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小笠原騒動【博多座】

“通し狂言”博多座初登場! 博多座で四劇場目となる演目。 上演を重ねるごとに、更に充実した舞台となって晩秋の博多座を熱く盛り上げてくれました! 役者さんご自身も役に愛着を感じていらっしゃるとの事で、観ている側もその熱気が感じられ、解りやすいとても楽しい舞台でした♪ 『年に一度は“通し狂言”』が博多座で定着するといいなぁ~。きっと“歌舞伎のぼせ”増殖すると思いますよ、博多座さん!
『小笠原藩のお家騒動』という事で、博多座公演ではいわば“ご当地もの”。 北九州市の小倉城で主演4人が記者会見を開いたり、ローカル番組にも意欲的に出演されてPRされたり…、舞台では所々に“博多弁”のセリフが盛り込まれていたり…♪ 地元歌舞伎ファンとしてはとっても楽しい公演期間でした。

序幕・二幕

ズルイ女! まず…扇雀さん@お大の方の登場シーンで一気に惹き付けられました ! 義父の首を絞めて殺し「なんでもないわさぁ~」と笑い、桂三さん@小笠原豊前守の寵愛を受けながら、愛人の染五郎さん@犬神兵部と目配せをする“ズルい女”ぶりに圧倒! 特に、打ちのめされた翫雀さん@小笠原隼人を鼻でせせら笑いながら彼の前を通 り過ぎる仕種が最高でした! 翫雀さん@小笠原隼人が乗る狐の籠行列は、仕掛けの面白さや、こしらえもさることながら、黒沢明の映画【夢】の中に出てくる“狐の嫁入り”を連想させ、とっても好きでした♪ 橋之助さん@岡田良助と扇雀さん@お早の話題の【客席通 路歩き】。「私、昔から雷が大キライった~い!」と扇雀さんは博多弁のセリフも♪ 場内爆笑の後だけに、その後の良助とお早の殺しの場面 は陰惨さと、お早の幽霊の恐ろしさが際立つ感じに思えました~。 染五郎さんの『犬神兵部→飛脚小平次』の早替りはお見事! 化粧まで変わっているというのに「速すぎ!」 私、ここまで速い“早変替り”って初めて!

三幕

二幕目のうっとりするような美しい隼人妹・小萩から一転、貧乏暮らしの疲れた病気患いの岡田良助の女房おかのを演じる吉弥さんの変貌ぶりもお見事!
そして…観劇前に筋書きで“永田晃子ちゃん”の名前を発見した時に「あ~、また泣かされるんだろうなぁ…」と思っていたら、やっぱり!でした。 も~う「晃子ちゃん、あんたはエライ!」…じゃなかった「天才!」。 場内、鼻をすする音で大合唱~。 子供が『自分から刃物を突き立てて自害する』という設定も初めて観たので衝撃的でした! 犬神兵部からの褒美で安穏に暮らしていると思った家族に対して、大見得をきって放蕩の様子で帰宅する橋之助さん@岡田良助。 しかし家族は毎夜お早の幽霊に苦しめられたうえ、兵部からは何の援助もなく極貧生活の様子。 兵部に騙されたと気付いたくだりからは橋之助さんの独壇場! 手にかけた我が子と陰腹を切った女房、母親を抱きしめて心情を語る様は圧巻でした!

四幕・大詰

改心した良助が兵部の悪事をあばく為に、連判状と訴状を小笠原遠江守にと届けに行く途中で、お早の夫、染五郎さん@飛脚小平次が妻の敵討を伐つ! その場面 が有名な『本水を使った水車小屋での立廻り』! 客席も「待ってました!」とばかり、拍手喝采~♪ 1階前から3列目までの観客には…主演4人のサインと『平成13年11月花形歌舞伎 小笠原騒動 博多座』が印刷されたビニールシートが配られました(お持ち帰りOK)。 11月ともなれば、全身ズブ濡れになるのはさぞ冷たいだろうなぁ…とちょっとお気の毒でしたが、お二人の子供のような?はしゃぎぶりに“敵討ちの場面 ”ながら、思わず笑みがこぼれてしまいました。 小笠原遠江守の安否を探りにきた扇雀さん@お大の方に対しての、上村吉弥さん@林和馬の“意地悪”…というか“嫌味たっぷり”具合が観る度に増していて、とっても面 白くって大好きな場面でした♪
大詰! “十五萬石のお家乗っ取りを企んだ大悪党”らしく染五郎さん@犬神兵部の大立ち廻りは魅せてくれました。 中でも、松本高弥さん@捕手Aの身軽さ、トンボの切れには目を奪われました~。 「やっ!はっ!」という声も小気味よくリズミカルで素敵でした♪ そして…私的に一番ドキドキするシーンがここに! それは…翫雀さん@奴菊平→白狐への【垣根回転早替り】! 垣根がクルリと回転すると替っている…という仕掛けなんですが、私が観る時は翫雀さん、バーン!と垣根にいつも挟まっていらっしゃいまして…観る度に心配でドキドキしてしまいました。

私、今回初めて『切り口上』を観ました!

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  • 六月博多座大歌舞伎

    (2019.6.2〜26)
    ●昼の部/11:00〜15:30
    ●夜の部/16:30〜21:00

  • akko-3(あっこさん)
    歌舞伎・ミュージカルを中心に舞台観劇好きな福岡市民でリゾートダイバー
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