博多座文楽公演・昼の部【博多座】

竹本義太夫300回忌】【近松門左衛門・生誕360周年】の今博多座公演。 昼夜ともに近松作品でしたが、やはり油が観たい!って事で昼の部のみ観劇して、本年の観劇納め。
虫干しがてらに着物を着て行ったのですが、舞台がはねて博多座を後にすると…結構な土砂降り。 洗える着物にしといて良かった…。 帰宅後、洗濯機に直行!でした。

文楽を楽しもう

豊竹靖太夫さん解説。 これから観劇する演目のあらすじをツラツラと。 なんの笑いの要素もヒネリもなく淡々と舞台中央で棒立ちで語るのみ。 以前の人形や太夫、三味線の実演解説ならともかく、これって…必要? 昼の演目は共に人形遣いさんの運動量が半端ナイなぁ~と感動☆

女殺油地獄

この演目って文楽と歌舞伎、どっちが先にお芝居として上演されたんでしょうか?
吉田和生さん@お吉の子供って3人居たんだ?! 「帯解いて~、へべ脱いで~」って言うあのお嬢ちゃんだけかと思ってた! お吉と与兵衛の浮気現場か?と色めき立つ吉田玉也さん@豊島屋七左衛門にやはり笑いを誘われる~♪
桐竹勘十郎さん@河内屋与兵衛の…とにかく、どうしようもないクズ男な感じ(チンピラ風情)がちょっとした動きの隅々に出ていて「なんでこんな男の我がままに善良な人々が不幸になってしまうのよ~!」と理不尽さに憤り倍増。 しかも!筋書きに『その後のお話』が紹介されており、これは初めて知ったのですが「クズ過ぎるだろ、与兵衛!」 本当の悪党というのは存在するんだなぁ…と思ったり。
最大の関心事『殺し場の油はどう表現するのか?』 もちろん液体が使用される事はありませんでしたが、油でつるつると足元が滑る表現には「おぉ~っ!」と客席からどよめきが出るほど見事。 人形遣いの3人の連携がこれほどスピーディーで見事な動きは感嘆の連続! シュルリ~ツルリ~と凄いフリ幅でスライドする人形は観客は楽しいけれど、人形遣いさんは相当な運動量だろうなぁ~。
いや~、面白い! これは通って何度か観てみたかったなぁ。

日高川入相花王

これって顔がパカッと割れて鬼女に変るもんだとばかり思っていました。 舞台いっぱいはためく波幕の合間をバタフライなみのダイナミックな泳ぎで川を渡る豊竹清十郎さん@清姫。 黒い振袖から白い大蛇の衣装に早変わり~という趣向でしたが、これは人形自体を交換する、って感じなんでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください