は“激的速攻”で効きますな!
青りんご アンサンブルさん
“少数精鋭”という感じで、すごく迫力があって良かったです。 ロンドンでの追い剥ぎシーンでの威圧感には鳥肌が立ちました(これはジキハイのアンサンブルさん以来の体験!)
私の観劇は前楽のマチソワでしたが、初日からすると…その進化の過程も楽しめたんじゃないかしら?と思える魅力を持った作品でした。 再演があれば是非また観てみたいです♪

文楽いろはレクチャー【アクロス福岡】

【2007福岡舞台芸術シリーズ・日本の古典芸能鑑賞講座】のひとつとして、この“文楽いろはレクチャー”は昨年に続いて二回目の開催(博多座文楽公演は今年で4回目)。 私は今回初参加だったのですが…円形ホールという凝縮された空間で2時間近くもみっちりと解説があって、体験もあって…で、参加費が1000円!って申し訳ナイくらいの充実感と満足感が得られた内容で驚きましたっ!
いろはレクチャー
毎年の博多座文楽公演では【文楽のみかた】として20分程度の解説があるのですが、こちらはごくごく触りの解説で、毎年観に行っていると何度も耳にする内容なので、今回のレクチャーもこれに補足した程度のものかなぁ~と、思っていたら…ゴメンナサイ! 大満足の充実内容でございました~。
義太夫は豊竹咲甫大夫さん、三味線は鶴澤清志郎さん、人形は吉田一輔さん…このお三方が各パートの解説をされて、最後には参加者が各々に挑戦する!という趣向。
実演では【伊達娘恋緋鹿子・火の見櫓の段】のお七と【艶容女舞衣・酒屋の段】のお園を披露。
私は本作でも拝見した事がなかったので、お七がどうやって櫓に上るだろう?と興味津々でしたが…なるほど~、上手く工夫されてるもんだなぁと感心しきり。 真っ暗な舞台にひときわ映えるお七の緋鹿子が印象的☆
特に印象に残ったのは三味線。 博多座の解説では楽器としての造りや、何を表現している音色なのか?という解説はあるけれど『どういう心情で弾いているのか?』『太夫との掛け合いの大切さ』『文楽特有の太棹の特徴』など初めて伺う事が多く、今後はもっと三味線に注目して観劇するぞ!と思わされました。
清志郎さん(キヨシロウじゃナイよ!)をはじめお三方ともトークがすごく滑らかでお上手なのには驚きました♪
会場からの質問コーナーで咲甫大夫さん。
【にほんごであそぼ】(NHK教育=毎朝欠かさず観てます!)に関わるエピソードで…近代文学作品を義太夫で語るのは、実は文章の節回しが似ている?ので作りやすい。 番組で語っている子供たち(小林翼くん、與那嶺結衣ちゃん)は特別物覚えが良く教えるのに苦労は全くナイ。 「翼くんは、彼が将来を決めないうちに早いトコこっちに(文楽の世界)引っぱりたいなぁ~。 でも“つばさ太夫”ってもう居るから、名前は何がイイかなぁ…」って本気で考えていたのが笑えました。
お三方から各々のパートにおける博多座公演の見所も伺い、公演がますます楽しみになりました♪

イッセー尾形のとまらない生活 2007 秋の新ネタ in 博多 【IMSホール】

公演会場のホールがあるIMSのフリーペーパー【ims crip】11月号に掲載されていたイッセーさんのインタビュー記事で印象に残った事。
ここの舞台(=IMSホール)は非常に投げ掛けやすい。お客さんが僕のやる事を真摯に受け止めてくれるので』とありました。 博多で新ネタ下ろしをして…その反応から方向を修正しながら全国に持っていき、そして定番ヒットネタへと成長した作品も多々ある訳で、10年前から続くこのIMS春&秋公演は何か特別な思い入れがおありのようです。 驚いたのは博多の客席の反応について『幕が開く時はいつもシーンと静まり返っている。あの陽気な博多の人たちはどこへ行ったんだ?と思うくらい』。 私、イッセーさんの公演は博多でしか拝見した事がナイのでこれが普通だと思っていたんですが…でもって舞台が進むとドッカン!ドッカン!客席が湧くという…。『ここまで反応がコロッと変わる場所は他にナイ』らしいのですが…皆、固唾を呑んでガッチリ構えてイッセーさんを待ってるんですよ♪きっと。 でも、そう聞くと他の地での客席の反応も気になるなぁ~。

2007秋・イッセー1

以下のキャラクタータイトルは私が勝手に付けたものです~汗
青い旗 リタイヤ・塩原さん
定年退職した会社の近くの皇居周辺を散歩中の塩原さん。 ランチに向かうかつての同僚に遭遇して「時間ナイんだろ?」と一応気にするそぶりを見せながらも、自分ペースでベラベラと語り続ける。 思いっきり加齢臭が漂ってきそうな今回唯一の愛すべきお年寄りキャラ♪
青い旗 運び屋・タマ子
ティッシュ配りをしながら、お金欲しさにヤバイであろう“運び屋”のバイトの話があり迷い中。 傍らにいる友達に「何を運ぶか聞いてナイんだけど…どうしたらイイと思う?」と相談しながらも、ちゃんとティッシュを配ってるタマ子。 友達の恋愛相談には冷静にアドバイス出来るものの、自分の事となると訳解らなくなるブッ飛んでる今ドキの女の子(ちょっとロック系)。
青い旗 ローカル局・DJレポーター
殆どシャッターが下りたままの寂し~い商店街に中継にきたローカル局のDJ兼レポーターの男性。 「イェイ♪」とひたすら盛り上げるものの、数少ない営業中の店主のノリが悪く気の利いたインタビューが取れずに苦労する様に同情してしまいました~。
青い旗 キャンプに向かない女
キャンプが…共同生活が苦手~と不満タラタラ口にしながらも、参加している女。 女数人でキャンプ場に来ているようで、男性グループに声をかけられる事をひどく警戒している…でも期待している様がすっごく笑える! 『Take off = タケオ』『今、使ったイマジネーション、返せ』ってのには爆笑。
2007秋・イッセー2青い旗 砂丘に埋もれる古本屋
砂丘の側に建つ古本屋の店主。 ひどい風が吹いて店内に砂が吹き込みひたすら掻き出す作業中にお客が一人来店。 自分の亡き祖母が、かつて“アンジェラ並木”という名でヌード写真集を出していたらしく祖父の為に探している…という男の子。 会話のやりとりがなんとも可笑しく、八重洲の語源について語る下りが最高に笑えた!
青い旗 大家族・荒川家のお宅訪問
大好きな大家族シリーズ! 始まった途端、客席は大拍手~♪ 子供達もそれぞれちゃんと成長していてシリーズを観続けている者には感慨深いものが。 とある古い屋敷を訪問する事になった一家のやり取りが微笑ましいが、一番笑ったのは“瓶のカルピス”に興奮する父ちゃんでした☆
この度、ようやく家族構成を把握した私。 長男=しんじ、次男=いさお、三男=ひろし、長女=まゆみ、次女=まどか。 あんなに小さかったまどかちゃんは小学生に! みんな、大きくなって…。
青い旗 帰国を夢見る日本人
お金がなくって日本に帰国出来ず海外放浪を続けている怪しい日本人。 とある広場で“綱を渡れたら賞金○○○”というイベントに遭遇し、一稼ぎしようと綱渡りにチャレンジする。 拵えだけで相当笑えましたが、そ~言えば、イッセーさんの和装キャラって珍しいかも。
青い旗 ニート・家族を唄う
今回唯一の音楽ネタ。 家でダラダラしながら家族に対して不平不満を愚痴ってる男の子(大学生くらい?ニート?) 芸術家ばかりに恋してしまう姉の歌、プチ贅沢を試みるもそれさえ出来ずにいる母の歌を作り、各々に弾き語りで聴かせる。 自身の歌は「んっ?!」という間の手の言い方が爆笑で、特に笑った歌詞は♪その微妙さは~PasmoとSuicaの間くらい~♪でしたっ。

ユタと不思議な仲間たち【宗像ユリックス】

今春の東京公演後、全国巡業に出て…全国の小学生の無料招待公演を連日こなしているユタ御一行様。 日本を北上の後、南下してこの度ようやく最終地、九州~沖縄へ上陸。 しかし、この巡業が終わると年末~年明けには京都公演そして東京リターン公演…で、今期ユタ公演終了~という長い長い公演スケジュールです。
福岡では本日の宗像公演前に、福岡市民会館で5日間無料招待公演をこなしていた御一行様。 劇団に対して…というか代表に対してはいろいろと思うところがありますが、40年以上も続けている全国チャリティー公演と、このミュージカル【ユタと不思議な仲間たち】を作ってくれた!という事に関しては惜しみない賛辞を送ります拍手
宗像ユリックスって年に一度くらいしか行かないけれど、約2000人収容のホールがほぼ埋まってる大盛況公演には初めて遭遇! フライングでの客席手拍子に遭遇したのは2004年の福岡ユタ千穐楽公演以来でしたし、ラストのいじめっ子+ユタのダンスでの手拍子は初遭遇! いつも会場が大きすぎて(大体育館に椅子を並べた印象の会場)音響や照明など散漫な印象が強くて苦手だったイベントホールでしたが、この日は会場の熱気で舞台と客席が一体となった楽しさがありました♪ 舞台って…やっぱりその時の客席の反応次第でまた違った印象になりますものね。 春の東京公演以来、約半年ぶりの観劇でしたがとても満足な観劇となりました♪
舞台セットや演出は巡業仕様にコンパクトになっていて、通常公演を見慣れていた者には目新しくて「ほぉ~、そう対処するんだぁ」という驚きも楽しく、会場によっては本水を使っての降雨シーンはライティングで…という事もあるそうですが、宗像は本水使用でした。 切望していたペドロの親分の喫煙シーンの復活は…残念ながら~悲しい
で…これだけ長い長い全国巡業公演なので、チケットを取った時点ではこれこそホントにホントにキャストの予測は全く付かなかった訳で、ツアー開始時から登板していたキャストは終盤の九州ではごっそり入れ替わっているんだろうなぁ~と諦めは付いていたものの…だけど、やっぱりそこはご贔屓さんの登板を切望してしまうのが人情というモノ。 で、本日は…道口瑞之さん@ヒノデロ、降臨です☆ ウレシイ、うれしい、嬉しい~っときめき
以下、贔屓フイルターかかりまくりの道口ヒノデロ語りとなります汗
ヒノデロ全身
青りんご 道口瑞之さん@ヒノデロ
今春からず~っとヒノデロ続投ですが、スタートの東京公演ですでに『これで完成形だろう』と感心&感動で拝見したのですが…またまた進化してました。 進化の余地がまだあったんだ!という驚きに呆気に取られて魅入っていると…それは“余裕”に値する部分のような気がしました。 決して“余裕=流している”って事ではなく、役を楽しんでいる…というと何様ですが、役と完全に一体化しているというか“自然”なんですよ、違和感が全くナイ。 舞台に居るのは“ヒノデロ”なんですよ、役者・道口瑞之ではなく“白粉の匂いの好きな優男(やさおとこ)な座敷わらし・ヒノデロ”なんです。 男性が女装している時に感じるグロテスクさは微塵もなく(ヒノデロは一応男の子ですけどネ)本当に美人さんで艶やかで見とれちゃうし、一連の所作はひたすら美しく、心は乙女なヒノデロそのもの。 前回観劇時に『出来る事なら座った時に、着物の袖を腰元みたいに膝の上に広げてくれたら嬉しいなぁ~』と思っていたんですが…なんと、今回されてましたっ! 女形、勉強されているようで感涙…。 ご挨拶前に手鏡で身支度をチェックをして「うん、アタシ今日もキレイ☆」と、いそいそとユタに走り寄る様は完璧に女の子。 本篇はもちろんカーテンコールからロビーお見送りまで、ず~っとず~っと一瞬も途切れる事なくヒノデロな事にひたすら感動
今回は舞台に近いお席だったので、道口さんの生声がコーラスでもバンバン聴こえきましたが、あの美人さん口から魅惑の低音ボイスが響いてくるのがなんてもアンバランスで楽しい、楽しい♪
演技としてはの変更点は…道口さん苦手ポイント「脚だって付いてる方がイイんだわよ」の脚上げ回転が、方脚を持ち上げてペチペチって叩く仕様に。 「うわぁ…ついに克服できなかったのか~冷や汗」と思っていたら、体力作りのバトンでの脚上げ回転は今までみた中で一番高く美しく決まっていたので、ついに克服は出来ていたようであります。 じゃ、なんで変更に?
ヒノデロうなじ
隣席の親子、パンフレットを見ながらの会話聞き耳を立てる
息子「この人、男?」
母「ヒノデロは男やけど、ヒノデロのお母さんは女よ」
「そりゃ、母は女だろ!」と心の中で速攻突っ込みました…って、それほど、女性と見紛うほどの美人さんでした。 ロビーお見送りでは皆口々に「キレイ♪」「綺麗!」「きれい☆」と取り囲んですっごい人垣が出来ちゃうで大人気ぶり。 間近で観てもホントに美人さんでうっとり…。
改めて魅力的な役者さんだなぁ…という思いを強くし惚れ直しましたっ! 前回も言ってますけど、私『○○さんの演じる○○が好き』というのは沢山ありますが“道口さんの演じるヒノデロ”、これが最強ビカイチ☆です!王冠
その他のキャストについては…

青りんご 芝清道さん@ペドロ
まさかの親分登板! 私、初めて拝見でしたが、歌も演技も安心して観れる…というのはどれだけ貴重な事なのか?と思わされました。 逆に、観客がそんな心配をしながら観なきゃいけない舞台って…一体?と日頃の四季舞台に思わされた訳で汗 しかしながら序盤は意外にも「あれ?期待しすぎたかな?」という、ちょっと肩すかしのような感もあったのですが「馬鹿野郎!」の一喝が久々心にズシン!と重く響いてきたのはさすがでした。 湯の花村を立ち去るラスト、小夜ちゃんを見つめるせつない表情が素晴らしく、やっぱり上手い役者さんだなぁ…と。 歌は芝節?とでも言いますか?独自な感じもあって耳にも新しかったです。
青りんご 市村涼子さん@ダンジャ
ココまで印象に残らないダンジャって…汗 あまりの存在感のなさに…驚き。 “スッキリとりりしい”というよりは常に怒っているような表情で怖かったです~。
青りんご 深見正博さん@ゴンゾ
今巡業で登板された時は「今更…深見さんがゴンゾですか?!」と驚きつつ、拝見してみたかったゴンゾ。 ゴンゾって“やんちゃな暴れん坊や”なイメージだったので、“おやっさん”みたいな…ペドロ親分よりも貫禄ってか、度量の深さが伺えるような感じは新鮮。 “癇癪持ちで力持ち”には見えないものの、新らしい切り口のゴンゾ。 フライングの高速回転もなんなくクリアで驚きました~。
青りんご 田村圭さん@モンゼ
ダンジャより大きいモンゼって…汗 ゴンゾやユタとも大差ナイ背丈のモンゼって…汗 田村さん、モンゼのニンではあるかもしれないけども、やはりキャスティングとしてはその体格に無理があるでしょう? 演技は悪くない…ので気の毒だけど、やはり“モンゼ=ちいっちゃこい座敷童子”じゃないと! ご挨拶の時、ユタの後ろで思いっきり膝折ってましたし、座敷童子の並びのヴィジュアルではデコボコ感がなくて面白くナイ~。 田村さん、可愛いくてイイですけど…モンゼには大きすぎます汗
青りんご 斉藤昭子さん@ユタ母
おばあちゃん役でしか拝見した事がなかったので、その出で立ちだけでかなりの衝撃。「ユタは…幾つの時のお子さんですか?」って感じ汗
青りんご 丹靖子さん@クルミ先生
九州公演より再登板でとにかく嬉しいご出演。 その登場だけで会場が笑いに包まれる最強ぶりは健在! でも…丹さんすごくおヤセになってて、少し心配。
青りんご 樋口茜さん@小夜子
すご~く小夜子っぽい♪…ってのは俳優さんご自身はそう言われると複雑な心境かも? 純朴な出で立ちも歌い方や演技も今まで拝見した小夜子の中では一番好きでした。
青りんご いじめっ子たち
熊谷崇さん@大作、小原哲夫さん@新太は初めて拝見しましたが好演。 「ぷれじぇんと」はもう少し頑張ってナマって欲しいです! 松葉梨香さん@桃子が“青木さやか”に見えて仕方がなかったです~。
やっぱり改めて「この作品大好き!」 来年の京都公演&東京リターン公演も観に行きます! 今期これだけ上演を重ねたので…東京リターン後の再演は何年間封印されるか予測はつかないですから、今期キャストは是非ともしっかり見納めないと!

青い旗キャスト
ペドロ:芝 清道/ダンジャ:市村涼子/ゴンゾ:深見正博/モンゼ:田村 圭/ヒノデロ:道口瑞之/ユタ:藤原大輔/小夜子:樋口 茜/ 寅吉:吉谷昭雄/ユタの母:斉藤昭子/クルミ先生:丹 靖子/大作:熊谷 崇/一郎:遊佐真一/ 新太:小原哲夫/たま子:上原のり/ハラ子:小佐野知香/桃子:松葉梨香