パイレート・クィーン【梅田芸術劇場】

上演が発表され、キャストを知った時【マリー・アントワネット】の二の舞になりそうな…何故かイヤ~な予感がしたので汗、開幕の東京公演への単独遠征は控え、この大阪公演1回のみの観劇(毎年1月は松竹座に歌舞伎観劇が恒例なのでそれに絡めて、ね) 帝劇公演の評判がチラホラと耳に入って来ると、どれも今ひとつ芳しくナイものばかりで「ん~、やっぱりかぁ」「でも、自分の目で観てみないと」という気持ちが交錯しつつ、今公演の観劇へ。
開演前に「ドナール役の宮川浩が怪我の為、一部演出を変えて上演致します事を何卒ご了承ください」という旨のアナウンスが。 なんでも前日カテコ中に?負傷したとの事。 パンフレットや劇場内のパネル写真から推察するに、結婚式での知寿さんのダンスがなかったようで、激しく残念! 知寿さんのダンス、大好きなのに~。 舞台が進行にするにつれて宮川さんの足の引きづりが酷くなって気になり、ストーリーに集中出来なかったのもこれまた残念。 “舞台は生もの”って分っちゃいるけど…観劇日の設定って難しいですね汗
この作品、日本のミュージカルファンにとって最大の話題は『山口祐一郎と保坂知寿の共演』が先行した事は確かでしょう! 私は劇団四季時代の共演の舞台を拝見した事がナイので、その頃から拝見されている方に比べると、それほどの感慨はナイのですが“歌が期待出来る!”事は観る前から保証済みなので楽しみにしていました♪ ご覧になった多くの方が感じたグレイス・オマリーと恋人ティアナンの“無理ある若者設定”に苦笑しながらも、お二人のデュエットでは祐一郎さんが全くパワーをセーブする事なく全開で唄っていらっしゃる様に感動した事でしょう♪
保坂知寿さん@グレイス・オマリー“演歌的こぶし”は健在でしたけど「やっぱ知寿さんウマイなぁ」と思えるツボが随所に☆ 私、知寿さんが四季退団後初の観劇ですので…2005年9月【アスペクツ・オブ・ラブ】以来、実に約4年振りの知寿さんなんですよね。 ♪じんせぇ~(=人生)、えいえぇ~ん(=永遠)、うんめぇぇ~(=運命)♪という四季開口法の発音が『じんせい、えいえん、うんめい』と普通に唄っていた事に「あ、もうホントに四季の保坂知寿じゃナイんだ」と改めて気付かされた次第。 そう、それが自然な日本語よね汗 返す返すも残念なのは“知寿さんのダンス”が拝見出来なかった事…悲しい ヒロインとしての華、という部分ではヴィジュアル的にも「もう少し早く四季を出ていたら…」という感は否めませんでしたが、今後の更なるご活躍が楽しみになりました☆

涼風真世さん@女王エリザベス一世は、まず登場時の“キラ☆キラ☆”ぶりに「お人形さんみたい!」とビックリ☆(パンフの対談写真のブリブリ乙女ファッションにもビックリ!お幾つでしたけ?!) 今まで何度となく涼風さんのお姫様的なお役やその姿は拝見していますが…とにかくその可愛さに驚愕した今公演の登場シーンでした!!! 舞台進行につれて次々と変わるファッションショーは目に楽しく、どれもと~っても似合っていて素敵☆ 小峰リリーさんの衣装デザイン(ヘアーデザインも?)に目を見張りました! そして「涼風さん、更に歌が上手くなってる~!!!」と非常に驚きました。 歌に不安がナイ方なのは分っていましたが、更なる進化を遂げていらっしゃるのに驚き、その努力に感動~。 今作品、私的MVPは涼風さんで決まり☆ もし再演があるとしても、このお役は…現段階では彼女以外、他にちょっと思い付かないですもん。
山口祐一郎さん@ティアナンは「久々に“普通の人間”として拝見したな」という印象(爆!) もう癖になっているんでしょうけど、両手を開いてリズムを刻みながら唄う様はど~にも気になります汗 ヒロインの恋人役というのに、思いのほか活躍の場がなく肩すかしの印象で残念。 「この役は山口祐一郎でなくては!」という感じはなくモッタイナイ。
今井清隆さん@族長ドゥブダラは「知寿さんのお父さん役なんて…」とちょっとファンの方は複雑だったのでは? ダンディな存在感のあるお役でしたが、登場は一幕だけとはもったいない! 首元のネックレスがキツそうだった事は内緒です。
石川禅さん@ビンガム卿は…その拵えからも【ピーターパン】のフック船長を彷彿とさせました。 私的には涼風さんのお役にヘコヘコヘしているお役が定番化している事がツボでした。 やっぱり上手い。 笑わせていただきました~♪
宮川浩さん@ドーナルは、やはりそのお怪我が気になって、今ひとつドナールとして目に入ってこなかった事が非常に残念で悔やまれます!
そして…この作品で特筆すべきは“アイリッシュダンス”ですよね。 私は日本で度々公演される【リバーダンス】を観た事がナイので“生・アイリッシュダンス”は初見。 素晴らしい足さばきと脚力と、その足から奏でられるフロアーを叩き付ける心地よい音にただただ見入るばかり。 これって…タップダンスよりもハードなのでは? 個人的にはアイリッシュダンサーとして出演されている海外ダンサーの方が、村人や群衆の一員として小芝居をしている所がツボでした♪
総括として『歌に不安がなく観れる』というのはイイ!(それが本来なんでしょうけど) 正直、目の方が忙しくて特に耳に残るナンバーがなかったのですが、それは“心地よく耳に流れた”という事で汗
そして舞台美術に拍手~☆ 船上~陸地~宮殿と大きく場面が変わるのに、なんの違和感もなくスムースにその場として見せてくれる事に大感動。 プロの仕事だ!

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