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四月博多座名作公演【博多座】

藤山直美さんの博多座公演は【喜劇 道頓堀ものがたり(‘03.4)】、【花あかり(‘04.4)】に続いて今回で3回目。
『博多の春は直美さん』がこのまま定番化してくれると嬉しいなぁ☆ 「あ~、笑った。楽しかった」で劇場を出ることの出来るお芝居って博多っ子にはすごく合っていると思いますし、かく言う私も大好き! しかも今公演は…泣いて、笑ってという人情芝居【太夫さん】、思いっきり笑える喜劇【はなのお六】という豪華二本立て☆
2006年秋スタートの連続テレビ小説【芋たこなんきん】主演が決まっている直美さん。 この先しばらくは舞台で会えないと思うと観劇にも力が入ります?

太夫さん

戦時中、ある男が身ごもっている自分の彼女を遊郭に預けお金を受け取り失踪。しかし女は子を生み育て、男の帰りを信じてひたすらに待っている。戦争が終わり、日本も復興著しくなってきた折、その景気に乗って財を成した男が、女と子供をを迎えに来る…というハートフルなお伽噺。
過去の病気のせいで?ちょっとトロめな藤山直美さん@きみ子は人を疑う事を知らず、人から言われた通りに物事に励む純真無垢な女性。
登場では小汚いなりで、太夫としての修行を積んで“さなぎが蝶に成長”するがごとく、見た目の変化も楽しく、「男に孕ませられたうえ、金で売られて逃げられたかわいそうな女」という周囲(観客)の目の中、健気に生きる彼女に対し、最初は哀れみを持って彼女を見る。
しかし「あの人は必ず迎えに来てくれる」という確固たる信念をもって待ち続け、母親として一回り強くなったきみ子の姿には、「そうだといいね。きっと来てくれるよ」という気持ちにさせられ応援したくなる愛嬌ある女性として好演♪
波乃久里子さん@遊郭・女将おえい。 時代の流れによって抱えていた遊女達から“人としての人権を主張”しストライキ遭う。 売り買いではなく、人助けで遊女を抱えていた女将としては、時代の流れによって“義理人情”を忘れつつある時代を嘆く。 なかなか気苦労の多い…昔はバリバリと店を切り盛りしていたであろう年老いた女将風情がよく表現されている。
もう店をたたんでしまう!と決めた矢先にきみ子が突然舞い込んで来て、とまどいながらも人の心の優しさや人を信じる事を思い出し、経営に再び生を出す…という女将の心情の変化やその年月の経過が伺えてさすが!
時代背景やその情景を取り込んだセットが素晴らしくきちんと造り込んでって秀悦。 女将が歯磨きで実際に口をすすぐシーンなどもあり、水場もきちんと造り込んであり、奥座敷では輪になって客とお姉さん方が歌い踊るスペースもあり、観客は幕が上がると一瞬にしてタイムスリップする感じ。 ラストには煌びやかな花魁道中もありもハッピーエンドに華を添える☆
観劇日のアクシデントとしては…きみ子が生んだ息子役で幼児(1歳くらい?)が登場するのだが、私が観た時はすご~く泣いてしまって「ママ~」と叫んでしまったのが、あらら… 現代っ子でした汗

はなのお六

立身出世を志し大和から江戸に上った“どんな遠くの匂いもかぎ分ける鼻利き”直美さん@お六”が、尾家の大事がかかった大名家の旗探しに、その鼻で一役買うというお話。
「藤山直美という人はやっぱり凄い!」と爆笑しながらもそう思わされる楽しい楽しい芝居☆
このお芝居は藤山寛美さんが松竹新喜劇でやっていた『はなの六兵衛』の主役を女性(お六)に替えたものだそうで、寛美さんの舞台をご覧になっている方は「ソックリ!」という比較の楽しみもあったのでは?
田舎から出てきた娘の怖いもの知らずの度胸と、愛嬌あるしゃべり、仕草のひとつひとつに観客は大笑い。 抜群のリズム感の足取りや笑いの間で…面白いっ!
ここでは打って変わってあでやかな姉さん役の波乃久里子さんのお着物のきこなしが素敵。 小島秀哉さんの旦那もドッシリとした包容力があってカッコ良く、この夫婦に惚れボレ。 中でもとにかく、とにかく爆笑、“腹をかかえて笑う”とはこの事だというくらい笑ったのは…
小島慶四郎さん@有馬玄蕃頭の登場シーン! 白塗りの殿様。 もうただ舞台に居るだけで、その存在だけで笑える。 志村けんのバカ殿どころではない。 あの眉毛の描き方と位置がポイントなのか? しかも観客があまりにも笑うものだから、共演者の皆さんも改めて可笑しいのか?ちょっぴり吹きながらのセリフ。 …につられて殿様も吹いてしまうので、なおさら可笑しくて。 いや~、あの顔は…反則!

直美さんはもちろんだけど、W小島さんらの脇をしめる役者さん、そのチームワークの良さを感じた舞台でもありました。
あ~、出来ることなら【はなのお六】のみ激しくリピート観劇したいくらい気に入ってしまった
笑った、笑った 面白ろかった~♪

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