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ヤマトタケル(考察:タケルとタケヒコ) 【博多座】

博多座初日、三階席からの観劇で舞台がすごく遠く感じられ(スーパー歌舞伎は=舞台セットはシンプル+衣装は豪華絢爛なので)疎外感があったうえ「あの豪華衣装を間近で見てデザインの細部チェックをしたいっ!」という衝動にかられて、1階A席突発した本日は二回目の観劇であります。
2005年公演時には遠征観劇スケジュール上、段治郎さん@ヤマトタケルしか拝見出来ず「え~っ?!段治郎さん@タケヒコ、すっごくイイのに観なかったんですかぁ~???冷や汗」と当サイトにお越しいただいた段治郎ファンの方に言われて、どよ~んと落ち込んだものでした。 …ので、今博多座公演でリベンジ!です。
段治郎ファンとしては主役で拝見出来る事は…そりゃ~、もう「謳凌に続いて、再びこんな日が来ようとは~」と嬉しくはありますが、率直な感想として『右近さん@タケル×段治郎さん@タケヒコの方が好き!』でした。
段治郎さんはタケヒコの方がニンであり、彼の魅力が充分に活きているかと。 やたら爽やかで耳に心地が悪かった(聞き慣れないので)小碓命のセリフ回しが汗大碓命やタケヒコでは安心してその口跡の良さを堪能出来る事からも明らか、かな? 宙乗り前のラスト花道七三での「さようなら~」というのは、なんとも軽くて座りが悪く…あの~、その~、間抜けな感じは最後まで変わらず汗 「天翔る心、それが私だ」は、それまでの演技と繋がって説得力のあるものとしては心に響くことがなく、唐突な印象が否めなかったのは残念。 ただ…笑三郎さん@倭姫が言う「そなたはこの地上に間違って生まれた一羽の鳥なのだよ」という清廉潔白な純な真っすぐさはダンジロさん@タケルの方に説得力があったかと。
以下、二人のヤマトタケルの比較考察↓↓↓

青りんご ヴィジュアル
二人の違いが一番顕著に出ている部分ですね。
「ダンジロさん、綺麗~☆」と見惚れる事度々ですが、それもタケヒコの方が魅力的に映りました。 タケルをサポートする包容力も見た目に説得力がありますし。 思うに、ダンジロさんって…目が万人に愛されるキャラクターの目ではナイなぁ~と(個人的に) 怖い、っていうか…色悪とか敵役とかに合っている目といいますか。 目が細いから、目の表情が判りにくいので、感情が入ってくると三白眼ぎみで怖く見えるんですよね~汗 故に、尾張の国造に対してのチクリと刺す嫌味も効いていて笑えます。 私、段治郎ファンではありますが“主役で輝く人というよりは脇でキラリと光る人”なんだろうなぁ…と再認識してしまった感もありますです、ハイ汗
対して右近さんはパッチリ☆キラキラの大きなお目目で、表情が解りやすく愛されキャラに適しているかな、と。 五月人形の金太郎さんみたい…と言ったら解り易いでしょうか? 蝦夷へ赴くタケルの元に押し掛けてきた弟橘姫を「では共に参ろう♪」とアッサリ態度を翻し“ヒシッ”と二人抱き合う可愛らしさに客席から笑いが起こるのは右近さん@タケルならではの魅力。 しかし右近さん@タケヒコの時は、今ひとつタケルとの違いが明確に見えず「タケルの為なら命を投げ出すこともいとわない」という主君を敬い慕う従者には見えず、“二人タケル”な印象だったり~汗
小碓命~大碓命の早替わり立ち廻りでは、御簾の中に姿を消しつつヅラをはずしにかかっている様がバレバレなダンジロさん汗に引きかえ、右近さんは流石の余裕でした。
熊襲での踊り女での舞は、「どうみても男だろ!」と2mはゆうにあるダンジロさんの無理ある女形…ってか女装(貴重だ!)に対して、右近さんは笑顔も可愛くて無理なく安心して観れる感じ。 でもダンジロさん、随分踊りが柔らかくなりましたね♪ ホッ悲しい
青りんご 演技
段治郎さん@タケルは、ひたすら父親の愛を求め、望郷への念を切々と訴えるので、その事自体はすごく心に響くのですが、あまりにも強調されているので、自分を慕うものを犠牲にし、独自の文化や暮らしを築いて生きていた人々への侵略の色が濃く見え、自己中心的な感じにも思えてきた時もありました。 タケヒコの言う「あなたにはどこか寂しい影がある」という部分はピッタリ。 だからこそなのか?段治郎さん@タケルの時の方が、倒される側の最後の言葉がズシ~ンと胸に響いて聞こえてきた印象でもありました。
対して、右近さん@タケルは、熊襲や蝦夷、伊吹山の山神を次々と征伐してヤマトの国の統一、という大きな目的に向かって歩みを進める、部下を付き従えるリーダー然とした部分がきちんと根底に見えてくる印象。 「天翔る心、それが私だ」に違和感はなく。
青りんご 立ち廻り
中学の頃はアクション俳優やスタントマンになりたくてJACを受験合格した過去があるダンジロさんは、“本領発揮!”とばかりに長身の体躯を活かしたダイナミックさとスピィーディーなもので迫力があり、いやゆる“チャンバラ”な感じ
対して、右近さんは“舞っている”ような優美な印象を受ける殺陣
蝦夷での火攻めでの草を刈る所作や、炎の旗を旋回させる立ち廻りにも顕著に現れていて面白い♪
青りんご 宙乗り
今回、実は…ちょっと引いてしまったのが宙乗り冷や汗
歌舞伎でナイ舞台で、いわゆるフライングものをよく目にするようになったから…なんですが、改めて“歌舞伎の宙乗り”というのは「いいですか?今から宙乗り始まりますよ!いいですか?行きますよ!」という感じの大袈裟なお膳立てがあって「ほら!スゴイでしょ!これが宙乗りですよ!感動的でしょ?スゴイでしょ?」というような、すっごく押し付けがましい印象を持ってしまいました。
…な事は置いておいて~汗
二人の飛び方も顕著に違っていて面白かったです! 段治郎さん@タケルは、大きな鷲のような鳥が羽根を広げて大きく旋回するような、悠々とした感じなのに対し、右近さん@タケルはパタパタと羽ばたく感じで…「飛び方も体サイズに合った演じ方なんだなぁ」と思いました。
今博多座公演では、段治郎さん@タケル×猿紫さん@ヘタルベ右近さん@タケル×弘太郎さん@ヘタルベは…昼の部=金田龍之介さん、夜の部=猿弥さん、というキャスティングでした。
ヘタルベはお二人とも好演で特にどちらが…という事もなく。 帝は猿弥さんのどっしりとした存在感に驚きましたが、カーテンコールでタケルを許す芝居では金田さんがさすが!の細かさで「タケル、良かったね~」と嬉しくなりました。
歌舞伎でのWキャスト、古典ではなかなか観る機会がナイのですごく新鮮で面白かったです♪

劇場 キャスト
ヤマトタケル:右近/タケヒコ:段治郎/ヘタルベ:弘太郎/:金田龍之介

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    ●夜の部
    公演によって異なります

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    歌舞伎・ミュージカルを中心に舞台観劇好きな福岡市民でリゾートダイバー
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