アマテラス【博多座】
【玉三郎さん×鼓童】という公演は過去に何度も耳にしていましたが、興味がなく、今回の博多座公演がなければ決して触れる事がなかった舞台でした。
『玉さん、鼓童を連れてきてくれて本当に有難う!』と強い感謝の気持ちが湧いてきた…感動の舞台でした。
カーテンコールは「劇団四季か?!」ってなくらいに繰り返され、うち2回は鼓童の演奏付きで(これが沖縄エイサーちっく)、しまいには「もうこれ以上どうしたらいいの?」とオロオロと戸惑って笑う玉さんや、女性(愛音羽麗さん)をエスコートする玉さん…という珍しい玉さんも見れて大満足(手首~肘まで見ちゃった!綺麗…)。 まさか玉さんに「可愛い…」という感想を持つ日がこようとは~。
玉さんの舞踏公演は何度も拝見していますが、全て古典の歌舞伎舞踊だったのでアマテラスのような創作モノは初めて。 日本神話を題材としている“ザ・玉さんワールド”が全開の作品は、厳かで力強い☆
鼓童の石塚充さん@スサノオ、その荒れ狂う乱暴な様を長い布でアマテラスを絡め取り、色彩的にも美しい演出。 鼓童の人達って…太鼓だけでなく、ダンスも歌も演技も出来なきゃいけないんだなぁ、と『△鼓童=和太鼓 → ○鼓童=パフォーマンス集団』と認識を新たに。
一幕ラストに天の岩屋戸に身を隠したアマテラスを呼び出そうと、二幕は闇の中、鼓童の皆さんの怒濤の太鼓演奏が繰り広げられる。 スゴイ!スゴイ!俄然面白いっ! 太鼓だけで一体何種類くらいあるんでしょう? 笛や琴、鈴、鐘、ドラ、ガムランちっくな打楽器等を織り交ぜて「これでもか!これでもか!」の圧巻な演奏。 ちょっと映画【ドラムライン】のマーチング・バトルを思い出しました。 腹筋中の状態で叩くような、スクワットの途中で叩くような「太鼓を叩くって全身運動なんだなぁ」と驚かされる困難な体勢から繰り出す音とその肉体美にひたすら感動☆
愛音羽麗さん@アメノウズメ。 この踊りはKAZUMIーBOYさんが振付けされているそうですが…あえてそういう意図なのか?総体的にみると異質な印象。 ヅラが茶髪+キラキラ飾りだからか?白塗りメイクの愛音さんは大衆演劇の女形みたい…。
二幕ラストにアマテラスが岩戸からスススス…と出てきて光が甦って舞台上をニッコリ一周して幕、という玉さんの出番は、ほんのちょっとなんですが、それがかえって『光が戻って有り難う』という感じにも思えました。
とにかく鼓童の皆さん、食わず嫌いですみません! 単独公演、機会があったら是非拝見したいと思います!
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