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團菊祭五月大歌舞伎・昼の部【歌舞伎座】

襲名披露公演が続いたこともあり、三年ぶりの團菊祭になるとの事。
まずは何より、病気治療に専念されていた團十郎さんの復帰がおめでたい! 「お帰りなさい」という暖かい空気が舞台共演者からはもちろん、観客からもあふれたような感じで、胸が熱くなった。 今回の復帰はゆっくりと、ゆっくりと、どうかどうかご無理をなさらずに。

江戸の夕映

実は私、團十郎さんよりも海老蔵さんの方が「お久しぶりです」という事が判明。 実際、歌舞伎座へのご出演は一年ぶりだそうで。 かっては“平成の三之助”と呼ばれたお三方競演の舞台を拝見したのも私、久しぶりだったので、なんだかとても新鮮な感じさえも。
中でも松緑さん@堂前大吉が気っ風のイイ江戸っ子ぶりで好演で、三人の中では一番印象に残った。
話の時代背景が慶応から明治となった年の夏、との事で“ちょんまげに洋装”な人も登場。 まるでシャグマ?を冠ったかのような隊長の亀三郎さん@黒岩伝内と『あの男は若いのに顔中ヒゲだらけで、台所のタワシのようだ』と言われた風貌の亀蔵さん@吉田逸平太にビックリ(改めてお二人ともイイ声)
松也さん@お登勢。 以前は声が聞いていて耳に辛い印象が強かったのだが、自然な印象でせつない乙女心を訴えかけてきて、可憐。
尾上右近くん@お蝶は…一体いくつの設定なんでしょうか? これほどセリフをしゃべるお役で拝見した事がなかったので、まずビックリ。 そして、船頭らに発破をかけたり、たしなめたり…な姉さんぶりにビックリ! 実際の体の造りは中学生らしく、プクプクって感じで愛らしいのだが、セリフ廻しがぎこちなさを残しつつも、ピシャリとしている感があり、今後が楽しみ♪
萬次郎さん@おきんがまたまたナイスな年増ぶりで好演。
全体的に大きなセット転換が多い為か、幕引きで話が分断されダレる印象が残ったのが残念汗

雷船頭

松緑さん@船頭は“粋でいなせでイイ男”ぶり。 実は松緑さんにかつてこのような感想をもった事がなかったもので(失礼!)新たな魅力発見。 “まわりづくし”もスッキリと。
尾上右近くん@雷は、う~ん…まだ初日開けてすぐだからかと思うのだが、以前感じたほどの達者な印象がナイ。 きっとコレから。
あ゛! 鬼って…足も三本指なんですね
二人の間からはユーモラスな楽しい感じはとても良く出ていて、演目として楽しめた♪

外郎売

浅葱幕が切って落とされると…“ザ・歌舞伎”な豪華な板付きで晴れやか☆
鳥屋口から團十郎さん@外郎売実は曽我五郎が「小田原名物~」と第一声が聞こえただけで、客席はワァッと沸き立ち、鳥肌が立った。
そして花道に姿を表すと…絶叫のような「待ってました!」「成田屋!」大向うの嵐と拍手。 しばらく七三で止まってもなかなか拍手が鳴り止まず~
復帰の口上では、菊五郎さん@工藤祐経と居並び「嗚呼、これぞ團菊」とそのツーショットが嬉しい♪
演目の見所“外郎売の早口での言い立て”は、しっかりとした口跡で、この方のもつ大らかな愛嬌ぶりも感じる事が出来、安心した…といったら失礼だろうか。

権三と助十

井戸替え”というモノを初めて知った 舞台の袖~花道までの縄を引っ張る長屋連中は…全部で何人だったのだろう? 舞台には排水溝のドブ板がきちんとしつらえてあったり、季節は七夕頃の設定とあって、笹の葉や朝顔…といった江戸の風物が目にも涼しい
私、まず時蔵さん@権三女房おかんに衝撃「クールビューティーなのに、こんなにギャンギャンわめく長屋暮らしの女房だなんて…ありなの?」と
あまり肌色塗り(って言うの?)の時蔵さんを拝見した事がなかったから、小パニック。 ニンではナイお役かと思うのだが、好演。 座り込んで顔を覆ってワンワン泣くところなんか客席多いに湧くし♪ 縁側から転げ落ちてクルクル~シュタッ!って、機敏な運動神経でございます。
團蔵さん@左官屋勘太郎は…こういうお役は「俺に任せろ!」って感じのハマリ役。 下嶋甚右衛門@ぢいさんばあさん、とか…ネチネチと嫌みを言いながら相手を攻めて、怒らせようとする役所はホント團蔵さん、ウマイんだなぁ~。 あの意地悪く企む目がなんとも、なんとも♪
全体的には…喧嘩っ早い、人情が厚いという江戸っ子のドタバタ劇な印象が強く残っただけだった(面白いけど)ので、機会があれば幕見で再観劇したいな。

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    • 1999 (1)
  • 市民檜舞台の月(5〜19日)

    ●昼の部/公演内容毎に異なる
    ●夜の部/公演内容毎に異なる

  • akko-3(あっこさん)
    歌舞伎・ミュージカルを中心に舞台観劇好きな福岡市民でリゾートダイバー
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