美女と野獣・日本公演10周年【福岡シティ劇場】 

1995年11月24日が日本における【美女と野獣】公演初演だそうで…本日は10周年! 当時は東京と大阪で同時公演されたとの事で、ディズニーの夢の世界に連れて行ってくれる舞台を初めて目の当たりにして、大きな驚きと感動が東と西で連日生まれていたんでしょうね(って事はあの巨大セットは2セット今でもあるの?)
ロビーでは初演時から今福岡公演までの歴代ポスター展示がされており、デザイン的な歴史(レイアウトとか書体とか)も感じられと~っても興味深かったです 野村玲子さんは写真だけでも…さすがの“ヒロインオーラ”が感じられました。
舞台は…
佐野正幸さん@ビースト 京都公演以来、久し振りに拝見して…大きな衝撃と感動がありました。 こんなに細かく丁寧な演技だったっけ? こんなに大迫力な歌声だったっけ?…って、その素晴らしさに戸惑い、終始「佐野さんスゴイ、佐野さんスゴイ~」と心の中で連呼してました(私が佐野さんの舞台を最後に拝見したのはマカルディ@エビータだったので)
癇癪ぶりや、恥じらいぶり、せつなさ…痛いほど伝わってきます。 目が大きいからでしょうか? すっごく表情のアクションが大きくて解りやすい印象も。
一幕ラスト【愛せぬならば】は聴いていて座席シートに身が埋まってしまいそうになるほどの迫力と重厚感があり…それでいて野獣の気持ちに心を寄せて泣けてしまう、というもので圧巻でした(ちょっとオペラ歌手みたいな歌い方な印象というと語弊あり?) 素晴らしかった~♪
吉原光夫さん@ガストン ますます冴えている!といった印象。 今までは“阿呆カッコイイ”というガストン像を見事に表現されていましたが、本日は暴徒化するシーンがスゴイ迫力でホントに恐かったです! 野獣を殺そうとするガストンを本気で憎く感じたもの!
百々義則さん@ルミエール 実は…本日ですでに三回目の観劇になる百々ルミエール。 回を重ねるごとにどんどん進化されていて「さすが~」な印象。 スマートな方だから燭台のヴィジュアルがピッタリ♪ オリジナルな部分も多々見受けられてその発見が楽しいです。 コミカル系にフッていかれるのでしょうか?
吉谷昭雄さん@コッグスワース 改めて言いますけど…大好きです! 何のセリフを言うのか、どういうリアクションをするのか分っていても…必ず笑ってしまいます。 ポット夫人が「魔法がどんどん進んでるんだわ」って言った時「ああっ」て泣きべそかいて自分を抱きしめている事に気がついたのですが…あれは前からですか?(ですよね、きっと)

星 日本公演10周年特別カーテンコール 星
岩本潤子さん@ミセス・ポットが舞台中央から幕前に登場し【美女と野獣】を歌うと、背後の幕が静かに上がり舞台後方に大型スクリーンが登場。 美女と野獣が公演された各地の劇場と公演期間が映像で紹介され、ここ福岡で10周年“Happy Birthday Beauty and the Beast”というメッセージで〆
静かに終わると、1階客席後方より賑やかな鼓笛隊のリズムが聞こえ、出演者達が客席通路を歩き、客と握手をしながらステージへ上がりました。
百々義則さん@ルミエールが代表して挨拶、そして「一緒にお祝いの歌を歌ってくださいますか?」と客席と一緒にバースデーソングを歌うと幕が上がり、大きな三段ケーキとBOGの蝋燭も立ち上がったうえ、シャンパン花火も 天井からハートの花吹雪が舞い降りてきてと~っても綺麗☆ 「それでは皆で蝋燭の火を吹き消しましょう」という事で、全員「ふーっ」「ふーっ」ってする趣向が面白かったです。
これからも日本で末永く愛される作品でありつづける事でしょう♪


青い旗キャスト
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

2005松平健・全国横断特別公演【福岡市民会館】

上様への拝謁は…昨年の新宿コマ公演こちら以来でした。
当然【マツケンサンバIII】を生で観るのは初めてでしたし、会場に入ると過去の公演ではお目にかかった事がナイような様々な年齢層ので埋まるほぼ満員の客席を目にし、改めてマツケンサンバIIのヒットのスゴさに驚かされました~(って20世紀から上様ライブに行っている「私、変わり者?」)

暴れん坊将軍-吉宗子守唄-

鉛筆ストーリー
徳田新之助と馴染みのあった芸者が姿を消し、久し振りに現れたその腕には赤子が! 女は「この子の父親は徳田新之助」だと言い残し、赤子を強引に新之助に預け再び姿を消す。 実はこの女、芸者時代にとある領主に身請けされたものの、お家騒動に巻き込まれ夫を亡き者にされ子供の命も狙われた為、子供を連れて藩を逃げ出してきた…という事情があったのだ。 そこで新之助は…というお話。
何が面白いって…思いがけず突然父親になって戸惑う松平健が、徳田新之助が、徳川吉宗が…赤子を抱いてあやしたり、おぶったり、おしめを替えたりするその見た目のギャップ☆ 会場のおばちゃん達は涙を流さんばかりに、赤子に戸惑う上様の姿に「ぎゃはははは~」と笑う、笑う。 私としては、おんぶ紐で背負ってかざぐるまであやしながら、おしめを入れた風呂敷を持ってトボトボ歩く姿がツボでした♪
そしてラスト大詰「成敗!」の高速殺陣シーンは「カッコイイ~っ」☆ 目にも止まらぬ速さで…という感じのスピーディーな殺陣は型もリズムもホントに綺麗で引き込まれます!
もう上様公演ではレギュラーの浅利香津代さん。 今回のお役は大奥のヘッド! ガンとした融通の効かない頑固さながら、ユーモアたっぷりに笑いどころもいっぱい さすがの芸達者ぶりに感服 私、あの声が好きなんですよね~。

唄う絵草子-マツケンサンバII~オーレ!

休憩中には、ロビーで買い求めた“サンバ棒”の電池チェックをする人、ド派手な法被を羽織る人、チョンマゲづらを被る人…と、もう完全に一緒に踊って歌う体勢作りで、ビックリ! 改めてスゴイぞ、マツケン☆
ライブは30分程度のミニバージョン。 『歌謡ショーのフィナーレ=マツケンサンバ』が通例だったのに、いきなりオープニングが【マツケンサンバII】☆ 久々に観る上様の有り難い光を浴びつつ、客席も負けじと七色に光るサンバ棒を振りながら、舞台に食いついていく! 間奏に入ると…上手からキターーーッ! 華麗なステップとシャープな踊りのマジー(=真島茂樹先生)☆ 私、一気にボルテージ上がりました! 計らずも上手席だったので、マジーと向かい合ってのダンスポイントだったんだもの~♪
他の唄では「さすがは上様」と感服しながらも思わず笑ってしまう、超ド派でゴージャス衣装の数々。 「基本は和装でココまで派手にできるんだ…」って踊りのお姉さん方の衣装もオペラグラスで細部までチェック!(浅利香津代さんの踊りの所作、キレイ~)あ~、これだから楽しいのよねぇ♪
で、フィナーレは【マツケンサンバIII】。 あの半身づつ赤×金のお着物は、金地は地紋が入ってるんですね! いや~、生で観るとより一層きらびやで上様は全身ミラーボール。 初めて聴いた時は「ちょっと一緒にノリにくいメロディだなぁ」と思っていたのは何処へやら。 完璧に一緒に歌って、MYサンバ棒を振りまくっていた私でした♪
上様の〆のトークは以前にも増して、滑らかでユーモアと高齢者への愛?が溢れるものでニッコリ。 あ~も~う、めちゃくちゃ楽しかったばい!

坂東玉三郎舞踏公演【八千代座】

久々に行って来ました、八千代座に! 多分…仁左衛門さんご出演の“平成の柿落とし公演”以来の遠征かと思うので、現在のリニューアル八千代座になってからは、私、初めての玉三郎さんの舞踏公演観劇となりました(多分)。
劇場までの足は、玉三郎さんの公演時には恒例となっている博多駅(天神)発の往復臨時バス 一度、自力で高速バスを使って行った事があるのですが…大変でした汗 とっぷりと日が暮れた終演後にあわや福岡に帰れないかも?というアクシデントにも遭遇しましたし(←その事件については割愛) ですので、この臨時バスは福岡から行く者にとっては「ありがたや~」なのです。
到着すると、事前に予約していた“八千代座弁当”でまずは腹ごしらえ♪ これが熊本の味覚がぎっしり詰まっていてアタリ!のボリュームと美味しさでした。 開演時間まで八千代座周辺を散策しながらお土産を買い求めましたが、コレは毎度の“山鹿羊羹”。 「コレで羊羹とは…」という見かけですが、美味しくてお気に入りの逸品♪

船辨慶

当初の予定ではこちらが打ち出しでしたが、狂言入れ替えがありました
今年6月、南座公演にて玉三郎さん初役で挑むと話題になった演目の再演。 小屋の規模や舞台機構によって多少の変更はあっているかと思われますが、どうだったんでしょうか?
「玉三郎さんが知盛の霊を?!」という驚きは大きな期待となり、【茨木】の茨木童子をされた時(歌舞伎座・2004年2月)の…あんな感じになるのかな?とイメージ。
今回は花横の桟敷席だったので、花道を歩く役者さんを思いっきり見上げる体勢で観劇(口ポカ~ンって開いてなかったかな?) 間近で…という事もありますが、柔らかな照明により衣装の造り、デザイン、色の美しさを堪能出来た事は本当に嬉しかったです☆ 衣装も芸術作品、美術品ですね、あれは 玉三郎さんは『本式の能の装束を新調した』という事で、新しい絹糸が織りなして放つ光沢が美しく、衣装の隅々までこだわりが感じられました♪
全体的に「今まで見た船弁慶の中で一番“能”っほい」という印象を受けました。 何処が…というのは説明は難しいのですが、静かにピーンと張りつめた緊張感が終始あったからでしょうか? 玉三郎さん@平知盛の亡霊は“知盛の亡霊=豪快”という図式が私の中で出来上がっていたので、おどろおどろしく恐い、強い恨みの念が漂っている…と、この世のものではナイ雰囲気に「そうだ、亡霊だもんな…」と改めて気付かされた次第。 通例の薙刀を振り回しての引っ込みはなく、亡霊が立ち去った後も空気には怨念が漂っている雰囲気にのまれました。
笑三郎さん@源義経 綺麗です☆ 凛としていながら憂いを秘めた貴公子ぶりです。 最近は立役で拝見する事が多くなりましたが、更なるの可能性とその器用さに感服!
猿四郎さん@武蔵坊弁慶 演出のせいなのか? セリフ回しのトーンが一人だけ、キャラクター的に違うからなのか?…何故だかちょっと浮いて見えました でも猿四郎さんが弁慶だなんて、貴重な舞台を拝見できたわ♪
玉雪さん@船頭 私…多分、玉雪さんのこ~ゆ~タイプのお役を拝見した事がなかったので、すっごく新鮮でした 重~い静かな演目にあってホッと一息つけました。

阿国歌舞伎夢華

初演時(2004年12月・歌舞伎座)の感想は…こちらでしたが、今回は“八千代座仕様”になっており、演目の長さも登場人数も変更がなされ…初演時に私が感じた「う~ん…」な部分が全て解消されていたので、と~っても良かったです。
まず、揚幕が上がって花道に先頭の笑三郎さん@女歌舞伎お松の顔が見えた途端「きれ~い…」と客席から歓声。 次に玉三郎さん@出雲の阿国が登場で「うわぁ~っ」。 吉弥さん@女歌舞伎お菊で「ほぉ~っ」。 とにかく動く度に「綺麗、キレイ」という声が、ちょっと笑っちゃうくらい客席からため息まじりに漏れ聞こえていたので、演じている方はさぞ気持ちヨカッタ事でしょうね~☆
スッポンから登場の段治郎さん@名古屋山三は手動のためにガックンガックンとセリ上がってくるのですが…笛を構えて目を閉じたお顔がコレまたすごく綺麗で、私の後ろにいたおばちゃんが「こりゃまたヨカ男ばい」。 初演時に心配で手に汗握りドキドキした踊りは、格段になめらかになっていて、難易度Aの?扇子回転キャッチの振りもなくなって終始安心して美男美女の踊りを堪能し、阿国と一緒に山三の夢を見れました
でも、一番印象的だったのは…にこやかに楽しそうに踊っていらっしゃるおだやかな表情の玉三郎さん。 この演目の初演時も、つい先日の九月博多座大歌舞伎でも、終始ものすご~く厳しい張りつめた表情でしか拝見していなかったので、なんだかホッと嬉しかったです♪

モーツァルト!(初日)【博多座】 

私、3年前の初演時観劇以来、博多座のアンケート用紙の『今後博多座でご覧になりたい演目は?』の欄に、ひたすら【モーツァルト!】と書き続け、ついにこの日を迎え感無量!と言ってもイイくらいの嬉しさ☆ しかも再会を熱望していた“あっきー(中川晃教くん)ヴォルフガング”で…とは感涙でございます~!
事前の前売券は、井上芳雄くんが地元・福岡出身!という事もあってか? あっきーは博多座初お目見え!という事もあってか?…の知名度の差が売り上げ状況にも作用している様子(井上くんは平日ソワレが多くこれも原因?)が口惜しい。 私、大千穐楽以外は全て“あっきーヴォルフ詣で”の予定です♪ 今公演が終わった時、必ずやあっきーの博多座再出演のリクエストが激増のはず!
で、待ち焦がれた初日の舞台は…記憶が薄れていた部分が鮮明に呼び覚まされ、以前の感動の思い出が鮮やかに蘇り、それに新たな感動が加わって…よく分らない興奮状態での観劇となりました。
演出や舞台美術は初演時と大きく変わった印象がなかったのですが、果たしてどうだったのでしょうか? 苦手に思っていた…前後に動く黒い重箱(←と命名)は、真っ正面から観ると気にならないモノなんですね(サイド席からの視点だと視界が厳しかったので嫌いだった)

よつばのクローバー 中川晃教さん@ヴォルフガング
さすがの歌声と熱演で「これよ、コレ!この舞台を観たかったのよ~」と終始大感動☆ パワフルな歌いっぷりには艶が加わって、より歌詞に情感が乗っている印象。「なぜ愛せないのぉ~」と聴かせどころで声がカスレてしまったトコが唯一残念でしたが、その後の声の伸びっぷりと声量に驚愕! 演技では、父親の亡霊に取り付かれてからの、狂気めいた感じに追いつめられていく所が素晴らしかった~! この役、もはやあっきーに乗り移ってませんか?!

よつばのクローバー 市村正親さん@レオポルト
老いてなお息子の行く末を心配するくだりのヨボヨボぶり(失礼な表現)がすごく印象に残りました。
よつばのクローバー 山口祐一郎さん@コロレド
あのトイレシーンのアクションが激しく大袈裟になり、完全なお笑いシーンになっていたのにビックリ! つい立てからのぞく顔半分だけで、あんなに笑いが取れるって…スゴイ人だ! 「山口さんマイクの音量が大きいの?!」と思ってしまうくらいの圧倒的声量
よつばのクローバー 一路真輝さん@男爵夫人
すごく期待していたのですが…う~ん 聴いていて、耳に辛かったです。 高音が特に聴いていて疲れる感じがしました。 高貴で気品あふれる威厳、という存在感はさすが!でお美しい~
よつばのクローバー 高橋由美子さん@ナンネール
劇団☆新感線の舞台【花の紅天狗】で、ご自身がヴォルフガングを演じて作品をパロっていたのがフト思い出されてしまって、観る気持ちを立て直すのに時間がかかってしまった!
よつばのクローバー 大塚ちひろさん@コンスタンツェ
よ~やく“幼妻”に見えるキャスティング! 可愛くて華もあるし、歌詞にある「引っ込み思案、目立つの嫌いな少女、勉強嫌いで努力が出来ない」「インスピレーション与えられない」というコンスタンツェ像がピッタリときました。 ただ、私がこの作品の中で一番好きな曲【ダンスはやめられない】が怒鳴っている感じですごく残念~。
よつばのクローバー 吉野圭吾さん@シカネーダ
ますます艶やかさに磨きがかかって“役にノッてる”という印象で、つくづくこのお役はニンだなぁ…と再確認。 お顔がヅカの男役のような派手~な印象。

星 本日のカーテンコール 星
初日という事もあり、ものすごい盛り上がりでした☆
何度目かに、あっきーから挨拶。「9月にプロモーションで博多に来た時に、沢山の方がM!を待ってくださってるんだとヒシヒシと感じました。 今日、初日を迎え、このように熱く食い入るように舞台を見てくださって、熱い拍手をいただき感動しています。 千穐楽まで宜しくお願いします」…というような趣旨の事を言ってました。
で、その後また幕が開くと…市村さんが「いよいよ第三幕です」と言って…「今日は初日でもありますが、私の息子の誕生日でもあります」と言ってあっきーを紹介。 そしてキャストと観客みんなでオケの伴奏でHappy Birthdayの大合唱♪ それを聴いて、あっきーは泣いてしまって…お礼の言葉に詰まり、客席から「頑張れ~!」「おめでとう!」と。 カンパニーのに皆さんはほのぼのとその様子を笑顔で見ていました。「初演の時は20才で、今日で23才になりました」って♪
で、幕が降りて…塩田さんのダンシング指揮に合せて客席が手拍子をしていると…最後の最後にあっきーと高橋愛子ちゃん@アマデが緞帳の前に手をつないで出てきて、おじぎと投げキッスをしてました。

青い旗キャスト
ヴォルフガング:中川晃教/アマデ:高橋愛子

魔法をすてたマジョリン【宗像ユリックス】

劇団四季のファミリーミュージカルは…以前、仕事でその設立の経緯や活動理念を伺う機会があり、その企業姿勢に深く感銘を受けまして、大好きなんです♪ 家族連れいっぱいの賑やかな会場は可愛い笑い声や歓声、時には泣き声が連鎖反応を起こし大合唱~となる事もありますが、それも“ならでは”で楽しいですし。
この作品は私、今回が初めての観劇。 開演と同時に【幕をあける歌】を一緒に歌う気マンマンでしたが…この作品では歌わないんですね。 ♪手をたたいて(パンパンパパァ~ン)手をたたいて(パンパンパパァ~ン)幕をあけよう~♪って歌いたかったなぁ。
勇気、愛、友情、 平和、命の大切さ…など人生に必要なテーマをもとにした劇団四季のファミリーミュージカルですが、この作品の大きなテーマは『思いやりの心を持とう』ということ。
勇気ある明るくて素直な主人公が仲間と力を合せ、悪者に毅然と立ち向かって戦いを挑み、そして改心させ平和が訪れる…という、ストーリーの大きな流れは皆同じであるものの、企画やキャラクター設定(役名がいつもナイス)、歌、ダンス…と、巧みな演出のバリエーションでどの作品も、子供~大人まで十二分に楽しめる仕上がりには毎度感嘆させられます。
“舞台美術・衣装好き”の私としては、視覚的にも子供達を楽しませる事にも重きを置いているのも毎回高ポイント(衣装が一瞬にして変わる歌舞伎の“引き抜き”の手法もあり♪)なのですが…今回は、ちょ~っと何故だか“和風テイスト”が加味されているセリフ回しがツボでした!
味方隆司さん@ニラミンコが魔女の信条【一日一悪】を、関根麻帆さん@マジョリンに説く♪ひとつとせ~ ふたつとせ~…♪って歌とか、マジョリンの生い立ちを語るくだりの「ととさんがぁ~」とかのセリフは、もう完全にツボにHITS☆ はにべあゆみさん@ブツクサスも「すみからすみまで ずずずい~っと…御願い申し上げたてまつりまする~」って! 劇団四季のファミリーミュージカル作品は和物も結構?あるようなので、その影響?(【九郎衛門】って作品が猛烈に観てみたい!)
でも「その言葉は子供にはちょっと解らないのでは」ってのも所々あって気にもなった所も。 “示談”って…言われても、ねぇ汗
今回、この作品をご覧になった方は皆、味方隆司さん@ニラミンコに釘付けで笑いっぱなしだった事でしょうね! 私、多分、こんなに声を出して笑いながら観たファミリーミュージカルは初めてだったかと♪
いや~、もうあまりの芸達者振りに感動、感動、感動☆ 今さらながら大変失礼なんですが…凄い役者さんなんですね。 スリムで背が高い方だから、ちょっとヒステリックでギスギスした小ウルサイ意地悪な魔女って感じが風貌からも感じ取れたし、濃いキャラクターだから“くさく”なりがちだと思うのに、さらっと軽い感じで…でも、猛烈に面白く、ドッカンドッカン!客席がウケるウケる。 いや~、スゴかったです~♪ メイクと表情、手の細かい動き…どれもツボにハマってしまい大感動でした。 素晴らしかった☆
最後、カーテンコールで喜納兼徳さん@オカシラスが魔女のマスクを取って、客席にめちゃめちゃ元気に笑顔で手を振ってくださって、おちゃめだったのですが…“口裂け女”みたいでしたっ(口元だけメイクが魔女で顔が素だったので) 先月、大人の作品【AOL】で拝見したばかりだったので、そのギャップがスゴかったです 守備範囲広いなぁ…喜納さん(セリフの声は何故だか美輪明宏に似てた)

青い旗キャスト
マジョリン:関根麻帆/ブツクサス:はにべあゆみ/ニラミンコ:味方隆司/ダビッド:鎌滝健太/オカシラス:喜納兼徳/プレッツェル婆さん:西山愛由美/ステファン:和田翔子/タツロット:近石博昭/花嫁:山邊千恵里