博多ざ・んまい 博多ざ・んまい 博多ざ・んまい

二月花形歌舞伎・夜の部【博多座】

浅草公会堂ではすでに人気公演として定着している“新春浅草歌舞伎”。 このメンバー7人が初の地方公演!という事で話題となった【博多座二月花形歌舞伎】
通例として“2月と8月は厳しい”と言われている興行ですが、博多座もご多分にモレず二月の歌舞伎公演は毎年厳しい入りが続いていました。 地元歌舞伎ファンは「このままの入りじゃ博多座で歌舞伎を観れんくなるかもしれ~ん悲しい」と正直なところ危機感さえ持っていました。 そこへきて本年は若手のみの公演。 「入りは大丈夫なのか?!」と心配したものの…これが開幕してみると~、とにかくビックリの連日大賑わい☆ 各種メディアへの露出に加え、豆まき&お練り&KABUKI NIGHTとイベントもあり…と開幕前と直後の宣伝手法が大当たり☆だったようで、期間後半はそれこそ“クチコミ”でますます人気が加熱していったようです。
もちろんチケットも花形料金だった事は大きな要因ですが…いや~、とにかくこの人気と盛り上がりには驚きました。 だって博多座の歌舞伎公演で“立見”が出るだなんて…いやはや驚きです。 私自身はご贔屓さんの出演が全くナイので(翫雀さんのお弟子さんが出演だった!)大入りに喜びながらも冷静に?不思議がってました。 で…何がこんなに人気だったの?
今公演で亀治郎さんが「近年の博多には元気がナイ」としきりに口にしてましたが…亀ちゃんにもの申す! あなたが一番最初に博多座に出演したのはスーパー歌舞伎だったでしょ。 大歌舞伎公演時とはお客の入りが全然違うんだから、それと比べられて言われてもねぇ。 博多はいつだって元気とよっ!(ただ“飽きやすの好きやす”だけど)
夜の部は【初日】と【16日(着物の日)】と2回観劇。 開演前の挨拶は2日目から…との事で初日は残念でしたが、歌舞伎で一演目目が始まる時間が押した…ってのは私、初体験でした! 柝がチョ~ンと鳴ってから、次に鳴るまでの時間がなんと長いことよ~。 それだけ幕内の準備はバタバタだったようで(実際幕が下りてるの舞台の中からバタンバタンと音が響く~)、ご挨拶はさすがに無理だったかと。 ちなみに16日夜の担当は愛之助さん。 “拍手の練習”って毎回どなたのご挨拶でもしていたようですね? このせいで、公演期間中はどの演目でも拍手、拍手、拍手~の嵐の博多座客席。 戸惑いながらもなんだか微笑ましくもあり苦笑い(でもちょっとウザ…)
今回、博多座歌舞伎公演では初の試みで夜の部の開演時間を15:15に! これは~ちょっと無理がありましたねぇ~汗 昼&夜の入替時の大混雑は殺気立っていて気が急くし、着物だってもみくちゃに~! 館内清掃が不十分な部分も見受けられたりしてひどく残念でした。 終演時間を早める事で遠方からも…の試みは解るのですが、もう少しゆとりが欲しかった冷や汗
そしてようやく本篇の感想をば…

車引

博多座では2度目の上演(前:2002.6=仁左衛門×左團次×梅玉+彦三郎)。 血気盛んな三つ子…という事がスッキリと理解させられる若武者勢揃いで、私、車引をここまで楽しく拝見したのは初めてでした。 特に勘太郎さん@梅王丸の「隈、描かなくってもイイかもよ~」というくらいの血管ブチ切れそうな熱血ぶりとやんちゃな様に拍手~。 故に亀治郎さん@桜丸のしなやかさもより引き立つのでしょうね。 いてうさん@杉王丸抜擢驚き「こういう配役が楽しめるのも今公演の楽しさなんだ♪」とテンションUP! 初役の男女蔵さん@時平公の声があまりにも左團次さんに似ていてビックリ! 今まで一度もこの親子を似ていると感じた事がなかったので。 獅童さん@松王丸、芯で決まるには特筆すべき印象もなく弱く感じたのが残念。 あんな簡易版牛車って初めて観た~。

鳴神

昨年の7月松竹座にて代役を務めた事があるものの、本役としては今公演が初めての愛之助さん@鳴神上人と、この度初初役・七之助さん@雲の絶間姫と聞けば、これまた博多座では2度目の上演(前:2002.9=橋之助×福助)なれど楽しみに拝見。
え~っと…雲の絶間姫、これはダメでしょう怒り もう一度『雲の絶間姫とは?』というキャラクター設定を再確認すべきだと思いました。 “勅命を受けた宮廷一頭のキレる美人女スパイ”ってな感じは花道の出は美しく見れるのですが、夫との思い出話を語り聞かせる所からはくだけ過ぎて下品な感じに。 「私の魅力で堕としちゃる!」っ気がマンマンで飲み屋のお姉ちゃんみたいで…泣ける。 使命を果たし、走り去る様に「してやったり♪」感が伺え…萎える汗
故に、だからこそ騙された愛之助さん@鳴神上人の純朴さと怒り爆発の対比の面白さが際立ったのかもしれませんが~。 うん、もしかしたらこの絶間姫だったからこそ立った鳴神上人だったのかも? 上人様は…期待していたほど単独で感想を語れる印象が全く残らなかったもので~汗 お二人共に次に期待しつつ…ある意味と~っても貴重な舞台に立ち合えたのかも?
松之助さん@白雲坊×勘之丞さん@黒雲坊に救いが♪ ラブリ~☆

蜘蛛絲梓弦

博多座公演では開幕直前に“花形全員揃い踏み”が発表され、“幕見一番人気”は容易に予想されましたが、終演後はほぼ連日スタンディング・オベーションとなったようです。
市川亀治郎六変化勤めし候”の奮闘は…
【1】童 = すっぽん → 下手壁へスライディング・ダイブ
【2】薬売り = 上手常磐津演奏台下 → すっぽんへ飛び降り
【3】番頭新造 = 鳥屋口 → 下手襖クルリ回転
【4】座頭 = セット中央階段 → 火鉢へダイブ
【5】傾城薄雲 = 御簾の中(勘太郎さん@源頼光と板付き)→ 御簾
【6】蜘蛛の精 = 舞台中央大セリ with スパイダーズ
すっぽんへ飛び降りるのは「足、痛めんとかいな?」と心配になるほどの跳躍で糸と共に姿を消す様に澤瀉屋DNAを観た! 衣装や道具幕には蜘蛛の文様がデザインされていて素敵☆ 個人的には番頭新造の八重里さんが一番見応えがありました。 花道からツツツ~っとお澄まし顔で登場したかと思えば「また参りましたっ」で、客席ドッカーンの大爆笑☆ ただ帯が貧弱すぎるのが気になりましたが…早替わり用の工夫で仕方がナイんだろうなぁ。 改めて、亀治郎さんの指先の表現の美しさにうなりました~
そして…この面白さを際立たせてくれたのは獅童さん@碓井貞光×亀鶴さん@坂田金時のおトボケコンビ。 度々睡魔に襲われた挙げ句の果てには二人して「面目次第もございません~」と客席へのご挨拶。 「こんな頼りない二人に警護をさせてちゃマズいでしょ!」とその病の身が更に案じられる勘太郎さん@源頼光が美しくてビックリ!
終演時間が近づいても未だ登場がナイ愛之助さん@平井保昌に「あれ?7人そろい踏みだったよな?」と疑問を感じていたら…ラスト5分での登場。 あの拵えは…不思議。 「集合かけられ来てみれば【風林火山】によく似た怪しい奴。ご当地九州の【篤姫】様に変わったからは…キリキリ退散いたせ~」というような大河ドラマネタをかまして、最後の最後イイトコ取りでさらっていきました~。
けど…やっぱり最後の最後まで“くたばる気配全くなし”の蜘蛛の精に笑えたかも。
最後には舞台背面にもナイアガラの滝よろしく糸幕が下りて来て、それを暖簾のようにかき分けた隙間から着付け後見さんが幕が閉まる間際まで上手下手へ糸へ投げる出血大サービス(=糸巻きブラザーズ改め糸撒きブラザーズ)。 その前に花形7人が絵面で決まってそれはそれは華やかで豪華な幕切れで、客席大喜びで大興奮☆
「歌舞伎って面白い!」きっと今公演でそう思った人は多いはず。
今後の博多座歌舞伎公演にも是非ぜひ引き続きお足をお運びくださいませ~、と思わずにはいられなかった私でした汗
そして博多座! 来年2月の歌舞伎公演、ツブしてしまったのは失敗だったな…と、激しく後悔&反省するように!怒り

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  • akko-3(あっこさん)
    歌舞伎・ミュージカルを中心に舞台観劇好きな福岡市民でリゾートダイバー
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