『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠【明治座】

銀河鉄道999 劇場版公開40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』の第二弾。 今作は松本零士先生誕生の地、北九州公演はナイため(『ライブin北九州2019』が開催)、私、初の明治座遠征! 浅野温子さんのプロメシュームに期待していたけど、体調不良で残念ながら降板。 代役で松下由樹さん
4月11日にお披露目されたばかりのteamLab作の“明治座創業145周年記念企画・新緞帳【四季喜昇座-時を紡ぐ緞帳】”が見れる事も、すっごく楽しみにしていたけど…、今公演は開幕前から緞帳が上がってて、幕間〜終演まで緞帳が一度も降りることはなく、見れずに涙。 見たかった! 見たかった! 見たかった〜!! だって次、いつ明治座観劇の機会があるのよっ! 見たかった〜!!

今回の観劇を経て「あ!これはミュージカルではなく“音楽劇”なんだな」と。 どの曲を聴いても難しくて、一緒に口ずさめるような耳に心地良いメロディーが皆無。 唯一は映画でも唄われていたリューズの曲くらい。 ほぼ一緒に口ずさめる自分にもビックリしたけど、改めて聴くと『めっちゃ演歌っぽい!』 う〜ん、第二弾にしても曲が難解過ぎるよ…(なのでライブin北九州はパス)

今回の照明デザインは良かった! 少ないセットの中で、照明デザインで様々な空間を造り出して、あの機械化帝国まで表現。 プロの仕事って凄いなぁ〜と感嘆!

前作から変わったキャストは前山剛久さん@機械伯爵/ハミル木下晴香さん(伊波杏樹さんとW)@メーテル。 ハミルは舞台オリジナルのキャラクターだけど、 その役所がよく解らなかったのは…私だけ? メーテルは前回よりはお芝居と声のトーンが良く、メーテルの背負わされた辛い使命みたいなものが感じられた…けど、やっぱりこのお芝居におていは脇役っぽい扱いなのは不満だなぁ〜。 

で…総括な感想としては「よく、第二弾まで舞台化出来たなぁ…」と。 興行的にはどうなんだろうか?

終演後【ヤング・アフタートークショー】開催。 木下晴香さん、前山剛久さん、美山加恋さんが登壇で、途中からお宮の松さんも。 とにかく衝撃的だったのは皆さん「出演が決まってから999を観た」って事! 999ファンとしては心底驚いたけど“劇場版公開40周年記念作品”だもの、観客も含めて生まれてナイも多いよね、うん…。 かなりショックだった。

キャスト
星野鉄郎:中川晃教/クイーン・エメラルダス:凰稀かなめ/機械伯爵・ハミル:前山剛久/メーテル:木下晴香/クレア:美山加恋/車掌:お宮の松/プロメシューム:松下由樹/キャプテン・ハーロック:平方元基
劇場
明治座
日時
2019.4.21(日曜日)/17:00〜

銀河鉄道999〜GALAXY OPERA〜【北九州芸術劇場】

銀河鉄道999・40周年』として舞台上演と、スカパー!ドラマ放映(キャスト違い)の2018年夏。

上演が発表された時「アッキーが星野鉄郎!」というキャスティングだけで「なんてピッタリなの〜☆(劇場版アニメの哲郎に)」と大興奮! 更に原作の松本零士先生の故郷・北九州市公演があるなんて!と歓喜! 2日間とも通いましたとも♪
1日目のカーテンコールでは北九州小倉少年少女合唱団が、アッキーが作曲したテーマ曲を可愛い振り付で舞台上で披露。 しかしアッキーよ、合唱には向かない曲だな…。 2日目のカーテンコールではゴタイゴの名曲【銀河鉄道999】を会場全体で大合唱し、メインキャストの一言挨拶に加え、松本先生が登壇され、終わりが見えないトークを延々と続ける(本人以外、皆ハラハラ、イライラ)…という趣向?あり。

ミュージカルではなく“音楽劇”と表されている今作。 劇場版第1作『銀河鉄道999』のストーリーをもとに、オリジナルシーンを交えた構成で、立ち寄った星は【タイタン】【冥王星〜アンタレスの家】【化石の星】【真理子の蛍】【エルアラメイン(?)】【くれくれ星】【プレーデッド惑星】かな?(きっとモレあり…)

舞台美術は、かなりチープな印象で工夫はしてあるものの…うん(特に機械化人間とか…うん)。 私は1997年上演の【GALAXY EXPRESS 999 The Musical】を観劇しているんだけど、そちらの方がまだインパクトがあったような記憶が〜。

今回、一番残念だったのはお宮の松さん@車掌さん。 演者さんそのままの顔が出ているだけで、あの車掌さん独特な顔じゃないんだもの!(体型や衣裳、演技は◎)車掌さんはあの顔に至る経緯と意味があるんだから、そこは再現をしてもらいたかった! 普通のおじさんじゃん!という怒りが〜。 対して、女性陣は“松本美人”の特徴である、あの独特な後頭部が見事に再現されていて◎ 残念ながら美山加恋さん@クレアは全くガラスの体に見えないし、硬質な材質にはほど遠く暖かみのある感じで、ただの可愛くて優しい女の子という感じ。
そして…今作一番の驚きは『メーテルの存在感のなさ!』。 キャストが発表された時『ハルカさん、誰それ?』と検索しまくって、メーテルが謎の美女だけに舞台では無名の人を起用したのね。でも歌手だから歌はOKなのね、と思っていたら…脚本的にさっぱり活躍の場なし。肝心の歌も?で起用された理由がさっぱり解らないハルカさん@メーテルは、まさに“謎の美女”だった。

中川晃教さん@星野鉄郎は…う〜ん、可もなく不可もなく。 鉄郎のちょっと説教くさい正義感だったり、頑固さだったりがあまり伺えず“悩める若者”って感じ。 オリジナル曲はどれも耳に残るものはなく、その時々は耳に心地良い歌声だけど、耳に残るメロディーではなかったかな。
声優活動しか知らず、舞台役者としては初めての拝見で、楽しみにしていたのは入野自由さん@大山トチロー。 ストーリーテラー的な役回りで、セリフは流石に上手く、歌もソツなくアッキーとのバランスが良い。
雅原慶さん@シャドウが歌うと一気にミュージカル! 歌ウマーと聴き入っていたら周りでも「濱田さんみたい」の声がチラホラ。 そのはず元四季でアイーダ、エルファバをされていた方なんですね〜(私は未観劇) 凰稀かなめさん@クイーン・エメラルダスは、数日前まで博多座【MA】でマリー・アントワネットからの華麗な転身☆ ってこちらの方がやはり様になっています!(観る側の安心感が違うのか?) トチローに対する愛情の深さが強く伝わってくるエメラルダスだったけど、歌が不安定過ぎる〜。 平方元基さん@キャプテン・ハーロックは、平方さんならでは!の部分がなかった印象。 塚原大助さん@アンタレスは漫画から抜け出てきたよう♪

音楽劇ながら、音楽の部分があまり印象に残らなかった。 私、子供の頃から999大好きなので、かなり辛口になりがちなのはゴメンなさい!

キャスト
星野鉄郎:中川晃教/メーテル:ハルカ/機械伯爵:染谷俊之/クレア:美山加恋/大山トチロー:入野自由/クイーン・エメラルダス:凰稀かなめ/キャプテン・ハーロック:平方元基/車掌:お宮の松/リューズ:矢沢洋子/シャドウ:雅原慶/トチローの母・鉄郎の母・プロメシューム(声):小野妃香里/アンタレス:塚原大助
劇場
北九州芸術劇場・大ホール
日時
◆2018.7.21(土曜日)/12:00〜 ◆2018.7.22(日曜日)/12:00〜