メリー・ポピンズ【東急シアターOrb】

濱田さんがメリー・ポピンズ!…とあらば遠征するに決まってるでしょう! 【ラブ・ネバー・ダイ】のクリスティーヌに続いての平原綾香さんとのWキャストですね。音域が似ているのかしら?(音楽的知識が皆無ですみません) ミュージカル作品が紹介されている本で、今作品が紹介されている記事や写真を目にする機会が度々だったので、上演が発表された時、そして濱田さんが!と発表された時は歓喜♪

私、今更ながら東急シアターオーブでの観劇は初で、場内の複雑な導線にオタオタ。 1階席と3階席から2回観劇しましたが、どちらも上手側だったのが失敗! ラスト、宙乗りは歌舞伎の宙乗りと同じく3階下手の鳥屋口引っ込みだったので、今後ご覧になる方、ご参考までに。

映画作品も観たことがナイので、断片的な印象とは半端なストーリーしか把握しておらず、今作品に触れるのは全く初めて。 劇中で披露される曲や言葉など「あ!これメリー・ポピンズのだったんだ!」と知ること多数。 それだけ昔からの名作って事ですね〜。 “Supercalifragilisticexpialidocious(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)”、Tシャツ買ってしまった! 舞台美術が色彩のコントラストが凄く効いていて素敵☆ 子供たちと一緒にメリー・ポビンズの魔法にかかっている感じ。

濱田めぐみさん@メリー・ポピンズで2回観劇(13日は東京公演のちょうど折り返し地点だったらしい) 「子供たち!」「さっさっさ!」というキビキビ小気味よい口調とピンと伸ばした背筋でシャキシャキ動く振る舞いはハマってる。 バンクス家にやって来た際に彼女のトランクから次々とインテリア小物が出て来る演出は3階最後方席からだと、裏方さんとの素晴らしい連携が垣間見えて面白かった! 『あの曲を濱田さんで聴ける』と分かっていても、いざ耳にすると感動ひとしお。 親切なのか?放任なのか?優しいのか?ドライなのか?…つかみどころのナイ不思議なメリー像にはピッタリだったけど、子供たちやバートが彼女を強く慕うほどの魅力はちょっと不可解に思えたかな。 ラスト、宙乗りの引っ込みの表情が謎。 メリーは何を思っていたのか? 平原メリーはどんな感じだろう?

やっぱり柿澤勇人さん@バートは歌、大貫勇輔さん@バートはダンスが印象に残ったけど、【Step In Time】は両者、本当に見応えがありました! 後のトークショーで柿澤さんが話してたけど、舞台の周囲を空中ウォークするまでの十数分、フライング用プレートを体に装着してダンスをするので、超しんどいらしい。 いや、普通の人だと入れてなくてもしんどいけど(てか、踊れないけど)。 大貫さんはすっごく楽しそうだったけどな!(ビリー・エリオットの時も踊ってる時の表情が印象的だった♪)  バンクスが花瓶を割ってしまい、子供の頃隠していたジンジャー・ブレッドの星を見つけ、一家の問題が解決に向けて動き出すのは、この時バートと握手したからなんだそうです。 ヨーロッパでは『煙突掃除屋と握手をすると幸運が訪れる』という言い伝え?があるそうで、そういう背景を知って観ていれば、よりしっくりきたシーンだったんでしょうね。 そして、2回ともパレットから花束を抜き出す手法を見逃した! 鮮やか☆ バートもちょっと立ち位置が不思議なキャラクターですよね。

バンクス夫人は両日とも三森千愛さんでしたが、すごくチャーミングで好演! 気難しいご主人に臆することがなく大らかで明るくて…なんで、子供たちがあんなにも我儘なのがちょっと解せない感じ。 駒田一さん@バンクスは、こんなお堅い役で初めて拝見したので新鮮! もっと歌が聴きたかったなぁ…。 島田歌穂さん@バードウーマン+ミス・アンドリューは“漫画のザ・悪役”っていう感じで笑える。 歌穂さん、あの大きな目を更に見開くから眼力強すぎ! もう中学生さん@ロバートソン・アイはキャストを知った時、一番ビックリしたから興味津々で拝見。 これ小野田龍之介さんだと、どんな感じだったんだろう?

家族で観て「ミュージカル、楽しかった♪」と言える“ザ・王道”作品。 ハマって激しくリピートする感じではナイけれど、今後日本でも長く再演を重ねる作品なんだろな、と思いました。

キャスト
▼2018.4.13(マチネ)
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/バート:柿澤勇人/ジョージ・バンクス:山路和弘/ウィニフレッド・バンクス:三森千愛/バードウーマン+ミス・アンドリュー:島田歌穂/ブーム提督+頭取:コング桑田/ミセス・ブリル:久保田磨希/ロバートソン・アイ:もう中学生/ジェーン・バンクス:亀山めい/マイケル・バンクス:大前優樹
▼2018.4.14(マチネ)
メリー・ポピンズ:濱田めぐみ/バート:大貫勇輔/ジョージ・バンクス:駒田一/ウィニフレッド・バンクス:三森千愛/バードウーマン+ミス・アンドリュー:鈴木ほのか/ブーム提督+頭取:コング桑田/ミセス・ブリル:浦嶋りんこ/ロバートソン・アイ:もう中学生/ジェーン・バンクス:浅沼みう/マイケル・バンクス:坂野佑斗
劇場
東急シアターOrb
日時
2018.4.13(金曜日)/13:00〜、2018.4.14(土曜日)/12:00〜

濱田めぐみ20周年記念コンサート【EX THEATER ROPPONGI】

過去の濱田さんのライブの際には…迷いに迷って…他劇場での上演演目と上手く絡められる日程でナイことで遠征を諦めてきましたが『20周年記念コンサート』と銘打っちゃったら、これは行くしかないでしょう! と、いう事で六本木に足を運ぶのも、何年振りか判らないほど久し振りで、激しく“おのぼりさん”状態でEX THEATER ROPPONGIへ。
自分が無事チケット確保してから、売れ行きとか全くチェックしてなかったけど、満員の会場にビックリ☆ 追加公演があるくらいだから…そりゃ、そうでしょうけど〜、客層は全体的にちょっと高めなうえ、男性比率も結構で、これまたビックリ。

オープニングは一輪の赤い薔薇を手にグリーンのドレスで上手より登場。 ♪決めたのよ〜「ベルか!BBか!わが家か!」で、すでにテンションMAX! 私、濱田ベルは観た事がなかったし、音源も耳にした事がなかったので、感動ひとしお。 青いあのコスチュームで、あの部屋に閉じ込められたベルが見えましたよ! 一瞬にして、BBのあの空間に連れて行く濱田さんの歌声に改めて感涙。 3月に開幕する福岡BBへの楽しみの助走となりました〜♪ また四季の舞台で一番最近に観たCFYの【Someone to Watch Over Me】が聴けたのは嬉しかった! ポリーがそこに居ました〜、心に染み入りました〜(あっさり某ポリーは上書きされた)。  

…と歌は全てにおいて、ナンバー毎にその演目とそのキャラクターに切り替わり『耳が幸せ!』で、改めて『濱田さん、やっぱ凄いわ!大好きだ!』と心が震えました〜。 劇団四季在籍15年間で11キャラクター(アイーダは約1000回だって!)、退団後5年間で11キャラクターを演じたそうで、残念ながら退団後の東京中心の舞台はあまり追えてナイので、初めて耳にするナンバーも多いものの、キャラクターが伺える表現力に感嘆! 「これからの舞台もず〜っと追い続けたい」と強く思ったライブでした。

…で、MCは…というと、がらっぱちな姉さんぶりで、話の着地点が見えずハラハラしましたが、『とにかく感謝してる!』『私には舞台しかない!』という強い気持ちは伝わってきました。
私が観劇した回のゲストは笹本玲奈さん(沼尾さんが観たかったよぉ〜、わぁ〜ん!)。 淡いピンクのロングドレスでお人形さんみたいな玲奈ちゃんは、3月に控えているジキハイの【その目に】と、レミゼの【On My Own】を熱唱。 可愛い!上手い! でも沼尾さんが観たかった!

そして【シャドウランド】聴きたかった…。

〜 セットリスト 〜
01.わが家(BB)
02.星と月と(Songs For A New World)
03.Someday(メンフィス)
04.星のさだめ(アイーダ)
05.あんな人が(ジキル&ハイド)
06.愚かな愛(デスノート)
07.イカれた帽子屋(アリス・イン・ワンダーランド)
08.自由を求めて(ウィキッド)
09.その目に(ジキル&ハイド) ×笹本玲奈
10.On My Own(レ・ミゼラブル) by笹本玲奈
11.How about a Dance(ボニー&クライド)
12.胸の振子
13.黄昏のビギン
14.Someone to Watch Over Me(CFY)
15.Love Never Dies(ラブ・ネバー・ダイ)
16.手をすり抜けて(マンマ・ミーア)
17.As if We Never Said Goodbye(サンセット大通り)
18.メモリー(CATS)
19.愛した日々に悔いはない(A Chorus Line)

濱田LIVE

劇場
EX THEATER ROPPONGI
日時
2016.1.10(日曜日)/13:00〜