KABUKI NIGHT Vol.8【博多座】

2008年4月以来の【KABUKI NIGHT】です。 1ヶ月の歌舞伎公演って通し狂言でナイ限り初日~千穐楽まで休みなくビッシリ昼夜公演が詰まっているのが普通ですが、豆まき神事の為か?このイベントの為か?…本日夜の部+翌日昼の部は休演です。 異例ですよね?!

イベント前には【櫛田神社で豆まき神事】~【人力車で上川端商店街お練り】~【博多座前でご挨拶】がありまして、私の目測ではおそらく過去最高の人出だったかと。 豆まきで境内に入れないだなんて今までなかったもの! 「いつの間にそんなに大人気になったと?!」と驚きながら、船乗り込みの時もそうだけど「この人達、皆が博多座に観に来てくれたらイイのに~」と、恨めしい冷めた気持ちで賑わいに埋もれてた私。
何故かマイケル.Jの“Black and White”のオープニング曲に乗って登場の司会は恒例・ローカルタレント中島浩二。 相変わらず擬音や擬態語の多用で、今ひとつ要領を得ないもどかしい箇所が多々な進行な上、イベント構成も相変わらず…。 何回も開催されて、その度に意見も寄せられているだろうのに、なんで改善されないんだろう??? 不思議だ。 …とは言え、豆まき神事同様、本日の【KABUKI NIGHT】は2階席まで埋まる大盛況で、ビックリ!(900名らしい) なんで?何がそんなに人気なの?…って、失礼ですかね。 ホント突然の賑わいがすっごく不思議なんですけど…。

花道からご自分チョイスの曲をBGMに各々スーツ姿で登場のお三方☆ 獅童さん『瞼の母』、染五郎さん『いざやカブかん』、亀治郎さんは…忘却。 染ちゃんが花道を歩いている姿を見て、友達と顔を見合わせて同時に発した一言「青い…」(爆!)  昼の部【双面道成寺】のセットを背景に毛氈が敷かれた腰掛けに座ってのトークスタート☆ イベントの式次第は順序があやふやですが~、昼夜の舞台写真のスライドを見ながら演目とその役所の説明演目に関する三択クイズ大会お互いの印象と秘密を暴露?!質問コーナー…等々の内容でした。
各々で印象的だったお話は…
染五郎さん】何かと今また注目の竜馬をこのタイミングで博多座で上演出来るのは嬉しい。 妥当、福山竜馬! 初役での舞台というのは思い出深いものとなるので、今月の【引窓】は自分の記憶に深く残るはず。 鶴の子、鶏卵素麺、松露饅頭…和菓子ダイスキ♪
獅童さん今月は初役が5役!という事は初めての経験。 映画レッド・クリフの撮影空き時間は中国語カラオケに興じてた。 何事も後先考えず100%でぶつかる男です!(by亀)
亀治郎さん】染五郎さんの事はあまり仲良くないので良く知らない、獅童さんの事は今回初めて共演するので良く知らない…とおとぼけ亀ちゃんワールド炸裂。 亀ちゃんの博多座ご出演は今公演が9回目だそうで、このイベントに至っては実に4回目…って5割の出席率やないかい!! すっごくヤセて細かったのに驚きました。 甘いものば見るのもイヤで、糖類はブドウ糖のサプリから摂取する(亀ちゃんらしい…) 2012年に世界は終わるそうです。
最後は博多で一本で〆。 出口ではお櫛田さんの節分豆をいただきました♪
今月公演、口コミで賑わいが増しますように…。

KABUKI NIGHT Vol.7 【博多座】

「やはり前回のみ“特別”で終わってしまったか…悲しい」という印象の今イベントの客入り具合に、一抹の寂しさを感じながら「ま、本来の動員数に戻っただけさ!」と気持ちを立て直す私汗
熊襲国の屋台セット前に右近さん、段治郎さん、笑也さん、猿弥さん、笑三郎さん、春猿さん…とゲストがズラリだったんですが、暗幕前に木組みのセットが組んであるからして舞台が暗~いうえに、ゲストの皆さんはモノトーンのお召し物ばかりだったので、色彩的にすっごく寂しくて華やかさに欠けたのはひどく残念。 スーパー歌舞伎のゴージャス衣装あってのあのセットでしょうから…ネ。 スクリーンを使っての趣向が多かったにせよ、照明も全体的に暗めで…なんかな~汗
前回と同じく、ゲスト本人が選曲したBGMに乗って花道から一人ずつ登場! 猿弥さんの【8時だヨ!全員集合!】の♪エンヤ~こらやっと…♪は客席手拍子で盛り上がりました~☆ 猿弥さん、期待通り多々お笑いネタ提供で笑わせていただきました。 段治郎さんは【必殺仕事人のテーマ曲】だったのですが、花道途中で両手で顔を覆ってしまい「恥ずかしい~、失敗したっ」と。 ビシッと細身のスーツで決めたヴィジュアルとはかけ離れたリアクションは…あの~可愛らしいんですけど!
まだ初日開けて間もない、という事でネタバレに配慮しながら…という事や、スーパー歌舞伎自体をまだご覧になった事がナイ…という方もいらっしゃるので、やんわりとぼかした説明や何度も重複してしまう“解るような解らないような”説明に間延びした印象があり、もたついた進行で、一人がしゃべっている時には他のゲストは手持ち無沙汰な感じで気の毒だったな…と。
内容は…登場人物相関図を使ったストーリー解説と各々の役所の解説『ヤ・マ・ト・タ・ケ・ル』という各々の文字を頭につけたPR短文をゲストが作成&発表三者択一クイズ大会質問コーナー…というような内容。
クイズ大会では『Q.今月4月に誕生日なのは?』→『A.笑也さん』という事でバースデーケーキ登場のサプライズあり☆
質問コーナーでは、各人のプライベートが垣間みれたのですが「ええっ?ホント?」「信じられな~い!初めて知った~!」と、他のゲストの回答を聞いて一人だけすっごく驚いていた春猿さんが面白かったです(猿弥さん曰く「お前が知らないだけで、あと皆知ってるよ!」) でも一番驚いたのは『旅先には必ず10個程度バッグを持っていく』と答えたあなたが一番「信じられな~い!」んですけど汗 右近さん曰く「彼は“女優”ですから!
会場には歌舞伎をご覧になったことがナイ方3分の1、スーパー歌舞伎をご覧になった事がナイ方3分の1…という事で、この方々の動員が呼び水となって、今月博多座公演の成功となりますように!
さて、次回のKABUKI NIGHTは…確実に軽~く1年以上ナイのよね悲しい

KABUKI NIGHT Vol.6 【博多座】

豆まき&お練り、KABUKI NIGHTに関しては…すでに多くのblog等にレポートがUPされているかと思いますので、そちらにお任せして汗(ハイ、手抜きです)お練り後に博多座前で行われたご挨拶の様子をレポート。
私は…豆まきは直前まで雨が降っていて、ものすご~く寒くて今年は断念(櫛田神社境内は雨が降るとぬかるみがヒドイ)。 お練りは上川端商店街は只今ガス管?工事中で、足場がデコボコしてる上、幅が狭くなっている危険箇所多数! もの凄い人混みが予想されたのでこれまた断念。 …で博多座前式典のみに絞って待機したのであります。
正解でした~。 恐ろしいまでの人が殺到して、皆さんのご挨拶にありましたがケガ人が出てるんじゃ~の人口密度だったようです冷や汗 ちびっ子の私、今年の豆まき&お練りに行ってたら…完全に人垣に埋もれて何も見えなかったはず。
てっきり羽織袴かと思っていたので全員がスーツ姿で現れてビックリ! それでも皆さん寒そうでお気の毒でしたが…。 以下、各人のコメント。
よつばのクローバー 亀治郎さん
私、何回が豆まきさせていただきましたが、今年が一番キケンな…多分ケガ人が何人か出てるんじゃないでしょうか。 この熱気がこのまま劇場に来ていただければ…。 まさか豆だけもらって、舞台を観に来ないなんて事はナイですよね?! バチが当たりますよ! 昼夜共に観ていただきたいと思います。 夜は7時に終わりますんで遠くからでも、また東京からでも日帰り出来ますから。
よつばのクローバー 愛之助さん
私も何回か博多座に来させていただいてますけど…今年はお練りなんかもうすごい事になって、ケガ人出ないか心配でした。 今日はKABUKI NIGHTと申しまして、この後もございますので是非皆様切符を買って、観に来ていただいて…そして昼も夜もご覧になって地方の方にも宣伝してください! 23日までやっております! 宜しくお願いします。
よつばのクローバー 獅童さん
小さいお子さん危ないですからねぇ。 悲鳴あげましたよ、ホントに。 お母さんが夢中で子供がかわいそうでした…。 で、芝居を皆さん観に来ていただいて歌舞伎をぜひ盛り上げてください。 今日のKABUKI NIGHTいらっしゃる方、手を挙げて! では後ほど~♪
よつばのクローバー 勘太郎さん
九州の人!すげぇ~パワーでビックリしましたっ! 引きずりこまれそうになりましたっ! 僕たちはお客様を劇場に引きずる方です。 気合いを入れて23日まで公演をしておりますのでどうぞ博多座の方へお足をお運びくださいませ。 熱い熱い1ヶ月間にしたいと思います。
よつばのクローバー 七之助さん
こんなに沢山お客様が声をかけてくださいまして本当に嬉しいです。 二月は美味しいものが沢山ありますし、博多の夜を楽しんで…舞台では一生懸命務めたいと思いますので、ぜひ是非23日までやってますから昼&夜共に皆さんご覧下さいませ。
よつばのクローバー 亀鶴さん
ホントに暑い(熱い)…さっきまで寒かったんですけど、皆さんおかげで、もう暑い(熱い)です。 この熱いパワーをぜひ博多座の方に運んでくださるようお願いします! そして今年に限らず、またこのメンバーで博多座に来れるよう頑張りますので、どうぞ応援のほど宜しくお願いします。
よつばのクローバー 男女蔵さん
皆さんすごいパワーですねぇ~。 博多は大好きなんです、第二の故郷か?!って思うくらい。 とにかく博多座の方へ足を運んでいただければと思います。 “お練り”というよりはプチ山笠みたいになってましたが本当に…嬉しいお練りになりました。
手拭いプレゼント今回で6回目となる【KABUKI NIGHT】は、過去最高の動員数を記録☆ 博多座2階客席まで埋まってる(ってか使ってる)のは多分初めてかと~。 ゲスト人数も最多でしたが、誰か一人に話題が偏る訳でもなく、スムースに進行した楽しい1時間強?でした。
こんなに盛り上がってるのに…来年の二月は歌舞伎公演がナイんだよなぁ~、博多座!怒り

KABUKI NIGHT Vol.5【博多座】

2005年2月公演以来、久々の開催となりました【KABUKI NIGHT】も今回で5回目。 【「NINAGAWA十二夜」の魅力に迫る!】と題しましてゲストは前回に続いての亀治郎さん、そして初の錦之助さん。
錦之助さんのトークって、信二郎時代のず~っと以前(隼人君初舞台の時だったかな?)に歌舞伎チャンネル【芸に生きる】でくらいしか聞いた事がなくて…その時の印象は、見た目通りの“おっとり・真面目・優しい”というものでした。
でしたので~、このトークショーのゲスト出演を聞いた時「亀治郎さんがシャキシャキと仕切って、錦之助さん、殆どしゃべらないのでは~?」と勝手なイメージで危惧しておりましたが、全く違っておりましたっ!(亀ちゃんゴメン汗
多分、あの会場にいたお客さんは誰もが錦之助さんの饒舌さに驚き「錦之助さんって、面白~い♪」と思ったはず!
澤瀉屋一門に長く居た錦之助さんは、亀治郎さんがお腹の中に居る時から知っていて、初舞台も錦之助さんに抱っ子されて出て…とにかく現在に至るまでず~っと何もかも知られている弱みか? 亀治郎さん、終始錦之助さんに押されっぱなし汗 そんな様子も面白かったです。

特に興味深く聞いたのは以下2点。
青い旗歌舞伎役者が役に入るのは幕が上がる直前であり、その後は役を引きずらない
見取り狂言で1日に何役も演じる事が多い為、拵えの準備から役に入ってしまうと大変。 前の役を引きずっていると次の役への切り替えが難しくなるので、との事。
青い旗歌舞伎は、誰かが演技をしている時はそれを立てる為に周りで邪魔な演技をしてはいけない
これは言われてみて、初めて気付きました! 普通のお芝居って後ろや隅での小芝居などを発見する楽しみもありますが、そういえば歌舞伎は…ですね。 また『歌舞伎は役者を観る芝居』とも。 また勧進帳?また吉野山?…といったところで演じる役者が違うから興行として成り立つ訳。
“シェイクスピア作品を歌舞伎で”という事にはお二人とも全く戸惑いはなく、本も…そもそも和訳をされた小田島雄志さんが歌舞伎がお好き(造詣が深い)なので、登場人物のセリフが訳した段階でそのまま歌舞伎調になっているとの事。
蜷川さんの演出は役者の個性を引き出すタイプのもの。 坊太夫が偽の恋文を拾う場面での各キャラクターの動きに関しては緻密な指示が出ているとの事。

以下、各ゲスト個人について↓
番頭・錦之助さん青りんご 錦之助さん
とにかく驚き! ま、こちらが勝手にイメージしていただけなんですが、その錦之助像とあまりにも違っていて面白かった♪
その中でも一番意表を付かれたのは20才前後?の時、ディスコでDJをしていたという事!びっくり まるで旅館の番頭さんな錦之助さんを目の前に「ど、どんなファッションでDJを…」 己の想像力の限界を感じる。

小さい頃はアメリカに行って石油を掘り当て大金持ちになるのが夢(ジェームス・ディーンの影響=映画【ジャイアンツ】)だった、宝くじは毎回買っており一発当てる事を狙ってる、プロレスが好き、終演後は毎夜中州通い、大篠左大臣の冒頭のセリフでは、客席に“若い美人”を見つけてその人に向かって言ってる…とか、結構なギャンブラー&軽薄っぷりに爆笑。 プレゼントコーナーの賞品=錦之助襲名グッズは「当たらなかったら博多座の売店で売ってますから」と、セールスも忘れない
ちなみに、宝くじが当たったら…『1年のうち4ヶ月ほど仕事をして、あとは悠々自適に暮らしたい』 亀治郎さんは『ミュージカルの舞台を企画・演出して自分が主演する』との事。
青りんご 亀治郎さん
対照的に至って真面目。 フランス語は小学校から習っているとの事で、先日のパリ公演の口上の一節を披露。
司会者から、しきりに「色気がある~♪」と言われた麻阿は衣装を着付けた後に一度四股を踏むそうです。 そうすると少し着崩れて色っぽくなるとの事(麻阿に限らず艶っぽいタイプのお役の時も同様)。
大河ドラマに係る期間には舞台の仕事は一切入れないはずが…NHKは過去にも沢山の歌舞伎役者を起用しているので変に?理解があるらしく、舞台の為にスケジュールの融通を効かせてくれるとの事。 なので十二夜の2ヶ月連続公演に入る前の撮影は周りがとにかくハードスケジュールだったらしい。
昼公演だけの日は本屋さん巡りが常で、夜は飲み歩かないとの事。
何かにつけて「ホント彼は頭がイイから~☆」「澤瀉屋のDNAだよ!」と錦之助さんから突っ込まれて、照れ笑いをしていたのが年相応の青年っぽくて好感♪ 賢人すぎて上から目線のイメージが強く「ホントの所はいくつなの?」と思っちゃう博学・亀治郎さんに私、苦手意識があったもので~汗 外向きにあそこまで弱味を見せている亀治郎さんってなかなか見れない貴重な機会だったのでは?(ぴあ、ゲストのキャスティングGJ☆)

冒頭の満開の桜のセット前で展開されるトークは、今まで開催されたKABUKI NIGHTの中では一番ゲストの個性を引き出してお話を伺えたような気も。
毎回ですが、プレゼントコーナーは長過ぎてダレるので…懸案。

KABUKI NIGHT vol.4【博多座】

チケットぴあ主宰の【KABUKI NIGHT】も今回で4回目(右近&笑也→福助&愛之助→右近&笑三郎→今回)。 司会は第1回目から地元タレント・中島浩二さん(以下ナカジー)で、回を重ねるごとに役者さんや演目に関する予習や歌舞伎に対する知識も蓄えられ、役者さんから聞いてみたいコメントを引き出してくれるようになってきて、安心(第1回目とか知らなさすぎて役者さんにあまりにも失礼で、かなり怒ってた私)
今回の会場は博多座だったので、第2回目で行われた“中村座趣向”があるかも…と期待していましたが残念ながら~ やはりアレは中村座チーム?じゃないと無理なのかも、ですね。 私は遅刻して入場したのですが、きっと最初は会場の人に「歌舞伎を何回くらい観たことある?」という挙手アンケートがあったはずで…きっと、絶対『5回以上観たことある人』への挙手が増えていた(希望)
式次第でいくと…
・【演目に沿ったトーク(初演~再演まで)】
・【舞台写真のスライドを見ながらネタバラし】
・【大向う講座】 ・【質問コーナー】 ・【プレゼント抽選会】
という感じで、約1時間半程度。 1階客席のみお客さんを入れていたのですがほぼ満席で、90%は女性だったのでは?
話しの中で面白かったのは…今回のいろいろな仕掛けの中で、染五郎さんが【欽ちゃんの仮装大賞】や【中国雑貨】にヒントを得たものがあるとか 事前にこの作品を創り上げていく染五郎さんの奮闘ぶりが【ザ・博多座】などで紹介されていましたが、あらゆる方向にアンテナを張ってらっしゃるんですね。
トークショーには清水大希くんも客席に 染五郎さんと亀治郎さんが「大希くんは僕達の子供です」というが単純に笑えました。 開演前に場内スタッフに“役者さんに対しての質問カード”提出したのですが『名前:清水大希、性別:男、職業:叡太郎(役名)』のカードが! さすが名子役! 笑いのツボを抑えてます☆
最後まで気になっていたのは、染五郎さんが亀のぬいぐるみをず~っと持っていたこと。 プレゼント…ではなかったし。

KABUKI NIGHT 2005