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通し狂言・梅初春五十三驛【国立劇場】

国立劇場開場40周年記念として166年振りの復活通し狂言の上演!
江戸後期から明治にかけて、東海道を舞台に物語が展開する…いわゆる【五十三次もの】が多く作られ、この作品もそのひとつだそうです。
『京の都から、お江戸日本橋まで奇想天外の五十三次』というキャッチコピーの元、“梅初春”とお正月にふさわしい外題も付いて、華やかで大胆、笑いの要素も加えた菊五郎劇団テイスト溢れる舞台
名作狂言のパロディ随所に散りばめてあるので、知っているとより楽しめるけど、そうでなくてもそれなりに♪ しかし約5時間弱の上演時間は…5幕13場という構成もあってブツブツ切れる感じと詰め込みすぎな印象はいなめず、肝心の“通し狂言”としての筋が通ってナイ印象で「はて?あらすじは…?」と思ったところで、まとめるのは至難の技! 役者さんも一人何役もされているので混乱してきますし汗 ひとつひとつの場を独立の狂言として楽しめば、各々の場は大変凝ったもので随所に見応えが設けてあるので、それが13場もあるんだから…それはそれは賑やかな舞台であった事は確か! 場ごとに各々の土地の雰囲気を表現していた舞台美術も目に楽しく、理屈抜きで「あ~、面白かった、綺麗だった☆」って…コレでイイんだと思います♪
特筆したいのは…以下3場 鉛筆

二幕目【岡崎 八ツ橋村無量寺の場】

パラパラ子猫
五十三次ものには欠かせない“化け猫”。 菊五郎さん@猫石の精霊が老女姿ながら行灯の魚油をペロペロと舐める趣向は古典そのものですが、その魚油に喜ぶ4匹の子猫ちゃんたちが登場し【NIGHT OF FIRE】でパラパラをひと踊り。 その可愛らしさに客席が大いに湧きましたが、梅枝さん@茶屋娘おくらの「あ~れぇ~!」「じゃと言うてぇ。今、猫がぁ~、どうやら立ってパラパラを~」というセリフが一番効いていたかと♪ 梅枝さん、最近の努めて舞台に立たれている成果が出ている(と言うと何様な表現ですが)印象で、パラパラと言いつつきちんと歌舞伎味が残っているセリフ回しで感心しきり!

三幕目【白須賀 吉祥院本堂の場】

お寺での勧進芝居【車引】。 大道具に…と神社の鳥居を勝手に引き抜いて持ってくるわ、死人を入れた棺桶を引く大八車を輿に…と拝借してくるわの無茶苦茶ぶりが笑えます。 小道具や衣装は村人たち自らが用意したようで、小学生の工作のような鬘がナイス☆ 田之助さん@庄屋の左衛門は桜丸でして…本役では観れない嬉しさと(可愛いの!)、この場だけの人間国宝の登場に“豪華なお年玉”という感じで嬉しい♪ この場で客席への手拭い撒きもありましたし☆
三津五郎さん@所化弁長(軽やかスキップ健在!)の義太夫×三津右衛門さん@女房お豊の三味線が、可笑しいながらも本気で上手いっ!

大詰【御殿山の場】

満開の桜の下で大勢の捕手に囲まれて大立ち廻りの菊之助さん@白井権八。 菊五郎劇団のみせどころ!とばかりに、アクロバティックでスピーディーな、でもって絵のように美しい型が次々と決まって拍手☆ “ザ・歌舞伎”な一幕
附け打ちさんの後ろで(舞台袖奥で)もう一方、全く同じ動きを(手で膝を打つ)していた方がいらっしゃったのですが…この方は“附け打ち見習い”さんだったのかしら?と、気になりました。

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    歌舞伎・ミュージカルを中心に舞台観劇好きな福岡市民でリゾートダイバー
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